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在宅SEの仕事とは?
在宅SEについて、仕事内容や在宅SEならではの特徴を解説します。
在宅SEとは
在宅SEは基本的にオフィスに出社せず、在宅でシステムエンジニアとしての業務をこなします。システムエンジニアの仕事は、顧客から要件をヒアリングし、システムに落とし込むために設計書を作ったり、テストをしたりします。
在宅SEはオフィスに出社する勤務形態と違い、時間や場所の制約を受けづらいという特長があります。しかしながら、システムエンジニアの仕事がすべて在宅で完結することは考えづらいです。顧客の業務を把握し、システムに必要な機能を洗い出すヒアリングや要件定義、基本設計といったフェーズは、顧客との打合せなどが必須です。そのため在宅勤務とは言え、必要に応じて顧客のもとへ赴いたり、出社して打合せをしたりすることも考えられます。
よって在宅SEだからといって、完全に自宅やカフェなどで仕事がすべて完結するとは限らない点は留意しておきましょう。
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在宅SEならではの特徴と制約
オフィスに出社する勤務形態に比べると、時間や場所の制約を受けづらいことは在宅SEの特徴です。介護や育児など、何らかの事情があって家を空けづらい方がシステムエンジニアの仕事を続けるには在宅SEが向いていると考えられます。
ただし在宅SEだからこそ受けてしまう制約もあります。大きな制約はセキュリティとコミュニケーションです。社外秘のような重要な資料、制作途中の設計書などが外部に流出することは絶対に避けなければいけません。顧客から預かっている紙の資料は社外に持ち出すこともできないでしょう。
また、在宅SEは仕事用のパソコンや自宅のネットワークなどでセキュリティに常に気を使わなければいけません。
また他のエンジニアやプログラマーとのコミュニケーションはテキストチャットやテレビ電話などで行います。オフィス勤務に比べると他のエンジニアとコミュニケーションは取りづらいです。
ただし言い換えると、コミュニケーションは効率良くなるとも考えられます。無駄なコミュニケーションが減り、仕事に集中して効率よく成果が出せる可能性もあるでしょう。
在宅プログラマーとの違い
在宅プログラマーはシステムエンジニアや他のエンジニアが作った設計書にしたがって、コーディング(製造)と製造したコードのテストを行います。言わば「設計書で指示されたものを作る」ことが仕事です。
一方の在宅SEは、顧客の要件にしたがって設計書を作成し、他のエンジニアへの指示出しや仕様の調整などを行う仕事です。よって他エンジニアや顧客とのコミュニケーション量は在宅SEのほうが多くなります。
もちろん在宅プログラマーも、設計書を担当したエンジニアと密なコミュニケーションを求められますが、在宅SEと在宅プログラマーではコミュニケーションの量と質は格段に異なると考えて良いでしょう。
関連記事 : 在宅プログラマーの働き方
在宅での仕事をこなせるレベル
在宅という勤務形態は、コミュニケーションやセキュリティなどの制約を受けることを解説しました。在宅SEに求められるスキルレベルはオフィスで勤務するより高く、同じ仕事でも在宅SEのほうが難易度は高くなりがちです。ここでは在宅SEはどのくらいのスキルレベルが求められるのか、解説します。
SEとして主体的に動けるスキルがある
システムエンジニアとして上級SEや他エンジニアからの指示を待っているレベルでは、在宅SEとして働くには心もとないです。プロジェクトにとって今どんなアクションが必要で、自分が何をするべきかが分かり行動に移せるレベルが求められます。
具体的にエンジニア経験◯◯年など数字で表すことができるものではなく、システムエンジニア、ビジネスパーソンとして一定以上の高いレベルが求められると考えて下さい。
仕様書や設計書だけでインフラ構築ができる
あくまでも一例ですが、システム開発・導入に必要なインフラを構築する案件であれば、他のエンジニアが作成した仕様書、設計書をもとに、インフラを構築できるレベルは欲しいと考えられます。
在宅SEがすべてのインフラを構築するわけではありませんが、他のエンジニアが意図することを設計書からくみ取り、自分が他のエンジニアに伝えたいことを過不足なく指示するために正しい設計書、仕様書を作成するスキルは最低限必要です。
読めばすべてがわかる設計書、仕様書を作成することが理想ですが、実務的には簡単なことではありません。在宅SEであれば、この理想の実現に限りなく近いスキルを持っていることが望ましいと考えられます。
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未経験から在宅SEになるには
