サイバーセキュリティ関連のおすすめ資格14選!難易度や資格の選び方も紹介

IT化が進む昨今、サイバーセキュリティの知識やスキルを持った人材は幅広く活躍できます。サイバーセキュリティに詳しい人材を目指すためには、資格を取得するのがおすすめです。しかし、サイバーセキュリティ関連資格には多くの種類があるため、どの資格に挑戦するべきか迷ってしまうでしょう。

今回は、サイバーセキュリティ関連のおすすめ資格14選や資格の選び方、資格を活かせる職種などを解説します。

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目次

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サイバーセキュリティの資格を取得する3つのメリット

サイバーセキュリティの資格を取得することには、以下のようなメリットがあります。

  • 自身の知識やスキルを客観的に証明できる
  • キャリアの選択肢が広がる
  • セキュリティ対策に必要な知識を効率よく習得できる

それぞれのメリットについて解説します。

自身の知識やスキルを客観的に証明できる

サイバーセキュリティの資格を取得することで、自身のセキュリティに関する知識やスキルを客観的に証明できるようになります。

資格を取得することで、知識やスキルを簡単にアピールでき、転職や昇進、独立の際に有利にはたらくでしょう。

また、知識を活かして現場で説得力のある提案を行い、周囲から信頼を得られる可能性も期待できます。

キャリアの選択肢が広がる

サイバーセキュリティの専門知識を持った人材はニーズが高く、資格を取得することでキャリアの選択肢が広がるのもメリットです。

個人情報などの価値が高まっている昨今、サイバー攻撃の被害は拡大しています。企業には、ITシステムの積極的な活用に加え、サイバーセキュリティ対策が求められているのが現状です。

そのため、サイバーセキュリティの知見を持った人材が重宝されています。

サイバーセキュリティの資格を活かせる職種については後述します。また、以下の記事では情報セキュリティスペシャリストの仕事内容について解説しているため、併せて参考にしてください。
情報セキュリティスペシャリストの仕事内容とは?年収や市場動向について

セキュリティ対策に必要な知識を効率よく習得できる

資格取得に向けて勉強することで、セキュリティ対策に必要な知識を効率よく習得できるのもメリットです。

セキュリティについて詳しくなりたいと思っても、どのように勉強すればよいか迷ってしまうでしょう。資格取得を目標に勉強を進めることで、必要な知識を効率よく身につけられます

サイバーセキュリティに関する専門職に就く予定がない方も、ITシステムを扱うためにはセキュリティの知識が欠かせません。資格取得を目指し、知識を身につけることをおすすめします。

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サイバーセキュリティ関連のおすすめ資格14選

ここでは、サイバーセキュリティに関するおすすめの資格を、国家資格・公的資格・民間資格に分けて紹介します。

国家資格

IT国家資格は、経済産業省が認定する資格のことです。国内で知名度が高く、さまざまな場面で自身の知識やスキルをアピールできるでしょう。

国家資格は有効期限がないため、一度取得すれば自身の強みになるというメリットもあります。また、具体的な技術や特定の製品に関する知識というよりは、一般的かつ概念的な知識が問われるのが特徴です。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティの管理・運用に必要な知識やスキルを証明できる国家資格です。

標的型攻撃対策やクラウドサービスの安全な利用、内部不正の防止など、身近な事例をベースに実践的な内容が問われます。ネットワークやシステム監査、経営管理など、関連分野も出題されるため、情報セキュリティマネジメントに必要な知識を網羅的に身につけたい方におすすめです。

IPAが指定する難易度はレベル2であり、取得難易度は比較的低いと言えます。
情報セキュリティマネジメント試験

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、情報セキュリティの基礎知識や関連法令、セキュリティ対策や脆弱性対策などの知識が問われる資格です。試験に合格して手続きを行うことで、国家資格である「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」を取得できます。

セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す方におすすめです。IPAが指定する難易度はレベル4と高く、資格を取得することで情報セキュリティに関する高度な知識やスキルを有していることを証明できるでしょう。
情報処理安全確保支援士試験

