エンジニアを辞めたいのはなぜ?対処法やキャリアの選択肢を紹介

エンジニアとして働いているものの、求められるレベルがきつく、将来も続けられるか不安で「辞めるべきか迷う…」と悩んでいる方もいるでしょう。

本記事では、エンジニアが仕事を辞めたいと考えたときに、退職の判断材料となるポイントを解説します。エンジニアを辞めたいと思った場合の対処法や、エンジニアを辞めずにキャリアの選択肢を広げる方法もまとめました。エンジニアを辞めたい気持ちがでてきたものの、まだ退職を決めきれず、どうしたら良いか分からない…とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

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エンジニアが仕事を辞めたい・辛いと思う理由7つ

エンジニアの中には、仕事に対して辛さや不満を感じた結果、転職や退職を考えている人も多いのではないでしょうか。ここでは、エンジニアが仕事を辞めたい・辛いと思う理由を詳しく解説します。

長時間労働や不規則な勤務が多いから

エンジニアが仕事を辞めたいと思う理由には、長時間労働になりやすい点が挙げられます。

プロジェクトには納期が定められているため、遅延や予期せぬトラブルが生じた場合でも、期日を守らなければなりません。そのため、残業や休日出勤が必要となることも多いです。

また、インフラエンジニアや運用保守エンジニアなどの場合、システムの安定稼働を維持するために24時間365日体制で対応にあたることもあります。このケースでは2交代または3交代のシフト制が導入され、夜間に勤務しなければならないことが多いです。

さらに、システムのアップデート作業は、利用者の影響を最小限にするため夜間に行われることが多く、担当者はシフト勤務で夜勤を担当する場合もあります。

このような長時間労働や不規則な生活が続くと、心身に負担がかかり、疲れてしまう人もいます。

キャリアアップできるか不安だから

AI技術の急速な発展に伴い、エンジニアが担っていた仕事の一部がAIに代替される可能性が出てきていることから、キャリアプランを実現できないのではと不安に思うエンジニアもいるでしょう。特に、ルーチン作業やデータ処理といった業務はAIによる効率化の影響を受けやすく、将来的に関連職種そのもの、または業務の減少が懸念されています

また、IT業界全体では、未経験者もチャレンジしやすい求人が多いことも、キャリアに対する不安につながっている要因です。最近ではエンジニア向けの学習教材やスクールなどが充実してきており、未経験者でもスキルを習得してIT業界や未経験分野へ転職しやすくなりました。

未経験から目指しやすくなったことで、希望する職種の競争率が高まり、キャリアアップが難しくなりそうと感じるエンジニアもいるでしょう。

年収の理想と現実にギャップを感じるから

エンジニアを辞めたいと考える理由には、高度な技術力や専門知識を持っているのに、期待していたほどの収入が得られないと感じていることが挙げられます。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、一般労働者の平均賃金は約32万円で、単純に年収換算(×12ヶ月)すると約384万円です。一方、エンジニアが含まれる情報通信業の平均賃金は約38万円で、年収に換算すると約456万円になります。

こうした調査結果から、エンジニアの平均年収は高いと考える人がいますが、これはあくまで平均値です。実際に高年収のエンジニアは、一部のより高いスキルや豊富な経験を持つ人たちであることが多いです。スキルや経験が伴わないうちは期待していたよりも収入が低く、辞めたいと考える人もいるでしょう。

参考:令和5年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省

人間関係を良好に保つのが疲れるから

エンジニアが仕事を辞めたいと思う理由には、人間関係を良好に保つのが難しいことも挙げられます。エンジニアはチームで動くことが多く、議論や進捗の報告など、他者とのやり取りが求められます。

ときには意見の違いが起こることもある状況下で、自分の意見を伝えつつ、他者の意見も尊重していくことに対して疲れを感じてしまうエンジニアも少なくありません

仕事内容がイメージしていたものと違うから

エンジニアの仕事内容が入社前のイメージと異なることも、辞めたいと思う理由の一つです。エンジニアの仕事というと、最新の技術を使って革新的なシステムを開発するイメージを持つ人は多いですが、実際の仕事はその限りではありません。

