CRMコンサルタントの資格4選!勉強方法や業務に必要なスキルも紹介 | レバテックフリーランス
CRMコンサルタントの資格4選!勉強方法や業務に必要なスキルも紹介
「CRMコンサルタントに役立つ資格はあるの?」と疑問を抱いている方もいるでしょう。
この記事では、CRMコンサルタントとして業務を行う際に役立つ資格をご紹介します。業務内容や需要、必要なスキルについてもまとめました。CRMコンサルタントの仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
CRMコンサルタントとは
CRMとはCustomer Relationship Management(顧客関係管理)の略で、顧客情報を活用して顧客の満足度と収益性を向上させるための経営戦略を立案することや、それを実現するシステムのことを指します。
CRMコンサルタントは、クライアントがCRMの効果を最大限に発揮できるよう、戦略立案からシステム導入、運用支援まで、包括的なサポートをします。単に顧客情報を一元管理するだけでなく、その情報を分析し、顧客一人ひとりに最適化されたアプローチを実現することで、真の顧客関係構築を目指すのが役割です。
CRMコンサルタントの業務内容
CRMコンサルタントの業務内容には、以下があります。
- 企業の目標に合わせたCRM戦略の策定
- 適切なCRMツールの選定と導入のサポート
- 顧客データの分析とインサイトの抽出
- 顧客対応プロセスの最適化の提案
- 従業員向けのCRMシステム活用のトレーニングの実施
こうした業務を通して、企業と顧客との関係性を強化し、売上向上や顧客ロイヤリティの向上に貢献します。
CRMコンサルタントの需要
CRMコンサルタントの需要は、近年急速に高まっています。これは、モバイルデバイスの普及とDXにより、顧客対応の効率化や顧客満足度の向上を図りやすくなり、CRMの需要が拡大したためです。
Fortune Business Insightsによると、2023年の世界のCRM市場規模は914.3億米ドル(日本円で約13兆5,252億円)でした。2032年には2627.4億米ドル(約38兆8,797億)に成長すると予測されています。CAGR(年平均成長率)の予測としては、12.6%にのぼります。
今後も、CRM市場の規模拡大に応じて、CPMコンサルタントの需要も高まると考えられるでしょう。なお、同資料によると、AIの需要増加によってもCRM市場の成長は後押しされるとみられています。AIでは、パーソナライズされた顧客との会話やリアルタイムでのサポートが期待できるからです。
参考:Customer Relationship Management [CRM] Market Size, 2032|Fortune Business Insights
CRMコンサルタントにおすすめの資格4選
CRMコンサルタントとして活躍する際に資格は不要ですが、取得していると専門知識やスキルを証明するときや業務を行ううえで役立ちます。ここでは、CRMコンサルタントにおすすめの資格を3つご紹介します。
Salesforce認定資格
Salesforce認定資格は、世界最大級のCRMプラットフォームで多くの企業で採用されているSalesforceのスキルを証明する資格です。
Salesforce認定資格には、管理者向け、開発者向けなど、さまざまな役割・専門分野に対応した資格があります。CRMコンサルタントが資格を取得する際には、まずSalesforceの基礎を固めるために、Salesforce認定アドミニストレーターを取得するのがおすすめです。
その後、Salesforce認定Sales CloudコンサルタントやSalesforce認定Service Cloudコンサルタントなど、専門性を深めたい分野のコンサルタント資格に挑戦すると良いでしょう。
なお、Salesforce認定資格は、各資格によって受験料が異なります。詳細は公式サイトで確認してください。
Salesforce認定資格やSalesforceについて詳しく知りたい方は、下記の公式サイトをご覧ください。
Salesforce認定資格|Salesforce, Inc.
Salesforce|Salesforce, Inc.
