外資系コンサルで副業はできる?副業コンサルの注意点や案件獲得方法について解説

この記事でわかること
  • 外資系コンサルタントが副業を始めるメリット
  • 副業コンサルの働き方と単価相場
  • 外資系コンサルタントが副業を探す方法

外資系コンサルで副業を検討している方もいるでしょう。近年は副業を許可する外資系コンサルティングファームも増えてきました。

コンサルの副業には単なる収入アップだけでなく、新しい経験を積んでスキルアップできるなどのメリットがあります。本記事では外資系コンサルで働きながら副業を考えている方に向けて、副業可否の条件や、案件探しの方法、注意点などについて解説します。

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目次

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外資系コンサルティングファームは副業できる?

外資系コンサルティングファームでも、禁止されていないのであれば副業が可能です。副業を禁止している外資系コンサルティングファームは少なくありませんが、近年は副業を認めるコンサルティングファームも増えている状況です。

ここでは、副業を許可する外資系コンサルティングファームについて解説します。

副業を許可する外資系コンサルは増えている

これまでは多くの外資系コンサルティングファームが副業を禁止していましたが、近年は働き方改革やリモートワークが普及していることなどを背景に、副業を許可する企業も増えています

働き方の多様化が進むなか、副業はただ収入を増やす目的だけでなく、本業では得られない経験によるスキルアップを図るという点が注目されています。特にコンサルタントは、業務内容が細分化されて副業しやすいため、副業の案件も比較的多い状況といえます。

また、副業を許可する企業が増えている背景として、副業で得た知識や経験は本業でも新しい成果につながるという理由もあります。副業を通してスキルアップする社員自身にも、本業でも成果を上げてキャリアアップを図れるというメリットがあり、よりやりがいをもって働けるようになります。

副業を認めている外資系コンサル

副業を許可している主な外資系コンサルは以下のとおりです。

  • アクセンチュア
  • ATカーニー
  • ローランドベルガー
  • アビームコンサルティング
  • PwCコンサルティング
  • KPMGコンサルティング

アクセンチュアは原則として副業禁止ですが、事前申請により個別に審査を受けたうえで、承認される場合があります。ATカーニーでは、日本法人会長が兼業を推奨しており、副業に寛容なファームといえるでしょう。

ローランドベルガーは、シニアパートナーが副業に関するルールの検討に言及しています。アビームコンサルティングはイノベーションの創出につなげることを目的に、本業では得られない経験を積むことによる自己成長の機会を提供するとして副業制度を設けています。

KPMGコンサルティングはこれまで副業を禁止していましたが、2019年の働き方改革により、副業を認めることになりました。

コンサルファームの副業事情について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
副業可能なコンサルファーム一覧!副業禁止の理由や始め方も解説

働き方改革で副業できる時間が増えている

副業を許可するコンサルティングファームが増えているのは、働き方改革で労働環境が良くなり、残業が減って副業できる時間が増えたことも理由のひとつです

​​2017年、厚生労働省は「働き方改革実行計画」を打ち出し、「新たな技術の開発、オープンイノベーションや起業の手段、第2の人生の準備に有効」として副業を推奨しています。

また、副業を認めることは社員の離職防止につながるとして、人材の流出を防ぐ目的で副業を解禁するケースもあります。

基本的には申請して許可されなければ副業できない

副業を許可しているコンサルティングファームでも、基本的に申請して許可されなければ副業はできません。また、就業規則で副業が許可されない場合、副業をするのはNGです。企業が副業を禁止するのは、情報漏洩のリスクや利益相反の可能性があるためです。

また、長時間労働になって本業に支障をきたすことや、労働時間の管理ができないこと、問題が起きた場合の自社イメージが損なわれることなどもあげられます。

禁止されているのにもかかわらず副業をした場合、発覚すれば処分を受けてしまうリスクがあるでしょう。副業する際は、必ず就業規則をチェックし、許可されているか、もしくは事前申請が必要かを確認してください

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外資系コンサルが副業するメリット

外資系コンサルは副業することで、次のようなメリットを得られます。収入が増える点がメリットです。それだけでなく、新たな経験を積むことでコンサルの幅が広がります。独立に向けて経験・実績を積むこともできるでしょう。

外資系コンサルが副業をするメリットを解説します。

収入源が増える

副業は一般的に収入がアップする点がメリットですが、特にコンサルタントは副業であっても高単価案件が多く、高収入を見込めます。経済的にゆとりをもたせたい場合や、独立を目指すなど将来に向けて貯蓄を増やしたい場合に大きなメリットです

将来的に起業や転職を考えている場合、副業であれば本業の収入を確保しながら新しいスキルを身につけ、キャリアを積むこともできるでしょう。

コンサルタントとしてのスキルの幅を広げられる

副業は案件を自由に選択できるため、本業で経験できない種類の案件を選ぶことで、幅広い分野の経験を積めます。新たな知見を身につけ、スキルアップを図れるのはメリットといえるでしょう

