ご利用者インタビュー

実際にレバテックフリーランスをご利用いただいたエンジニアの方にインタビューをしました。なぜ正社員からフリーランスになったのか?なぜレバテックフリーランスを使ったのか?これからフリーランスになる人へのアドバイスなど、とても参考になると思いますので是非ご覧ください!

29歳スマホアプリエンジニア。SIerと社内ベンチャーの会社員時代を経て、フリーランスとして独立

水元 勝悟
  • 名前:水元 勝悟さん (29)
  • メインスキル:Java(Android)・Objective-C
  • フリーランス歴:約1年10ヶ月(常駐)

フリーランスとして活躍中の水元さん。これまでSIerと社内ベンチャーでスマホアプリ開発に携わり、現在はアプリ開発の基盤チームで開発チームのサポートや社内システム・ライブラリなどの開発などを行っているという。そんな水元さんがエンジニアになったきっかけからフリーランスになるに至るまでの経緯を伺った。

※この記事は2016年10月時点の内容です

フリーランス スマートフォンアプリエンジニア 水元勝悟(みずもと しょうご)さんの経歴

専門学校でプログラミングを学び、卒業後はアルバイトを転々とする。アルバイト中に使っていたスマホアプリに感化され、Androidアプリ開発を学べる職業訓練に通うことに。2012年10月、訓練所で紹介されたSIerでエンジニアデビューを飾り、さまざまな企業に常駐しながらAndroidアプリ開発に従事する。その後、2013年9月に常駐先の社内ベンチャーに移るが、1年ほどで事業を撤退することになり、転職せずにフリーランスになることを決意。2015年1月よりフリーランスとして活躍中。

Androidアプリがきっかけで、エンジニアになることを決意

―水元さんがエンジニアになったきっかけはなんでしょうか?

水元氏:始めからエンジニアになろうと思っていたわけではなかったのですが、高校卒業後にwebクリエイターコースがある専門学校に行き、そこでHTMLやCSS、JavaScriptを勉強していました。ですので、プログラミングに初めて触れたのは専門学校のときです。

専門学校を卒業した後は、エンジニアになるわけではなく、フリーターとしてエンジニアと関係のない仕事を転々としていました。フリーターをしている中で不動産の営業をやっていたときに、AndroidのスマホでGoogleMapsのアプリを見ながら住所確認をしていたのですが、非常に便利だったのでスマホアプリすごいなと感動したことを覚えています。

それがきっかけでAndroidアプリ開発への興味が湧いて、ネットで調べてみたら入門書や指南サイトなどが出てきたので、学んでみようかなと思うようになりました。

ただ、この時23歳で、さすがに職がないままフリーターを続けるのも難しいなと思い、職業訓練所のAndroidアプリ開発コースで半年ほど本格的なプログラミングを学び始めました。職業訓練所でSIerを紹介してもらい、エンジニアのキャリアはここからスタートさせることになります。

―SIerからスタートしたんですね。その会社では主にどのようなことをされていましたか?

水元氏:さまざまな企業会社に常駐して開発を行っていました。基本的にはAndroidエンジニアとして案件に参画することが多かったですね。やりたかったAndroidアプリ開発をすることができ、とても楽しく働けていました。

―SIerではどのくらい続けたんですか?

水元氏:1年ほどですね。その後、そこからはAndroidの案件で最後に常駐した会社に縁あって移ることになりました。移った先は企業の社内ベンチャーで、常駐していたときに感じた熱量に刺激を受けたのがきっかけです。少人数の会社にも関わらず、プロダクトを作り上げることに対しての熱量は凄まじいものがありました。

ありがたいことに、常駐先から「うちへ来ないか?」と勧誘されたこともあり、社内の熱意にひかれて入社しました。そこではAndroidの開発だけでなく、iOSの開発にも携わっていました。もちろん会社への不満はなく、周りのエンジニアの方と一緒に働くのが楽しかったですし、やりがいも見出せましたね。

ただ、完成したプロダクトが思ったようにヒットせず、社内ベンチャーだったこともあって1年経ったあたりで事業を撤退することになりました。フリーランスになることを決意したのはこの時ですね。

