実際にレバテックフリーランスをご利用いただいたエンジニアの方にインタビューをしました。なぜ正社員からフリーランスになったのか?なぜレバテックフリーランスを使ったのか?これからフリーランスになる人へのアドバイスなど、とても参考になると思いますので是非ご覧ください!
今回お話を聞いたのは、2016年7月からフリーランスのJavaエンジニアとして活動を始めた柏木さん。新卒で大手SIerに入社し、エンジニアとしてのキャリアを重ねてきた柏木さんだが、社会人2,3年目の時期には「エンジニアに向いていないかも」と、異業種への転職を考えるほどだったという。キャリアに悩んだ過去を乗り越え、フリーランスを目指すに至った経緯を中心にお話を伺った。
※この記事は2016年11月時点の内容です
フリーランス・Javaエンジニア 柏木悦梨子(かしわぎ えりこ)さんの経歴
土木工学系の大学を卒業後、2008年4月に大手SIerに入社し、7年半ほどSEとして勤務する。ファッション系のECサイトを運営する会社へ転職後、以前から興味のあったフリーランスの世界へ飛び込むことを決意。現在は、フリーランスのJavaエンジニアとして活動中。
柏木氏:土木工学系の大学を卒業後、大手SIerでSEとして業務系システムの受託開発などを行っていました。7年半ほど在籍したところで、もともと興味のあったファッションとシステム開発を両立できる、ファッション系ECサイトを運営する会社へ転職し、2016年7月からはフリーランスとして活動しています。
柏木氏:やはり長くいたので、エンジニアとしてのキャリアや仕事への考え方のベースになっていますね。入社してから2、3年目までは、仕事に対して厳しい考えの人が多い社内の環境に馴染めなかった部分もあったんです。
しかも、私は大学で学んでいたのもSEとは関係ない土木工学でしたので、入社後しばらくはプログラムをうまく書けずに苦労していました。それで、「自分にはこの仕事は向いてないんじゃないか」と思って、3年目に1回転職活動を行ったんです。
そのときは興味のあったアパレル系やコピーライターなど、システム系以外の仕事を探していました。しかし、こんな現実逃避のような転職していて良いのかと自問していたら、もうちょっと頑張ってみようという気になりまして。そうして続けていたらだんだん厳しい環境にも慣れていき、プログラムも書けるようになっていく中で、エンジニアという仕事が好きになっていきましたね。
今となっては、1社目での悩んだ時期を経験していなければ、もはやエンジニアを続けていなかったかもしれないとすら思います。
柏木氏:30歳手前になったころ、「そろそろ新しいことにチャレンジしたい」と思い、本格的に転職活動を行いました。そうして、興味があるファッションとシステムの両方に携われるECサイトの運営会社に入社しました。
その会社は社員に優しく自由な会社でした。残業はほとんどありませんでしたし、女性のための福利厚生が整えられていたこともあり、働きやすかったです。それまではシステムメインの会社に勤務していたので、システム以外の領域も経験でき、多くの学びも得られました。そうして働いていく中で、改めて自分はシステムがやりたいのだとも気付き、好きなことをメインにできそうなフリーランスになったんです。
2社目ではプライベートの時間に余裕があったため、新しいことをやろうと同僚とファッションアプリ開発に挑戦したという
柏木氏:ひとつには「そろそろ会社員を卒業してもいいのではないか」と考えたのが理由としてあります。20代は会社員として色々なタイプの人と関わり、様々なプロジェクトに携わる中で、「社会人・会社員としての経験」や「エンジニアとしての知識」を得てきた実感がありました。
そうして、もともと興味のあったフリーランスという働き方を調べていくうちに、「フリーランスは今の自分に向いているのではないか」と思うようになったんです。
あとは単純に海外旅行が好きなので「まとまった休みが取れること」に憧れたというのもあります(笑)。
柏木氏:税金、年金、保険、開業届けなどのフリーランスには欠かせないものに関しては、ネットで調べてインプットしました。具体的な働き方や契約については自分で調べるだけでは足りないと思ったので、情報収集をかねてレバテックフリーランスに登録して、電話面談をしたんです。
詳しくお話を聞いたところ、悪いイメージは浮かんでこなかったので、フリーランスに対して抱いていた不安も薄れていきましたね。コーディネーターの方は「やはりフリーランスは会社員よりも不安定な側面はある」とも説明していたのですが、私はまだバリバリやれる年齢ですし、少しくらい休みをとっても新しい案件に参画できるだろうと、ある意味気楽にとらえていました。
