システムエンジニア(SE)はきつい?未経験や女性はやめとけとされる理由

システムエンジニア(SE)の仕事は「きつい」「つらい」と言われがちです。未経験や文系、女性はやめとけとされる場合もあります。

しかし、実際にきついかは、個人の適正やシステムエンジニアとして働くスタイルに左右されます。自分にSEがあっているか、どんな働き方をすべきかを知るのが重要です。

そこで、システムエンジニアがきついとされる理由や向かない人の特徴などを解説してます。きついと思ったときの対処法もあわせて解説するのでぜひ参考にしてください。

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目次

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システムエンジニアの仕事がきつい理由6つ

システムエンジニアの仕事は「きつい」「つらい」というネガティブな印象を受けがちです。きついと言われる理由は大きく6つに分かれます。事前に知っておけば就職・転職でのギャップを防げるので解説していきます。

なお、システムエンジニア自体への理解に自信がない場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。システムエンジニアについて詳しく解説しています。
システムエンジニア(SE)になるには?仕事内容・年収・求められるスキルを解説

納期に追われて激務になり残業が増えやすい

システムエンジニアの仕事は納期に厳しいことが多く、納期間近になると作業が立て込んで激務になりがちです。開発が遅れたりテストで不具合が見つかったりすると残業も増えます。

賃金構造基本統計調査では、SEの残業時間の平均は一カ月14時間でした。実際には仕事を持ち帰るケースもあるため、残業時間はもっと多い可能性があります。

ちなみにシステムエンジニアは、常に新しい技術や知識を学ばなければならないため、プライベートの時間が削られがちです。長時間労働と合わせた時間の余裕のなさが、システムエンジニアはきついと感じる一因になっています。

クライアントとエンジニアの板挟みになる

一般的にシステムエンジニアはクライアントの要望に応え、プログラマーに指示を出すのが仕事です。クライアントと話し合いを重ねて仕様変更になった場合、プログラマー側から「その納期と人員では対応できない」という声が上がる可能性もあります。

クライアントとプログラマーの間で板挟みになるため、ストレスを感じるでしょう。

やりたいことができない場合もある

自分がシステムエンジニアとしてやりたいことと、企業の要求は異なるケースもあります。システム開発にも関わりたいと思っていても、企業に保守を任せられる場合もあるわけです。

社内SEが行う保守管理などもSEの大切な業務ですが、現場でシステム開発も行いたい人にとってはきつい理由になるでしょう。希望にマッチした仕事内容かどうかは事前に面接などで確認しておくのが重要です。

勤務時間に比べて満足のいく給料がもらえない

会社によっては勤務時間に比べて給与が低く、割に合わない、仕事がきついと感じるケースもあります。IT業界は多重下請け構造のため、二次請けや三次請けの場合は納期が厳しく、報酬も低くなりがちです。

病院関係やインフラシステムを担当していると、メンテナンスやアップデートのために長時間の深夜残業が発生するケースもあります。給与と労働時間のバランスを考慮して満足のいく給料を得られていないと、やりがいもなくなります。

専門的な技術や知識が求められる

IT技術の進化は止まらず、日々新しい技術や方法が生まれています。システムエンジニアは高いレベルの専門的なスキルが求められるため、勉強が不可欠です。以前覚えた内容が使えなくなっているといったケースも珍しくありません。

クライアントの要望に応えるのはもちろん、ライバル社との競争に勝つためにもIT業界の広い知見を得なければなりません。常に自主学習を行い、最新のアップデートや業界の動向などの情報を仕入れる必要があるため、きついと感じる場合も多いです。

不測の事態が起こる可能性が高い

システムエンジニアだけでなくIT業界全体にいえることですが、不測の事態が起こりやすい点もきついと感じる理由のひとつです。IT製品の性質上、バグや急な仕様変更でスケジュールに遅れが出ることも多いため、休日出勤や残業が多々あります。

