UIデザイナーのおすすめ資格7選!取得するとどんなメリットがある? | レバテックフリーランス
UIデザイナーのおすすめ資格7選!取得するとどんなメリットがある?
「UIデザイナーに興味があるけど、どの資格をとればスキルを証明できるんだろう」と疑問に思っている方はいませんか?
この記事では、UIデザイナーとしてのスキルが身につく7つの資格について、各資格の概要とおすすめの人の特徴を解説します。さらに、資格を取得するメリットやUIデザイナーの年収相場についても解説しているので、専門性を身につけてキャリアアップしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
UIデザイナーとは
UIデザイナーは、UI(ユーザーインターフェース)の設計と開発を担当する職種です。対象とする製品やサービスは、Webサイトやモバイルアプリ、ソフトウェアなどさまざまです。いずれの場合も、ユーザーが迷うことなく目的の情報にたどり着けるようなデザインを心がけます。
たとえば、スマートフォンアプリなら、ボタンの配置や色使い、アイコンのわかりやすさなどを考慮してデザインを行います。
また、使いやすいデザインを生み出すため、ユーザー調査やデータ分析からユーザーのニーズや行動パターンを理解するのもUIデザイナーの仕事です。
UIデザイナーの働き方や実情について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
UIデザイナーはやめとけと言われるのはなぜ?その実情や将来性を解説
UXデザイナーとの違い
UIデザイナーに似た職種としてUXデザイナーが挙げられますが、両者は異なる役割を持っています。UIデザイナーとUXデザイナーの違いを理解するには、UIとUXの概念を把握することが大切です。
UIは「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略で、ユーザーが製品やサービスと直接やり取りする部分を指します。一方、UXは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略で、製品やサービスの使用におけるすべての体験を指す言葉です。
たとえば、オンラインショップでUIデザイナーが担当するのは、商品ページのレイアウトや「カートに追加」ボタンのデザインなどです。一方、UXデザイナーは商品を探し、比較し、購入するまでの全体的なプロセスを設計します。
UI/UXデザイナーの将来性については、下記の記事で紹介しています。
UI/UXデザイナーの将来性は?フリーランスとの相性や年収も紹介
求められるスキル
UIデザイナーには、さまざまなスキルが求められます。まず、視覚的なデザインスキルが不可欠です。色彩理論やタイポグラフィ、レイアウトなどの基本的なデザイン原則を理解することで、美しく機能的なインターフェースを作成できます。
加えて、技術的なスキルも重要です。デザイン制作においては、Adobe XDやSketch、Figmaなどのデザインツールを使いこなすスキルが必要です。さらに、HTMLやCSSの基本的な知識があると、開発者とのコミュニケーションがスムーズになります。
また、最新のデザイントレンドや技術を学び続ける姿勢も大切です。デジタル業界は急速に変化しています。ユーザーのニーズや行動も常に変化するため、最新のトレンドを学ぶことでより良いユーザー体験を実現し、満足度を高めることができるでしょう。x
UIデザイナーの仕事に役立つ資格7選
UIデザイナーとしてのスキルを身につけるうえで、資格取得は有効な手段の一つです。ここでは、UIデザイナーの仕事に役立つ資格を紹介します。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する総合的な知識と技能を評価する国家検定です。
試験は1級から3級まであり、3級ではWebサイト制作の基礎知識、2級では実践的なWebデザインスキル、1級では高度な専門知識と技術が問われます。
ウェブデザイン技能検定では、デザインだけではなく、インターネットの仕組みやサイトの運用・管理についても問われるため、Webサイト制作に関わる幅広い知識を身につけたい方におすすめです。
1,2級は実務経験が受験資格になっているので、これからWebデザインに従事する方、経験が浅い方は3級から受験すると良いでしょう。
資格名 | ウェブデザイン技能検定 |
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運営 | 特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会 |
受験料 (税抜) |
1級学科試験:8,000円 1級実技試験:25,000円 2級学科試験 7,000円 2級実技試験:16,000円 3級学科試験:6,000円 3級実技試験: 8,000円、4000円、6,000円 ※年齢などの条件により受験料が異なる |
合格基準 | 学科:70点以上(100点満点) 実技:70点以上 (100点満点/試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること) |
受験資格 | 1,2級:学歴および実務経験年数などの条件あり 3級:Webの作成や運営に関する業務に従事している者および従事しようとしている者 |
公式サイト | ウェブデザイン技能検定| ウェブデザイン技能検定 ウェブにかかわる全ての人のための、国家検定 |
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、Webサイトの制作に必要なコーディングとデザインのスキルを証明する資格です。試験を通してCSSの利用法やソースコードの正しい書き方を習得できるため、コーディングに興味がある方におすすめできます。
試験のレベルは、スタンダードとエキスパートの2つです。
スタンダードでは、HTML5を用いたマークアップや、CSSを用いてWebページのデザインをするスキルが問われます。エキスパートでは、レイアウト手法や色彩設計など、ユーザビリティやアクセシビリティを考慮したWebデザインについて問われます。
資格名 | Webクリエイター能力認定試験 |
