ITエンジニアの平均年収｜ランキングや1,000万円の目指し方 | レバテックフリーランス

ITエンジニアの平均年収の生涯賃金の概要

以下は、ITエンジニアの平均年収の概要です。

※求人ボックス「ITエンジニアの仕事の年収・時給・給料」・Relance「【2023年版】フリーランスエンジニア白書」を元にレバテックフリーランスが作成

派遣社員の時給を年収に換算（約440万円）しても正社員の年収には届きません。そして、正社員よりもフリーランスのほうが平均年収は高くなっています。各雇用形態の年収の詳細は後で解説しますが、フリーランスが最も高年収なのは覚えておくべきでしょう。

なお、実際に会社員からフリーランスになったITエンジニアは、「フリーランスは特別なものではなく、多様な働き方の選択肢の一つ」。「会社を変える転職ではなく、働き方を変えるフリーランスを選んだ」と語っています。

会社員からフリーランスになったITエンジニアについて、詳しくは以下をご覧ください。
会社員だけが「普通の働き方」ではない。フリーランスという生き方を選んだ理由

以下は、ITエンジニアと全職種の平均年収と生涯賃金を比較した表です。ITエンジニアの平均年収と生涯賃金は、全職種より高い傾向にあります。

職種	平均年収	生涯賃金
ITエンジニア	442万円	2億5,200万円
全職種	403万円	2億1,568万円

ちなみに、コンサルや営業を含んだIT人材の平均年収は約598万円と経済産業省の「IT人材に関する各国比較調査」で報告されています。

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【年代別】ITエンジニアの年収

以下は、IT人材の年齢別の平均年収です。ITエンジニア以外の職種も含まれます。

引用元 : IT人材に関する各国比較調査｜経済産業省

職種は特定できませんが、IT人材の中には各年齢で年収1,000万円を超えている人もいます。

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【学歴別】ITエンジニアの年収

以下は、学歴別の平均年収です。IT関連のコンサルといったITエンジニア以外の職種も含まれます。

学歴	平均年収
専門学校、短期大学など	510万円
大学（学部）	620万円
大学院（修士課程）	700万円
大学院（博士課程）	830万円

※経済産業省「IT人材に関する各国比較調査」を元にレバテックフリーランスが作成

IT人材の平均年収は学歴と比例する傾向にあるといえるでしょう。もっとも、学歴以外にもスキルを証明できる資格などは有効と考えられます。

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【スキルレベル別】ITエンジニアの年収

以下は、IT関連産業におけるスキル別の平均年収です。

引用元 : IT関連産業の給与等に関する実態調査結果｜経済産業省

レベル1〜3までの給与水準の上昇は緩やかで、レベル4以降は大きな上昇幅になっています。部下の指導ができるチームリーダーや社内での指導者、幹部になると高年収も期待できるわけです。

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【雇用形態別】ITエンジニアの年収

雇用形態別（会社員・派遣社員・フリーランス）、ITエンジニアの年収を詳しく解説します。ITエンジニアの中でも、担当する業務や専門領域によって年収に違いがあります。

今後のキャリアを考える要素として、参考にしてください。

【会社員】ITエンジニアの平均年収

以下は、IT関連産業の職種別の平均年収です。回答者の約95%が会社員となっています。

引用元 : IT関連産業の給与等に関する実態調査結果｜経済産業省

基盤設計・アーキテクトを担当する高度SE・ITエンジニアの平均年収は、778.2万円です。インターネット関連企業のエンジニア・プログラマの平均年収は、592.2万円となっています。

【派遣社員】ITエンジニアの平均年収

以下は、派遣社員として働く「情報処理・通信技術者」の平均賃金・平均年収です。

職種	平均賃金（1日8時間あたり）	平均年収（年間休日120日とした場合）
情報処理・通信技術者	19,886円	4,872,070円
全業務	15,698円	3,846,010円