イレギュラーな対応にストレスを感じる人も多いです。心の余裕がなくなり、きついから辞めたいと感じる要因になり得ます。特に決まった労働時間で毎日同じ仕事をしていたいと思う人にとってはきついと感じるでしょう。

システムエンジニア以外の他職種のきつさを知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。
ITエンジニアはきつい?|未経験だと大変?転職前のチェックポイント

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【職種別】SEのきついポイント4つ

システムエンジニアは社内SEや客先常駐SEなどに分かれており、それぞれ仕事内容は異なります。社内SEは社内システムの構築や保守管理をし、客先常駐のSEは派遣でシステム開発をするのが仕事です。

職種によってきついポイントは変わるため、どんな場面できつさを感じるのかを把握しましょう。

社内SEのきついポイント

社内SEは社内業務に従事するシステムエンジニアです。社内システムの運用・保守がメインで、幅広い知識が必要になります。経営課題を解決するためのシステムの提案や開発をする場合もあります。

ほかにも、「プリンターが使えない」「パスワードを忘れた」などの社内の問い合わせにも対応します。ヘルプデスクのような業務も多いため、エンジニアとしてのスキルを磨きたい人はきついと感じる可能性もあります。

ただし、企業によって社内SEが担当する業務は変わるため一概には言えません。しかし、IT人材としてのキャリアパス次第では、開発現場に携わる機会の少なさをきついと感じる場合もあるでしょう。

客先常駐SE(SES)のきついポイント

客先常駐SEは一般的に社内SEよりも給与が低いとされています。また、プロジェクト毎にさまざまなクライアント先へ常駐し開発などを行うため、人間関係を構築しにくい場合もあるでしょう。コミュニケーション能力に自信がない人は疎外感を抱くかもしれません。

案件によっては雑務ばかり任せられるケースもあり、スキルアップが難しい場面もあります。今後のキャリアプランに遅れが出るためきついと感じる人も多いようです。

保守・運用をするSEのきついポイント

保守・運用の仕事は、モチベーションが下がりがちなのがきついと感じる原因です。正常にシステムが動作し続けるようにメンテナンスをする大切な仕事ですが、マンネリを感じやすい仕事です。開発に比べるとスキルアップしづらい部分もあります。

システムによっては深夜も保守管理が必要なため、夜勤が増え体力的にきついと感じる場面もあるでしょう。華やかなシステム開発現場に携わりたいと希望しているシステムエンジニアにとっては、保守・運用の仕事は特にきついと感じがちです。

フリーランスSEにとってきついポイント

フリーランスになったシステムエンジニアは、開発以外の業務をきついと感じるケースが多いです。具体的には、営業や経理です。

独立後は自分で仕事を得なければならず、営業が求められます。事務作業も自分でしなければいけません。システムエンジニアのスキル以外が必要とされるため、きついと感じてしまいます。

しかし、対応策はあり、具体的には企業とフリーランスをつなぐフリーランスエージェントの活用です。案件の継続紹介や契約満了の1ヶ月前からの案件提案、フォロワーによる悩み相談などをしてくれます。

レバテックフリーランス利用者の平均年収は876万です。利用は無料なので、ぜひご活用ください。

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【自分の属性別】SEになる際にきついポイント3つ

転職や未経験からの就職など、初めてシステムエンジニアになる場合にきついと言われるか理由を知っておくのは重要です。

なお、よく「文系だときつい」「女性だと厳しい」といわれますが、実際にはそれほど差があるわけではありません。具体的なきついポイントを3つ確認していきましょう。

未経験者にとってきついポイント

全くの未経験でプログラミングスキルやシステム開発の経験がない場合、いきなりシステムエンジニアになるのは難しいでしょう。システムの設計や構築を行うためには、それなりの知識や経験が必要です。

新人研修が手厚い会社に就職したり、プログラマーやテストエンジニアなどから始めたりと、まずスキルアップが必要です。システムエンジニアの求人への応募前に、プログラミングを十分学んでおきましょう。