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対するコンサルティング能力を評価する国家資格です。
中小企業診断士の資格を持つCRMコンサルタントは、CRM導入に関する課題だけでなく、企業経営におけるほかの課題にも対応できます。CRM導入をきっかけに、組織体制や業務プロセス、財務状況など、多角的な視点から経営改善を支援することで、クライアントからの信頼を得やすくなるでしょう。
受験料は、第1次試験が14,500円、第2次試験が17,800円です(いずれも税込み)。
中小企業診断士について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
中小企業診断士におすすめの副業は?コンサル案件の仕事内容や始め方
TOEIC
TOEIC(Test of English for International Communication)は、ビジネス英語の能力を測定するテストです。TOEICは、リスニングとリーディングの2セクションで構成され、トータル990点満点で評価されます。TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会では、730点以上あれば、ビジネスでのやりとりに支障がないとしています。
多くのグローバル企業ではCRMシステムを導入しており、これらの企業とのプロジェクトにおいては、英語でのコミュニケーションが求められる場面が多々あります。そのため、CRMの分野ではTOEICのスコアが高いほど英語でのコミュニケーション能力が証明でき、グローバル企業でのコンサルティングを行う機会を増やしやすいでしょう。最新技術は海外からの発信が多いため、英語力があると情報を得やすいのも利点です。
受験料は7,810円(税込)です。
TOEICについて詳しく知りたい方は、下記の公式サイトをご覧ください。
TOEIC|一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
CRMコンサルタントの資格を取るための学習ステップ
ここでは、CRMコンサルタントの資格取得に向けた効果的な学習ステップをご紹介します。
それでは、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
無料の動画コンテンツでCRMの基礎知識を得る
まずは、CRMについての基礎知識を身につけるため、YouTubeやUdemyなどの動画コンテンツを利用すると良いでしょう。
たとえば、YouTubeにはSalesforceの公式チャンネルがあり、Salesforce製品の操作方法や活用事例に関する動画が多数公開されています。「Salesforce CRM」といったキーワードで検索すれば、CRMに関連する動画がピックアップされるでしょう。
Udemyの顧客関係管理(CRM)コースにある無料動画では、CRMの基本概念やCRMシステムの種類、主要機能などを学べます。
上記で紹介した動画コンテンツについて詳しく知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
Salesforceの公式チャンネル|YouTube
顧客関係管理(CRM)コース|Udemy
書籍でCRMの知識を定着させる
次に、動画でインプットした内容を知識として定着できるよう、書籍を使って振り返ります。
CRMを学習する際に役立つ書籍には、『CRMの基本 (この1冊ですべてわかる)』(日本実業出版社、坂本 雅志 )が挙げられます。戦略としてのCRMの捉え方をはじめ、顧客分析の手法、顧客との関係性の構築、優良顧客への差別化対応、顧客データの収集・管理・活用などに関して実例も添えながら説明されています。
また、『「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!』(同文館出版、高田 靖久)もおすすめです。リピーター獲得を重視するための手法について、具体例を交えながら解説されています。
こうした書籍で知識の定着を図り、不明瞭な点は繰り返し読み込み補っていくと良いでしょう。
各ベンダーの入門ガイドでCRMツールの使い方を学ぶ
ある程度CRMに関する理解が深まったら、ベンダー企業が展開している学習プラットフォームでより知識を深めましょう。ベンター企業とは、CRMを提供する企業のことで、SalesforceやMicrosoft、Oracleなどが代表的なベンダーとして挙げられます。
主なCRMの提供企業と学習プラットフォーム、学習内容には、以下のようなものがあります。
企業名 | 学習プラットフォーム | 学習内容 |
---|---|---|
Salesforce | Trailhead | Salesforce製品の利用方法やCRMの基本概念 |
Microsoft | Microsoft Learn | Microsoft Dynamics 365の操作方法や関連技術 |
Oracle | Oracle University | Oracle Fusion Cloud Customer Experienceに関する技術 |
SAP | SAP Learning Hub | SAP Customer Experienceに関する技術 |
上記で紹介した学習プラットフォームについてより詳しく知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
Trailhead|Salesforce
Microsoft Dynamics 365|Microsoft
CRMツールを活用しアウトプットする
勉強した内容をアウトプットすると、 自分の理解度を確認し即座に補えるため、学習効果が高まり知識の定着がしやすいです。そのため、CRMについて学習する際は、実際にCRMツールを活用すると良いでしょう。
主なCRMツールと選び方には以下があります。
CRMツール | 特徴 | 選び方の例 |
---|---|---|
HubSpot CRM | CRMの基本機能を無料で利用できるほか、マーケティングツールとしても強みがある | CRMの基本を学びたい、インバウンドマーケティングと連携したCRMを学びたい、比較的簡単に操作できるツールを探している |
Zoho CRM | 低価格で中小企業に必要な見込み客や営業プロセス管理、カスタマーサポートなどの機能が揃っているほか、カスタマイズ性が高く自社の業務に合わせて調整できる | コストパフォーマンスを重視したCRMを学びたい、中小企業向けのCRMを学びたい |
上記のCRMツールに関する詳細を知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
HubSpot CRM|HubSpot, Inc.
