「ロケーションフリーランス」としてベトナム・カンボジアでITインフラ構築を行う若狹敏樹さん

カンボジア

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起業家・若狹敏樹 さん

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2008年にビットスターを創業して以来、複数の企業の取締役を務める若狹さん。 ITインフラ構築およびそれに関連するWebサービスのプロデュースを業務として、現在は日本を拠点にベトナム・カンボジアを股にかける“ロケーションフリーランス”として活躍をしている。 若狹さんは、なぜベトナム・カンボジアで業務を行うようになったのか。そのいきさつを伺った。

プロフィール

お名前
若狹敏樹(わかさとしき)さん
現在の滞在国
日本・ベトナム・カンボジア・アメリカなど
業種
起業家
経歴
1978年北海道生まれ。札幌市内のシステム会社にて、Webシステム開発、ITインフラ構築に従事する。 2008年ビットスター株式会社を創業し、取締役COOに就任。主にWebサービス、検索エンジン、クローリング、言語解析技術の技術開発を主導する。 システム・インフラ・アプリの常時一体的監視を可能としたサービスデスク株式会社を設立し取締役に就任。 国立情報学研究所とともに技術研究を行うノースグリッド社取締役に就任。MOKUZY株式会社の共同創業者兼チーフアーキテクトに就任。

1分で分かる「ベトナム・カンボジアで働く」ということ

① 国の平均年齢の低さから生産人口の増加が見込め、経済的成長に期待できる。

② 始業時間・終業時間をしっかり守る人が多く、残業の多い日本人の方が時間にルーズと見なされることもある。

③ インターネット接続において、国内通信では不満はないが、国際間通信では価格・帯域の面でまだまだ課題がある。

④ 両国とも日本よりも物価が低く、都心部ならイオンなどの日系のスーパーもあり、生活する上での不自由はない。

-現在の事業内容をお教えください。

2008年に創業し、私が取締役を務めるビットスターでは、企業のITインフラに関わる業務全般を請け負っています。 それに関連して、Webシステムやアプリケーションの設計を行い、サービスに落としこむところまでのプロデュースも事業内容の一つです。
取引先は主に日本企業ですが、現在はベトナムやカンボジアといった企業の海外事業所で業務を行うこともあります。そのため普段は東京・札幌を拠点にしつつ、ベトナムはホーチミン、カンボジアはプノンペンへ行ったり来たりです。

私は企業に属していますので、正確にはフリーランスではありません。 子会社であるサービスデスクの取締役なども兼任しているため、強いていうならば、場所や立場を限定しないという意味で“ロケーションフリーランス”でしょうか。

支払いも会社から報酬をもらっており、日本の銀行口座に振込をしてもらっています。一部はジャパネット銀行に振り替えて、ベトナム・カンボジアでもATMから現金を引き出せるようにしています。

-なぜ、中国やアメリカ、東南アジアでビジネスを行うようになったのでしょうか?

最初は日本国内で業務を行っていましたが、取引している企業がアメリカや中国へ進出するのに伴い、現地の事業所で仕事をすることも多くなっていったんです。 そうする中で海外でビジネスをする上でのノウハウがたまっていき、2011年からベトナムやカンボジアでも仕事をするようになりました。

-ノウハウを活かす先として、ベトナム・カンボジアを選んだのはなぜでしょうか?

いずれも経済成長率が高く、国民の平均年齢が低いことから、ここ数年でのビジネスチャンスが見込めるために以前から興味を持っていました。

両国では戦争・虐殺の影響で年配層の人口が少なく、2015年での国の平均年齢はそれぞれベトナムが30.4歳、カンボジアが24.0歳と非常に若い国です。 今後の生産人口の増加が見込めるため、労働人口の増加や市場の拡大に期待が持てます。2015年現在では、成長が落ち着いてきた中国と比べると、ベトナム・カンボジアは非常に面白い状況です。

また、現地で業務を行っている知人から、文化・国民性などを伝え聞いて理解していたため、スムーズにビジネスをできそうだったという点も大きいです。

-ベトナム・カンボジアが成長してきていると感じるのは、どういったことからでしょうか?

ベトナムでは外国企業の進出が相次ぎ、市内中心部ではビルの建設ラッシュが進んでいる状態です。すでにデータセンターなどの施設もあり、システム開発・運用のエンジニアも育っています。

カンボジアは、現時点では設備面での不足が見られるものの、資本が投下され始めてきています。そのため、中心部においては上下水道などの生活インフラの整備がほぼ完了し、通信網などの社会インフラへの投資フェーズに移行しつつあるように見受けられます。 また、市内に外国人(欧米・日本・その他アジア)の数が増えているように感じます。

-ベトナム・カンボジアでは具体的にどういったことをされているのでしょうか?