未経験者歓迎の求人もありますが、基礎知識を前提にしている場合が多いです。未経験からシステムエンジニアを目指すなら、独学やプログラミングスクールで勉強したり、資格を取ったりするのが重要といえます。

未経験からシステムエンジニアになる方法が知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。取っておくと役立つ資格や志望動機の例文なども解説しています。

システムエンジニアを未経験から目指す方法|求人状況や転職後の年収、おすすめ資格も紹介

文系にとってきついポイント

文系だからこそきつい点は、SEの仕事には存在しません。プログラミング開発は理系の分野ですが、文系出身のシステムエンジニアも一定数存在しています。

IT人材白書2020では、ITエンジニアのうち文系は34.6%とされています。ただし、そもそもプログラミングに興味が持てない人やプログラミングを楽しいと思えない人は、仕事がきつく感じてしまうでしょう。

女性にとってきついポイント

システムエンジニアの仕事のきつさに性別は関係ありません。企業や業務内容によっては男性の方が多い職場もありますが、女性が多く活躍している現場も多々あります。

システムエンジニアになるために性別は関係なく、適性ややる気があるかという点が重要です。肉体労働ではないため、女性も活躍できる職種だといえるでしょう。

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SEの仕事はきついがやりがいもある

システムエンジニアの仕事はきついですが、大きなやりがいを感じられる場面も多くあります。下記の5点が主なやりがいやメリットといえるでしょう。

  • スキルが身につく
  • 肉体労働がない
  • 平均年収が高い
  • 需要と将来性がある
  • 独立しやすい

システムエンジニアの仕事を続けていれば、専門知識やコミュニケーション能力、マネジメントスキルも身につきます。技術や知識は一生の財産になるため、仕事をしながら身に着けられるのはうれしい点です。

肉体労働ではないため、年を取っても続けやすいのも利点のひとつです。専門的なスキルが必要になる技術職であるため、他業種よりも平均年収が高い傾向があります。仕事を長年続けやすい理由のひとつです。

また、IT業界全体で人材不足が続いており、システムエンジニアの需要は高まっています。将来性がある職業で、独立した場合にも案件確保は比較的容易です。

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システムエンジニアの仕事に向く人の特徴5つ

システムエンジニアの適性があれば、仕事をしていてもきついと感じないことが多いです。持って生まれた才能というよりは、後から身に着けられるスキルで、具体的に解説していきます。システムエンジニアに向いている人の具体的な特徴は主に以下の5つです。

  • 論理的思考力が高い
  • チームワークを大切にして働ける
  • 新しい知識や技術を習得するのが好き
  • 具体的なキャリアプランがある
  • システム開発の上流工程に関わりたい

向いている特徴に当てはまる人は、システムエンジニアの仕事を苦痛に思わずモチベーションを維持して継続できるでしょう。それぞれ具体的に解説します。

論理的思考力が高い

物事を筋道立てて考え、過程に矛盾や齟齬がないようにする論理的思考力はシステムエンジニアに必要なスキルのひとつです。プログラミングの専門知識がないクライアントに理解してもらえるよう説明できるスキルは要件定義に必須といえます。

どんな機能が必要なのか、他の機能で代替できないか、実装するために必要なデータなどを分かりやすく伝えるための能力です。プログラミングの際も役立つスキルで、エラーの際に原因を特定し適切に修正を行うためにも論理的思考力は大切です。

システムエンジニアの仕事では、上流工程・下流工程のどちらでも、作業手順・方法などについて論理的に考える必要があります。そのため、論理的思考力が高い人は、システムエンジニアの仕事への適性があると言えるでしょう。

チームワークを大切にして働ける

システムエンジニアはクライアントとプログラマーとの板挟みになることが多いため、協調性がある人に向いている仕事です。コミュニケーション能力が高く、チーム全体の動きを把握して行動できる素質は重要になってきます。

