サーバーエンジニア向けのおすすめ資格9選!必要な知識や勉強法も解説

サーバーエンジニアを目指す方には、資格の取得がおすすめです。資格を取得することで自身の知識やスキルを証明できます。しかし、サーバーエンジニアに関連する資格には多くの種類があり、どれを受験すべきか迷ってしまうでしょう。

今回は、サーバーエンジニアに必要な知識や資格の選び方、おすすめの資格9選などを紹介します。勉強法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

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サーバーエンジニアに資格は必要?

サーバーエンジニアになるために、必ずしも資格が必要なわけではありません

しかし、資格を取得することで自身の知識やスキルを客観的に証明できるようになります。
また、資格取得に向けて勉強することで、サーバーエンジニアの実務をこなすために必要な知識を効率よく習得できるのもメリットです。

特に未経験からサーバーエンジニアを目指す場合は、自身の知識やスキルをアピールするためにも、関連する資格を取得するのがおすすめです。

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サーバーエンジニアに必要な5つの知識

まずはサーバーエンジニアに求められる知識を理解し、足りない知識を習得するためにどのような資格を取得すべきか決めましょう。

ここでは、サーバーエンジニアに求められる5つの知識を解説します。

サーバーエンジニアの仕事内容などについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
サーバーエンジニアの仕事はきつい?未経験からの転職に必要なスキルや将来性

サーバーの設計・構築・運用・保守に関する知識

サーバーエンジニアには、サーバーの設計・構築・運用・保守に関する知識が求められます。

サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築・運用・保守を行う仕事です。そのため、サーバーの利用目的や環境に合わせてサーバーを設計し、設計どおりに構築するための知識やスキルが求められます。その際は、サーバーにかかる負荷も考慮しなければなりません。

さらに、サーバーの運用開始後はサーバーを監視し、正常に稼働しているかどうかをチェックし、セキュリティ対策を行うために必要な知識も必要です。

サーバーOSに関する知識

サーバーエンジニアになるためには、サーバーOSに関する知識も欠かせません。

サーバーOSとは、コンピューターのうちサーバー向けに設計されているOSのことです。サーバーOSには、主にWindows系、UNIX系、Linux系の3つがあります。サーバーエンジニアにとっては、特に業務用サーバーで多く利用されているLinuxを扱う知識やスキルが重要です。

ネットワークに関する知識

サーバーエンジニアにはネットワークに関する知識も求められます。サーバー稼働時はネットワークに接続してサービスを運用したり、ネットワークを構築して端末を管理したりする必要があるためです。

また、規模や目的に合わせて適切なネットワークを選択するのもサーバーエンジニアの仕事です。ネットワーク関係でトラブルが発生した際は、サーバーエンジニアが対処しなければならないこともあります。

セキュリティに関する知識

セキュリティに関する知識も重要です。

サーバーが攻撃を受けると、重要な情報が漏洩してしまう恐れがあります。サーバーを安全に運用できるよう、セキュリティに関する正しい知識を身につけ、セキュリティに考慮してサーバーを構築しなければなりません。VPNを使用してネットワークに接続する、ログを取得して監視できる機能を搭載するなど、さまざまなセキュリティ対策が必要です。

クラウドに関する知識

クラウドの基礎知識や、AWSやGCPなどのクラウドサービスを扱うスキルなど、クラウドに関する知識も身につけておきましょう。

クラウドシステムを利用する企業が増えている昨今、クラウド上にサーバーを構築するケースも多く見られます。クラウドに関する知識を習得し、クラウドサーバーの構築運用やオンプレミスからクラウドへの移行支援など、幅広く活躍できるサーバーエンジニアを目指しましょう

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サーバーエンジニア向けの資格の選び方

自分に必要な資格を選ぶためには、以下の3つのポイントに注目することが大切です。

  • 資格の汎用性の高さ
  • 資格の取得難易度
  • 国家資格かベンダー資格か

それぞれ解説します。

資格の汎用性の高さ

未経験からサーバーエンジニアを目指す場合は、汎用性の高さに注目しましょう。汎用性の高い資格は、サーバーエンジニアに限らずIT業界で幅広く必要な知識が問われる資格と言えます。汎用性の高い資格取得に向けて勉強することで、基礎を固められるでしょう。

サーバーエンジニア向けの資格で特に汎用性が高いのは、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、ITIL®認定資格です。

資格の取得難易度

自分のレベルに合った資格を選ぶことも大切です。いきなり難しい資格に挑戦してしまうと、途中で挫折してしまう恐れがあります。はじめは初心者向けのやさしい資格から挑戦し、徐々にレベルを上げていきましょう。

資格の難易度を知るためには、ITスキル標準(ITSS)を参考にするのがおすすめです。ITスキル標準は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって管理されている指標です。未経験の方は、レベル1や2の資格から挑戦するとよいでしょう。