つまり、副業を通して現在のスキルや知識・専門性を深めたり、新たな分野で経験を積んだりすることができます。実務経験の有無はフリーランスとしての案件獲得や転職など様々なキャリア選択の場面において重要な要素となるため、副業を通して経験を積むことでキャリアの選択肢も広がるでしょう。

独立を見据えた経験や準備ができる

副業は自分で案件を探し、営業活動をするなどフリーランスに近い体験ができます。独立を予定している場合、独立に向けたシミュレーションができる点がメリットです。案件獲得のコツをつかんでおけば、独立後もスムーズに稼働できるでしょう。

コンサルの副業は人脈を増やせるのもメリットです。本業とは異なる分野・業界の副業を行うことで、より多様な人とのつながりを作れます。人脈を増やすことで、業界情報の収集に役立ったり、独立後に仕事を紹介してもらえたりと、チャンスが得られる利点もあるでしょう

コンサルタントとしての独立を考えている方は、こちらの記事もお役立てください。
コンサルタントの独立が失敗する7つのパターンと成功するための対処法 | レバテックフリーランス

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副業コンサルの働き方と単価相場

副業コンサルの働き方は、スポットコンサルと固定報酬コンサルの2種類があります。特に時間単位で働けるスポットコンサルは副業に便利です。経験が豊富で専門的な知識・スキルがあれば、固定報酬コンサルで高収入を目指す選択肢もあります。

それぞれの特徴や相場をみてみましょう。

スポットコンサル

スポットコンサルは、時間単位で報酬が発生する働き方です。クライアントが好きなタイミングでコンサルタントに相談ができ、単価も本格的なコンサルティングに比べると手頃であることから、多くの案件が公開されています。本業のスキマ時間でも働きやすい点がメリットです。

「土日祝日のみ」「平日の終業後2〜3時間」といった働き方や、1回1時間の電話のみという働き方ができるケースや、リモートで参画できる案件も存在しています。単発の依頼だけでなく、週1回・月1回など定期的な依頼を行う案件も少なくありません。

相場は1時間あたり5,000円〜3万円程度で、業務内容により異なります。業務内容やコンサルタントの知識・経験、利用するサービスによっても金額は変動します。

固定報酬コンサル

1つの案件に対し固定の報酬が支払われる働き方です。参画したプロジェクトや依頼が完了するまで働き、長期間に及ぶケースもあります。高度で専門的なスキル・知識が求められる傾向にあるでしょう。

相場はプロジェクトの規模によって大きく異なり、週100%稼働(平日5日フル稼働)で月額10〜100万円程度と幅があります。単価は週1日(20%稼働)、週2日(40%稼働)など、週に何日参画するかによっても変わります。

コンサルティングの契約形態についてさらに知りたい方は、こちらの解説をご覧ください。
コンサルティング契約書の作成方法・記載項目をひな形とともに解説 | レバテックフリーランス

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外資系コンサルで副業を探す方法

外資系企業に所属するコンサルタントが副業を探すには、まず自分が副業で貢献できる専門領域を見極めることから始めます。案件獲得は、副業の案件を扱う紹介サービスや、クラウドソーシングサービスを利用する方法があります。

ここでは、外資コンサルが副業を探す方法を解説します。

副業で貢献できる専門領域を見極める

副業コンサルは一定の専門知識や経験が求められ、自分がどの案件に対応できるかを把握しておくことが必要です。そのため、まず自分が得意とする専門領域を洗い出すことから始めましょう。

スキルや実績を洗い出して、職務経歴書などにまとめます。コンサルタントの経験に限らず、他の実務でもコンサルティングに役立つと思われる経験があれば、洗い出しておきましょう。

フリーコンサルタント向けの紹介サービスに登録する

スキルの棚卸しをしたら、自分に合う副業案件を探します。副業向けの案件を扱うフリーコンサルタント向けの紹介サービスに登録しておけば、案件を紹介してくれます。担当者に要望を伝えることで適した案件を紹介してくれるため、案件の獲得に時間をかけず、効率的に副業できる点がメリットです。また、クライアントとの交渉や契約手続きも代行してくれるため、余計な時間や手間をカットすることもできます。

レバテックフリーランスでは、コンサルタントを中心としたIT専門職の案件探しをサポートしています。案件の紹介や単価交渉、参画後のフォローのほか、無料の税務士紹介、参画者優待サービスなど、フリーランスの方が安心して業務に取り組めるよう様々なサポートを行っています。お気軽にお問い合わせください。

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クラウドソーシングサイトに登録する

クラウドソーシングサイトに登録し、案件を受託する方法もあります。クラウドソーシングとは、企業がインターネット上で不特定多数に業務を発注し、自分の希望に合う案件に応募する仕組みです。案件を比較検討して選択できる点がメリットです。

ただし、クライアントから受注を獲得するために営業活動もしなければならず、案件を必ず獲得できるとは限りません。競争相手が多ければ、受注できないこともある点には注意しておきましょう。

