エンジニア(SE)を辞めたい女性によくある理由と退職後のキャリアとは? | レバテックフリーランス
エンジニア(SE)を辞めたい女性によくある理由と退職後のキャリアとは?
女性エンジニアとしてのキャリアを選んだものの「辞めたい」と悩んでいませんか?
本記事では、女性がエンジニアを辞めたいと思ったときの対処法を解説します。女性エンジニアが仕事を辞めたいと思う主な理由や、キャリアの新たな選択肢についてもまとめました。エンジニアとしてのキャリアに悩む女性の方々に、今後の方向性を考える上での参考になる情報をお届けします。
女性がエンジニアを辞めたいと思う5つの理由
女性エンジニアの数は増加傾向にありますが、一方で離職を考える女性も少なくありません。ここでは、女性がエンジニアを辞めたいと思う主な理由を紹介します。
1.キャリアパスのイメージがしにくい
女性がエンジニアを辞めたいと思う理由には、キャリアパスのイメージがしにくいことが挙げられます。
レバテックキャリアの登録者データによると、女性エンジニアの比率は2012年の17.2%から2022年には21.2%にまで増加しています。
しかし、2024年に厚生労働省が発表した「女性活躍推進に係る取組について」によると、エンジニアが含まれる情報通信業における女性管理職の割合は約15%ほどという結果でした。
女性エンジニアが増える一方で、未だ管理職になるのは男性が多い傾向があり、女性のロールモデルが少なく、キャリアプランを立てにくいと感じる人もいるでしょう。
インターネットで検索すればロールモデルはありますが、自分の勤めている会社で叶えられるとは限りません。自社で実現した例がないと、イメージしにくいと感じる人が多いでしょう。
女性エンジニアの比率についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
レバテックによる女性エンジニアの転職意識調査
参考:女性活躍推進に係る取組について|厚生労働省
2.女性エンジニアが少なく相談しにくい
女性エンジニアが辞めたいと思う理由には、同性が少ないことが挙げられます。IT企業やエンジニア部門では、依然として男性社員の割合が高めで、周囲に同性の相談相手が少ないことで孤立を感じやすく、働きづらさにつながる場合があるからです。
たとえば、男性中心の職場において、女性エンジニアは体調面をはじめとする女性特有の悩みを相談できないと感じる場合があります。
3.プライベートの時間がとりづらい
エンジニア職の中でも長時間労働が多い環境の場合、プライベートの時間を確保するのは難しいものです。家事・育児の負担がない人でも、自分の時間が削られリフレッシュが難しい状況は大変ですが、これらを担っている場合は特に心身の負担が大きく、離職を検討しやすいでしょう。
レバテックキャリアの「レバテックによる女性エンジニアの転職意識調査」によると、女性エンジニアの70.3%が「家庭と仕事を両立しながら、働き続けたい」と回答しています。
家事・育児に携わる男性は増加傾向にあるものの、依然として女性が主な担い手となっているのが現状です。そのため、仕事と家庭の両立に苦心する女性エンジニアが、キャリアの継続に困難を感じる場面は少なくないと考えられます。
参考:レバテックによる女性エンジニアの転職意識調査|レバテック株式会社
4.技術進化のスピードについていけない
技術の進歩が速いエンジニア業界において、常に最新技術を習得していく必要があることは、女性エンジニアにとって負担となる場合もあります。
たとえば、出産を控えていたり、子どもが幼いうちは育児に専念したいと考えていたりすると、産休や育休の取得、子どもの手が離れてからの復職を希望する場合が多いでしょう。
こうした長期休暇後に復職する場合、これまで使っていた技術が古いものとなっており、新しいスキルを1から身につけなければならないことがあります。
もし、産休は最短で育休は取らないというような、数週間程度での復帰になる場合でも、異なる技術の習得が必要となれば、育児と並行してスキルアップをしなければならず、大きな負担となるでしょう。
5.正当に評価されているかわからない
女性エンジニアが辞めたいと思う背景の1つには、正当に評価されているかどうかわからないという不安があります。エンジニア職は実績が評価される職種のため、成果を上げていれば正当に評価されるのが一般的です。
しかし、女性エンジニアはまだ少数派であるため、家庭の事情で休みがちでありながら、高い実績を上げている例は少ないと考えられます。そのため、「実績を上げていても、休暇の取得によって正当に評価されていないのでは」と不安を抱く女性エンジニアもいるかもしれません。
エンジニアを辞めたい女性にやってほしいこと5選
エンジニアを辞めたいと思っている女性は、以下の対処法を実践してみましょう。これらを行うことで、自分のキャリアについて深く考え、より良い決断を下すことができるでしょう。
