フリーランスになるチャンスは一度きりではない!
35歳・Unityエンジニア。ジョブホッパーになることを避けるため、フリーランスに挑戦

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  • ■PROFILE
  • 名前:立石 勝一 (たていし しょういち) さん
  • 職種:Unityエンジニア
  • メインスキル:C#、C++、Unity
  • フリーランス歴:約2年5ヶ月(常駐)
  • 年齢:35性別:男性

今回お話を聞いたのは、フリーランスのUnityエンジニア・立石さん。フリーランスを志すようになったのは、自身の2社目となるゲーム制作会社を辞める際に、「このままだと、今後も職を転々とするな」と考えたからだという。そして立石さんは「どうせ転々とするのならば」ということでフリーランスへの道を選んだのだとか。そんな立石さんがどのようなキャリアを辿ってきたかを伺った。

※この記事は2016年7月時点の内容です
 

フリーランス Unityエンジニア 立石勝一(たていし しょういち)さんの経歴

ゲーム系専門学校を卒業後、大人気RPGで知られる大手ゲーム会社へ入社。同社で約6年間ゲームアプリエンジニアとして勤務する。その後、アクションゲームをやりたいという思いから、コンシューマ・ソーシャルゲームを手掛ける制作会社へ転職。在職中、フリーランスという働き方に興味を持ち、同社でフリーランスへ転身。その後は一旦会社員としての時期を挟むも、現在はフリーランスのUnityエンジニアとして活躍中。

大人気RPGで有名な大手ゲーム会社で多くを学ぶ

―フリーランスになる前のお仕事をお聞かせください。


立石氏:ゲーム制作系の専門学校を卒業後、2005年4月に大手ゲーム会社へ入社し、ゲームプログラマーとして約6年間勤務していました。仕事内容としては、有名なアクションRPGのシリーズでボスモンスターのAIなどを担当していました。
 

―約6年間と比較的長く働いてみて、どんな印象がありましたか?


立石氏:前半の3年間と後半の3年間とでは、大きく違ったなと感じます。大手だけあってエンジニアのレベルが高く、前半の3年間はいろいろな面で自分の知識・経験が不足していたので、キャッチアップするのに必死でした。そうしてベースが整ってきたことで、後半の3年間では初めて触るC#にもそれ以前よりも余裕を持って臨めましたし、責任のあることを任されるようになったので成長できた実感がありましたね。プロジェクトの規模もかなり大きかったので、いろいろと経験させてもらいました。

ただ、今振り返るともっといろいろと挑戦してみてもよかったかなと思います。たとえば、言語でいえば専門生時代からのC++と後半のプロジェクトで触ったC#しか経験がありませんでしたが、他の言語も試してみればよかったかなと。他にも、ゲーム制作においてAIを担当していましたが、AI以外の要素にも手を出していればまた違った世界が見えていたかもしれません。
 

―ベースとなるスキルがそこで培われていったんですね。次の会社に転職した経緯はどのようなものでしょうか?


立石氏:契約社員でしたので、後半のプロジェクトが終わる前に次にマッチするプロジェクトがない旨を伝えられたため、プロジェクト終了後に転職活動を行いました。その際の基準としては、自分のやりたいジャンルのゲーム制作ができるかどうかでした。

というのも、最初の会社を選んだ際は規模を基準に選びましたが、仕事内容が自分のやりたいことと違うかなと感じてきたからです。会社の出すタイトルはRPGがメインでしたが、自分の好きなゲームのジャンルはアクションゲームだったんです。その軸で転職活動を行い、コンシューマ・ソーシャルゲーム開発を行う制作会社へ転職しました。



学生時代にアクション性の高い洋ゲーにハマり、アクションゲーム制作を志すようになったのだとか

まずはお試しとして、同じ会社で正社員からフリーランスへ

―2社目ではどのようなお仕事を担当されたのでしょうか?


立石氏:同じくゲームプログラマーとして、主にゲーム画面のUI設計や敵キャラの動作周りなどを担当していました。1作目はアクションゲームを担当することができ、その後はUnityでのモックアップ制作を行っていました。

働いてみると、会社の規模が違うので求められる働き方が全く違うなと感じました。開発の部署が1つしかない小規模な会社だったため、常に部署内にこなすべき作業が余っている状態でした。そのため前職では経験のなかったコアな部分まで触ることができて、経験の幅が広がったのがよかったですね。
 

―立石さんはその会社で3年近く正社員として働いた後、同じ会社でフリーランスへと契約形態を変えて働かれていたと聞いています。詳細を教えてください。


立石氏:自分が在籍していた2010~2012年ごろはコンシューマ向けゲームを担当していましたが、業界的にはスマートフォンアプリが台頭してきた時期でした。会社的にもスマートフォン寄りになりつつある中で、改めて自分の身の振り方を考えるようになったんです。そこで思ったのは、会社の選び方がうまくないのか、ひとつの会社で長くやっていくのが合わないのか、いずれにしてもこのままいくと職を転々としそうだなと。それならば、いっそフリーランスを試してみようかと考えるようになったんです。