外資系コンサルが副業する際の注意点

外資系コンサルが副業を行う際は、いくつか注意したい点があります。本業とのバランスをとること、自己管理が必要なこと、情報漏洩に注意することなどです。また、営業活動や確定申告などの付随業務も必要になります。

ここでは、外資系コンサルが副業する際の注意点を解説します。

自己管理が必要

副業をする場合は本業との時間を調整し、無理のないように働くために自己管理が求められます。休息が取れるようスケジュールを管理し、本業に支障をきたさないようにしなければなりません。

睡眠を減らしたり休暇を取らずに働き続けたりすると、健康を損ないかねません。健康管理は、本業でも副業でも高いパフォーマンスを発揮するために必要です。健康管理がうまくできないと、集中力の低下やケアレスミスを招きやすく、大切な場面で体調を崩して周囲に迷惑をかけることもあるでしょう。

また、請負契約や委任契約を通した副業では、怪我や病気をしても労災保険の補償はありません。そのため治療は自己負担となり、本業を休んだ場合も労災保険の対象外です。副業で収入を増やそうと無理をすることにより、かえって本業の収入まで減らしてしまう結果にもなります。

自己管理を徹底するためには、タスク管理が大切です。本業も副業も責任をもって対応しなければならず、どちらもおそろかにできません。自分に合うタスク管理の方法を身につけ、すべての仕事に漏れがないように注意しましょう。

本業で成果があげられないなど、ストレスがあるなかで副業を始める場合は注意が必要です。本業での負担に加えて副業の新しい環境によるストレスが加わると、心身を害してしまうリスクもあります。

利益相反や情報漏洩に注意

副業では、利益相反や情報漏洩など様々な規則違反のリスクもあるため注意が必要です

利益相反とは、副業の成果により本業に不利益をもたらしてしまうことです。同業他社で副業を行う場合に起こりやすくなります。副業を許可する企業でも、「自社の事業との利益相反がないこと」という条件をつけていることがほとんどです。

また副業では、本業で培った知識や技術が他の場所で活用されることになります。その際に、本業の重要な情報や技術が流失してしまうと、企業に大きなダメージを与えてしまうでしょう。

職務上知り得た秘密を外部に漏らしてしまう「守秘義務違反」が起こる可能性もあります。このような事態が起こらないよう、十分に注意しなければなりません。

案件を受注する際は、契約相手や仕事内容、就業規則をしっかり確認することが大切です。

コンサルタント以外の業務が発生する

副業を行うと、コンサルタントの仕事以外の業務も発生します。

紹介サービスで思うような案件が見つからないこともあり、継続的に案件を紹介されるとも限りません。その場合は自分で営業活動をしなければならないというデメリットがあります。

また、アルバイトなど給与所得以外の所得(事業所得・雑所得)が1年に20万円を超えた場合、確定申告をしなければなりません。所得は、年間の収入から必要経費を差し引いて求めます。

会社員の場合は所属企業が年末調整を行いますが、副業の所得は自分で申告する必要があります。確定申告は1月1日から12月31日までの1年間の所得を、翌年の2月16日から3月15日まで(その年の曜日により日にちは変わる可能性あり)に行う手続きです。所得を計算して必要事項を記入し、管轄の税務署に郵送するか窓口に持参、もしくはオンライン上で申告します。

所得が20万円以下で確定申告が不要の場合でも、住民税の申告は必要です。住居のある自治体に出向き、手続きをしなければなりません。副業をする際は、これらの手続きや業務が発生することも把握しておきましょう。

確定申告について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
個人事業主の確定申告とは?基礎を解説します | レバテックフリーランス

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外資系コンサルで副業をする際のよくある質問

ここでは、外資系コンサルで副業をする際のよくある質問に答えていきます。

Q. 外資系コンサルが副業を禁止する理由は何ですか?

外資系コンサルが副業を禁止する理由としては、情報漏洩する可能性がある、問題が起こった場合に企業の社会的信用が下がる等が挙げられます。

Q. 副業をすることで、どのようなメリットが得られますか?

スキルアップできる、市場価値を把握できる、人脈を広げることができる、キャリアの選択肢が増える等のメリットが得られます。

Q. 外資系コンサルへ就職するためには、どのようなスキルが必要ですか?

外資系コンサルでは日系企業では求められないスキルを必要とされます。 コンサルスキルと共に高い責任感や論理的思考能力が求められるだけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力や英語力も必要です。

Q. 副業案件によくみかけるスポットコンサルについて具体的に教えてください。

スポットコンサルは時間報酬型コンサルとも呼ばれ、時間単位で報酬が発生するコンサルを指します。時給のようにかかった時間単位で報酬が発生するため、本業が忙しい方でもスポットコンサルなら取り掛かりやすいかもしれません。

Q. 副業をする際はどんなところに注意すべきですか?

会社の就業規則で副業が禁止されていないか、情報漏洩する可能性はないか、副業の収入は確定申告が必要なのか等に注意すべきです。

※本記事は2023年10月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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