公的資格

公的資格とは、民間団体や公益法人などが実施し、文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣によって認定された資格のことです。国家資格と民間資格の中間に位置し、知名度が高い資格やスキルアップにつながるものが多く存在します

SPREAD情報セキュリティサポーター

SPREAD情報セキュリティサポーターは、情報セキュリティに関する基本的な知識やスキルが問われる資格です。取得することで、情報セキュリティや情報モラル、情報リテラシーに関する能力を有していることを証明できます。

取得難易度は比較的低いため、セキュリティについて学び始めたい初心者にもおすすめです。

また、後述のSPREAD情報セキュリティマイスターを受験するためには、SPREAD情報セキュリティサポーターに合格する必要があります。

SPREAD情報セキュリティサポーター

SPREAD情報セキュリティマイスター

SPREAD情報セキュリティマイスターは、SPREAD情報セキュリティサポーターの上位資格です。セキュリティの管理・安全確保に関するより高度な知識やスキルを有していることを証明できます

受験するためには、一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会の会員であり、かつSPREAD情報セキュリティサポーターに合格している必要があります。
SPREAD情報セキュリティマイスター

個人情報保護士認定試験

個人情報保護士認定試験は、個人情報保護のエキスパートを認定するスタンダードな資格です。取得するためには、個人情報保護法を正しく理解し、個人情報を適切に扱うための知識やスキルを有している必要があります。

業界・業種問わず、個人情報の安全な管理は欠かせません。個人情報を適切に取り扱える人材になるために、取得しておいて損はない資格です。
個人情報保護士認定試験

情報セキュリティ管理士認定試験

情報セキュリティ管理士認定試験は、サイバーセキュリティに関する総合的な知識が問われる資格です。情報セキュリティインシデントや脅威、求められる対策など、個人レベルで身に付けるべき基礎知識が網羅的に出題されます。

サイバーセキュリティの専門家というよりは、セキュリティに関する知識を身につけた管理者や指導者として活躍したい方におすすめです。
情報セキュリティ管理士認定試験

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、業務を遂行するうえで必要なエントリーレベルのセキュリティスキルおよび知識が問われる、国際的な資格です。資格を取得することで、以下に関する幅広い知識とスキルを証明できます。

  • ネットワークやデバイス、アプリケーションのセキュリティを確保するために必要なシステムのインストールと設定
  • プラットフォームへの脅威の分析と対応
  • 関連するポリシーや法規制をふまえた運用

グローバルに活躍できるIT人材を目指す方におすすめです。
CompTIA Security+

ISC2資格

ISC2資格は、アメリカの非営利団体であるISC2が実施する、情報セキュリティのプロフェッショナルを認定する資格です。

レベル別に、以下の5つに分けられます。

  • CC
  • SSCP
  • CISSP
  • CCSP
  • CSSLP

初心者は、まずはエントリーレベルであるCCに挑戦するとよいでしょう。サイバーセキュリティに関する実務に必要な基礎知識やスキル、能力を証明できます。
ISC2資格
Certified in CybersecuritySMとは

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)は、情報セキュリティマネジメントの知識と経験を認定する国際的な資格です。情報セキュリティマネージャーに特化した資格であり、セキュリティマネージャーやセキュリティコンサルタント、セキュリティ担当役員などを目指す方に適しています。

国際的に信頼性が高く、アメリカの国防総省では、サイバー空間の情報アシュアランスマネジメント従事者に求める資格としても認定されています。
公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

公認情報システム監査人(CISA)

公認情報システム監査人(CISA)は、情報システムの監査やセキュリティ、コントロールについて高度な知識やスキル、経験を有するプロフェッショナルを認定する資格です。情報システム監査やコントロールの専門家資格としては長い歴史を持ち、国際的にも高い知名度を誇ります。特に、欧米では広く認知されている資格です。

認定後も資格を維持する条件が厳しいため、専門能力をアップデートしていることをアピールできるでしょう。
公認情報システム監査人(CISA)

GIAC認定

GIAC認定は、セキュリティプロフェッショナルの技術やスキルを客観的に証明できる資格です。アメリカでは、情報セキュリティの分野におけるトップレベルの資格として認識されています。