ひとりで黙々と作業するという印象は間違いで、複数のエンジニアとチームを組んで作業を進めるために連携は必須です。特にシステムエンジニアはプロジェクトの工程管理や進捗管理などを行うため、メンバーと積極的に交流できる人が向いています。

チームワークを大切にして能動的に働くシステムエンジニアであれば、自然と仕事の効率も上がるでしょう。

新しい知識や技術を習得するのが好き

システムエンジニアの仕事には継続的なスキルアップが欠かせません。新しい知識・技術の習得に熱心な人や、最新情報に興味がある人はシステムエンジニアに向いているといえるでしょう。

入手した情報を仕事に活用できれば、新鮮さを感じながら過ごせるためモチベーションの低下を防げます。新技術を使ってより効率的なシステム構築が実現できるかもしれないと感じられる人は、長期的に現役を続けられます。

近年だとAIやIoTのように、業界全体で注目されるトレンドをチェックするのも大事です。どのような言語やツールが注目されているのかといった情報を収集し、仕事に活用できる人はシステムエンジニアの適性が高いです。

具体的なキャリアプランがある

将来的なキャリアプランや目標があれば、やりがいを持ってシステムエンジニアを続けらます。たとえばプロジェクトマネージャーやITコンサルへの転向を望んでいるなら、キャリアを積むために効率的に仕事をこなせるでしょう。

システム開発の上流工程に関わりたい

システム開発をしている中で企画や設計、マネジメントなどの上流工程に興味が芽生えた人はシステムエンジニアに向いています。仕様書や詳細設計書などを見て「自分も書いてみたい」と思ったらシステムエンジニアを目指してみるのも一つの手です。

特にプログラマー出身の人に多く、上流工程に関わることで全体を見る目を養えます。上流工程ではクライアントとの会議や開発現場の管理など、必要とされるスキルが多いです。自然とスキルアップにつながり、IT人材として大きく成長できるチャンスがあります。

プログラミングだけではなく、もう少し広い視点でシステム開発に関わりたいと感じた人はシステムエンジニアの適性があるといえるでしょう。システムエンジニアの適性についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
システムエンジニアに向いている人の特徴|SEに求められる適性とは

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システムエンジニアに向かない人の特徴5つ

性格や思考がシステムエンジニアに向いていなければ、いざ就職・転職してもきついと感じてしまう場面が多くなります。一般的にシステムエンジニアの仕事に向いていないとされる人の特徴は以下のとおりです。

  • 人を相手にする仕事が好き
  • 目立つ活躍がしたい
  • 考えを言語化するのが苦手
  • 体力面で不安がある
  • 開発業務だけを集中して行いたい

詳しく解説するので、システムエンジニアになるかを考える材料にしてください。

人を相手にする仕事が好き

システムエンジニアはプログラマーより人と関わる可能性は高いものの、一人で黙々と開発することも少なくありません。下流工程の業務が中心になると、クライアントや部署間との折衝といったコミュニケーションをとる機会は減ります

プログラマーが少ないプロジェクトであれば、プログラミング作業に取り組む時間も増えてコミュニケーションは少なくなります。積極的にクライアント相手や部署間とのコミュニケーションを取りたい人は向いていない傾向があるでしょう。

さらに仕事の性質上、システムエンジニアは在宅勤務への変更も容易な職種です。在宅勤務になるとコミュニケーションの機会はますます減る可能性もあるでしょう。

目立つ活躍がしたい

システムエンジニアの仕事は派手な部類ではなく、どちらかといえば縁の下の力持ちのような役割です。表立ってクライアントからお礼を言われたり喜ばれたりするのは営業担当者などです。

直接クライアントの反応を見てモチベーションを上げるタイプの人にとっては、システムエンジニアはきつい仕事でしょう。下流工程を担当する場合はクライアントと話をする機会もかなり少なくなる傾向があります。