フリーランスとして独立したのは、さまざまな開発現場を体験できるから

―2社目のあと、転職せずにフリーランスになった理由を教えてください。

水元氏:1つに、フリーランスになった方がさまざまな開発現場を体験できるというのがあります。まず、開発現場ごとに文化や雰囲気があると思うのですが、そういったものを肌で感じることで自分が求めるエンジニア像が固まるのではと考えました。

また、手元に入るお金も大きくなることも理由の1つです。稼ぐなら若いうちだと思うので、40歳くらいまでフリーランスでお金を貯めて、そこから腰を据えて働けるような会社に入る計画を立てています。

―在宅案件ではなく、客先常駐を選んだ理由は何でしょうか?

水元氏:やはり常駐先の会社の独自の開発文化が体験できることが大きいです。在宅だと相談しようにも頼る相手がいませんが、常駐でしたら他のエンジニアさんもいますし、業務を通じて技術を学べたり、困ったときは気軽に相談できたりしたのが良かったですね。

SIer時代に客先常駐という働き方を経験していたこともあって、不安にならずにすんなりと案件に加わることができました。

―フリーランスになることへの不安を感じることはありましたか?

水元氏:会社に所属しないことへの漠然とした不安はありました。会社だと福利厚生があると思うのですが、フリーランスだと一切ありませんし、税金や年金、保険の管理なんかも個人事業主なので自分でやらなくてはいけません。確定申告を毎年する必要が出てくるので、そのあたりもきちんとできるか不安でしたね。

―不安を払拭するために、事前に行ったことなどありましたら、お聞かせください。

水元氏:何人かの知人がすでにフリーランスで活動していたので、どういった問題点があるかなどの話を聞きました。事前にフリーランスについて実体験に基づいた話を聞けたのは良かったですね。

税金に関しては、ネットで調べて基礎知識を身につけました。確定申告についてはよく理解していなかったこともあり、青色申告ではなく、現在も白色申告を選んでいます。また、お金の管理はクラウド会計ソフトで行っていました。

―他に前もってやっておけば良かったと思ったことなどはありますか?

水元氏:領収書やレシートをしっかりと管理する習慣を身につけておいたほうが良かったなと思います。今でも雑に扱っているので、確定申告のときに苦労しそうです(笑)。

レバテックフリーランスで希望どおりの案件参画を実現

―レバテックフリーランスを知った経緯を教えてください。

水元氏:SIer時代にレバテックのフォロワーさんと知り合う機会があり、サービスの話などを聞いていて、良い印象を持っていたので、フリーランスになるならレバテックフリーランスを利用しようと思っていました。

―どのような案件を探していたのでしょうか?

水元氏:会社員時代に培った経験を無駄にしたくはないなと思っていたので、作業内容はAndroid開発であることが条件としてありました。あとは、フリーランスになる前は少人数の社内ベンチャーで働いていたこともあり、大規模開発の経験がなかったため、大きめの企業の案件に参画したいという希望も伝えましたね。



「技術的な話もスムーズに伝わり、提案してもらった案件は希望に沿ったものだった」と水元氏は述べる

―差し支えがなければ、単価をどのような基準で設定しているかを教えてください。

水元氏:フリーランスになったばかりの頃は、単価の相場がわかりませんでしたし、技術力や開発力がないときに単価の交渉をしても意味ないなと考えていたので、設定はしていませんでした。自分の技術を評価し、技術力の相対的な価値をつけてほしいと思っていたので、最初の交渉のときは会社員時代より下がっても仕方ないと思っていました。ただ、結果としてはフリーランスになって上がりましたね。

――最初に参画された案件を、現在も継続されていると聞いています。案件の詳細を伺えますか?

水元氏:複数のメディア事業を手がける大手企業で、Androidアプリの開発を行う案件に参画しました。最初の3ヶ月はAndroidアプリの開発チームに参画していましたが、4ヶ月目からはアプリ開発の土台部分を支える基盤チームに移っています。

基盤チームはAndroidとiOSでそれぞれ分かれていて、今現在はそれぞれ4,5人ずつ、計10人ほどで業務を進めています。自分の所属する基盤チームの主な役割は、Androidに関する最新の技術をキャッチアップして開発チームに共有したり、CI環境をメンテナンスしたり、社内システム・ライブラリの開発といったものになります。

―レバテックフリーランスを利用するなかで、印象に残っていることはありますか?

