目次
初常駐案件は、フリーランスエンジニアの大切な第一歩
初めての常駐案件で、フリーランスエンジニアがやりがちな失敗例
初めての常駐案件でフリーランスエンジニアが気をつけるべきこと
希望から外れたら、方向転換をすればいい
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初常駐案件は、フリーランスエンジニアの大切な第一歩
─フリーランスエンジニアにとって、初めての常駐案件とはどういうものなんでしょうか?
フリーランスとしてのキャリアやマインドを左右する、大切なファーストステップになります。初めての常駐案件を上手くやり遂げられると、次の案件を探す時にも常駐を視野に入れることができるようになって選択の幅が広がりますし、何よりフリーランスとしての自信になるようです。
あと、これは初めての常駐案件に限ったことではないですが、現場で活躍なさっているとそこで友人を作られたり、人脈をどんどん広げていく方も多いです。なかには、現場で出会われたスタッフの方と仲良くなられて、プライベートでも一緒に旅行に行かれたり、技術勉強やアプリ開発などを一緒にされる方もいらっしゃいます。
また、直近在宅で活動されていた場合には、ご自分のペースで作業されていたという方もいらっしゃるでしょうし、自社正社員として社内で働かれていた方も多いと思います。そうした方々が、常駐先に赴いて作業するという形に慣れていただくための、第一歩にもなります。
─反対に、初めての常駐案件が上手くいかないと、どういったリスクが考えられますか?
ご自身で次の案件に期待されなくなり、「とりあえず次は早く決まるところでいいや」と、当初希望していた方向性とは違う案件に参画されることになったり。また、急いで次を決めたばっかりに、最初の常駐案件より条件が落ちてしまう、などといったことが考えられます。
─初めての常駐案件を控えたフリーランスエンジニアの方から、どんな相談を受けることが多いですか?
コミュニケーションやスキル、情報収集、服装などに関する質問が目立ちます。例えばコミュニケーションについては、人見知りだとおっしゃる方から「1人で輪に入っていくのが苦手なんですけど、どうやって現場の方とコミュニケーションを取ったらいいですか?」とご相談いただいたことがあります。
─星野さんはどう答えられたんですか?
「現場にいきなり溶け込んでいく方は少ないので、無理せず二週間くらいかけて徐々に慣れていってくださいね」とお話しました。また、レバテック経由で同じ現場に参画している方々に声をかけて、ランチ交流会を実施したこともあります。
スキルについては、初フリーランスで常駐される方から、「自分1人で上手くやっていけるんでしょうか?」というご相談をいただくこともあります。
また、常駐すると情報収集が上手くできなくなってしまうのではないかと、危惧される方もいらっしゃいますね。
─なぜそう思われるんでしょうか?
やはり、在宅で作業している場合には時間を調整しやすいのですが、企業に常駐すると常駐先での開発スケジュールなどもあり、必ずしもご自分ではコントロールできない時間が増えてしまいます。
それによって最新技術や市場動向について、ご自分で情報収集のために使える時間が減り、エージェントである私たちに、「流行っている言語を教えてください」などと質問される方が多いんです。
ほかにも、服装について「スーツを持っていないんですけど、初日はスーツで行った方がいいですか?」というご質問もいただきますし、「確定申告はどうしたらいいですか?」「ローンを組めなくなりますか?」など、制度や資金面についてのご相談も頻繁にいただきます。
初めての常駐案件で、フリーランスエンジニアがやりがちな失敗例
─そんななか、初めての常駐案件で陥りがちな失敗事例とは何でしょう?
1.体調不良が続き、連絡なしに休む
業界内で聞いたことがある話を中心に、いくつかご紹介します。
病気や事故が原因で体調を崩すということは、誰にだって起こり得ます。
しかし、現場にも作業のスケジュールがありますので、体調不良の際にはエージェントや現場に連絡する必要があります。
大体、1日2日の体調不良の場合には、連絡をくださる方が多いですが、何日も常駐先へ行けないような健康状態が続いてしまうと、話が違ってくるケースも。
例えば最初のうちは連絡を入れていても、なかには次第に連絡自体が億劫になって無断で休む日が続き、それが作業の遅延を招いてプロジェクト全体に悪影響を及ぼしてしまう…という方もいらっしゃったようです。
2.SNSでの情報漏えい
私もSNSを利用していてたまに見かけるのですが、未発表のサービス内容についてSNSに「ここは自分が作った」と書き込んでしまったり、先行情報を拡散してしまったりする方もいらっしゃるようです。
必ずしもフリーランスの方だけに限ったことではありませんが、情報漏えいは、他のフリーランスや参画先の社員も巻き込み、甚大なダメージにつながる可能性があります。
SNSでの情報漏えいが発覚し、直ちに書き込みを削除させられて、参画していた企業へ出入り禁止になったという例も知っています。
また、そうしたインシデントが起きた企業では、当然、情報の取り扱いについて非常に敏感になります。
そのため、先行情報をギリギリまで幹部以外に共有しなくなり、急に現場に仕様がおりてきて、「え!今からそれを実装しなきゃいけないの?」というような事態が起きてしまったという話も耳にしています。
3.自宅勉強用にデータを持ち出し
さらに、自宅で勉強するために、参画先のパソコンからソースコードをコピーして持ち帰ってしまい、問題になった方がいたそうです。その方は、少しでも作業を円滑に進めたい、将来に備えたいと思って、持ち帰ったソースコードを使って勉強されていたようで、まったく悪意は無かったんだとか。
「業務に関係する勉強だからデータを持ち帰っても大丈夫だろう」と、ご自身で勝手に判断したことで、結局は大きなトラブルへと発展してしまったそうです。
初めての常駐案件でフリーランスエンジニアが気をつけるべきこと
─星野さんが考える、フリーランスエンジニアが初めての常駐案件を成功させるために気をつけるべきことを教えてください。
1.常駐先に慣れるまで、決して焦らない
新しい環境に飛び込んで、早く慣れていきたいという一心から冷静さを失ってしまうと、意外なところで失敗をしてしまいがちです。
まずは一緒に作業をする方に必要な情報を共有したり、迷った時には事前に確認をしたりと、周りの方とコミュニケーションを密に取りながら、少しずつ常駐先に慣れていただければ大丈夫です。
2.関係者以外に話さない・書かない・投稿しない
業務については、関係者以外に情報を漏らさないようにすることが大前提です。
契約内容をはじめ、開発内容やその手法などには、たくさんの機密情報が含まれています。口頭やメールは当然、ブログやSNSに投稿することも厳禁です。
ビッグなタイトルや注目のサービスを手がけている時など、つい周りに話したくなるかも知れません。でも、そこはグッとこらえてください。
3.業務で使うデータについて、自己判断しない
また、常駐業務の場合、基本的に現場以外では作業しないようにしてください。勝手に業務で使っているデータを持ち出したり、外部の端末からアクセスしたりするのはNG。
もし、業務上持ち帰る必要がある場合には、きちんと参画先から許可を取り、貸与されたパソコンなどを使って作業するといった対応が必要です。
そして先に触れた通り、業務データを個人の技術勉強に流用するのも厳禁です。業務と勉強とは、あくまで分けて考えるようにしてください。周りがやっているから大丈夫だなんていうことは、決してありません。
─なぜ、フリーランスの方はその辺りを混同されがちなんでしょうか?