Zoho CRM|ZOHO
資格取得に重点を置いた学習計画を立て実行する
CRMに関するスキル・知識が身についたら、取得したい資格を選び、学習を始めます。目指す資格によって詳細は異なりますが、一般的な流れとして参考にしてください。
まず、取得したいCRM関連資格を明確にしましょう。目標とする資格が決まったら、公式サイトで試験内容、合格基準、推奨学習方法などを確認します。
資格の試験内容や自身に合う学習スタイルに合わせて、最適な学習方法を選びましょう。主な学習方法には、以下のようなものがあります。
- オンライン学習
- 書籍
- 実務経験
- ケーススタディ
選択した学習方法にもとづき、計画的に学習を進めましょう。公式の模擬試験や練習問題を活用し、本番を想定した実践練習を行うことも大切です。模擬試験の結果を分析し、弱点や不足している知識を把握することで、効果的な学習につなげることができます。
CRMコンサルタントに必要なスキル
ここでは、CRMコンサルタントに不可欠な4つの主要スキルについて解説します。それでは、各スキルについて詳しく見ていきましょう。
論理的思考力
CRMコンサルタントは複雑な問題を分析し、効果的な解決策を導き出す必要があるため、論理的思考力が必要です。
具体的には、顧客データを含む多様な情報を分析し、全体像を把握・整理することで、クライアントの課題に対する矛盾や無理のない解決策・戦略を立案・実行する能力です。以下の要素が求められます。
- 膨大な顧客情報を適切に整理し、共通するカテゴリーに分類する
- 顧客行動とその要因を論理的に結びつける
- データに基づいて仮説を立て、それを検証するプロセスを組み立てる
- 多様な課題の中から、重要度と緊急度を基準に優先順位をつける
- 複雑な問題を分解し、全体像を把握しながら解決策を導き出す
これらを駆使し、顧客ニーズを的確に捉え、効果的なCRM戦略を提案することが求められます。
問題解決力
CRMコンサルタントはさまざまな課題に直面するため、問題解決力が必要です。
問題解決力には、顧客の課題の本質を正確に把握し関連するデータや事実を集めることや、複数の解決策を考案することが含まれます。考案した各選択肢のメリット・デメリットを比較し、最適な解決策を選択・実行し、その効果を測定することも重要です。
コミュニケーション能力
CRMコンサルタントは、クライアントやプロジェクトの関係者と情報を共有しスムーズにプロジェクトを進行していく必要があるため、コミュニケーションスキルが欠かせません。
コミュニケーションスキルには、クライアントのニーズや懸念を正確に理解したり、情報を分かりやすく説明したり、異なる意見を調整し合意を形成したりする力が含まれます。
マーケティングスキル
CRMはマーケティングはクライアントの顧客戦略を立案し、実行する必要があるため、マーケティングスキルが必要です。
CRMコンサルタントに必要な主なマーケティングスキルには、以下があります。
マーケティングスキル | 概要 |
---|---|
顧客セグメンテーション | 顧客を特定の傾向によってグループ分けする |
カスタマージャーニーマッピング | 顧客の購買プロセスを理解し、最適化する |
デジタルマーケティング | デジタルチャネルを活用した顧客獲得・維持戦略を立てる |
データ分析 | マーケティングキャンペーンの効果を測定し、改善点を見出す |
※本記事は2024年11月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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