公認会計士から経営コンサルタントになるには?仕事の違いや転職メリットを解説 | レバテックフリーランス
公認会計士から経営コンサルタントになるには?仕事の違いや転職メリットを解説
- 公認会計士から経営コンサルタントに転職するメリット
- 公認会計士から経営コンサルタントに転職する方法
- 公認会計士と経営コンサルタントの違い
公認会計士の資格を持ち会計士の仕事をしていた人が、その強みを活かして経営コンサルタントに転職するケースは少なくありません。
「公認会計士から経営コンサルタントになるには?」
「経営コンサルタントの仕事内容は?」
「公認会計士から経営コンサルタントになるのにおすすめの資格は?」
そんな疑問を抱える方も増えてきているのではないでしょうか。そこで今回は、公認会計士が経営コンサルタントに転職するメリットやデメリット、やり方など、必要な情報をまとめました。
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目次
経営コンサルタントとは
経営コンサルタントとは、クライアント企業が抱える経営上の課題に対して、専門的な知識やスキルを活かして解決策を提案する職業です。分析や提案だけではなく、実際に手を動かすこともあります。
経営コンサルタントの業務内容
クライアント企業の課題を解決する経営コンサルタントの主な業務内容は以下の4つです。
- ヒアリングを通した課題の調査・分析・評価
- 解決策の提案
- レポート作成
- プレゼンテーション
また、上記の業務をスムーズに行うために、効率化・合理化、人事などの制度の見直し、セミナー講師、ニュースチェックなども行うことが多いです。
経営コンサルタントの収入事情
経営コンサルタントの平均年収は500〜700万円程度です。年収600万円以上の人は全体の21%ですので、この金額は一般的な収入と比較してもかなり高い方だといえます。
20代でも年収500万円以上を目指せるため、高収入を得たい人は経営コンサルタントを目指してみるのも良いでしょう。
経営コンサルタントの働き方
経営コンサルタントは企業の経営に携わり、直接的な成果を求められるため、プロジェクトの終盤など、繁忙期には業務量が多くなります。また、打ち合わせの時間はクライアントの都合に合わせるため、深夜や週末に仕事をせざるを得ない場合もあるでしょう。
大きな責任とプレッシャーの中で働く代わりに、結果や成長が見えやすく、達成感を感じやすいワークスタイルといえるかもしれません。
経営コンサルタントに求められるスキル
- 会計やマーケティングなどの専門知識
- 論理的思考力
- プレゼンテーション能力
- コミュニケーション能力
- 語学力
- 体力
経営コンサルタントになるためには、まずは専門的な知識が必要です。経営やマーケティング、社会情勢に関する知識はもちろん、場合によっては人事や営業、財務、経理、テクノロジーなどの知識も求められます。
また、単なる知識だけではなく、それらの情報を活かして課題に対する解決策を提案していく論理的思考力も必要です。課題を分析し、優先順位をつける必要性も出てきます。
考えた解決策を提案したり、周りの人とプロジェクトを進めるためのスキル(プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、協調性など)も必要です。外国人と一緒に働く場合は英語などの語学力も求められます。
最後に、健康的な肉体や十分な体力があることも大切です。経営コンサルタントは業務が多いためです。
経営コンサルタントのキャリアパス・将来展望
経営コンサルタントの将来のキャリアパスは、場合によってPM(プロジェクトマネージャー)、チーフなど、より重要なポジションに就くことができます。フリーランスの場合は単なる「依頼先」から「パートナー」という役員のようなポジションになることもあります。
市場からみた将来の展望としても、企業という存在がある限り経営課題はなくなりませんので、経営コンサルタントという仕事がなくなる可能性は低く、安心といえます。
経営コンサルタントの仕事について知りたい方は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
経営コンサルタントの仕事内容は?やりがいや向いている人の特徴などを解説
経営コンサルタントと公認会計士の違い
似た職業として認知されている公認会計士と経営コンサルタントですが、異なるポイントもいくつかあります。
最も大きな違いは、担当する業務の内容です。経営コンサルタントの主な業務内容は課題の発見から分析・レポーティング・アドバイス(提案)などであるのに対して、公認会計士の主な業務内容は会計・監査・税務の3つです。また、それに応じて求められるスキルも異なってきます。
税理士の経営コンサルティングについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご覧ください。
税理士でもコンサルティング業務はできる?仕事内容や始め方を解説!