プロジェクトで目立った活躍がしたい人にとっては仕事の成果があまり実感できず、やりがいを感じにくい場合も出てきます。より多くの人にダイレクトな評価をしてもらいたいという人は、システムエンジニアの仕事には向いていない可能性もあります。

考えを言語化するのが苦手

システムエンジニアは、仕事上のさまざまなシーンで思考の言語化を求められます。たとえば、クライアントのニーズをまとめる上では要件を明確化しなければいけません。具体例をあげて説明できなければ、クライアントに伝わりにくいわけです。

要望を叶える出力に対し、どのような入力やデータ処理が必要かを分かりやすく伝える能力が必要です。チームメンバーと設計について議論する際も、機能の必要性や仕様が最適かなどを説明するのは大事です。

クライアントの要望を開発チームに正確に伝えられなければ、後から仕様変更が発生する可能性も出てきます。相手に情報を正確に伝えて共有するための言語化能力は、システムエンジニアにとって大切なスキルのひとつです。

体力面で不安がある

システムエンジニアは肉体労働ではありませんが、意外と体力が必要な職業の一つです。板挟みになるストレスや急なエラー対処のための残業など、精神的にも肉体的にも丈夫でなければいけません

デスクワークだからと楽観視していたりそもそも病気がちだったりすると、仕事を続けていくことは難しい役割です。そういった人は柔軟な働き方を許容してくれる会社を探す必要が出てきます。

開発業務だけを集中して行いたい

システムエンジニアにはプログラミングスキルやIT知識以外にも、高いコミュニケーション能力が求められます。他にも進捗管理やもしものときの対応力なども必要になるでしょう。システム開発だけに携わりたいという人には向いていない可能性があります。

システム開発の専門家を目指すなら、システムエンジニアではなく他のITエンジニアにキャリアチェンジするのもいいでしょう。自分には何が向いているのか、何をやりたいのかを明確化し、開発業務の比重が重ければ転職を考えるのもおすすめです。

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SEの仕事がきついと感じたら転職や独立も考えよう

システムエンジニアとして働いていて仕事がきついと感じる人は少なくありません。適性がないかもしれない、ITエンジニア自体がきついと感じる、という場合の対処法を知っておきましょう。

IT業界に携わるエンジニアはシステムエンジニアだけではありません。システムエンジニアの仕事がきついと感じたら、キャリアチェンジや転職・独立なども考えましょう。システムエンジニアとして身に着けた知識や経験を活かせる可能性は大いにあります。

以下で具体的に何からすべきか順を追って解説するのでぜひ参考にしてください。

SEの仕事がきついと感じたらまずやること

システムエンジニアの仕事がきついと感じたら、まずは気分転換や達成感を得るのが大事です。プライベートでストレスを発散したり、目の前にある仕事を一つずつこなしていったり、日常的にできることから始めましょう。

きつい原因が何なのかを探って対処するのも大切です。たとえば勤務時間の長さや給与の低さ、人間関係などで悩んでいる場合、会社に相談しなければ解決に向かいません。スキルの低さが原因なら、スクールや勉強会への参加でスキルアップを試みるのも一つの手です。

それでもシステムエンジニアの仕事がきついと感じるなら、働き方を変えてみるのもいいでしょう。希望条件の会社を探して転職したり、独立してフリーランスになったりすれば、きついと感じなくなる可能性は高いです。

SEの経験が活かせる転職先

システムエンジニアの知識や経験を活かすためには、同じIT業界への転職が最適です。今よりも希望条件に合う会社を探す場合は、自分が仕事において何を優先するかを把握しておく必要があります。

勤務時間の長さや十分な給与、どんな業種のシステム開発を行うのかなど、人によって優先事項はさまざまです。また、システムエンジニアからのキャリアアップやキャリアチェンジを狙うのも効果的です。

プロジェクトマネージャーやITコンサルタントへキャリアアップすれば、年収も上がり収入面の不満は解消できます。デザインが得意ならWeb系やアプリケーションエンジニアに転向するのも手段のひとつです。