水元氏:フォロワーさんとの定期的なランチがあるのが良いですね。ランチをしながら、状況を話したり相談したりできるので、気持ち的にも楽になる部分がありました。他のエージェントを利用している周りのフリーランスの人に話を聞いてみても、フォロワーさんとのヒアリングの機会はないようですので。



「レバテックでやっているフリーランス向けの税金や保険、年金などのセミナーにも参加したい」と水元氏は述べる


また、フリーランスをやっていると、なかなか参画先の企業に対しての提案などが上げにくいこともあるのですが、フォロワーさんを通してだとスムーズに提案できるので助かりました。

―そう思うのはどういった経緯からでしょうか?

水元氏:SIer時代には、常駐先の環境を改善するための意見や提案があっても、「客先常駐しているのにそれを言ってしまうと、角が立つのではないか」と心配になって言えなかったんです。

それが今のようにフォロワーさんがうまくとりなしてくれるおかげで、「こうすればもっと良くなる」と感じたことを素直に提案できます。実際に提案してみたことも何度かありますが、現場の社員の方や他の常駐しているエンジニアの方にも受け入れてもらえたので、提案して良かったと思えます。

エンジニアに技術を還元できるエンジニアを目指す

―水元さんはフリーランスになってから2年近く経ったと聞いています。フリーランスになる前と後でどんな変化があったと感じますかありましたか?

水元氏:まず、作業時間が変わりました。社内ベンチャーで業務を行っていたときは、泊まり込みで開発をすることがありましたが、フリーランスになってからは安定していますね。

また、企業常駐のフリーランスは期間ごとの契約ですので、継続して案件を受けていくためにはどうしたらいいかを考えるようになりました。フリーランスになってからは、求められる仕事と時間の中で確実に成果を出すことを意識しています。

―今後の課題などあれば教えてください。

水元氏:ひとつには自分の適正な市場価値を知りたいという思いがあります。そのために、自分の実績を、可視化できるようにしていく必要があると考えています。

例えば、成果を文書化したり、サンプルのモジュールを作ったりしていくことは、もっと力を入れていきたいところですね。あとは、Qiita:Teamでプログラミング技術を記事にして共有したり、参画先のLT会のようなもので発表したりといったことを、今よりも積極的にやっていければと思います。

また、フリーランスは時間の都合が会社員よりも付けやすいと感じているので、プライベートでのアウトプットを増やしていきたいですね。以前にOSS開発に参加してライブラリを作ったこともあるのですが、今後はもっと深く関わっていけたらと考えています。

―水元さんはプライベートでのコミュニティ活動にも力を入れているとお伺いしましたが、どういった活動でしょうか?

水元氏:「DroidKaigi」というイベントの運営に携わっていまして、直近だと2015年の4月から準備を始め、2016年の2月に技術者向けのイベントを開催しました。



Android技術情報の共有や技術者同士の交流を目的としたカンファレンス「DroidKaigi」


もともと会社員時代から、エンジニアに対して、自分が持っている知識やスキルを還元したいとずっと思っていたんです。というのも、自分たちエンジニアがネットや書籍から得ている技術や知識って、他のエンジニアさんがアウトプットしたからこそ存在しているからだと、個人的に考えていまして。そうして自分が受けていた恩恵を、こういったコミュニティ活動で還元することができ、とても嬉しいです。

コミュニティ活動は前述したアウトプットの一環でもあるので、恩返しであると同時にフリーランスとしての肥やしになると思っていますので、続けていきたいです。

―最後に、フリーランスに興味がある方に向けたアドバイスをお願いします。

水元氏:フリーランスは自由に案件を選択できるので、客先常駐を選べば、さまざまな現場を体験できるチャンスがあります。開発を通じて多様な文化を吸収したいと考えている方にはフリーランスになることをおすすめします。

あとは、自分で方向性を決めながら業務ができると思うので、興味がある分野のスキルを伸ばしたいと考えている方にも、フリーランスは良いのではないでしょうか。