個人事業主(フリーランス)の開業届の出し方について

B.T 30歳 男性

B.T 30歳 男性

個人事業主(フリーランス)の開業届の出し方について教えて下さい。

個人事業主(フリーランス)が事業を始めるにあたり、必須といえる届け出が「開業届」です。開業届のメリットや記入・提出方法、注意点などをチェックして、新たな事業の幕開けに臨みましょう。業種によっては、他の届け出の提出や申請が必要です。

詳しい解説はこちら

1.個人事業主が提出すべき「開業届」。その必要性とメリットとは

個人事業を開始するためには、税務署に「開業届」を提出する必要があります。開業届は正式名称を「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。新たに開業する場合はもちろん、事業所を移動する際や廃業の際も提出することになっています。

事業を始める人の中には、「忙しいから」「ややこしくて面倒」という理由で開業届を提出しない人もいるようです。しかし、事業所得が一定額以上発生し確定申告をおこなう際には、開業届の提出が必須事項となります。またそれ以上に、開業届を出すことは事業主にとって大きなメリットにも繋がるのです。

開業届の提出によって生じるメリットについて、具体的な内容を確認しておきましょう。

【開業届を提出することで得られるメリット】

開業届による最大の恩恵は、青色申告が可能となり、大幅な節税ができることです。

青色申告をすると、まず最高65万円の特別控除ができます。売掛金や貸付金も必要経費として控除できます。さらに配偶者や家族に支給する給与を「専従者給与」として必要経費に充てることができます。また、経営の中で万が一赤字が出てしまった場合も、赤字を3年間繰り越すことができます。
赤字分には課税がおこなわれないため、利益が出た年に赤字を当て込み、節税を行なえるという訳です。

さまざまなメリットが用意された青色申告を可能にするため、開業届は必ず提出しましょう。

2.開業する前にチェックしておきたい、「開業届」の書き方・提出の仕方

それでは実際に開業届を出す際の手順を紹介します。
開業届に必要な書類は税務署で受け取ることができます。また国税庁のホームページからダウンロードして印刷することも可能です。
開業届の主な記入項目と記入の際のポイントをチェックしておきましょう。

◼︎開業届に記入する主な項目

  • 住所、氏名、生年月日

    事業主の情報ですので、記入漏れや誤字・脱字がないようにしましょう。

  • 事業の名称、内容

    どんな事業をしているのか、税務署に伝わるように書くことが大切です。
    記入した事業内容を必ず実行しなくてはいけないわけではありません。また、記入した内容以外の事業を行なうことも可能です。

  • 事業の開始日

    事業を行なう店舗・もしくはサイトを開設した日を開始日とするのが一般的です。

書類への記入が終わったら、納税地を管轄する税務署に開業届の提出をします。納税地は、事業主の個人の住所となります。
税務署への提出方法は税務署に持参するほか、郵送でも提出できます。

申請後、税務署によって審査が行われます。申請内容が却下される場合を除いて、受理の連絡はありません。そのため、申請した年の12月31日までに却下の通知が来なければ、申請は受理されたとみなしてOKです。

3.知らないと損をする、「開業届」を出す際の注意点とは

何かとメリットが多い開業届ですが、申請するにあたってはいくつかの注意点があります。
特に気をつけたいものとして、以下の3点を挙げます。

①開業届は提出期限を厳守する

開業届の提出期限は事業を開始した日から一ヶ月以内です。提出期限を過ぎても特別ペナルティはありません。ただし、開業日からニヶ月を経過し、なおかつ青色申告の書類提出期限まで経過してしまった場合、青色申告ができなくなってしまいます。

②開業届の控えを必ず手元に残しておく

個人事業専用の銀行口座を開設する場合には、銀行に開業届を提出する必要があります。そのため、開業届は受付印が押された控えを用意しておくことをおすすめします。後になって事業用の口座を作ろうとした時、再び税務署で控えを発行しなければならず、二度手間が発生してしまいます。

③業種によっては開業届以外の届出や申請が必要

個人事業主は業種によって開業届の他にも届け出や申請が発生します。
たとえば飲食店や建設業、不動産、酒類販売業などです。各業種に必須となる申請内容を確認しておきましょう。また申請を行なう場所も官庁であったり地方自治体であったりと様々ですので、こちらもチェックしておくことをおすすめします。

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