動画編集のフリーランスの始め方！必要なスキルや案件の獲得方法を紹介 | レバテックフリーランス

フリーランスの動画編集の働き方

ここでは、フリーランスの動画編集者の仕事内容と収入の相場について解説します。これらの情報を知ることで、動画編集のフリーランスとしてのキャリアをイメージしやすくなるでしょう。

仕事内容

クライアントのニーズや案件の種類によって、求められる作業が異なるため、動画編集のフリーランスの仕事内容は多岐にわたります。

一般的な仕事内容には、以下のようなものがあります。

仕事内容	具体的な作業内容
素材の整理と選別	撮影された映像のなかから、使用する素材を選ぶ 素材をシーンごとに分類し、管理する
素材の結合と調整	選別した素材を適切な順序で並べる 不要な部分をカットし、全体の長さを調整する
エフェクトやトランジションの追加	シーン間の移行を滑らかにするトランジションを適用する 映像に動きや華やかさを加えるエフェクトを使用する
テロップやグラフィックの挿入	説明文や字幕などのテロップを追加する ロゴやイラストなどのグラフィック要素を挿入する
BGMや効果音の 追加	映像の雰囲気に合った音楽を選び、挿入する 必要に応じて効果音を追加し、臨場感を高める
カラーグレーディング	映像全体の色調を調整し、統一感を出す 特定の雰囲気や印象を演出するため、色味を変更する
書き出しと納品	クライアントの要望に応じたフォーマットで動画を書き出す 指定された方法で完成した動画を納品する

案件によっては、企画段階から参加したり、撮影に立ち会ったりすることもあります。

1ヶ月に得られる収入の相場

動画編集のフリーランスの収入は、経験やスキル、案件の種類によって異なります。動画編集の単価は1本あたり3,000円～10,000円程度です。

動画編集は、各工程や編集作業に慣れているかどうかによって作業時間が変わりますが、作業全体を通して行った場合の目安は、おおよそ8時間程度です。

1本10,000円の案件を請け負い、1日8時間作業した場合、1ヶ月（20日換算）あたりに得られる収入は20万円になります。

希望に合う条件を探してもらう

動画編集のフリーランスを始めるための3ステップ

動画編集のフリーランスを始めるには、3つの重要なステップがあります。これらのステップを順番に踏むことで、スムーズにフリーランスとしてのキャリアをスタートさせられるでしょう。

ステップ1. 必要なスキル・知識を身につける

動画編集のフリーランスを始めるには、まず必要なスキルと知識を身につけることが大切です。特に重要なのは、動画編集ソフトを扱うスキルと著作権の知識です。これらについて、詳しく見ていきましょう。

動画編集ソフトを扱うスキル

動画編集のフリーランスにとって、仕事をするうえで動画編集ソフトを扱うスキルは必須です。

代表的なソフトには、以下があります。また、ここで紹介する動画編集ソフトには、公式サイトでオンラインの学習コンテンツが用意されているので、あわせて確認しましょう。

代表的な動画編集ソフト	ソフトの概要	オンライン学習コンテンツ
Adobe Premiere Pro	プロ仕様の高機能な動画編集ソフト	Premiere Proことはじめオンライン講座
Final Cut Pro	Mac専用の、直感的に操作できる高性能な動画編集ソフト	チュートリアル
DaVinci Resolve	高度な編集・カラーグレーディング機能を持つ動画編集ソフト	トレーニング

上記の動画編集ソフトや学習コンテンツについてより詳しく知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
Adobe Premiere Pro｜Adobe
トレーニング｜Blackmagic Design Pty. Ltd.

著作権の知識

他人が作った作品や音楽を無断で使用すると、著作権法に触れてしまい、損害賠償請求や刑事罰の対象になるおそれがあるため、動画編集をする際には著作権の知識が必要です。

著作権法とは、著作物を創作した著作者の権利を保護し、著作物の公正な利用を確保することで文化の発展に寄与することを目的とした法律です。

動画編集の際には、著作権者が自由に利用することを認めている素材を活用したり、有料の素材サイトから素材を購入したりして、コンテンツを作成する必要があります。

参考：著作権法｜e-GOV法令検索

ステップ2. ポートフォリオを作成する

必要なスキルと知識を身につけたら、次はポートフォリオの作成に取り掛かりましょう。ポートフォリオとは、自身の制作した作品や実績をまとめた資料集で、スキルや経験をアピールするために使用します。

質の高いポートフォリオを作成するためには、以下の点に注意しましょう。

• 商品紹介やイベント映像など、さまざまなジャンルの作品を用意する
• トランジションやカラーグレーディングなど、さまざまな技術を使った作品を選ぶ
• 作品の長さは1〜2分程度に抑え、見る人の負担を軽減する
• 動画プラットフォームを活用し、簡単にアクセスできるようにする

保有するスキルを正確に伝えるためにも、ポートフォリオは定期的に更新し、常に最新のスキルや作品を見てもらえるようにしておくことが大切です。

ポートフォリオの作成方法については、下記の記事を参照してください。
フリーランスのポートフォリオ作成方法｜エンジニアやデザイナーの見本あり

ステップ3. 案件を獲得する

動画編集のフリーランスとして成功するためには、継続的に案件を獲得することが不可欠です。案件の獲得には複数の方法がありますが、ここでは3つの効果的な方法をご紹介します。