公認会計士が経営コンサルタントに転職する3つのメリット
元々会計士として働いていた人が経営コンサルタントに転職するケースはよくみられます。その理由は、いくつかのメリットがあるためです。
公認会計士から経営コンサルタントになることのメリットは以下の3つです。
- 収入アップが見込める
- やりがいを感じやすい
- キャリアの可能性が広がる
収入アップが見込める
メリットの1つ目は「収入アップが見込める」こと。
経営コンサルタントと公認会計士で平均年収や1年目の給料にはそれほど大きな違いはありません。しかし、経営コンサルタントは将来的にさらに高収入なポジションに進むチャンスがあり、長期的に見たときに収入が上がる可能性が大きいです。
やりがいを感じやすい
経営コンサルタントは「クライアントの売上を上げる」仕事。そのため、監査や税務といった事務作業がメインの会計士と比べると、よりインパクト範囲の大きな仕事を任されることも多いです。
自分の働きが明確な結果として現れますので、そのようなアクティブな仕事をし、充実感を得たいという方にはおすすめです。
キャリアの可能性が広がる
経営コンサルタントとして実績を重ねていくと「売上を出す・上げる」スキルが身につきます。このスキルは、他の企業や業界でも通用することの多いポータブルスキルですから、将来的に起業や他の業界への貢献をしたいという思いがある方にはメリットがあります。
スキルアップ、キャリアアップの一環として経営コンサルタントを経験するのも良いかもしれません。
公認会計士が経営コンサルタントに転職する2つのデメリット
公認会計士が経営コンサルタントに転職するデメリットを2つ紹介します。メリットとデメリットをよく吟味し、転職を検討しましょう。
ハードワークになることがある
業務内容がある程度決まっている公認会計士と比べると、経営コンサルタントはハードなスケジュールになりがちです。クライアント企業が高単価でコンサルタントを雇う理由には、短期間で業績を改善してほしいというニーズが大きいためです。
また、ニュースチェックやリサーチなどの業務外のコミットも含めると、労働時間以外にも仕事をする場面が多くなるでしょう。
景気の影響を受けやすい
クライアントの売上は多くの場合、社会の景気の影響を受けます。経営コンサルタントは売上にかかわる仕事ですから、業務内容や業務量も景気の影響を受けやすいでしょう。
景気が悪かったとしても、成果が出づらく報酬も上がりづらい状況下で売上の改善を求められることになりますので、経営コンサルタントの負担が大きくなりやすいです。最悪の場合には仕事を失ったり、収入が下がったりと社会的にも不景気の悪影響を受けることがあります。
公認会計士から経営コンサルタントになるには
会計士から経営コンサルタントになるためには、いくつかの方法があります。ここでは、主な方法を紹介します。
最もメジャーなものとしては、財務・会計系のコンサルファームに就職することが挙げられます。財務や会計の業務であれば、会計士としての知識や経験をそのまま活かしやすいため、スムーズにキャリアチェンジがしやすく、おすすめできます。
また、財務・会計系以外のコンサルファームに就職する人もいます。他業種に関する知識のインプットが求められ、多くのキャッチアップが必要なうえ、ミスマッチが起こるリスクもありますが、一方で新しい知見に触れる機会も多いでしょう。自分の可能性を広げてスキルアップやキャリアアップしたい人は、財務・会計系コンサルファームよりも多くの学びを得られる異業種のコンサルファームを目指すのもよいかもしれません。
転職を成功させるための3つのポイント
いきなり転職をしたり独立してフリーランスになったりしてもうまくいくとは限りません。転職や独立を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 市場動向をよく見極めてタイミングを決める
- 前もって退職までの計画を立てる
- 希望条件に優先順位をつける
1つずつ詳しく見ていきましょう。
市場動向をよく見極めてタイミングを決める
転職や独立をする際には、社会の動きやニーズを見極めることが大切です。せっかく新しい仕事を覚えても、数年で業界が縮小したり、仕事がなくなってしまえば大きな時間や労力がロスになってしまいます。反対に、市場が拡大しているタイミングで転職できればその後の利益を享受しやすくなります。
市場の変化や景気の動向をよくリサーチし、その業界への転職に適したタイミングでキャリアチェンジの決断をすることが得策といえるでしょう。
前もって退職までの計画を立てる
前職での人間関係のトラブルなどから勢いで退職を決めてしまう人もいますが、あまりおすすめしません。転職や独立を検討しているのであれば、しっかり準備をしておき、タイミングを見計らって退職届を出すようにしましょう。
前もって行うべき準備や計画には、以下のようなものがあります。
- どの業界に転職するのかリサーチする
- 退職時期を決める
- 退職理由を考えておく
- 書類選考や面接の対策をしておく
退職までに行っておいたほうがよいことは沢山あり、退職を切り出してからでは間に合わないことも考えられます。綿密に段取りを考えておきましょう。
希望条件に優先順位をつける
転職や独立をすればすべてがうまくいく、というわけではありません。未経験の業界に転職すれば、最初のうちは収入が減るかもしれません。あるいは在宅ワークになることで家族の負担が増える可能性も考えられます。
転職や独立をしてから「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、収入の希望条件や生活レベルの想定、ワークライフバランス、働く場所など、改めて働き方の希望条件を整理し、優先順位をつけておきましょう。ビジョンを明確にしておくことで、将来的な生活のイメージが湧きやすくなり、後悔するリスクも避けることができます。
経営コンサルタントに関するよくある質問
Q.公認会計士の他に持っていると転職が有利になる資格はありますか?
経営コンサルタントになる場合は、以下の資格を持っていると転職時に有利になる可能性があります。
- 中小企業診断士
- 税理士
- MBA
- 社会保険労務士
Q. 経営コンサルタントに向いている人と向いていない人の特徴は?
「人の気持ちや思いを考えられる人」は経営コンサルタントに向いています。コンサルタントはクライアントの課題を解決するのが仕事ですので、逆に「自分のやり方、自分のペースで仕事をしたい人」はあまり向いていません。そのような方はクライアントワークではなく、ブログやYouTubeなどの個人活動が向いているでしょう。
Q.コンサルタントにもいくつか種類があると聞いたのですが、具体的にはどんなものがありますか?
経営に課題を抱えている企業をサポートする仕事を経営コンサルタントといいますが、企業が抱えている課題が必ずしも経営問題だとは限りません。企業が抱えている課題がどこにあるかによって様々な種類があります。例えば、以下の種類はどれも一般的です。
- ITコンサルタント
- Webコンサルタント
- 営業コンサルタント
- 人事コンサルタント
いずれも、企業が抱えている課題を解決するのが主な業務です。ITコンサルタントについては以下の記事で解説しているので気になる方はご覧ください。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
※本記事は2023年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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