たとえば、ドキュメントの作成や会議への参加、既存システムのメンテナンス、顧客との打合せといった、開発以外の業務も多々あります。

これらは直接的な開発作業ではないため、創造的な仕事を期待していたエンジニアは、単調な作業や事務的な仕事が多いことに期待外れと感じてしまうこともあるでしょう。

仕事をしながらスキルアップしていくのがきついから

エンジニアは最新の技術トレンドを学習しスキルアップし続ける必要がありますが、日々の業務をこなしながら学び続けることは、心身への負担が大きいのが事実です。

就業時間内に勉強会を実施してくれる企業もありますが、ほとんどの企業では業務時間外での自己学習が求められます

また、学習した内容を定着させるには、アウトプットをする機会も設けなくてはなりません。実際の業務で活用できる機会が少ない場合、身につけるのが難しい傾向にあるでしょう。
個人的にアウトプットをする時間を設けられれば良いですが、前述のとおりエンジニアは忙しく学習時間を捻出するのが困難なことは多いです。

顧客先の環境に合わせるのが大変だから

客先に常駐して働くエンジニアの中には、環境に適応することが難しいと感じる人もいます。

たとえば、客先が変わると、開発手順やコミュニケーションスタイル、意思決定プロセス、就業規則、設備環境など、あらゆる面で変化が生じます。エンジニアは、その都度これらの変化に短期間で適応しなければなりません

このような環境の変化に適応しつつ、高品質な成果物を提供することが、仕事を辛いと感じる原因となっているのです。

客先常駐の辛さや悩みの解消法について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
客先常駐の辛いところ、その対処法を紹介します

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エンジニアが仕事を辞めたいと思ったときの対処法

ここでは、仕事を辞めたいと思うエンジニアの方に向けて対処法をいくつか紹介します。これらの方法を実践することで、現在の状況を改善できる可能性があります。

職場の上司や同僚に悩みを相談する

仕事で悩みを抱えたら、職場の上司や先輩、同僚に悩みを相談しましょう。周囲の人々に相談すると、解決策が見つかる可能性があります

たとえば、業務量が多すぎて負担を感じている場合、上司に相談すれば仕事の再分配や優先順位の見直しが行われる可能性があります。
また、技術的な課題で行き詰まっている場合、先輩や同僚に相談しアドバイスをもらうことで、課題の解決につながることもあるでしょう。

スキルアップをして市場価値を高める

年収面で不満を感じエンジニアを辞めたいと考えている人は、スキルアップを検討しましょう。新しい技術を習得したり資格を取得したりすると、自身の市場価値を高められ、収入の増加につながりやすくなります

たとえば、スキルアップをすれば現在の職場で評価され、年収アップやキャリアアップにつながる可能性があるでしょう。また、転職市場での人材としての価値も上がりやすくなるため、今よりも高待遇の職場へ転職できる可能性もあります。

おすすめのスキルアップ方法について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
スキルアップを実現したいエンジニア向けのおすすめサイト

リフレッシュするための時間を作る

ストレスや疲労が原因でエンジニアを辞めたいと考えている場合、休息を取ってリフレッシュできれば、仕事への意欲がでてくる可能性があるでしょう。

たとえば、意識して趣味の時間を確保したり、自然の中で運動やリラックスする時間を持ったりするのがおすすめです。可能であれば、短期間でも休暇を取得するとより良いでしょう。

キャリアカウンセリングを受ける

自分一人では解決策が見つからない場合、専門家のアドバイスを求めるのもおすすめです。

キャリアカウンセリングでは、以下のような支援を受けられます。

  • 自身の強みや価値観の整理
  • IT業界の最新トレンドや求人状況の情報提供
  • 中長期的なキャリア目標の設定
  • 転職活動のアドバイスや求人紹介

上記のようなサポートを通じて、現在の仕事を続けるべきか、転職を考えるべきか、検討できるようになるでしょう。

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エンジニアを辞めたいときに退職すべきか判断するポイント

実際に退職するかどうかの判断は慎重に行う必要があります。ここでは、エンジニアを辞めたいと思ったときに、退職すべきかどうかを判断するための重要なポイントを紹介します。

