目次
JavaScript初心者におすすめの勉強方法
JavaScript学習のロードマップ
JavaScriptの学習時間
JavaScriptの学習のコツ
JavaScriptの特徴
自分に合った学習方法を模索しよう
JavaScript初心者におすすめの勉強方法
JavaScript初心者が基本的な記述方法を身につける方法としては、以下のものが挙げられます。
- 本
- サイト・ブログ
- アプリ・ゲーム
- 動画
- スクール
- 勉強会
WebサイトやWebサービスに関わる職種を目指すなら、まずはこれらの方法でJavaScriptの勉強をしながら基礎を固めていくのが有効です。
本
JavaScript初心者向けのテキストや専門書などの本を購入して勉強をするという方法です。初心者向けの基本的な記述方法を学べる本から、ライブラリやフレームワークの解説や活用方法に関する本、あるいは目的別に機能やコードを逆引きできる本など、本によって学べるポイントが異なります。
テキスト選びで重視すべきポイントのひとつが、本が最新版であるかどうかという点です。JavaScriptの使用シーンや使用方法は日々変化しており、新しい機能が登場したり記述方法が変更されたりすることがあります。そのため、最新の情報を記載している本を選ぶことが大切です。
テキストを使用して勉強をする方法では本以外に費用があまりかからず、自分のペースで勉強を進められるというメリットがあります。現在在職中で、本業と並行して勉強を進めたいという方の場合、この方法が適していると言えるでしょう。
一方、テキストを使用する場合、分からないことが出てきたときに質問できない点がデメリットです。テキストを使用して勉強をする場合には、気軽に質問できるJavaScriptの実務経験者を探しておくことをおすすめします。
サイト・ブログ
JavaScriptの基礎を身につけるための勉強方法にはWebサイトやブログを活用するというものもあります。既にJavaScriptを習得して実務経験がある人や、スクールの講師など人に教えられるレベルにある人が公開しているブログやサイトは勉強に活用しやすいでしょう。やはり、基本的なJavaScriptの記述から実務レベルの応用方法までを知ることができるのが特徴です。
この方法の場合、ほとんどお金がかけずに自分のペースで勉強を進められるという点がメリットです。また、サイトやブログにはJavaScriptについて学ぶ人の視点に立って書かれたものもあり、初心者にもわかりやすくかみ砕いて説明してくれているサイトや、初心者が陥りやすいミスなどを教えてくれるサイトも少なくありません。
一方、ひとつのサイトやブログだけで勉強をしようとすると知識が偏ってしまう可能性もあり、総合的なスキルを向上するには複数のサイトやブログを通して勉強しなくてはいけないこともあるでしょう。他の方法と併用するとより有効です。
アプリ・ゲーム
JavaScriptの基礎を学ぶには、アプリやゲームを利用するのも有効です。JavaScriptを勉強する際のアプリ・ゲーム選びでは、実際にコードを入力できるものを選ぶとより実践的なスキルを身につけられるでしょう。
アプリやゲームによるJavaScriptの勉強方法には、いつでも手軽に短時間でできるというメリットがあります。通勤中や寝る前の隙間時間を使用して毎日コツコツ勉強を続けていけば、初歩的なスキルを身につけることが可能です。
一方、アプリやゲームで学べることは限定的である場合も多く、サービスの内容によりますが、基本的に実際の仕事で活かせるレベルにまで達するための勉強は難しいでしょう。このデメリットを補うには、ある程度のスキルをアプリ・ゲームで習得したらテキストやスクールを利用するというように、他の方法と組み合わせるのが有効です。
動画
JavaScriptについて学ぶ方法には、YouTubeなどで公開されている動画を視聴するというものもあります。このような動画では勉強のポイントなどを解説していることが多く、基本からアプリ制作など実践的な内容まで無料で学ぶことが可能です。
JavaScriptの勉強で活用するための動画選びでは、それが自身のレベルに合っているかどうかが重要です。ただし、動画探しで時間を無駄にはしたくないので、場合によってはひとりの配信者が定期的にアップしている動画だけを視聴し、勉強を進めるのも良いでしょう。
動画による勉強方法においても、分からないところを直接質問できる相手がいないという点はデメリットです。JavaScriptに対する理解を深めるために、身近な人やネット上でJavaScriptに関する質問をできる人を見つけておくと良いでしょう。
スクール
初心者がJavaScriptについて学ぶ上で有効な方法として挙げられるのが、スクールを活用するというものです。スクールの受講料相場はおおむね数万円から数十万円ほどとなっており、決して安くはありません。しかし、集中して体系的な知識とスキルを身につけることができるという点は大きなメリットです。
通学型のスクール場合、通学しなければならないため時間を確保する必要がありますが、質問はその場で講師に聞けるというメリットがあります。なお、最近では通学型だけでなくオンライン型のスクールも増え始めており、在職中の人でも空いた時間で勉強が進めやすいでしょう。
スクールで勉強をする場合のデメリットは、やはり他の方法と比べて費用が高くなる点です。自分に合わないスクールに申し込んでしまうと、出費が無駄になってしまう恐れがあります。そのような事態を避けるためには、スクールの無料体験会などを利用し、最も自分に合うスクールを探すことが大切です。
勉強会