現地へ進出している日本企業に対し、ITインフラの整備を行っています。 両国とも現在進行系で発展していますので、企業も本業にも力を注ぎながら、ITインフラを整えるにはマンパワーが追いつかないという状況もあり、そのお手伝いをしております。

ベトナムでは、現地へ進出した日系企業に大して、ITインフラの構築支援やシステム構築のオフショア支援を行っています。 成長している市場は非常に魅力的ですので、自社の現地ビジネスも仕込んでいる段階です。

カンボジアでは、政府機関を通してのITインフラの構築に加えて、IT技術者の養成も行っています。こちらは、弊社を含む日系企業4社とカンボジア企業との合弁企業「SamuraiIT」として活動しています。 同社ではビジネス以外に社会貢献活動も実施しており、2014年8月にはプノンペン郊外のカンポットという町で、スマートフォンアプリ開発講座を行っております。

-ベトナム・カンボジアのインターネット事情を教えてください。

大きなポイントとしては、インターネット接続において、国内接続と国際間接続を分けて考える必要があります。両国とも国内回線については、日常生活を送る上で問題を感じません。 それだけ国内のインフラ整備が進んでいる状態です。都市部でしたら無料で使えるwifiの電波が飛び交っており、非常に充実しています。

一方で、国際間接続の回線帯域と価格は、満足できる水準とは言いがたいのが現状です。とはいえ、現地の事業者も改善の必要性を認識しているようでして、整備も着々と進んでいます。

-現地のエンジニアのレベルはどの程度でしょうか?

両国ともまだまだエンジニアの育成タイミングではありますが、着々と全体の技術レベルは向上しています。特に若年層の向上心が強く、日本の同年代のエンジニアと比べても遜色ない印象すらありますね。

-ベトナム・カンボジアで働くときに押さえておくべきルールや文化は、どういったものがあるのでしょうか?

自分の場合は、仕事で接する人が日本人だったり、日本で働いたことのある現地の人だったりするので、ビジネスをする上で、日本との違いを感じる機会はそれほどありません。 その中でいうと、日本企業で働いている人は真面目な人が多い印象です。

一般的に暑い国では時間にルーズであるということを言われたりしますが、ベトナム・カンボジアでは比較的きっちり時間を守ります。 始業時間・終業時間も同様のため、残業の多い日本人の方が時間にルーズであると見なされることもあります。

あと、気をつけるべきはビザの問題でしょうか。ベトナムでは、日本国籍があれば入国ビザは不要ですが、一度ベトナムから出国し、30日以内に再入国する場合はビザが必要となります。

カンボジアへの入国にもビザが必須です。35米ドルでビジネスビザを取ることができますので、入国する際は事前申請をお忘れなきように。

-ベトナム・カンボジアにおいて、現地の人が抱く日本人へのイメージを教えてください。

日本はアジア圏の中では先進化が進んでおり、社会的にも人間的にも目標とされている印象を受けます。 そのため現地の方からは、日本から積極的に学ぼうとする姿勢を感じられます。我々日本人としても、敬意をもって接することができる国民性ですので、共に成長をしていけるのではないかと考えています。

-若狹さんの今後の目標についてお聞かせください。

個人としても、会社としても日本国内・日本国外を問わず、常に新しいことにチャレンジしていきたいです。そのチャンスを逃さないように自己研鑚を進めていきたいと思います。

その他、ベトナム・カンボジアでの生活について色々と伺ってみました。

ベトナム・カンボジアの物価水準について教えてください。
物価はベトナムもカンボジアも日本よりも低く、どちらも350mlの缶ビールが50円程度です。全体的にみると、モノの値段はカンボジアの方が若干安いでしょうか。

※2015年12月14日 ドン/円 0.005379、リエル/円 0.02999の為替レートで計算。以下、すべて同じ。

ベトナムでは、通貨にドンを用いるのですが、10万ドン札、50万ドン札などがあり、金銭感覚が麻痺してしまうことがあります。例えば、ビール1杯は1万ドンですが、これを高いのか、安いのかが一瞬わからなくなってしまうことも。

カンボジアの現地通貨はリエルですが、米ドルもかなり流通していて、場合によっては米ドルの方が幅を利かせていることもあります。観光客なら米ドルで事足りるでしょう。

露天や普通のお店で買い物をするときは、値切り交渉をするのが東南アジアの流儀です。そこで安い買い物をできるかは腕の見せどころです。値段はちょっと上がりますが、都市部でしたら日系のスーパーもありますので、日常生活には不自由しません。
両国とも食事が安くて美味しいので、現地に拠点を構えて仕事をするのもいいかもしれません。ちなみに、ベトナムで安くて美味しいフォーはQuan An Ngonというお店がおすすめです。
ベトナム・カンボジアにおける交通事情を教えてください。
ベトナムもカンボジアも道路は常に渋滞しています。ベトナムは原付きが多く、通勤ラッシュ時には、信号のない道路を歩行者が横断するのは困難です。 カンボジアも似たような交通事情ですが、道路の舗装率でいうとカンボジアの方が低く、中心地から外れると未舗装の道もざらにあります。

両国のタクシーは、中国同様にメーターが付いているので、交渉しなくても安心して乗車できます。タイなどの他の東南アジアでは、メーターがあっても交渉が必要なことが多いので、これはありがたいですね。
ベトナム・カンボジアにおけるフリーランスの割合はどの程度でしょうか?
フリーランスの人が多いか否かは、私には判断つきません。

ただ、カンボジアの首都プノンペンでは、カフェのようなコワーキングスペースが点在していて、現地の人よりも欧米人や日本人などが利用しています。 現地に事務所はないけれども、ホテルでは仕事しづらいという人が集まってきているようです。

コワーキングスペースでは、無料wifiはもちろん、プリンターやモニター、プロジェクターなども使えますし、会議室を利用できるところもあります。 スペースの料金はさまざまですが、1日利用ならば10米ドル前後です。中には1週間、1ヶ月単位で利用できるところもあるようですね。
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