※厚生労働省「労働者派遣事業報告書」を元にレバテックフリーランスが作成

派遣社員の中でも、「情報処理・通信技術者」の平均年収は高い傾向にあります。

【フリーランス】ITエンジニアの平均年収

以下は、フリーランスエンジニア・技術開発系の年収に関する回答です。400万円以下より、400万円以上の割合が多く、77%となっています。

引用元 : フリーランス白書2023｜フリーランス協会

以下は、フリーランスエンジニア・技術開発系の時間単価に関する回答です。時間単価は、4千〜5千円未満の割合が多く、27%となっています。

引用元 : フリーランス白書2023｜フリーランス協会

フリーランスエンジニアの年収を言語・業務で分類すると、以下のとおりです。フリーランスエンジニアの中でも、ITアーキテクトやGo言語エンジニアの案件単価は高く、年収も高い傾向にあります。職種別に詳しく知りたい人は、詳細情報の記事をご覧ください。

職種・言語	年収	詳細情報
ITアーキテクト	1,020万円	ITアーキテクトの平均年収｜収入アップに役立つ資格やスキルは？
Go言語エンジニア	984万円	Go言語エンジニアの年収は？将来性やフリーランス案件事情と合わせて検証
機械学習エンジニア	972万円	機械学習エンジニアの平均年収｜海外との違いや未経験から転職後の給料相場
Rubyエンジニア	960万円	Rubyエンジニアの年収｜Rails案件や未経験から転職時の年収目安は？
アプリケーションエンジニア	912万円	アプリケーションエンジニアの年収
Unityエンジニア	888万円	iOSエンジニアの年収｜求人事情や未経験から転職､スキル､将来性などを解説
iOSエンジニア	888万円	iOSエンジニアの年収｜求人事情や未経験から転職､スキル､将来性などを解説
PHPエンジニア	852万円	PHPエンジニアの年収｜JavaやRuby、Pythonとの相場比較も
JavaScriptエンジニア	852万円	JavaScriptエンジニアの年収｜JSの求人・案件数や仕事内容も解説
Javaエンジニア	828万円	フリーランスJavaエンジニアの年収｜年収アップに役立つ資格も紹介
組み込みエンジニア	792万円	組み込みエンジニアの年収｜求人状況や仕事内容、転職に役立つスキルは？
RPAエンジニア	720万円	RPAエンジニアの年収｜将来性や必要スキル、仕事内容を紹介
SRE	ー	SREの年収や仕事内容｜エンジニア必要なスキル・資格、求人状況も解説

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【職種別】ITエンジニアの平均年収ランキング

以下は、職種別のITエンジニアの平均年収ランキングです。

順位	平均年収	職種
1位	660万円	システムエンジニア（基盤システム）／ デジタルビジネスイノベーター／プロジェクトマネージャ（IT）
2位	579万円	セキュリティエキスパート（情報セキュリティ監査）
3位	557万円	データサイエンティスト
4位	550万円	システムエンジニア、Webサイト開発・業務用システム・組込み、IoT／ ソフトウェア開発、スマホアプリ・パッケージソフト
5位	534万円	データエンジニア／AIエンジニア／ヘルプデスク（IT）／運用・管理（IT）／ セキュリティエキスパート（脆弱性診断）・デジタルフォレンジック・オペレーション

※厚生労働省「jobtag」を元にレバテックフリーランスが作成

ITエンジニアの中でも、設計・開発を担当する基盤システムのエンジニアは年収が高い傾向にあります。

デジタルビジネスイノベーター、プロジェクトマネージャの年収も比較的高いです。責任者やチームリーダーといった重要な役割を担う職種は、高年収が期待できるでしょう。

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ITエンジニアが年収アップする3つの方法

以下は、ITエンジニアが年収アップする3つの方法です。

• 上流工程に携わる
• 年収アップに有利な資格を取得する
• 独立してフリーランスとして案件を獲得する

それぞれ、詳しく解説します。

上流工程に携わる

システム開発の上流工程に携われば、年収アップが期待できるでしょう。システム開発の全体予算は、下請け企業に外注されるほど少なくなるため、上流工程は年収が高い傾向にあるからです。

以下は、上流工程に携わる方法です。

• プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを目指す
• 事業会社やプライムベンダーといわれる一次請け会社に転職する
• IT業界を専門にしている就職・転職エージェントを利用する
• 独立してフリーランスとして上流工程の案件を獲得する

