ECコンサルとは?仕事内容や単価相場、選ばれるポイントについても解説 | レバテックフリーランス
ECコンサルとは?仕事内容や単価相場、選ばれるポイントについても解説
最近ではECサイトを運営する企業も増えてきており、ECコンサルの需要が高まっています。しかし、具体的にどんなことをする仕事なのか、相場はどのくらいなのか、詳しく知っている人はあまり多くはないのではないでしょうか。
この記事では、ECコンサルの仕事内容や種類ごとの相場、選ばれるコンサルタントになるためのポイントを解説しています。ECコンサルを目指す方が気になる情報を網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ECコンサルタントとは
ECサイトを運営する企業に対し、構築や改善をサポートする仕事です。効率的かつ効果的な運用や売上を伸ばすための戦略立案などを担います。近年、ECサイトを活用したいと考える企業や小売店が増えているため、ECコンサルの需要が高まっています。
より具体的には、以下の要素が含まれます。
- 集客(SEO対策・広告運用など)
- 顧客管理
- 売上管理
- 在庫管理
ECコンサルタントの仕事内容と単価相場
ECコンサルタントがクライアントから仕事を受ける場合、依頼内容によって料金が変わることがほとんどです。ここでは、料金ごとの主なサービスを紹介します。
ECコンサルの仕事は単発で終わることは少なく、基本的に長期にわたって続くため、今回は月ごとの料金を記載してあります。
ただし、依頼内容はクライアントごとにバラバラです。必ずしも以下に記載した通りとは行かないこともあるでしょう。その場合は自分のスキルや稼働時間などから、報酬額が見合っているか考えるようにしましょう。
レポーティング・提案の案件
サイトの売上や流入数をもとに、簡単な数値のレポートと改善策の提案を行う仕事で、月5万円以内の単価となるケースが多いです。1つの案件をフルタイムで回す、というよりは4〜6つほどの案件をうまくこなしていく方が多いでしょう。
通話時間や質問回数に制限を設けることも多いです。少ない時間、回数で結果を出さなければならないため、比較的高いスキルが求められます。
定期的な打ち合わせでアドバイスを行う案件
Googleアナリティクスやサーチコンソール、ヒートマップなど各種ツールを用いてデータを定量的に分析した上で、戦略の提案を行う仕事です。10万~30万円程度の単価のものが多いです。
定例会に参加して、アドバイスをしたり今後の方針や戦略を決めたりもします。1~2つの案件で十分な報酬を得られるため、1案件に割ける時間も多くなります。
各種ツールの使い方やデータの分析、ロジカルシンキングなど、より高度な知識が求められる仕事でもあります。
ページ改修や記事制作などのオペレーションを引き受ける案件
30万円を超えるような大型案件の場合は、レポートを作成し提案して終了、ではなく、実際に手を動かすところまでを担います。具体的には、バナー広告やLP、SEO記事など施策に必要な作業を引き受けます。
自社にナレッジを蓄積したい、売上を最大限に伸ばしたいと考える企業が長期的な依頼を掛ける場合が多いため、やりがいや高単価の仕事を希望するコンサルタントには向いているといえます。ただし、その分ECサイトだけではなく、ビジネス全体から考えた戦略立案などにも対応を求められる場合があり、幅広い経験が必要になります。
ECコンサルタントと混同されやすいITコンサルタントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
企業がECコンサルを利用する3つの利点
ここからは、選ばれるECコンサルタントになるために、いったんクライアントの気持ちになって、ECコンサルを受けるメリットやデメリットを考えてみましょう。
クライアントがECコンサルを受ける利点としては以下の3つが挙げられます。
- 自社にノウハウがなくても結果を出せる
- 自社ECサイトの強みや課題を分析できる
- 自社リソースでは手が回らないところまで対応してくれる
自社にノウハウがなくても結果を出せる
外部のECコンサルタントに依頼することで、社内にノウハウを持った人材がいなくても、業績を上げることができます。逆にいえば、いつまでたっても結果を出せないのならわざわざ高いお金をかけて外注する必要はないのです。
高いスキルを持った人材が期待以上の結果を出した場合は、そのノウハウを社内の人材にも身につけさせるためにセミナーなどを開催することもあります。
セミナー講師を務める場合はコンサル料とは別にお金をもらえることもありますので、ぜひ、クライアントの期待以上の結果を出せるように動いていきましょう。
自社ECサイトの強みや課題を分析できる
ECサイトやデータ、戦略を外部の人材に見てもらうことで自社ECサイトの強みや弱みが明確になります。社内だけでも見えることはありますが、外部からでないとわからないこともたくさんあります。
ECコンサルタントには、ただ課題を列挙するだけではなく、優先順位をつけたり1つ1つの課題に対して複数の解決策を提案したりすることも求められます。しかし、多くの企業が同じような課題を抱えているため、課題解決のフレームワークを理解することで、ある程度スムーズに仕事を進められるようになっていきます。
自社リソースでは手が回らないところまで対応してくれる
クライアントがWeb制作やWebマーケティングの専門業者ではない限り、基本的にはクライアントの社内人材はWebでのビジネス・マーケティングには詳しくありません。別の業務で手一杯であることがほとんどだからです。