辞めたい理由が一時的なものではないか

エンジニアを辞めたいときは、その理由が一時的なものではないか考えましょう。

たとえば、現在のプロジェクトが忙しくて辞めたいと思っている場合には、そのプロジェクトが終了し別のプロジェクトが始まれば解決する可能性が高いです。また、「エンジニアが仕事を辞めたいと思ったときの対処法」でお伝えしたように、何らかの対処を取ることで辞めたい気持ちをなくしたり軽減できたりする場合もあります。

退職を考える前に、以下のような質問を自分に投げかけてみましょう。

  • 今後もずっと続く問題であるか
  • 現在の環境で改善できることはないか
  • 別の部署や役割に移ることで解決できないか

こうした問いかけを通して、辞めたい理由が長期的なものなのか、それとも一時的なものなのかを見極めることで、エンジニアを辞めるかどうか決められるでしょう。

辞めても自分のキャリアプランを達成できるか

エンジニアを辞めるか迷ったら、退職後も自分のキャリアプランを叶えられるか考えましょう。現在エンジニアとして働いている人の多くは、将来的にスペシャリストかマネージャー、IT関連の別職種へのキャリアチェンジをキャリアプランとしているケースが多いと考えられます。

しかし、エンジニアという職業自体を辞める場合、これまで描いていたキャリアプランは白紙に戻ることになるでしょう。そのため、新たなキャリアプランを思い描けるか、その実現に向けて具体的に取り組めそうかを慎重に検討することが大切です。

以下の点について、自問自答してみましょう。

  • 新しい職種や業界に対する興味や情熱はあるか
  • 必要なスキルや資格を取得する時間と費用を確保できるか
  • 収入面での変化に対応できるか

これらの質問に明確に答えられない場合は、まだ退職の決断を下すには早い可能性があります。一方で、新たなキャリアプランを具体的に思い描け、その実現に向けて積極的に取り組む準備ができているのであれば、エンジニアを辞めることも選択肢の一つになるでしょう。

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IT人材不足の中、エンジニアを辞めるのは惜しい

エンジニアを辞めたいと考えている人は、「エンジニアを辞めるのは惜しい」という見方もあることを知っておくと良いでしょう。なぜエンジニアを辞めるのが惜しいとされているのか、その理由について解説します。

スキルを磨けば条件の良い企業に転職しやすい

エンジニアは、最新の技術を習得したり、プロジェクトマネジメントのスキルを身につけたりするなどスキルを磨き続ければ、より条件の良い企業への転職がしやすいです。

レバテックが2024年12月に発表したIT業界の転職求人倍率によると、セキュリティ関連の職種の倍率は54.0倍、コンサルは41.8倍、PMは24.6倍という結果でした。

IT業界の転職求人倍率

引用元 : 「セキュリティ」が転職求人倍率1位に、50倍超えの高需要|レバテック株式会社

このように求人倍率が高いということは、さまざまな企業でエンジニアが求められていることの証明といえるでしょう。人材を確保するために好条件を提示する企業は少なくありません。

エンジニアを辞める選択をするよりも、エンジニアとしてスキルを磨き別の環境で働く選択をするほうが、長期的に見て良いケースもあるでしょう。

参考:IT人材需給に関する調査|経済産業省

フリーランスなら理想の働き方を実現しやすい

エンジニアとしてどうキャリアを継続していくか迷ったら、フリーランスとしての働き方も検討してみましょう。

フリーランスエンジニアは、興味のある案件を選んで取り組め、スキルや経験に応じて報酬の交渉ができます。案件の選び方次第では、勤務時間や働く場所を自由に選べることもあります。そのため、「エンジニアが仕事を辞めたい・辛いと思う理由7つ」でご紹介したような辞めたい理由を解消できる可能性があるでしょう。

ただし、フリーランスとして成功するためには、技術力のほかに案件を確保するための営業力やコミュニケーション能力も求められます。これらに自信がない方は、エージェントを利用しましょう。

エージェントは、企業とフリーランスをマッチングするサービスを展開しています。カウンセリングからあなたの強みや希望を明確にし、マッチする案件を紹介します。

レバテックフリーランスは、IT・Web業界に特化したエージェントサービスです。あなたの希望に応じて、エージェントが最適な案件をお探しするだけでなく、企業への単価交渉も行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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