JavaScriptのスキルを高めるための方法としては勉強会を利用するというものもあります。勉強会とは、同じような業種に就いている人や同じスキルの取得を目標としている人などが集い、意見交換などをしながらそれぞれが新しい知識や技術を身につけることを目的として開催されているものです。
このような勉強会にはそれぞれにテーマが掲げられているケースが多く、初心者向けの基本的な記述方法や実務での応用、新技術の活用などが挙げられます。自分が勉強したいテーマを掲げた勉強会へ参加すれば、JavaScriptのスキルを高めることができます。
勉強会に参加することのメリットとして、同じ目標を持つ人とのつながりが持てるので、それ以降も連絡を取りながら共にスキル向上に努められるという点が挙げられます。また、質問などをその場でしやすいのもメリットです。
一方、勉強会は希望地域で開催されないことや、人数が集まらないと開催されない、あるいは定員に達してしまうと早期に募集が打ち切られることがあるので、希望する勉強会に必ず参加できるとは限りません。最近はオンラインの勉強会なども行われているため、近い地域だけでなく遠方の勉強会なども探してみるとより多くの勉強会に参加しやすいでしょう。
JavaScript学習のロードマップ
JavaScriptを勉強する上ではロードマップを明確にし、それに沿って日々の学習を進めていくことが大切です。JavaScript学習の簡単なロードマップの例を以下に示しました。
- 1. HTML・CSSの知識を身につける
- 2. JavaScriptの文法を理解する
- 3. JavaScriptのライブラリ・フレームワークを学ぶ
- 4. WebサイトやWebアプリを作成する
Webサイト制作で必須ともいえるHTML・CSS ・JavaScriptのスキルだけでなく、実際にWebサイトやアプリを制作してみることで理解が不十分な箇所が把握できるようになります。
1. HTML・CSSの知識を身につける
JavaScriptを使用したWeb開発などに携わる際には、多くの場合、HTMLやCSSを併用することになります。JavaScriptは、HTMLとCSSで制作されたWebページに動きをつけるためなどに用いられています。
そのため、JavaScriptについて学ぶ際には、まずHTMLやCSSの基礎的なスキルを身につけることが重要です。
HTMLやCSSは、本やサイトなどでも基本的な仕組みや記述方法を理解することができます。基本を学んだあとは、実際に手を動かしながら学べる学習ツールで勉強したり、実際に簡単なWebページを制作したりしてみると良いでしょう。
2. JavaScriptの文法を理解する
JavaScriptに限らずプログラミング言語には独自の文法があり、それぞれの文法に則してコードの記述を行います。よって、JavaScriptを使いこなすためにはJavaScriptの文法を理解しなければなりません。
JavaScriptの基礎となる文法には、変数・演算子・関数・データ型などが挙げられます。他のプログラミング言語を学んだことのある人はJavaScriptならではの文法を覚えれば良いのですが、初心者はこれらに加えて、条件分岐とループ処理なども覚えておきましょう。
JavaScript学習において、文法の理解はロードマップ上における最初の目標ですが、初心者がいきなりすべての文法を理解することは難しいです。まずは使用頻度の多い文法から確実に習得していき、それ以後は入力作業を繰り返しながら使用頻度の少ない文法も少しずつ覚えていくと無理がないでしょう。
3. JavaScriptのライブラリ・フレームワークを学ぶ
プログラミング作業ではライブラリやフレームワークを上手に使い分けることが作業効率の向上につながります。このようなライブラリ・フレームワークを使いこなすスキルを身につけることもJavaScript学習ではひとつの目標とする必要があります。
ライブラリ・フレームワークは基本的に言語ごとに開発されているため、JavaScriptを使用するのであればJavaScript向けのライブラリ・フレームワークを勉強することになります。ただし、ライブラリ・フレームワークは1つの言語においても複数存在しているため、使用頻度が高めであるものや汎用性の高いものを選びましょう。
JavaScriptのライブラリ・フレームワークには、以下のようなものがあります。
- jQuery
- Angular
- React
jQuery
「jQuery」はJavaScript向けのライブラリとして古くから知られており、現在でも多方面で使用されています。JavaScriptを使用する業務に携わる場合、このjQueryを使用することがよくあるので、基本的な使用方法は早い段階で習得しておくと良いでしょう。
Angular
Googleが開発した「Angular」は、Webアプリケーションの開発で使用頻度が高いJavaScript向けのフレームワークです。
React
Facebookが開発したライブラリ「React」もSPA(Single Page Application)開発などで使用頻度が高まっており、基本的な使用方法を知っておくと実務で活かすことができるでしょう。
4. WebサイトやWebアプリを作成する
JavaScriptのスキルを高めるためには、実際に手を動かし、WebサイトやWebアプリの作成作業を反復して行っていくのが有効です。自主制作となるのでトラブルが発生することもありますが、自力で解決していくことで身につく知識や技術も多く、この方法もまたスキルアップの手段として大きな意義があります。