GIAC認定を取得するためには、単に用語や理論を知っているだけではなく、実際に情報セキュリティや監査、サーバー操作などを行うための知識やスキルが問われます。

有効期間は4年であり、認定を継続するためには再受験が必要です。
GIAC認定

民間資格

民間資格とは、民間企業が自社製品に関する知識や技術を認定する資格のことです。特定の製品に対する知識やスキルが問われるため、その製品を扱う企業やプロジェクトで活躍できる可能性が期待できます。

有効期限が設けられているケースが多く、数年に一度資格を更新する必要があります

Cisco Certified CyberOps Associate認定

Cisco Certified CyberOps Associate認定は、サイバーセキュリティに対する脅威を検出して対応するために必要な戦略的な知識やスキルが問われる資格です。

シスコシステムズ社が実施するシスコ技術者認定のうち、エントリーレベルに続くアソシエイトレベルに該当します。サイバーセキュリティ運用のキャリアをスタートさせたい方に適しています

一度取得すると3年間有効です。
Cisco Certified CyberOps Associate認定

AWS認定セキュリティ

AWS認定セキュリティは、AWSクラウドにおけるセキュリティソリューションの策定や実装に関する知識を認定する資格です。AWSのデータ保護メカニズムや暗号化方法、これらを実装するためのAWSメカニズムなどが問われます。

資格を取得することで、AWSを扱うプロジェクトにおいて信頼を得られるでしょう。5年のITセキュリティ経験や、AWSのセキュリティ保護に関する2年以上の実務経験を持つ方を対象としているため、サイバーセキュリティの専門家としてキャリアアップしたい方におすすめです。
AWS認定セキュリティ

Microsoft Azure セキュリティ テクノロジ

Microsoft Azure セキュリティ テクノロジは、Microsoft Azureにおけるセキュリティに関する知識やスキルが問われる資格です。Microsoft Azureやマルチクラウド、ハイブリッドの各環境で、セキュリティの実装・管理・監視を行う知識があることを証明できます。

AWS認定セキュリティと同様に、Microsoft Azureを扱うプロジェクトで役立つでしょう。
Microsoft Azure セキュリティ テクノロジ

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サイバーセキュリティ関連の資格の選び方

上記のように、サイバーセキュリティに関連する資格には多くの種類があります。以下では、自分に合った資格の選び方を解説します。

資格を取得する目的に合っているか

1つ目は、資格を取得する目的に合っているかです。資格を取得する目的によって選ぶべき資格は異なります。たとえば、サイバーセキュリティの一般的な知識を身につけたい場合は、国家資格を選ぶとよいでしょう。

一方、特定の製品に関するセキュリティを学びたい方は、民間資格を選ぶのがおすすめです。まずは資格を取得する目的を明確にし、それに応じた資格を選びましょう

実務に直結するか

2つ目は、実務に直結するかです。現在の業務内容や、将来就きたい職種の実務に直結する資格であるかをチェックしましょう。

資格の取得はゴールではありません。知識やスキルを磨き、実務に役立てるための手段です。実務に直結する資格を選ばなければ、せっかく取得した資格を活かせずに終わってしまう可能性があります。

担当する業務や将来就きたい職種の業務にはどのような資格が必要かという視点で資格を選ぶことも大切です。

キャリアステップに合っているか

3つ目は、キャリアステップに合っているかです。

たとえば、IT業界未経験の方が挑戦する場合は、難易度が低く基本的な知識が問われる資格を選ぶとよいでしょう。

一方、既にエンジニアとして活躍しており、サイバーセキュリティの専門職に就くために資格を取得したい場合は、難易度が高い資格や専門性が高い民間資格を選ぶのがおすすめです。

現状のレベルや希望するキャリアに合わせて、適切な難易度・試験内容の資格を選びましょう

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サイバーセキュリティの資格を活かせる6つの職種

最後に、サイバーセキュリティ関連の資格を活かせる職種を6つ紹介します

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに関する業務に特化したエンジニアのことです。
どのようなセキュリティが必要なのかを企画し、セキュリティに配慮したシステムの設計や実装、運用などを行います。システム障害やサイバー攻撃への対応を行うのも仕事です。