上流工程の業務内容、必要なスキルについて詳しく解説します。ITエンジニアのキャリアパスとして、ぜひ参考にしてください。

上流工程の業務内容

上流工程とは、顧客のニーズをヒアリングし、予算や納期を調整して、実現可能な開発範囲を決定する仕事です。以下は、システム開発における上流工程の流れです。

• ①クライアントから要求や課題をヒアリング
• ②ヒアリング内容を元に、予算や開発期間などをまとめる
• ③システム概要・実装機能を定義してクライアントに提示する（要件定義）
• ④システムの構成や処理方法を検討し、計画を立てる（設計）
• ⑤システム開発の概要をもとに、予算や開発期間を計算して見積もりを作成

上流工程では、クライアントのヒアリングから始まり、見積作成まで重要な役割を担います。

上流工程に必要なスキル

以下は、上流工程に必要なスキルです。

• ヒアリングスキル：要件をうまく洗い出し、課題解決につながる設計へとつなげる
• マネジメントスキル：下流工程との連携・スケジュール調整やタスクの管理
• 具体的な設計ができるスキル：下流工程までを考慮した綿密な設計

上流工程に携わる場合は、設計の知識だけでなく、ヒアリングやマネジメントといったスキルも身につけていくべきです。プロジェクトの成功には、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションも重要になるでしょう。

主に上流工程を担当するシステムエンジニアの年収については、以下の記事でご確認ください。
システムエンジニア（SE）になるには？仕事内容や年収、必要な資格を解説

年収アップに有利な資格を取得する

資格はスキルの公的な証明となり、転職やフリーランスで案件を獲得する際に役立ちます。専門的な資格や難易度の高い資格であれば、年収アップにもつながる可能性もあります。

以下は、ITエンジニア向けのIT全般、マネジメント系の資格です。

資格	概要
基本情報技術者試験	ITエンジニアの登竜門とされる国家試験。IPAによるITエンジニア向けの国家試験としては、最も基礎的なレベル。情報戦略・システム開発の、網羅的な基礎知識が問われる。
応用情報技術者試験	基本情報技術者より、ワンランク上の国家試験。応用的な技術や予算、工程、経営戦略などのスキルが問われる。
プロジェクトマネージャ試験	プロジェクトを成功に導く、高度なIT人材を証明する国家試験。プロジェクト全体計画の策定やリスクの管理、ステークホルダーとの調整などの知識・スキルが問われる。
PMP	プロジェクトマネジメントの知識やスキルを証明する国際資格。合格すると、さまざまな国・業界で高い評価と信用が得られやすくなる。
ITストラテジスト試験	超上流工程のビジネス戦略からシステム化計画を立案し、組織での実行を主導する戦略家（ストラテジスト）の能力を認定する国家試験。
システムアーキテクト試験	分析・要件定義・外部設計など、システム開発の上流工程を担当する上級システムエンジニアを対象とした国家試験。
ITサービスマネージャ試験	高いITサービスを提供するために、組織の活動や資源を指揮・管理できる証明となる国家試験。

独立してフリーランスとして案件を獲得する

スキルや実績を活かし、フリーランスとして高単価の案件を獲得できれば、年収アップにつながるでしょう。高単価の案件を獲得する方法の一つに、フリーランスエージェントがあります。

レバテックフリーランスの利用者の中には、エンジニア歴3年で独立し、スキル習得による単価アップを実現している人もいます。利用者のインタビューについて、詳しくは、以下をご覧ください。
エンジニア歴3年でフリーランスに。スキル習得による単価アップを実現

レバテックフリーランスでは、直接取引によるマージン圧縮や、過去のマッチング実績により高単価案件の発注を実現しています。「初めてフリーランスになるけど不安」「今のスキルで獲得できる案件の単価は？」など、お気軽にご相談ください。

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ITエンジニアの年収1,000万円は可能？目指し方

結論からいえば、ITエンジニアは年収1,000万円を目指せます。以下は、年収1,000万円以上を提示した実例です。

引用元 : 我が国におけるIT人材の動向｜経済産業省

ITエンジニアが、年収1,000万円を目指す方法を解説します。身につけるべきスキルや、転職する際のポイントについて、ぜひ参考にしてください。

IoT・AI・ビッグデータのスキルを身につける

IoT・AI・ビッグデータのスキルを身につければ、年収1,000万円を目指せる可能性があります。以下のデータによると、先端IT従事者の最も多い年収区分は、1,000〜1,500万円です。