混同されるのは、フリーランスの方に限ったことではないでしょう。ただ、フリーランスの方にはどの案件に参画されるかの決定権がご自身にあるので、その分、各案件でやりたいこと・興味があることをできるという気持ちが強いはずです。
ですから、もっとスキルを磨きたいと思った時に、「業務で使用しているデータを使えばいいのかも…」という思考に陥ってしまう確率が高いのかもしれません。
もしデータの扱いについて不明なことがあれば、ご自分で判断したりせず、まずは契約書を読んでください。それでも分からなければ、エージェントに確認するようにしてください。
4.ルールを守り、嫌ならエージェントを通じて交渉する
常駐先にもルールがあります。もし業務のことや過ごし方などについて矛盾や疑問を感じても、納得が行かないからといきなりルールに違反することは禁物です。
エージェントを通じて相談するか、いない場合には現場の責任者などと直接、交渉するようにしてください。
常駐案件は、一人ではなく現場にいるさまざまな方と作業するものです。それぞれの常駐先に合わせて、フレキシブルに対応することが大事です。
5.しっかり体調管理。休む時は状況や対応を連絡する
これもフリーランスに限ったことではありませんが、なんとなく体調不良だという状況が数日続いたら、悪化する前に病院で受診するようにしてください。そしてエージェントを通じ、常駐先へはできるだけその時の状態と対応を伝えるようにしてください。
─対応というと?
例えば、当たり前ですが「薬を飲む」などといったことですね。ただ「体調不良で休みます」と連絡するだけでなく、「偏頭痛がひどいので、本日病院に行って薬をもらってきます」といったように、具体的な対応も一緒に知らせるようにしてください。
常駐先に、体調を戻そうとしている姿勢を伝える必要があります。
さらに、併せて作業の進捗を連絡することも重要です。「作業予定だったタスクは○○で、ここまでやってあります」などと知らせることで、現場の作業スケジュールの遅れを最小限にできるかと思います。
また、私たちエージェントと密にコミュニケーションをとっていただくことも有効です。もちろん、私たちからも連絡いたしますし、お話を伺ってこちらで調整できることがあれば、常駐先へ交渉します。
大事なお身体ですので、ご無理なさらないようにしていただきたいですね。
希望から外れたら、方向転換をすればいい
─初めての常駐案件を成功裏に終えた皆さんは、どんな感想をお持ちですか?
エージェントとして嬉しかったのが、「想像より楽しかった」という声です。「フリーはもっと孤独だと思っていたけど、現場で友達もできて、契約終了の時には他のフリーランスエンジニアも集まってみんなで飲み会を開いてくれました」なんていう話を聞くと、良い過ごし方をされていたんだなと実感できます。
また、「尊敬できる人に出会えた」という方もいらっしゃいます。現場で会われたことが縁になって、プライベートでも技術指導をしてもらえるようになったそうです。
「こんな凄い人っているんですね」と、興奮気味にお話になっていたエンジニアさんの表情が印象に残っています。
あとは、「会社員時代に比べて多くの報酬を手にできた」と喜んでいただけたり、「フリーはさまざまな案件に参画できるのが嬉しい」と言いながら、早速、次の案件への情熱を見せていた方もいらっしゃいました。
─初めての常駐案件を控えて、不安を覚えている方もいらっしゃるでしょう。ひと言お願いできますか?
とにかく相談できる相手を見つけていただきたいですね。私たちエージェントでもいいですし、ご家族や友人でもいい。
現場で1人、いろいろ抱えこんでいるとつらいですし、1人で戦っていると大きなプレッシャーがかかります。ですから、少しでも心安らげる場所を見つけておいていただきたいですね。
あと、私個人としては、理想と現実との間には何かしらのギャップが存在するということも、心構えとして持っていただくと良いと感じています。
初めての現場が少々思い描いていたものと違ったからといって、過剰に反応して挫折感を味わう必要はありません。その時にまた方向転換すればいいだけです。
もちろん契約期間中には、できることを精一杯していただく必要はありますが、やり直しは何度でも効きます。都度、ご自分の向かいたい方向に舵を切ればいいんです。
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