サイバーセキュリティに関する知識は、セキュリティエンジニアとして活躍するために不可欠です。セキュリティエンジニアについては、以下の記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてください。
セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説

インシデント・レスポンダー

インシデント・レスポンダーは、サイバー攻撃やインシデントの調査・分析を行う職種です。システムやネットワークへの侵入を監視し、攻撃発生時の対応を検討します。攻撃を受けた際は、侵入経路を特定して報告書を作成し、再発防止策を立案する役割も担います。

サイバーセキュリティに関する知識はもちろん、情報システムやネットワーク、プロジェクトマネジメントなどに関する知識が必要です。また、優れた判断力や分析力、精神力なども求められます。

サイバーフォレンジック・アナリスト

サイバーフォレンジック・アナリストは、サイバー攻撃や不正行為を分析し、攻撃の手法やウイルスの感染経路、攻撃者のプロファイルなどを特定する職種です。特定したデータは、訴訟の際に被害の証拠として活躍します。また、データの復元やシステムの再構築を行うこともあります。

サイバーセキュリティやコンピューターシステム、ネットワークなどに関する幅広い知識に加え、報告書の作成スキルや証拠を収集するための法的知識などが必要です。

ペネトレーション・テスター

ペネトレーション・テスター(ペンテスター)は、システムの脆弱性を特定する職種です。ホワイトハッカーとも呼ばれます。

ペネトレーション・テスターは、サーバーに遠隔操作で侵入する、標的型メールを送信するなど、疑似的に攻撃を実施します。攻撃者目線でシステムのセキュリティをチェックし、その結果を報告書にまとめるのが仕事です。

攻撃手法に関する知識やセキュリティ対策への知見、各種ツールを使いこなすスキルなどが求められます

システム管理者

システム管理者は、企業のITシステムや情報ツールを管理し、運用や保守を行う職種です。具体的には、ネットワークの構築・管理、サーバーの運用・保守、システムのメンテナンスやPCのセットアップ、セキュリティ対策の実施などを担当します。

システム管理者は、サイバーセキュリティの専門家というわけではありません。しかし、ITシステムを安全に使えるようにするためには、セキュリティに関する知識が求められます

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用して企業が抱える課題を解決する職種です。企業の課題や現状の業務フローなどをヒアリングし、IT分野の課題の特定や経営戦略に沿ったIT戦略の策定を行います。

そして、導入すべきシステムやシステム開発の提案などを通じて、課題解決をサポートする仕事です。サイバーセキュリティに関する知識を習得したうえでITコンサルタントになることで、セキュリティ対策やセキュリティを考慮したシステム設計などをアドバイスできるようになるでしょう。

ITコンサルタントについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは?年収や資格・向いている人の特徴を解説

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サイバーセキュリティの資格に関するよくある質問

ここでは、サイバーセキュリティの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. サイバーセキュリティに関する資格を取得すると、どのようなメリットがありますか?

スキルアップやキャリアアップが図りやすくなる、スキルの保有を証明できる、就職や転職で有利になる等のメリットがあります。

Q. 情報セキュリティ管理士認定試験の合格率はどの程度ですか?

情報セキュリティ管理士認定試験の合格率は約49.6%です。

Q. 情報セキュリティマネジメント試験の受験料はいくらですか?

情報セキュリティマネジメント試験の受験料は7500円です。

Q. セキュリティエンジニアになるためには、どのような知識が必要ですか?

ネットワーク、セキュリティ、プログラミング、暗号化や認証技術等に関する知識が必要です。

Q. サイバーセキュリティ業界で活動する場合、どんな資格を取得するべきですか?

情報処理安全確保支援士試験、情報セキュリティマネジメント試験、情報セキュリティ管理士認定試験、SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定、SPREAD情報セキュリティマイスター等の資格を取得するべきです。

※本記事は2024年3月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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