そのため、わざわざ時間をかけて分析したりレポートを作ったりすることはできません。外部に依頼すると、分析やレポーティングに時間をかけて、自社リソースでは手が回らないところまで対応してくれるのです。見やすいレポートをゼロベースで作ると、次回以降のナレッジにもなるので、クライアントに喜ばれます。
企業がECコンサルを利用する際の3つの難点
ECコンサルのサービスを受けることは、クライアントにとって良いことばかりではありません。ここでは主なデメリットを3つ紹介します。
- 費用がかかる
- 必ず成功するわけではない
- 任せきりにすると自社にノウハウが蓄積されない
費用がかかる
当然ですが、外部の人材に仕事を依頼する場合は費用がかかります。コンサルティングサービスを受ける前には「ECサイトの開発」や「広告運用」にもお金がかかるうえ、運用自体ではまだ思うような結果を出せていないからコンサルを依頼するわけです。
ですから、成果につながらない人とは契約を結べません。選ばれるECコンサルタントになるためには、このようなクライアントの気持ちや背景も理解しておくと良いでしょう。
必ず成功するわけではない
また、コンサルタントに依頼したからといって必ずしも結果を出せるとは限りません。クライアントは不安やリスクを背負った状態で依頼してくるのです。
しかし、本来Webマーケティングはギャンブルではありません。適切な戦略を積み上げることで結果がついてくるものです。Webマーケティングについて詳しくないクライアントに代わって全責任を負うスタンスで、仕事にコミットしていきましょう。
任せきりにすると自社にノウハウが蓄積されない
ECサイトに関するすべての業務をECコンサルタントに任せきりにするクライアントも多いです。しかし、それではクライアント側にノウハウが蓄積されません。
そのため、長期的なクライアントとの関係を考えると、セミナーを開催したり、社内の人材と一緒にコンサルの仕事をしたりしてノウハウが社内に蓄積されるようにすると良いでしょう。
そうすると、ECサイト以外も含む戦略を決定する際にスムーズに進められます。ただし、クライアントにはECサイトの運用以外の業務もあるため、タイミングなどは見計らうようにしましょう。
選ばれるECコンサルタントになるための3つのポイント
これまで見てきた「クライアント側の気持ち」を踏まえて、選ばれるコンサルタントになるためのポイントを3つ紹介します。ECコンサルタントへの転職を検討されている方や既にECコンサルタントとして活動している方はぜひ押さえておきましょう。
得意領域や実績を明確にする
クライアントは、自社の商品やサービス、業界などに詳しい人にコンサルをお願いしたいと考えています。その方が結果も出やすいからです。
そのため、広告運用などWebマーケティングに関する知識はもちろん必須ですが、それ以外にもどのような業界、ジャンルに詳しいのかを具体的に職務経歴書やプロフィールに明記しておくと、クライアントにも選ばれやすくなります。
どんなチームでなら力を発揮しやすいか、明確にする
クライアントは外部の人材を選ぶとき、スキルだけではなく、人柄も見ています。
例えば、積極的にコミュニケーションを取る人が良いのか、あるいは1人で黙々と作業を進める人の方が良いのか、などはクライアントによって違います。例えば本業で忙しいクライアントは1人で進めてくれた方が助かりますが、長期にわたって親密に付き合いたいタイプのクライアントにはコミュニケーションを積極的に取る人が好まれます。
契約後のミスマッチを防ぐためにも、どんな人、どんな企業となら仕事をしやすいのかも職務経歴書に明記したり、面接で伝えるようにしておくと良いでしょう。
契約前にどんなことができるか伝える
クライアントは外注する際「何をしてくれるのか」「どのくらいの結果が見込めるのか」「その結果を出せる可能性は高いのか」など、何かしらの不安を感じているものです。そのため、得意分野や業務の範囲を契約前に詳しく伝えておいたほうが、選ばれやすく、またその後の仕事を安心してスムーズに進められます。
そんなとき例えば「自分は集客のための広告運用が得意です。特にこの業界には詳しいです。この期間にこれくらいの結果を出したこともあります。貴社の条件では、○○広告を運用すれば、これだけの利益が見込めます」と提案するような形で応募すれば選ばれやすくなります。
選ばれるECコンサルタントになるには、クライアントの気持ちを理解し、お互いのビジョンをよくすり合わせておくことが大切なのです。
ECコンサルに関するよくある質問
ここでは、ECコンサルに関するよくある質問に答えていきます。
Q. ECコンサルタントの仕事内容はについて教えてください。
ECコンサルタントの仕事内容は、集客のためのSEO対策やSNS運用、EC戦略の立案・提案、ECサイトの構築などです。
Q. 企業がECコンサルタントを利用するメリットは何ですか?
企業がECコンサルタントを利用するメリットは、自社に知識やノウハウを持った人材がいなくてもEC運営が可能なこと、人的リソースが削減できることなどです。
Q. ECコンサルタントの年収相場はどの程度ですか?
ECコンサルタントの年収の相場は400~1,000万円程です。スキルや経験、依頼内容によって報酬が変わります。
Q. 企業にとってECコンサルタントを利用するデメリットは何ですか?
必ず成果が出るわけではない、自社にノウハウが蓄積されないといったデメリットがあります。
Q. ECコンサルタントに必要なスキルは何ですか?
ECコンサルタントは、問題解決力、コミュニケーション能力、柔軟な思考力などが求められます。
※本記事は2023年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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