国家資格かベンダー資格か

国家資格かベンダー資格かもポイントです。エンジニア向けの資格は、国家資格とベンダー資格、ベンダーニュートラル資格の大きく3つに分けられます。それぞれの概要や特徴などは以下のとおりです。

種類 概要 特徴
国家資格 経済産業省が所管するIPAが実施する資格 基本情報技術者試験 応用情報技術者試験 比較的受験料が安く、有効期限がない。
国内での知名度が高く、国内での就職・転職・独立時に役立つ
ベンダー資格 特定の製品を扱う知識やスキルを
証明するために、ベンダーが実施する資格
AWS認定 マイクロソフト認定資格 汎用性は低い。その製品を扱う職場やプロジェクトであれば、
国を問わず高く評価される可能性が高い
ベンダーニュートラル資格 特定のベンダーではなく、中立的な立場で実施される格 Linux技術者認定 実務に活かしやすい

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サーバーエンジニアにおすすめの資格9選

ここでは、サーバーエンジニアにおすすめの9つの資格を、資格の概要や取得メリットとともに紹介します。

Linux技術者認定資格(LinuC)

Linux技術者認定試験(LinuC)は、Linuxに関する知識やスキルを証明できる資格です。サーバーエンジニアにとって、サーバーOSであるLinuxを扱う知識は不可欠です。資格取得に向けて勉強することで、仮想環境の構築に関するスキルも習得できるでしょう。

Linux技術者認定資格(LinuC)には4つのレベルがあり、上位の認定を取得するためには下位の認定を取得しなければなりません。未経験の方は、まずはLinuCレベル1に挑戦するのがおすすめです。

参考:LinuC

マイクロソフト認定資格

マイクロソフト認定資格(MCP)は、マイクロソフト製品に関する知識やスキルをレベル別に認定する資格です。製品や役割、レベルに応じてさまざまな種類があります。

サーバーエンジニアの仕事に特に役立つのが、Azure FundamentalsやAzure Administrator Associateです。AzureやWindows Serverに関する知識が問われます。

参考:
マイクロソフト認定資格
Microsoft Certified: Azure Fundamentals
Microsoft Certified: Azure Administrator Associate

CCNA認定

CCNA認定は、シスコシステムズ社が実施するCisco技術者認定の1つです。Cisco技術者認定は、エントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパートの4つのレベルに分けられています。CCNAは、下から2番目のアソシエイトに該当する資格です。

サーバーエンジニアには、Cisco製品を扱う機会が多くあります。CCNA認定を取得することで、Cisco製品を扱う基本的な知識やスキルを証明できます。

参考:CCNA認定

CCNP Enterprise 認定

CCNP Enterprise 認定は、Cisco技術者認定のうちプロフェッショナルに該当する資格です。CCNAの上位資格であり、Cisco製品を扱う応用的な知識やスキルを証明できます。

CCNP Enterprise 認定を取得するためには、コア試験とコンセントレーション試験の双方に合格しなければなりません。3~5年の実務経験がある方を受験者として想定しており、未経験の方がいきなりCCNP認定に挑戦するのは難しいでしょう。

参考:CCNP Enterprise 認定

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITの基礎知識が問われる国家資格です。ITスキル標準ではレベル2に分類されており、ITエンジニアの登竜門として知られています。

資格に挑戦することで、コンピューターの仕組みやネットワーク、データベース、セキュリティなど、ITエンジニアに求められる幅広い知識を身につけられるでしょう。サーバーエンジニアに限らず、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたい多くの方におすすめです。

参考:基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格です。ITスキル標準ではレベル3に分類され、応用的な知識やスキルが問われます。

試験は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つの分野から出題されます。プロジェクトマネジメントや経営戦略など、実践的な知識が問われるのが特徴です。

出題範囲が広く、未経験の方がいきなり挑戦するのは難しいでしょう。まずは基本情報技術者試験を取得した後、応用情報技術者試験に挑戦するのがおすすめです。

参考:応用情報技術者試験

ITIL®4資格制度

ITIL®4資格制度は、ITサービスマネジメントの知識やスキルを証明する資格です。

そもそもITILとは、ITサービスマネジメントのベストプラクティス(成功事例)をまとめたものです。ITサービスマネジメントの、世界的な業界標準として知られています。

サーバーを運用するためには、ITサービスマネジメントの知識が重要です。ITIL®4資格を取得することで、サーバー運用に必要な知識をアピールできます

参考:ITIL®4資格制度

AWS認定

AWS認定は、AWSを扱う専門的な知識を証明できる、Amazonのベンダー資格です。クラウドに関する知識を習得して、市場価値を高めたいサーバーエンジニアにおすすめです。

AWS認定は、難易度や分野ごとに細かく分けられています。サーバーエンジニアには、AWS Certified Cloud PractitionerやAWS Certified Solutions Architectがおすすめです。特に、AWS Certified Cloud PractitionerではAWSクラウドやセキュリティなどに関する基礎知識が問われるため、未経験の方が挑戦するのに適しています

