Webディレクターに将来性はある?需要とスキル、キャリアパスを解説 | レバテックフリーランス
Webディレクターに将来性はある?需要とスキル、キャリアパスを解説
「Webディレクターって将来性はあるの?」と不安に思っていませんか?
この記事では、Webディレクターの将来性について解説します。年収や必要なスキル、キャリアパスなどについてもまとめているので、Webディレクターについて詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
目次
Webディレクターに将来性があると言える理由
Webディレクターという職業には、将来性があると言えます。その理由として、以下の3つが挙げられます。
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
IT人材が不足しているから
Webディレクターの将来性が高いと言える理由の1つには、IT人材の不足が挙げられます。
日本では、デジタル化の推進に伴ってIT人材の需要が急速に増加していますが、供給が追いついていません。経済産業省が2019年に発表した- IT 人材需給に関する調査 -によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
この試算対象のIT人材には、Web企業や情報サービス・ソフトウェアなどWebに関するさまざまな企業の人材が含まれているため、Webディレクターも例外ではないといえるでしょう。
参考:- IT 人材需給に関する調査 -|経済産業省
EC市場が成長しているから
Webディレクターの将来性が期待できる2つ目の理由は、EC(電子商取引)市場が成長しているからです。
経済産業省が2024年9月に取りまとめた令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果によると、日本国内の消費者向け電子商取引市場規模は、2023年が22.7兆円だったのに対して、2024年には24.8兆円に拡大したとされています。
また、日本国内の企業間電子商取引市場規模は、2023年が420.2兆円だったのに対して、204年には465.2兆円に増加しました。
こうしたEC市場の拡大に伴って、ECサイトの開設や運営を担当するWebディレクターの需要も増加すると考えられます。
参考:令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果|経済産業省
AIによる代替が難しい仕事だから
Webディレクターの将来性が高いと言える3つ目の理由は、AIによる代替が難しい仕事だからです。
たとえば、クライアントの要望を理解し、それをWebサイトの企画に落とし込む作業には、人間ならではの感性や経験が必要です。また、デザイナーやエンジニアなど、さまざまな職種の人たちとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めることも、AIで代替するには難しいでしょう。
このように、Webディレクターの仕事は創造性やコミュニケーション力が求められるため、AIによる完全な代替は難しいと考えられます。
Webディレクターの年収
公的な資料ではWebディレクターの平均年収は扱われていませんが、一般的に正社員の場合、約500万円程度とされています。
一方、フリーランスの場合、レバテックフリーランスが扱っている求人からひと月あたりの平均単価を算出すると、約66万円でした。年収(12ヶ月分)に換算すると約792万円です。
ただし、フリーランスの場合は、本人の実績やスキルにより得られる収入が大きく変わる点には注意しましょう。実績やスキルがあれば、高単価の案件に参画したり、複数の案件を掛け持ちしたりして高収入を目指せますが、そうではない場合には高い年収を得るのは難しいのが実状です。すぐに独立するのではなく、ある程度経験を積んでからフリーランスになるのが良いでしょう。
レバテックフリーランスでは、Webディレクションに関する案件を扱っています。案件の詳細について知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Webディレクションの案件一覧
Webディレクターはなくなる?将来性に対する不安
Webディレクターは将来性のある職業とお伝えしてきましたが、実際には不安を感じている人も少なくありません。ここでは、Webディレクターの将来に対する2つの不安要素について詳しくご紹介します。
他職種と兼任する人材が増え、需要が減る可能性がある
Webディレクターの仕事は、マーケターやデザイナーなどの他職種が兼任するケースが増えているため、専任のWebディレクターの需要が減る可能性があります。
Webディレクターの仕事が他の職種と兼任されるようになった理由は、主に業務の効率化と人件費削減にあります。デジタル化の進展により、コンテンツ戦略やアクセス解析などWebディレクションに必要な知識が、マーケティングやデザインの分野と重なる部分が増えてきました。そのため、一人の人材が複数の役割を担うことで、プロジェクト全体の一貫性を保てるようにするケースが増えたのです。
とはいえ、規模の大きい案件では、ほかの業務と兼任するのは難しい仕事です。Webディレクターの需要は、今後も一定以上あると考えられるでしょう。
未経験からでも目指しやすく、ライバルが多い
Webディレクターは、未経験者でも目指しやすい職種であるため、ライバルが多いことも不安要素です。
Webディレクターに必要なスキルは、ほかの職業で身につけられたり、比較的簡単にオンラインで習得できたりします。
こうした背景から他業界でのディレクター経験を持つ方がWebディレクターへのキャリアチェンジを目指すケースや、ディレクター職に挑戦する未経験者が増え、競争が激化しているのです。
なお、必要なスキルについては、次の項で詳しく解説します。
Webディレクターの仕事に必要なスキル
ここでは、Webディレクターの仕事に必要な主なスキルを4つ紹介します。上記の「未経験からでも目指しやすく、ライバルが多い」でご紹介したように、比較的習得しやすいスキルです。Webディレクターを目指す際には、ライバルに遅れをとらないよう、しっかり身につけておきましょう。
Webサイト制作に関するスキル
Webディレクターには、Webサイト制作に関するスキルが必要です。Webサイト制作に関する知識がないと、メンバーと円滑なコミュニケーションができなかったり、正確なチェックやより良い提案ができなかったりして、プロジェクトをスムーズに進行できません。