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運営 | サーティファイ Web利用・技術認定委員会 |
受験料 (税込) |
エキスパート:7,700円 スタンダード:6,100円 |
合格基準 | エキスパート:知識問題と実技問題の 合計得点において得点率65%以上 スタンダード:実技問題の得点に おいて得点率65%以上 |
受験資格 | なし |
公式サイト | Webクリエイター能力認定試験|サーティファイ Web利用・ 技術認定委員会主催 Webクリエイター能力認定試験 |
Google UX Designプロフェッショナル認定
Google UX Designプロフェッショナル認定は、Googleが提供するUXデザインに特化した専門資格です。
認定プログラムは、UXデザインの基礎から始まり、ユーザーリサーチやワイヤーフレーム作成、プロトタイピングなど、実践的なスキルを網羅しています。UXデザインの経験がなくても初歩的な仕事に必要なスキルが身につくため、「UXデザイナーとしての基礎知識も身につけておきたい」という方におすすめです。
資格を取得するには、Courseraの認定プログラムで提供される7つのコースをすべて受講することが条件です。Googleの公式サイトによると、学習期間の目安は週10時間未満で 6ヶ月以内となっています。
資格名 | Google UX Designプロフェッショナル認定 |
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運営 | |
受験料 | 7日間無料、以降は¥7,036/月 (2024年10月時点) |
合格基準 | 指定のオンライン講座の受講 |
受験資格 | なし |
公式サイト | Google UX Designプロフェッショナル認定|Grow with Google |
参考:
Google UX Design プロフェッショナル認定証|Coursera
Google UX Design プロフェッショナル認定|Grow with Google
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度は、人間中心設計(Human Centered Design)の専門家を育成するための制度です。人間中心設計とは、モノを中心に据えるのではなく、モノを使う人間の要求に答えることを優先した設計を指しています。
認定を受けるには、人間中心設計に関わる実務経験が必要です。そのため、同資格はすでにユーザー優先でサービスを開発したなどの経験があり、さらに人間中心のデザインについて学びたい方におすすめです。
受験資格として認められる実務経験の詳細については、公式サイトの応募要領で確認しましょう。
認定にあたっては、過去に行った人間中心設計やユーザビリティの活動を審査書類に記入し、審査を受ける流れとなっています。
資格名 | 人間中心設計(HCD) 専門家資格認定制度 |
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運営 | 人間中心設計推進機構 |
受験料 | 随時公開 |
合格基準 | 非公開 |
受験資格 | 人間中心設計専門家:人間中心設計・ユーザビリティ関連従事者としての実務経験が、5年以上あること 人間中心設計スペシャリスト:人間中心設計・ユーザビリティ関連従事者としての実務経験が、2年以上あること 共通:人間中心設計専門家としてのコンピタンスを実証するための実践事例が3つ以上あること。学歴については特に制限なし。 大学院在学中における実務活動は実務経験年数として含むことができる |
公式サイト | 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度|認定制度 |
参考:
人間中心設計専門家とは|HCD 特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
応募要領|HCD 特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
色彩検定
色彩検定は、色彩に関する知識と技能を評価する資格で、色彩の専門知識を深めたい方におすすめです。検定では、色彩理論だけでなく、色彩心理学や色彩マーケティングなど、幅広い分野の知識を学べます。
色彩には、ユーザー体験を向上させ、インターフェースの使いやすさを高める力があります。たとえば、明るい色や対比の強い色を使用することで、重要な要素に注目を集められます。資格を取得することで、色彩の持つ力を意識したデザインを行えるようになるでしょう。
検定は1級から3級まであり、3級では色彩の基礎知識、2級では色彩の応用力、1級では色彩の専門的な知識と技能が問われます。
初めて色を学ぶ方は3級、実務に応用した方には2級を受験すると良いでしょう。さらに、色彩のプロフェッショナルを目指す方には、1級の取得がおすすめです。
資格名 | 色彩検定 |
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運営 | 公益社団法人 色彩検定協会 |
受験料 | 1級:15,000円 2級:10,000円 3級:7,000円 UC級:6,000円 |
合格基準 | 1,2,3級:200点満点の140点前後(問題の難易度により変動あり) UC級:200点満点の160点前後(問題の難易度により変動あり) |
受験資格 | なし |
公式サイト | 色彩検定|内閣府認定 公益社団法人 色彩検定協会 |
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、Webサイトのデータを分析し、改善策を提案する能力を認定する資格です。
UIデザイナーがデータ分析の力を身につけると、デザインの効果を数値で評価できるようになります。たとえば、ボタンの色やサイズを変更した際のクリック率の変化が分かれば、改善策が立てやすくなるでしょう。
そのためウェブ解析士は、デザインの効果を客観的に評価する視点を養いたい方におすすめです。
なお、ウェブ解析士のカリキュラムは公式テキストで学べますが、デジタルマーケティングの理解を深めるためにも、ウェブ解析士認定講座の受講が推奨されています。