他分野のITエンジニア

システムエンジニアから他のITエンジニアへ転職する場合、以下のようなITエンジニアが候補に挙げられます。

  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • データベースエンジニア
  • セキュリティエンジニア

システムエンジニアとして身に着けたスキルや知識を活かせますが、それぞれの分野の専門知識も必要になります。ネットワークやサーバーなどの知見を深めるため自主的に勉強したり、資格取得に挑戦しましょう。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはシステムエンジニアの経歴が活かせる仕事のひとつです。進捗やスケジュール管理、メンバーの調整、予算や品質などプロジェクト全体をまとめるのが仕事です。関係者との調整も担当するため、システムエンジニアの上位の仕事といえます。

プロジェクトマネージャーになると、通常開発に直接関わる機会は少なくなります。コミュニケーション能力を要する業務が得意な人や、マネジメント業務が好きな人には向いているキャリアパスです。

プロジェクトマネージャーの仕事内容や年収などについて興味がある方は下記の記事もあわせてご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)の役割とは|仕事内容、年収、資格について

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、クライアントの経営に関わる問題や事業課題を解決するためのITシステムなどを提案・開発する職業です。システムエンジニアよりもさらに上流の工程に携わる職種で、より広いIT業界の知識が必要になります。

業務をどのようにシステム化すれば円滑になるかをクライアントに提案できる営業力も大切です。システムエンジニアとして要件定義などを行った際の経験を活かせるキャリアパスといえます。

特にクライアントとの打ち合わせなどが得意でコミュニケーション能力が高い人に向いているのがITコンサルタントです。ITコンサルタントになりたい、もっと詳しく知りたいと思った方は下記の記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

フリーランスエンジニア

独立してフリーランスエンジニアになるのも、きついと感じる現状を打破する手段のひとつです。システムエンジニアがきついと感じる問題点は、会社員ならではの悩みであることも多いとされています。

フリーランスになるタイミングは難しいですが「もっと早く転向すれば良かった」という意見も多いです。たとえばエンジニア歴19年のK.Kさん(40)は、仕事と直接関係のない拘束時間などをきついと感じていたため、独立してよかったと感じています。

今感じているきつさが会社員SE特有のものであれば、フリーランスになれば解消できるでしょう。ぜひ以下のインタビュー記事も参考にしてみてください。
「もっと早くフリーランスになれば良かった」エージェントを使うことで安定して案件を獲得できるように

ただし、フリーランスになると、これまで会社が行っていた営業や経理などの業務も行わなければいけません。レバテックフリーランスなら継続的な案件提案はもちろん、税理士に特別価格で確定申告代行を依頼できます。独立を考えている方は検討してみてください。

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システムエンジニアの就職・転職時の注意点

システムエンジニアの仕事はきついと感じる場合もあると知った上で就職・転職する場合、会社選びで失敗したくはないものです。失敗しない会社選びのためには、まず働く際に自分が何を重視しているのかを明確に理解しておく必要があります。

残業時間や給与、有給・代休などの雇用条件はもちろん、仕事内容が自分に向いているかを考える必要もあるでしょう。各分野の特徴や職務を理解し、納得して務めた方が自分にとっても企業にとってもいい結果になります。

以下で具体的な就職・転職時の注意点について確認していきましょう。

きつくなりがちな会社でないか

会社によってシステムエンジニアの仕事がきついと感じるかどうかは大きく異なります。たとえば、エンジニア経験がない経営者であれば、無理なスケジュールの案件を獲得してくるようなケースが考えられます。

ほかにも、二次請けや三次請けのプロジェクトばかりになると待遇が悪くなりがちです。下請けになると残業や休日出勤が増える場合が多いので気を付けましょう。転職の際は、公開されている求人内容と会社情報をしっかり確認しておくことが大事です。