引用元 : 我が国におけるIT人材の動向｜経済産業省

DX推進を背景にIoT・AI・ビッグデータなど活用が広がり、先端IT従事者の需要が高まっていると考えられます。ITエンジニアが年収1,000万円を目指すには、最新技術や需要の高いスキルを身につける必要があるでしょう。

大企業やプライムベンダーに転職する

平均年収が高い大企業やプライムベンダーに転職すれば、年収1,000万円も期待できるでしょう。プライムベンダーとは、ITのシステムやサービス開発を実施する際、事業会社などから一次請けを担う企業です。

一般的にプライムベンダーに分類される富士通・NTTデータの平均年収800万円前後となっています。AIやセキュリティ、ビッグデータ解析など高い専門性を持つ人材の想定年収は、3,000万円を超えています。

引用元 : 我が国におけるIT人材の動向｜経済産業省

大企業やプライムベンダーへの転職は競争率が高く、高度なスキルや実績が問われがちです。難易度の高い資格を取得すれば、公的にスキルを証明できるので効果的といえるでしょう。

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未経験のITエンジニア向け年収アップのコツ・スキル

未経験から始めたITエンジニアも、スキルアップや資格を取得などで、年収アップが望めます。ITエンジニアは、スキルが大きな評価のポイントになるからです。

経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、新人・初級者レベルの平均年収は437.8万円です。新人・初級者とは、仕事に慣れ始めたレベルの人を指します。

未経験からITエンジニアになった人に向けて、年収アップのコツやおすすめの資格を解説します。

未経験ITエンジニアの年収をあげるコツ

未経験ITエンジニアが年収をあげるコツは、以下の3つです。

• ポテンシャルで採用してくれる企業に転職する
• 実務経験を積む
• 資格取得

まったくの未経験か、他のエンジニア経験があるかによって、転職の難易度や年収は異なります。まったくの未経験でも採用している企業はあるため、転職サイトやエージェントで、未経験OKの求人を探しましょう。

企業への転職は、実務経験を積みながら、スキルアップや資格取得ができるメリットがあります。資格取得によって、資格手当や年収アップにつながるケースもあるでしょう。

未経験ITエンジニアにおすすめの資格

未経験ITエンジニアに、基礎が学べる、入門者向け資格を紹介します。

資格	概要
基本情報技術者試験	ITエンジニアの登竜門とされる国家試験。IT業界で働くために必要な基礎知識を総合的に学べる。
シスコ技術者認定資格（CCT）	Ciscoシステムズ社が認定するネットワークのスキルを証明する資格。CCTは、未経験者向けの入門レベル。
オラクルマスター(Bronze)	データベース製品の世界的メーカーである、Oracle社が主催するデータベース認定資格。Bronzeは入門者向けで、基礎知識を証明する。
Linux認定資格（LPIC-1）	オープンソースのOS「Linux」を対象にした試験。　LPICレベル1では、実務で必要なLinuxの基本操作とシステム管理が行えるエンジニアとして認定される。

資格取得を目標に設定すれば、勉強を続けるモチベーションが保ちやすいといったメリットもあります。習得した知識やスキルを仕事で活かせば、年収アップも目指せるでしょう。

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ITエンジニアの年収に関するよくある質問

ITエンジニアの年収に関する、よくある質問に答えます。ITエンジニアは、職種や専門領域によって年収が異なります。平均年収が高い職種や、年収アップの方法について、ぜひ参考にしてください。

Q. ITエンジニアで年収の高い職種は何ですか？

ITエンジニアの中で年収が高い職種は、基盤システムエンジニアやプロジェクトマネージャーです。他にも、AIやIoT、ビッグデータなど先端IT従事者の需要は高く、高年収が得られる可能性があります。

Q. ITエンジニアは年収1,000万円稼げますか？

実際に年収1,000万円を稼いでいる人はいます。経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」では、高度なスキル保有者に年収1,000万円以上を提示する企業の例もあります。具体的には、AIやIoT、ビッグデータやセキュリティに高い専門性を持つ人材です。

Q. ITエンジニアが転職して年収アップする方法はありますか？

平均年収の高い大企業やプライムベンダーへ転職できれば、年収が上がる可能性があるでしょう。他にも、上流工程に携わる資格を取得するなど、スキルアップは年収アップに有効です。

※本記事は2023年12月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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