これまでの人脈を活用する

案件を獲得する方法には、これまでに築いてきた人脈を活用することが挙げられます。フリーランス白書2024によると、直近1年間で仕事獲得に繋がったことのあるもので最も多いのは、「人脈（知人の紹介含む）」でした。その次に、過去・現在の取引先です。

こうした実態からわかるように、友人や元同僚、以前の取引先など、自分の技術や人柄を知っている人々に声をかけることで、案件を獲得できる可能性があります。

具体的なアプローチとしては、SNSで動画編集のフリーランスを始めたことを告知したり、知人に直接連絡を取って仕事の紹介をお願いしたりするのが効果的です。

参考：フリーランス白書2024｜一般社団法人プロフェッショナル＆パラレルキャリア・フリーランス協会

フリーランスエージェントサービスの利用

フリーランスエージェントサービスを利用することも、案件を獲得するための効果的な方法です。フリーランスエージェントサービスは、クライアントとフリーランスをマッチングする仲介役を果たします。

現在のスキルレベルに合わせた案件を紹介してもらえるので、経験が浅い方も案件にチャレンジしやすいといえるでしょう。

レバテックフリーランスでは、IT・Web業界に特化した案件を取り扱っています。エージェントが、あなたの希望に応じて最適な案件をお探しするので、ぜひ登録をご検討ください。

希望に合う条件を探してもらう

クラウドソーシングサイトの活用

案件を獲得する際は、クラウドソーシングサイトを活用するのも良いでしょう。クラウドソーシングサイトとは、企業や個人がインターネットを通じて仕事を依頼し、受注者がその仕事を引き受けることができるプラットフォームです。動画編集の案件も多く掲載されています。

クラウドソーシングサイトを活用する際のポイントは、以下の通りです。

• スキルや実績を詳しく記載し、信頼性を高める
• 丁寧なコミュニケーションでクライアントと信頼関係を築き、リピートにつなげる

このように実績を積み重ねることで、徐々に単価の高い案件や長期的な契約を獲得できるようになるでしょう。

動画編集のフリーランスが未経験からでも目指しやすい理由

動画編集のフリーランスは、未経験者が比較的参入しやすい職種です。どういった理由で目指しやすいのか、詳しく見ていきましょう。

動画編集スキルは習得しやすいから

動画編集のスキルは、ほかの専門的な技術と比べて習得しやすいといえます。

動画編集スキルが習得しやすい理由は以下の通りです。

動画編集スキルが習得しやすい理由	具体的な例
オンライン学習リソースが豊富にある	YouTubeやUdemyなど、無料または低価格の 学習コンテンツが多数存在する 初心者向けから上級者向けまで、 幅広いレベルの教材がある
直感的に使えるソフトウェアが普及している	Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなど、 使いやすいソフトが増えている 基本的な操作は、直感的に理解しやすい 設計になっている
実践を通じた上達ができる	自分で撮影した動画や、フリー素材を使って練習できる 基本的なカット編集から始め、徐々に高度なテクニックを習得するなど、作品を作りながら、 徐々にスキルを向上できる

たとえば、初心者の方でも、毎日1〜2時間の学習を3ヶ月ほど続ければ、基本的な動画編集スキルを身につけられる可能性が高いでしょう。

案件が豊富に存在しているから

動画編集のフリーランスが未経験からでも目指しやすい理由には、案件が豊富に存在していることも挙げられるでしょう。近年、動画コンテンツの需要が急増しており、それに伴って動画編集の仕事も増加しています。

一般財団法人デジタルコンテンツ協会が発表した動画配信市場調査レポート2024では、2023年の動画配信市場規模を5,250億円（前年⽐108％）と推計しています。2021年は4,560億円、2022年は4,870億円であるため、右肩上がりになっていることがわかるでしょう。

案件が豊富に存在している背景には、以下のような要因があります。

• SNSでの動画活用の増加
• オンライン教育コンテンツの需要拡大
• 企業のプロモーション戦略の変化
• 動画配信サービスの普及

このような市場環境により、未経験者でも案件を見つけやすい状況が生まれています。

エージェントを利用すればアドバイスをもらえるから

フリーランスエージェントサービスの存在も、未経験者が動画編集のフリーランスを目指しやすい理由の一つといえるでしょう。エージェントを利用することで、案件を紹介してもらえるだけでなく、キャリアや案件獲得に関する専門的なアドバイスや仕事をする際に必要なサポートを受けられるからです。

案件の紹介以外で、エージェントを利用するメリットは、以下の通りです。

• 長期的なキャリア目標の設定と達成に向けたアドバイスをしてもらえる
• 業界の動向や求められるスキルに関する情報を共有してもらえる
• おすすめの学習リソースや研修プログラムを紹介してもらえる
• 報酬や契約条件に関する交渉を代行してもらえる
• 事務手続きのサポートをしてもらえる

レバテックフリーランスは、IT・Web業界に特化したエージェントサービスです。あなたの希望に応じて、エージェントが最適な案件をお探しするだけでなく、企業への単価交渉も行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

※本記事は2024年10月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単４ステップ！スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します！

希望に合う条件を探してもらう