参考:AWS認定

Google Cloud 認定資格

Google Cloud認定資格は、Google Cloudを扱うための知識やスキルが問われるベンダー資格です。
AWS認定と同様に、クラウドを扱えるサーバーエンジニアを志す方におすすめです。

難易度によって3つのレベルに分けられており、さらにロールごとに複数の種類が存在します。未経験の方は、Cloud Digital LeaderやCloud Engineerから挑戦するとよいでしょう。

参考:Google Cloud認定資格

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サーバーエンジニアを目指すための勉強法

ここでは、サーバーエンジニアを目指すための勉強法を順番に紹介します。

ITの基礎知識を身につける

未経験からサーバーエンジニアを目指す場合、まずは前提となるITの基礎知識を身につけましょう。具体的には、コンピューターの基本的な概念や仕組み、OS、ハードウェア、ソフトウェアなどについて理解しておく必要があります。

基礎知識を身につけるために、ITパスポートや基本情報技術者試験などの易しい資格に挑戦するのもおすすめです。

サーバーの仕組みを理解する

次に、サーバーにはどのような種類があるのか、どのような仕組みでデータを提供するのかを理解しましょう。サーバーを構築するうえで前提となる知識です。

サーバーには物理サーバーと仮想サーバーがあります。また、Webサーバーやファイルサーバー、メールサーバー、アプリケーションサーバーなど、用途別に複数の種類に分けられるのが特徴です。さらに、サーバーはCPUやメモリー、マザーボードなど、さまざまな部品から構成されます。

サーバーの種類や仕組みを理解し、用途に応じて適切なサーバーを構築できるようにしましょう。

仮想環境構築ソフトを活用する

必要な知識を身につけたら、仮想環境構築ソフトを使ってみましょう。

知識を自分のものにするためには、インプットだけではなくアウトプットすることが大切です。仮想環境構築ソフトを利用して学習環境を整え、自宅のパソコンで仮想マシンを作ってみましょう。

実践的な学習が可能になり、知識を効率よく身につけられます。実際に手を動かしてみることで、自身の知識やスキルのレベルを把握できるのもメリットです。

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サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアの代表的なキャリアパスとしては、以下が挙げられます。

  • フリーランスのサーバーエンジニアとして独立する
  • サーバーのスペシャリストになる
  • プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーになる
  • ITコンサルタントになる
  • システムアーキテクトになる
  • ネットワークエンジニアになる
  • クラウドエンジニアになる
  • セキュリティエンジニアになる

サーバーに関する専門性を高めてフリーランスやスペシャリストになるという選択肢もあれば、IT系の別の職種にジョブチェンジするという選択肢もあります。

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サーバーエンジニアの平均年収

サーバーエンジニアの年収目安は500万円前後です。もちろん、スキルや実績などによって年収は大きく変わります。

フリーランスの場合、レバテックの調査によると案件の平均単価は67万円です。単純計算で、年収目安は約800万円と考えられます。最高単価は165万円であり、年収1,000万円を超えるのも夢ではありません。

参照:レバテックフリーランス「サーバーエンジニアの求人・案件一覧」

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サーバーエンジニアの将来性

サーバーエンジニアは将来性が高く、今後ますます必要とされる職種と言えます。サーバーは、システムを動かすうえで欠かせないITインフラです。DXが重要視される昨今、多くの企業がITシステムを活用しています。それに伴い、サーバーエンジニアの需要も高まると考えられます。

とはいえ、市場価値を高めるための努力は重要です。市場価値の高いサーバーエンジニアを目指すためには、セキュリティ対策やクラウドサーバーの構築運用に対応できるスキルを身につけるとよいでしょう。

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サーバーエンジニアの資格に関するよくある質問

ここでは、サーバーエンジニアの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. サーバーエンジニアがスキルアップするには、どのような資格を取得した方が良いですか?

LinuC、MCP、シスコ認定資格、ITIL認定資格、応用情報技術者試験、情報処理安全確保支援士試験等の資格を取得すると良いでしょう。

Q. サーバーエンジニアがCCNAを取得すると、どのようなメリットがありますか?

ネットワークの基礎知識やスキルが証明できる、就職や転職で有利になる等のメリットがあります。

Q. AWS認定クラウドプラクティショナー試験ではどんな知識が問われますか?

AWS認定クラウドプラクティショナー試験では、クラウドのコンセプト、セキュリティとコンプライアンス、テクノロジー、請求と料金設定等についての知識が問われます。

Q. 基本情報技術者試験を取得した場合、どのような知識やスキルを身に付けることができますか?

ITに関する幅広い知識、経営やマネジメントに関するスキルを身に付けることができます。

Q. 基本情報技術者試験の合格率はどの程度ですか?

基本情報技術者試験の合格率は約56.4 %です。

※本記事は2024年3月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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