また、フレームワークやライブラリの使用方法を学ぶ手段としてもWebサイトやWebアプリの自主制作は適しています。作成したWebサイトやWebアプリはポートフォリオ作品にもなります。JavaScriptのフレームワーク・ライブラリを使って制作したポートフォリオは、求人応募時などにスキルをアピールするときにも役立つでしょう。
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JavaScriptの学習時間
JavaScript学習にかかる時間は人によって異なります。勉強方法によって同じ時間を使っても進度が変わりますし、他のプログラミング言語を学んだことがある人と、プログラミング言語はまったく初めてという人では習得までに必要となる勉強時間が変わるからです。
一般的にスクールでjQueryを使いこなせるレベルまでJavaScriptを習得する学習時間を考えた場合、おおよそ160~200時間ほどが目安となるようです。さらに別のライブラリやフレームワークなどもマスターしたい場合は、勉強の目安時間はより増えるでしょう。
関連記事 : プログラマーになるための勉強法|プログラミング初心者におすすめの学習内容
JavaScriptの学習のコツ
JavaScriptの基礎になるものとして、高校数学で習う関数や変数の理解が挙げられます。また、JavaScriptは基本的に英語がベースとなっているため、ある程度の英単語力があることが望ましいでしょう。
JavaScriptを学ぶ際には、基礎的な文法を覚えないと目的に合う入力内容を自力で考えることが困難です。したがって、初歩の段階では文法を覚えることも学習のコツと言えます。
また、JavaScriptに限らずプログラミングでは「いかに作業を効率化するか」を常に考えることが重要です。論理的思考に基づいた処理の流れや、フレームワーク・ライブラリを活用してプログラムを効率良く作ることを考えてみましょう。
JavaScriptの特徴
JavaScriptの登場は1995年にまで遡ります。当時広く使用されていたWebブラウザ「Netscape Navigator」向けの言語として考案されたJavaScriptは、Webサイト上に「動き」を出せるという特徴もあって注目を集めました。
Webサイト上での表現に多様化をもたらしたJavaScriptは、それ以後も主にWebサイトの開発で使用され、現在でもプログラミング言語の定番として広く知られています。
近年では併用ツールの多様化により、JavaScriptはアプリやデータベースなどの開発でも活用できるようになっています。
より汎用性が高くなっているJavaScriptのスキルはIT関連の仕事に就く際にも役立つ能力とされているケースがあり、Web系のエンジニアへ就職・転職をする際には必須とも言えるスキルのひとつです。
JavaScriptでできること
開発当初に比べて汎用性がより高くなっているJavaScriptでできることの例としては、以下のものが挙げられます。
- ユーザーの操作に応じて表示を変化させる
- Webブラウザの拡張機能を制作する
- スマホ向けのハイブリッドアプリを開発する
ユーザーの操作に応じて表示を変化させる
JavaScriptを使用すると、ユーザーの操作に応じて表示内容が変化するWebサイトを作成できます。Webサイトの例では、ポップアップメッセージを表示する、フォームの入力内容をチェックして不備があったらメッセージを表示する、といった動作が挙げられます。
Webブラウザの拡張機能
Webブラウザの拡張機能もJavaScriptで作成できます。たとえば、Google Chromeに適用できる拡張機能をJavaScriptで作ることが可能です。
スマホ向けのハイブリッドアプリ
スマホ向けアプリにはAndroid向けのものとiOS向けのものがありますが、JavaScriptおよび「React Native」や「Angular」などのフレームワークを用いて、両方に対応したハイブリッドアプリが開発作ることが可能です。
JavaScriptを勉強するメリットやおすすめポイント
JavaScriptはWeb開発において幅広く使用されており、スマホ向けアプリの開発現場でも活用されています。JavaScriptを勉強して基本的な操作スキルを身につけておけば、Web開発職への就職・転職に役立つ可能性が高まるでしょう。
また、世界におけるプログラミング言語の人気度を発表している「TIOBE Index」によると、2020年12月時点でJavaScriptは7位にランクインしており、今後も国内外において一定の需要が見込まれます。
参照 : index | TIOBE - The Software Quality Company
これらのことから、Web開発業界を目指す人にとっては、JavaScriptを学習することで仕事の幅を広げられるというメリットがあるでしょう。
関連記事 : Webアプリケーションエンジニアの仕事内容
自分に合った学習方法を模索しよう
最適なJavaScriptの学習方法は、その人が習得したいレベルや、確保できる勉強時間などによって異なります。したがって、JavaScript学習を始める場合、自分にとって最適な学習方法を検討することが重要です。
まずはHTML・CSS・JavaScriptの基礎から始めましょう。これらをマスターしたら、ライブラリ・フレームワークなどを利用してWebアプリやWebサイトを作る実践的な練習をするのがおすすめです。
関連記事 : プログラミングを独学で学習できる無料サービス12選
最後に
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