すぐに在宅SEとして仕事をすることは非常に難しく、現実的ではありません。すでに解説しているように、在宅SEは周りに人がいない状況で仕事をしなければならず、高い質のコミュニケーションと成果物(設計書、仕様書作成)が求められます。よって在宅SEになるには、まずはシステムエンジニアとして会社や組織に所属することから考えましょう。
システムエンジニアとして会社や組織に所属する
将来的に在宅SEを目指すのであれば、在宅勤務制度やリモートワーク制度がある会社に就職することをおすすめします。組織に属してオフィスに勤務しながら、システムエンジニアとはどういう仕事かを学ぶことが何よりも先決です。
またシステムエンジニアの業務に従事することで、在宅で働くこと、オフィスで働くことのメリットやデメリットを体感できると考えられます。
プログラミングやテストなどのスキルを培う
システムエンジニアが求められる成果物は要件定義書や設計書などの仕様書です。これらを作成するには、プログラミングやテストのスキルが欠かせません。よってシステムエンジニアとして働く前、あるいは業務に従事しながら、これらのスキルを磨くことになります。
在宅SEはオフィスに行かないことから、仕事仲間や他のエンジニア、プログラマーの作業や進捗の状況をある程度想定しながら仕事を進めなければいけません。また他のエンジニアやプログラマーの作業量・作業時間を見積りながら指示を出すこともあります。
在宅SEになる以前に、システムエンジニアに求められるスキルを身に付けて下さい。
エージェントに登録してフリーランスとして活躍する
会社が在宅勤務を認めていない場合は転職する、あるいはフリーランスになって在宅SEの案件を獲得する方法もあります。いずれにしても転職エージェント、フリーランス向けのエージェントに相談することがおすすめです。
エージェントは業界やエンジニアを探している企業に精通しているため、在宅SEとして働きたい旨を伝えれば、あなたに合った案件や働き方を一緒に考えてくれます。
関連記事 : 在宅プログラマーを未経験で目指す方法
在宅SEの仕事の探し方
在宅SEの仕事はどうやって探せば良いでしょうか。会社員として働く場合と、フリーランスとして働く場合に分けて解説します。
会社員(またはアルバイト)としての在宅SE
会社員(またはアルバイト)として在宅SEの案件を探す場合、求人サイトや企業の採用ページを調べて、在宅勤務やリモートワークを掲げている会社を探すことになります。
求人サイトにはさまざまな企業がエンジニアの求人を掲げているため、まずは自分のスキルや得意分野に合う求人をピックアップします。また将来のキャリアを描いている方は、経験してみたい実務や分野の仕事も探してみると良いでしょう。
現在キャリアパスを描けていない方は、この機会に将来どのようなエンジニアになりたいのかを考えてみることもおすすめします。将来を描くことで、今必要なスキルや経験が見えてくるはずです。
こうしてご自身の希望にマッチする案件を探し、その中で在宅勤務やリモートワークが認められている会社、案件をピックアップします。
在宅勤務やリモートワークOKとしている案件では、「条件」に注意してください。就職後すぐに在宅勤務やリモートワークが認められるケースは多くありません。
例えばプロジェクト参画半年以上など、在宅勤務に何らかの条件が設けられていることがあります。上で解説しましたが、在宅勤務やリモートワークにはセキュリティ上の懸念あったり、高いコミュニケーション力が求められたりするため、このような条件を設けていることは少なくありません。仮に条件がないとしても、面接や申込時にしっかり確認しておきましょう。
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フリーランス、副業としての在宅SE
案件の探し方にはクラウドソーシングやフリーランス向けのエージェントを使う手段があります。クラウドソーシングはオフィスなどの出社を求められるような案件は少なく、実績を作るために利用する方も多い印象です。
クラウドソーシングは相手の顔が見えないという欠点があります。契約内容や条件などをしっかり確認して安心して仕事をするためには、フリーランス向けのエージェントを使うことをおすすめします。
フリーランス向けのエージェントを利用して在宅SEの案件を獲得するのであれば、希望する作業形態、作業時間、場所などの要望となぜ在宅SEを希望するのかを明確にしておくことが重要です。エージェントがあなたに合った案件を探すために必要な情報となります。
在宅SEはシステムエンジニアとして高いスキルレベル、コミュニケーション力が求められます。在宅SEになるには、システムエンジニアとしての地力をしっかりと整え、求人サイトやエージェントなどの情報をフルに活用してください。
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最後に
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