平均残業時間が非公開だったり、ボーナス・昇給に関する記述がなかったりすると要注意といえます。有給取得率も重要なので、面談の際に質問して判断するといいでしょう。

SEとしてやりたい分野の仕事内容か

システムエンジニアの仕事は、クライアントのシステム開発に関わるSIerと、社内システムの保守管理を行う社内SEに分けられます。同じシステムエンジニアとはいえ両者の仕事は大きく異なっており、別の分野の場合やりがいを感じられない可能性もあるでしょう。

  • SIer:外部のクライアントから案件を受注し、システムの設計、開発、運用などを行う
  • 社内SE:社内システムの管理やヘルプデスクとして問い合わせ・故障対応などを行う

一般的にSIer業界では二次請けや三次請けになると報酬が低くなる傾向があります。社内SEは納期に余裕があるケースが多いですが、社員の問い合わせに迅速に対応する広い知識が必要になるでしょう。

どちらにせよ、自分がやりたい仕事内容なのかどうかは就職・転職前に確認しておきたいポイントです。

社内の人間関係・雰囲気に問題はないか

入社前に把握するのは難しい点ですが、退職の大きな理由として人間関係が挙げられます。仕事がきついと感じる原因のひとつでもあるため、面接では志望先の会社の雰囲気を確かめてみるのが重要です。

面接会場が社内の場合は、自分がシステムエンジニアとして実際に働くことをイメージをしておくのも大事になります。大抵の面接では最後に面接官から質問はないか問われることが多く、その際の反応は判断材料として大いに役立つでしょう。

ただし、失礼な印象を与えたり面接官の心象を悪くしたりしないように注意が必要です。気になることは入社前にあらかじめ聞いておいたほうが、就職・転職後にギャップを感じる可能性は少なくなるでしょう。

また、未経験で何を質問していいかわからないといった場合は、下記の記事も参考にしてください。具体的な志望動機の例文や転職活動のコツを解説しています。
ITエンジニアに未経験から転職するには|志望動機例文や転職活動のコツ

身に着けたスキルを活かせるか

仕事や自己学習で身に着けたスキルを活かせる企業であれば、モチベーションの維持にもつながります。経験者であれば扱えるプログラミング言語やサービスなどを活用し、転職先でも活躍が見込めます。

習得しているスキルや資格を評価してくれる会社であれば、年収アップにも期待できます。時間や労力をかけて身に着けたスキルや経験を武器に、より良い条件の会社を選びましょう

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システムエンジニアの仕事内容に関するよくある質問

システムエンジニアの仕事がきついと言われる理由や、そもそもの仕事内容などについて答えます。漠然とした「きつい」というイメージだけではなく、どういったパターンだときついのか具体的に疑問を解決しておきましょう。

Q. なぜシステムエンジニアはきついと言われるのですか?

納期に追われて激務になる割に給与が安い点、人材が少なく残業や休日出勤が増えがちな点が大きな理由です。肉体労働ではありませんが、長時間労働の結果、肉体的・精神的な疲労を回復できない可能性もあるのも理由のひとつです。

Q. 未経験や文系、女性だとシステムエンジニアになるのはきついですか?

未経験の場合、基礎としてプログラミング言語やデータベース、ネットワークの知識が必要になります。基礎知識さえあれば文系、女性といった違いはなく、本人の適性次第できついと感じるかどうか変わってくるでしょう。

Q. どんな人がシステムエンジニアに向いていますか?

何事にも冷静に対処できる、論理的思考ができる、学習意欲が高いなどの特徴がある人はシステムエンジニアに向いています。クライアントとの交渉もあるため、コミュニケーション能力が高い人も適性があるでしょう。

Q. 何歳までシステムエンジニアとして働けますか?

システムエンジニアとして働くための年齢制限は特にありません。IT業界全体で案件募集に年齢制限を設けているケースはまれで、持っているスキルや経験を重視する傾向があります。他業種と比べると、年齢に関係なく採用しているケースが多いです。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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