あと、最初は「フリーランス=在宅」だと思っていたのですが、レバテックフリーランスで説明を受けて、在宅だけではなく企業常駐という働き方があることも知りまして。それまでの経験からオフィスで作業したほうが性に合ってると思ったので、企業常駐はむしろいいかもと感じましたね。
他にも、会社員とちがってフリーランスは「福利厚生」を受けられませんが、レバテックフリーランスを利用すると福利厚生に準じた「リロクラブの優待サービス」を利用できるのもよかったところです。
柏木氏:特に誰かから止められるといったことはなかったですね。「定時で帰宅することが多い」という2社目での状況に対して、母親からは「ちょっと緩んでいるかもね」と指摘されたこともありましたし。昔からずっとストイックにやっていた私の姿を見ているので、フリーランスになることを引き止められることはありませんでした。
柏木氏:2週間くらいです。もともと、どんなことでもすぐに決める方だったので、決断までは早かったですね。情報収集を始めて、コーディネーターの方と電話面談したのが2016年の3月で、そのときにはもうフリーランスになることを決意していました。
その後、直接面談をして最初に案件を提案されたのが5月。その際にコーディネーターの方を通してクライアントにスキルシートを提出したところ、数日後にはクライアントとの商談が始まり、商談当日にはもう参画することが決定しました。
こうしたやりとりがスピーディなのは、レバテックフリーランスを利用していてありがたいと感じる部分ですね。担当のフォロワーさんにも色々とよくしてもらってますし。
柏木氏:最初はどんな案件があるかもよく知らない状態でしたので、コーディネーターの方に提案してもらった中で、BtoCのサービスで面白そうなものを選ぼうという状態でした。
漠然とした希望ですと、新しい技術の習得につながりそうな新規案件がやりたいという思いはありました。というのも、過去のプロジェクト経験において「限られた期間の中で、可能な限り最適なシステムを開発すること」に喜びを感じてきたので、最善を尽くすために自分の扱える技術をアップデートしていきたかったんです。
単価に関していうと、フリーランスになる前は「不安定な収入」というイメージもありましたが、実際にはそういった不安は感じず、むしろ満足しています。
柏木氏:webシステムやスマホアプリを中心に受託開発を行っている企業に常駐していて、そこでは3つの案件に参画しています。
1つは、最初にレバテックフリーランスから提案してもらった案件で、ファッションアプリの保守や機能追加を行っています。2つ目の案件では、子供向けのアプリのサーバーサイド開発の担当。3つ目はクリスマスイベントのアプリ開発で、新しい技術を使っているということもあり、とても面白く作業を行っています。
3つの案件のうち、2つはほぼ1人で担当しているため、やりがいを感じているという
柏木氏:フリーランスになって良かったと感じるのは、自分のためだけに仕事をがんばれる点です。会社員のときは、会社のために行動し、それに伴うしがらみがありましたが、フリーランスは縛られるものがないので自由に動けます。
苦労したのは、求められるハードルの高さです。フリーランスは技術に対しての知識やスキルがあると思われることも多く、また技術トレンドの移り変わりも速いのでキャッチアップするのが大変ですね。
ただ、「わからないことがあっても、調べれば形にすることは難しくない」というのがこれまでの経験上あります。そのため、わからないものをそのままにせずに、必ず調べるようにしています。
柏木氏:仕事に関連のあるものでも、全く使ったことのないものでも、興味のあるジャンルを実際にコーディングするなど自習しています。今触っているものですと、「AWS IoT」「Node.jsやPythonによるAWS Lambdaを使ったコーディング」「NoSQL DB」あたりですね。満足に勉強の時間が取れないこともありますが、1日1時間はできるだけ確保するようにしています。
柏木氏:フリーランスは起業したり、イベントで登壇したりといったアグレッシブなイメージを持たれることもありますが、そうではなく、技術に専念したいというエンジニアの方でも大丈夫だと伝えたいですね。
また、技術志向性の高いエンジニアにとっては、技術を高める目的で案件を選べるという点もフリーランスのメリットになるのではないでしょうか。私の場合、1社目では将来的なキャリアパスがマネジメント方面に寄っていて、今後も開発をやっていきたいという希望とのジレンマを感じていましたので。
最後になりますが、「フリーランスに興味がある」「フリーランスなるかどうかを迷っている」という方でしたら、一度飛び込んでみてはいかがでしょう。飛び込んでみたら、世界が変わるはずです。何かを作ることが好きな方はフリーランスのエンジニアとして活躍できると思いますよ。