資格名 | ウェブ解析士 |
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運営 | 一般社団法人ウェブ解析士協会 |
受験料 | 認定講座を受講する場合:33,000円 (公式テキスト、講座、試験費用) 認定講座を受講しない場合:22,000円 (公式テキスト、試験費用) |
合格基準 | 非公開 |
受験資格 | なし |
公式サイト | ウェブ解析士|デジタルマーケティングで事業を開拓する 一般社団法人ウェブ解析士協会 |
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5に関する知識と技能を評価する資格です。
UIデザイナーがコーディングスキルを習得すると、技術的に実現可能なデザインを提案できるようになります。さらに、開発者とのコミュニケーションがスムーズになるのもメリットです。
そのため、HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTMLを理解しUIデザイナーとしてさらにスキルの幅を広げたい人におすすめできます。
試験の種類は、レベル1とレベル2の2つです。レベル1では、HTMLやCSSなどのマークアップ言語を使ってマルチデバイスに対応したWebコンテンツをデザイン・制作するスキルが身につきます。
レベル2では、JavaScriptなどのプログラミング言語を駆使し、マルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツを開発・設計するスキルの習得が可能です。
資格名 | HTML5プロフェッショナル認定試験 |
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運営 | LPI-Japan |
受験料 (税込) |
16,500円 |
合格基準 | レベル1:HTML5 レベル1試験に合格すること レベル2:HTML5 レベル2試験に合格し、かつ有意なHTML5レベル1認定を保有していること (認定の有意性の期限5年間) |
受験資格 | なし |
公式サイト | HTML5プロフェッショナル認定試験|HTML5プロフェッショナル認定試験 |
UIデザイナーの年収相場
UIデザイナーの年収は、経験や所属する企業の規模などによってさまざまです。ここでは、目安として、正社員とフリーランスのUIデザイナーそれぞれの年収相場を確認していきましょう。
会社員の年収
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、会社に所属するUI/UXデザイナーの平均年収は557.6万円です。これはUXデザイナーも含めた平均ですが、UIデザイナーの年収の目安として捉えられるでしょう。
同サイトが公開している上記の年収を年齢別で見てみると、平均年収は年齢と比例して上昇し、55~59歳で最も高い732万円となります。
フリーランスの年収
フリーランスのUIデザイナーの年収は、600~700万円が相場といわれます。実力をつけて高単価の案件を受注できれば、年収1000万円以上を実現することも可能です。
ただ、フリーランスは会社員よりも高い年収を得られる可能性がある一方で、仕事の安定性や福利厚生面では不利な点もあります。案件を受注できなければ収入は途絶えますし、会社員と違って健康保険・年金などの保険料は全額が自己負担となります。
フリーランスとして年収を安定させるには、技術力の向上はもちろん、営業力を磨いて継続的に案件を受注することが必要です。単価アップを目指すには、交渉力も必要でしょう。
営業や単価交渉に自信がない場合は、フリーランス向けのエージェントを使って案件を探す方法があります。
レバテックフリーランスでは、デザイナー向けの案件の紹介や単価交渉を行っています。ご希望をヒアリングしたうえで案件を提案するので、「フリーランスとして活動したいけど案件の探し方が分からない」という方はぜひご相談ください。
また、フリーランスを目指す方法については、下記の記事を参照してください。
フリーランスになるには?始め方5ステップとなるべきタイミング
UIデザイナーが資格を取得するメリット
UIデザイナーは資格の取得を通して、キャリアの幅を広げ、専門性を高めることができます。また、資格を持っていることで、クライアントや雇用主に対して自身の能力をアピールしやすくなるというメリットもあります。
UIデザイナーが資格を取得することで得られる主なメリットについて詳しく確認していきましょう。
実務経験を補える
資格の取得は、UIデザイナーにとって実務経験を補完する有効な手段となります。資格の勉強をする過程では、実務で直面する可能性のある状況や課題について学べるからです。たとえば、ウェブデザイン技能検定では、プロジェクト管理の基礎など、実際の仕事で必要となる幅広い知識を体系的に学べます。
また、資格試験の実技試験では、実務に近い形でスキルを磨くこともできるため、経験が浅い新人デザイナーにとって貴重な機会となるでしょう。
キャリアアップのきっかけになる
資格取得には、UIデザイナーにとってキャリアアップのきっかけとなるというメリットもあります。新しい知識やスキルを習得することで自身の市場価値が高まれば、昇進や転職の際に有利になる可能性があるでしょう。
たとえば、Google UX Designプロフェッショナル認定を目指す過程では、UXデザインの最新理論や実践的な手法を学べます。UIデザイナーに加えてUXデザイナーのスキルを獲得できれば、両方のスキルを求める企業からの需要が高まるでしょう。
UIデザイナーとしてのスキルを証明できる
資格を取得することで、自身のスキルを証明できるメリットがあります。資格があれば、自身のスキルが一定水準に達していることを示すことができ、就職や転職はもちろん、フリーランスとして案件を獲得する際に有利になります。
また、定期的に更新が必要な資格の場合は、資格を更新することで、最新の技術やトレンドへの理解があることを示せるでしょう。
※本記事は2024年10月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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