Webサイト制作に関連するスキルには、以下の要素が含まれます。
Webサイト制作に関連するスキル | 具体的なスキル |
---|---|
デザイン感覚 | 色彩理論やレイアウトの基礎といったデザイン原則の知識 |
ユーザビリティの理解 | 適切なナビゲーション設計やコンテンツ配置などユーザビリティの原則 |
画像編集の基本知識 | 画像の明るさ、コントラスト、色調などの調整や、トリミング、サイズ変更といった操作に関する知識 |
Webサイト制作を学べるオンラインサイトには、「Udemy」や「Schoo」などがあります。
上記で紹介したオンライン学習サイトについてより詳しく知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
Udemy|Udemy社
Schoo|株式会社Schoo
Webマーケティングのスキル
Webディレクターには、効果的なWebサイトを作るために、Webマーケティングのスキルも求められます。
主に、以下のマーケティングスキルを身につけるのがおすすめです。
代表的なマーケティングスキル | 具体的な取り組み |
---|---|
SEO(検索エンジン最適化)の知識 | 検索エンジンでの上位表示を目指すために、適切なキーワード選定やコンテンツ最適化をする |
アクセス解析 | Google Analyticsをはじめとするツールを使用して、Webサイトのアクセス状況を分析し、改善点を見つけ出す |
コンバージョン率最適化(CRO) | サイトの訪問者を顧客に変えるための戦略を立て、実行する |
SNSマーケティング | X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNSを活用したマーケティング戦略を立案・実行する |
なお、Webマーケティングに関するスキルを習得できるオンラインサイトには、前述のUdemyやSchooのほか、「ジッセン!オンライン」や「HubSpot」などがあります。
SEOや、上記のオンライン学習サイトについてより詳しく知りたい方は、以下の記事や公式サイトも参考にしてください。
SEOで副業はできる?仕事例や案件獲得のテクニックを解説
ジッセン!オンライン|株式会社Hakuhodo DY One
HubSpot|HubSpot Japan株式会社
コミュニケーションスキル
Webディレクターの仕事では、クライアントやメンバーと密にやり取りをするため、コミュニケーションスキルが求められます。
たとえば、ヒアリングを通してクライアントの要望を適切に理解し、企画案をクライアントや社内の関係者に説得力のある提案ができる能力が必要です。デザイナーやエンジニア、ライターなど、さまざまな専門家とチームを組んでプロジェクトを進めるため、協調性が欠かせません。
コミュニケーションスキルは意識して取り組めば職種を問わず磨けるため、現在の勤め先などでもチームでのプロジェクトに参画すれば養われていくでしょう。
プログラミングに関する知識
Webディレクターはプログラミングのエキスパートになる必要はありませんが、基本的な知識を持っていると、プログラマーとの連携がしやすくなります。
主に以下の知識があると役立ちます。
- HTML/CSSの基礎知識
- JavaScriptの基本知識
- サーバーサイド言語の概念
- データベースの基礎知識
HTMLやCSS、JavaScriptを学べるオンラインサイトには「mosya」があります。
JavaScriptや上記のオンライン学習サイトについてより詳しく知りたい方は、以下の記事や公式サイトをご覧ください。
JavaScript入門ガイド!初心者におすすめの勉強方法や学習サイトを紹介
mosya|株式会社Progate
Webディレクターから目指せるキャリアパス3選
Webディレクターとしての道を進む場合、その後のキャリアパスについて気になる方も多いでしょう。ここでは、Webディレクターから目指せる主なキャリアパスを3つご紹介します。
1. Webプロデューサー
Webディレクターとしての経験を活かし、Webプロデューサーへとキャリアアップすることができます。
Webプロデューサーは、主に以下の仕事を担います。
- 複数のWebプロジェクトの統括
- 中長期的な戦略の立案
- 予算管理
- クライアントとの打ち合わせ
具体的な制作プロセスや制作チームの管理を担当するWebディレクターよりも、広範囲かつ高度な責任を担います。
Webプロデューサーにキャリアアップするメリットには、年収アップ以外にも、より大きな裁量権を持って、経営層との直接的なコミュニケーションがとれることも挙げられるでしょう。
2. コンサルタント
Webディレクターとしての知識と経験を活かし、コンサルタントとしてキャリアチェンジすることもできます。
コンサルタントは、クライアントの事業目標達成のために、戦略立案やアドバイス、デジタル化推進の支援などの仕事を担います。
コンサルタントになるメリットは、製造業や金融業、IT業界など、異なる分野のクライアントと仕事ができ、自己成長していけることです。各業界の特性や課題に関する知識を深められるうえ、常に新しい課題に直面するため、プロジェクトを通して成長していけます。このような経験の積み重ねは、将来的にキャリアの選択肢を広げることにもつながるでしょう。
3. フリーランス
Webディレクターとしてのスキルと経験を活かし、フリーランスとして独立することも魅力的なキャリアパスの1つです。フリーランスとは、特定の企業や団体に属さず、自らの専門スキルを活かして独立して仕事をする働き方です。
フリーランスになるメリットは、仕事とプライベートのバランスを自分で調整できることや、興味のあるプロジェクトを選んで仕事ができることが挙げられます。
仕事を探す際には、自分で営業活動をする以外にも、エージェントを利用する方法があります。エージェントは、希望条件や経験、スキルに応じて、マッチする案件を紹介してくれるサービスです。営業活動に時間をかけることなく、仕事に集中できるため、営業力に自信がない方や、仕事に専念したい方は活用するのがおすすめです。
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※本記事は2024年10月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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