航空からIT業界へ。日本とアメリカを拠点に、IT人財育成プロジェクト「KidsVenture」を立ち上げた新井田浩一さん

アメリカ合衆国

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起業家・新井田浩一 さん

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海外留学支援事業やインターネットサービスを展開する「株式会社グローバルストライダー」の経営者・新井田 浩一(にいだこういち)さんは、航空整備士からIT業界へ転職した異色の経歴の持ち主だ。アカウントマネージャーやWEBディレクター・プロデューサーとして企業やフリーで活躍した後、2015年2月に同社を設立。現在は、日本とアメリカ・シリコンバレーを拠点にIT人財育成プロジェクト「KidsVenture」を進行している。今回は起業に至るまでの道のりや、シリコンバレーのフリーランス事情などについてお話を伺った。

プロフィール

お名前
新井田浩一(にいだこういち)さん
現在の滞在国
日本・アメリカ
業種
海外留学支援事業、インターネットサービス、各種マーケティング、企業の海外進出に関するコンサルティング
経歴
アメリカ・カリフォルニア州の大学を卒業後、航空整備士として全日本空輸株式会社(ANA)に勤務。退職後はIT業界に転職し、アカウントマネージャーやWEBディレクター・プロデューサーとしての経験を積む。2015年2月に設立した「株式会社グローバルストライダー」では、WEBサイト制作やアプリ開発事業のほか、ITや芸術、科学など様々なジャンルの海外留学支援事業を展開。今、最も力を入れているのは、学生IT起業家の創出を目的とした「KidsVenture」プロジェクト。

1分で分かる「アメリカ・シリコンバレーで働く」ということ

① 始業・終業時間が早い。仕事終わりにコワーキングスペースで起業の準備をする人も。

② 起業を目指し、フリーランスとして活動する若者が多い。

③ 年齢や国籍に関係なく、アイデアがあれば誰にでも起業するチャンスがある。

④ 自分の意見を伝える努力をしない人は「やる気がない」と見なされる。

-アメリカで仕事をしようと思ったきっかけは何ですか。

高校生の頃にカリフォルニア州でホームステイを経験しまして、同じ州の大学へ進学したんです。パイロットか整備士になりたかったので、大学では航空力学を学び、帰国後はANAで航空整備士として約5年間勤めました。

その後、インターネットの隆盛もあり、IT業界に転職しました。その頃からシリコンバレーはITの聖地であり憧れでしたから、いつか私も働きたいと思っていたんです。

-航空業界からIT業界へ、かなり異色のキャリアチェンジだと思うのですが、もともとITに関する知識はお持ちだったのですか。

特に勉強はしていませんでしたが、大学でCADやプログラミングの授業があったので、コンピューターへの興味は強かったですね。

-IT業界ではどのようなキャリアを積まれてきたのでしょうか。

クリエーターやエンジニアとして直接手を動かすのではなく、アカウントマネージャーやWEBディレクター・プロデューサーとして制作に携わりました。IT・WEB業界で何度か転職し、20代半ばと30代半ばに起業もしましたが、残念ながらそれぞれ3年ほどしか続けられませんでした。

その後、ANAに戻って「ANA SKY WEB」のWEBディレクションを担当しました。退職後はフリーのディレクターとして活動し、2015年2月に「株式会社グローバルストライダー」を設立しました。

-起業に至った経緯を教えてください。

フリーランスとして取り扱う案件が多くなり、周囲から法人化を勧められたのが一番の理由ですね。社名の意味は“世界を闊歩する”です。以前から日本とアメリカの両方でできるビジネスを展開していきたいと考えていたので、この社名に決めました。

-主な事業内容についてお伺いできますか。

IT、芸術、科学など幅広いジャンルの海外留学プログラムをはじめ、WEBサイトの制作やアプリ開発といったインターネットサービス事業を行っています。最近、日本の小学生にも人気のマインクラフト(ブロックを空中や地面に配置して自由な形を作っていくビデオゲーム)のサービスも近々始める予定です。