また在職中から、他のプロジェクトのディレクターの方から「Unityを使って進めているプロジェクトをやってみないか」とお声がけいただいていたこともあって、お世話になった恩返しのつもりとUnityの実務経験を得るために数ヶ月間その会社でフリーランスとして働くことにしました。

初の企業常駐を経験した後、再び会社員へ

―その後はどのような動き方をされたのでしょうか。


立石氏:フリーランスになろうと考えていた時期に、登録したまま利用せずにそのままになっていたレバテックへ相談に行きました(笑)。間が空いたにも関わらず、親身になって相談にいただいてありがたかったです。いくつかUnity案件を提案してもらった中で、スマートフォンアプリの開発を行っている会社へUnityエンジニアとして参画しました。選んだ理由としては、社内の雰囲気が落ち着いていて作業しやすそうな環境だなと感じたところが大きいです。商談の際も、初めて企業常駐で作業するにあたって、技術的なレベル感が自分にマッチしているなという印象がありましたので。



この時は、自分のやりたいことができるかを基準に案件を選び、単価は気にしていなかったという


参画先ではスマートフォン向けの3Dアクションゲームで、主に敵キャラのAI開発を担当していました。期間としては約1年間参画していましたね。
 

―希望どおりの作業を担当することができたのですね。その後はどのような案件に参画されたのですか?


立石氏:実はプロジェクトの終わりごろに参画先の会社からに「会社を上場させたいから、ちょっと力を貸してほしい」と何度かお声がけいただいて。「会社が上場するまでは手伝おう」という気持ちで約2年間社員として働きました。その後、自分としてもひとつの区切りがついたという思いがありましたし、社員とフリーランスの両方を経験した上で、自分にはフリーランスの方が合っているとも実感しましたので、またフリーランスの道へ戻ることにしました。

会社員とフリーランスを経験して気付いた見える範囲の違い

―その後、現在も継続中の案件へ参画していると聞きました。現在はどのような作業を担当しているのですか?


立石氏:スマートフォンアプリ開発を手掛ける会社で、Unityを使ったスマートフォンアプリの新規ゲーム開発を行っています。これまでの経験で、アクションゲーム以外のジャンルも開発するようになってから今は視野が広がった感がありますね。もし次の案件を探すときは「3D」「Unity」を軸に、幅広く検討しようと思っています。
 

―会社員とフリーランスを経験されてみて、どういった変化がありますか?


立石氏:真っ先に浮かぶのは、見える範囲の違いですね。会社員ですとどうしても会社内しか見えない状態になりがちで、以前は自分のやりたいこと/やれることをその中で考えてしまうことがありました。その点で、自分の興味で作業を選べるのはフリーランスのメリットですよね。またフリーランスは市場のニーズを意識して、自分のキャリアにおいてどういう選択をとるか、までを考えて動くようになります。

逆にしんどいと思うのは、税金や保険、年金などの作業を自分でやらなければいけないという点です。正直なところ、今でもあまりやりたくないなと思っています(笑)。
 

―なるほど。具体的にはどんな行動を取るようになりましたか?


立石氏:興味が湧いたものや、現場で必要になりそうなものは積極的に試すようにしています。会社員時代ですと「これをやって」と言われたときに、やりたい/やりたくないと感情的に判断してしまうこともあり、結果的にやらなかった技術的取り組みなんかもありました。

フリーランスになって、自分の価値を意識するようになったためか、「参画先の企業の方が喜んでくれるなら」と前向きになりました。たとえば今の参画先ではUnityにそこまで詳しい方がいらっしゃらず、系列会社から「こういうやり方はどうですか」と提案されたときに、「じゃあ試してみましょうか」と自分が率先して進めてみるようになりました。そう思うようになった要因は、フリーランスになって時間の余裕ができたことと、自分の責任は自分で取らなければならないという自覚ができたことが大きいと感じています。
 

―現在の課題に感じていることはなんでしょうか?


立石氏:作業のスピードですね。スピード重視で作業をした経験もありますが、自分としてはコードの美しさなどの質にこだわりたいという思いがありまして。ですが今の現場は開発の初期段階ということもあり、作業のスピードと量を求める傾向があります。そのため、まずはありものを使うことから考え、荒くとも試作を作ってブラッシュアップしていくようにしています。



立石さんが個人制作したアプリ「かんたんルーレット式 英単語クイズ」。アウトプットを増やしていくことも課題だという

―最後に、フリーランスになろうと検討している方に向けて、立石さんからアドバイスをお願いします。


立石氏:検討しているけど足が止まっているという方は、もう少しだけ自信を持って一歩踏み出すとよいのではないでしょうか。自分の場合は、会社員時代よりも自分にあった働き方をできていると感じていますし、やりたいことができる可能性が高まっています。まず、踏み出してみるといいのではないでしょうか。

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