新卒で入った大手教育会社で、WEBマーケティング・新規事業立ち上げという実績を積み上げる。
その後、子供の頃からの思いを叶えるため、イスラエルでの海外起業を決意し、わずか半年足らずで始動させた敏腕代表。
「世界中のユーザーを繋いで、イノベーションを世界にもたらす」という理念を持ち、挑んだイスラエルとは、どんな国なのか。
寺田さんの経歴からイスラエルでのビジネス事情まで、フリーランスとしての可能性を聴いた!
プロフィール
-はじめに、イスラエルで仕事をすることになった経緯を教えてください。
きっかけは大学院最終学期に交換留学でトルコのKoc Universityへ行ったことや、新卒で入った大手教育会社でWEBマーケティング、新規事業立ち上げを経験したことが影響していますね。幼いころから「世界に革新をもたらす企業を創る」というビジョンを持っていたので、その目標を最速で達成するためには海外での起業だと決意したんです。
2014年4月に、起業の候補地として挙がっていたイスラエルへちょうど進出を始める「サムライインキュベート」というVCと出会いました。そのVCに自身のビジネスプランをプレゼンテーションしたところ、2週間で出資が決まり、その3ヶ月後にはイスラエルの地で起業準備を開始する、という流れができていました。
こちらに来て2ヶ月半が経ち、現在は日本人3名、イスラエル人3名の計6名で、スタートアップと投資家、世界を繋ぐプラットフォームを創っています。
-イスラエルで仕事をする際に抑えておくべきルールや文化の違いなどはありますか?
イスラエルでは、メールは即レス、ミーティングも即断即決が基本です。 紛争が絶えない地で常に命の危険と隣合わせのためか、「2日間メールの返信がなかったら何かあったと考えてくれ」というジョークがあるほどです。
ただ、テルアビブの街は、日本の報道にある戦地の面影はどこにもない、近代的な都市です。
こちらに来て驚いたのは、スタートアップに携わる人々のネットワークの強さ。ミーティングで自身のビジネスプランを話せば、真摯なフィードバックだけでなく、関連するキーマンを次々と紹介してもらえます。
四国程度の国土面積に約800万人が暮らしているというのも一つの理由でしょうが、イスラエルの友人は「ユダヤ人はお節介で、人に教えるのが好きなんだよ」と言っていました。
また、独特な文化を感じたところは、カレンダーがユダヤ歴のため、休日が金土で一週間が日曜日からスタートするところです。
ハイテク関連産業に関わる方々は、基本的に高等教育を受けており、時間や期限をきっちりと守るので、スピード感を持ってストレスなく仕事に取り組めます。とても理想的な環境ですね。
-人脈の繋がりやすさはフリーランスにはいいですね。フリーランスは多いのですか?
国籍問わずに多い印象ですね。
デザイナーやエンジニアはフリーランスで活躍している人が多いと思います。
エンジニア採用のためのインタビューを行った際のフリーランス比率は約30%でした。当社のメンバーの話でも、特にデザイナーはフリーランスが多いと言っていました。
イスラエルはインハウス開発の他、国内システムアウトソーシング、ウクライナ等でのオフショア開発が盛んで、UI/UX専門のアウトソーシング会社も一般的、というのが面白いところです。
-お金の支払い経路などは、どうなんですか? 銀行、現金、まさか現物支給とか?
現物支給は聞いたことないです(笑)。銀行振込みが基本ですね。
-ネット回線の速度やコストについて教えてください。
テルアビブでは、マクドナルドやカフェ、通りにもFree Wi-Fiが飛んでいて、多くの場所でネット接続が可能です。一方で回線速度はADSLが主流で、少し遅い場合もままあります。
携帯電話は、通話のみであればプリペイドのSIMのコストパフォーマンスがいいですね。3,000円程度で購入できるため、SIMフリーの携帯をお持ちの場合はそれがオススメです。
またキャリアのプランを契約する場合は、端末費は日本とほぼ同様、月額はネット及び通話が無制限で6,000円程度だそうです。
-物価はどうですか?
物価水準は日本よりかなり高く感じます。外食は基本的に1,000円以上しますね。
例えばマクドナルドなんかだと、普通のハンバーガーが300円。セットを頼むと1,200円からという感じです。他にもスーパーで売っている500mlのコカ・コーラ等は約200円程度。これは、VAT(付加価値税)が18%ということも関係していますが、それを差し引いてもやはり高いですよ。
一方で、野菜や果物は無課税で、国内自給率90%以上を誇るということもあり、安くて美味しいです。トマト一つ30円、林檎一つ60円等低価格で購入できます。 スーパーではまとめ買いでの割引が一般的なので、それらを組み合わせて賢く買い物することで生活費は節約できますよ。
-日本から仕事の依頼や問い合わせをしたいという方へ、メッセージをお願いします。
Aniwo Co., Ltd.はイスラエルを拠点に、スタートアップのビジネスプランスライド及びピッチのデータベースを構築し、スタートアップと有名投資家、世界中のユーザーを繋いで、イノベーションを世界にもたらすことを目指しています。
また、2015年4月には、イスラエルのテック系有名メディアGeektimeと連携して、世界最大のビジネスコンペティションの開催を予定しています。
プラットフォームへのデータ掲載、コンペティションへの参加を希望するスタートアップ及びアントレプレナーの方はinfo@aniwo.co.ilまでご連絡をお待ちしております。
-本日は、ありがとうございました。
ありがとうございました。
ある1日のタイムスケジュールです。
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