-アメリカではどのような事業を行っていますか。

シリコンバレーにある友人の会社と共同で、「KidsVenture」という新プロジェクトを進めています。幼少期から様々な体験や教育、知育の機会を提供し、10代の学生IT起業家の創出を最終目標としています。優秀なアプリやビジネスモデルが出来上がれば実社会へ展開し、資金・経営面でのサポートを継続的に行っていく予定です。

-IT業界において、シリコンバレーでの働き方にルールや独自の文化はありますか。

業界に限ったことではないですが、アメリカ人は言いたいことをはっきり言います。照れ屋で本音を言えない日本人は、ちょっと損ですね。たとえ英語が話せなくても、身振り手振りで自己アピールをしたほうがいいです。それがないと、「こいつはやる気がないのか」と仕事もまわってきません。

その一方で、自分の担当以外の仕事を頼むと「それは私の仕事ではありません」とバッサリやられることもあります(笑)。

あと、朝は意外と早いんですよ。シリコンバレーでは午前7時からミーティングを始めることもあり、8時にはみんなデスクに座っています。自分の仕事が終われば、朝が早い分帰りも早いです。なかには終業後にコワーキングスペースへ行き、起業に向けて準備をしている若者もいますね。

-フリーランスで働く人は多いのでしょうか。

シリコンバレーという土地柄、フリーランスはめちゃくちゃ多いです。ほとんどの人たちが起業を目指していますが、成功するのはそのなかでもほんの一握りだけ。ただ、年齢も国籍も関係ないので、アイデアがあればいつでも誰でも起業するチャンスはあります。

シリコンバレーにはいたる所にコワーキングスペースがあり、そこに集う人々は毎日自分たちのアイデアを自信満々に語っています。そして必ずMacBookを持っていますね(笑)。

-Wi-Fi環境はいかがですか。

どこにでもフリーWi-Fiがあります。むしろ、カフェなどにWi-Fiが設備されていなければ、クレームが出ます。ただ、速度は日本と比べるとちょっと遅いかもしれないですね。

料金も意外と高くて、自宅でのインターネットは月額70~80ドルくらいで、日本円にすると約9,000~10,000円です。携帯電話はどのキャリアにも月額定額やプリペイド式のサービスがあるので、使用目的によって選択できます。

※2015年7月21日 米ドル/円 124.3600の為替レートで計算。以下、すべて同じ。

-現地での物価や給与水準、生活様式について教えてください。

シリコンバレーで生活する場合、ネックになるのが家賃の高さです。ワンルームでも月額約2,000ドル(日本円で25万円前後)かかります。給与の差も激しく、月額1,500ドルぐらいから15,000ドル以上の人まで、様々です。

そのためシリコンバレーで働いているものの、家賃を払えない人たちはたくさんいます。ルームシェアをしている人もいますが、それでもお金のない起業家たちには厳しいですね。

食料品や生活用品などの物価は、日本と変わらないと思います。

-シリコンバレーに日本人は多いのでしょうか。

現地で生活する日本人はたくさんいます。日本食レストランや日系スーパーもたくさんあるので、日本人はもはや珍しい存在ではないと思います。

最近は和食ブームで、シリコンバレーで豆腐や納豆を食べている人たちをよく見かけますよ。でも、日本と比べて食べ方が独創的というか・・・(笑)。醤油の代わりにジャムやミルクをかけたデザート風冷奴をはじめ、日本では見かけないアレンジ料理がたくさんあります。

-今は日本とシリコンバレーを行き来しながら働いているのですか。

そうですね。「KidsVenture」の提携企業と話し合いをしながら、サービス開始に向けて準備をしています。今後は「TECH::CAMP(プロのエンジニアを育てる短期集中プログラミング学習プログラム)」を行っている企業や大学などと提携して、事業を進めていく予定です。

夏休みには、シリコンバレーで有名IT企業を見学したり、現地のビジネスパーソンや学生たちと交流したりできるツアーも計画しています。

-最後に、今後の目標をお聞かせください。

まずは「KidsVenture」プロジェクトを成功させたいです。IT人財育成を通じて、「KidsVenture」出身の起業家が誕生してくれたらうれしいですね。

また、今後は私には果たせなかったパイロットになるという夢を若い人たちに託して、アメリカでフライトスクールを開きたいですね!

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