1.職場の上司に悩みを相談する
エンジニアを辞めたいと思ったら、職場の上司に悩みを相談しましょう。上司は、あなたの状況を詳しく知ることで、アドバイスや職場環境の改善をしてくれる可能性があるためです。
上司との面談では、抱えている課題を具体的に伝えることが大切です。「キャリアアップをしたいので、具体的な方法を相談したい」「現在の業務で技術的な課題に直面しているので、担当業務の変更を検討してほしい」など、明確に伝えましょう。
2.自分のキャリアプランを明確にする
エンジニアを辞めたいと思ったら、キャリアプランを明確にしましょう。なぜなら、漠然とした不満や不安だけで転職を決意すると、新しい環境でも同じ問題に直面する可能性が高いからです。
キャリアプランを立てることで、自分が本当に求めているものが何かを理解し、実現しやすい道を選べるでしょう。たとえば、将来の目標や方向性を定められ、エンジニアを続けるかキャリアチェンジするか決められます。
3.勉強してスキルを磨く
エンジニアを辞めたい理由によっては、新たなスキルを身につけることで状況を改善できないか考えてみましょう。スキルを身につければ、キャリアの可能性を広げられます。
IT系の別職種にキャリアチェンジしやすくなるのはもちろん、より良い環境の企業に転職して同職種のエンジニアとしてのモチベーションを高められる可能性があります。
4.メンタルヘルスを整える
エンジニアを辞めたいと考えたら、メンタルヘルスケアをしてみましょう。仕事のストレスや疲労が蓄積すると、判断力が低下して衝動的に退職を決めてしまう可能性があります。そのため、まずは心身の健康を取り戻すことが大切です。
会社の中には、従業員のメンタルヘルスをサポートするためのカウンセリングサービスを提供しているところもあるので、活用していきましょう。
5.キャリアカウンセリングを受ける
エンジニアを辞めたいと考えたら、キャリアカウンセリングを受けることも検討しましょう。キャリアカウンセラーは、あなたの経験やスキル、価値観を総合的に分析し、より適したキャリアパスを提案してくれます。
キャリアカウンセリングを通じて、エンジニアとしてのキャリアを続けるべきか、新たな道を探るべきかを、より明確に判断できるようになるでしょう。
エンジニアに向いている女性の特徴
エンジニアに向いている女性には、以下のような共通する特徴があります。
特徴 | 理由 |
---|---|
良好な人間関係が 構築できる |
エンジニアはチームでプロジェクトを進めなくてはならず、 他のメンバーとの信頼関係を築くスキルが求められるため |
論理的思考力がある | エンジニアは課題を発見・分析し、解決策を見つけ なければならず、論理的に考える必要があるため |
継続的に学習 意欲を持てる |
IT業界では新しい技術やツールがつねにでてきており、 トレンドやニーズに応えるためには学んでいく必要があるため |
細かい作業が 苦にならない |
プログラミングやデバッグなど細部に 注意しなくてはならない作業が多いため |
現職を辞めたい女性エンジニアにおすすめの選択肢
ここまでの解説を読んでも、現職に満足できないと感じる方は、キャリアの転換期かもしれません。新たなステージに進むための選択肢はいくつかあります。ここでは、主な3つの選択肢を紹介します。
ほかの企業にエンジニアとして転職する
キャリアパスの1つには、ほかの企業にエンジニアとして転職することが挙げられます。
現職の環境ではエンジニアを辞めたいと思っていても、環境が変われば「女性がエンジニアを辞めたいと思う理由5つ」で紹介した課題を解決でき、モチベーションが高まる可能性があります。
転職先を選ぶ際には、現職と同じようにエンジニアを辞めたいと思う状況にならないよう、企業文化や開発環境、キャリアパス、ワークライフバランスなどについてよく調べましょう。
エンジニアから新たな職種に挑戦する
現職を辞めたい女性エンジニアにとって、エンジニアから全く新しい職種にチャレンジすることも魅力的な選択肢の一つです。この選択肢は、より自分の適性や興味に合った仕事を見つけられる可能性があります。
新たな職種に挑戦する際は、求められるスキルについて十分に調査し、必要に応じて資格の取得や研修の受講を検討しましょう。また、現在の会社内で異動や兼務から始めれば、リスクを抑えながら新しい分野に挑戦できます。
フリーランスエンジニアとして独立する
現職を辞めたい女性エンジニアは、フリーランスエンジニアとして独立するのも良いでしょう。この道を選ぶと、仕事内容を自分で選べるほか、時間の使い方も柔軟に決めやすくなります。
とはいえ、フリーランスは近年広まってきた働き方で、自分が独立するとなるとためらう人もいるでしょう。そのような方は、近年の市場動向を参考にするのがおすすめです。
レバテックの調査によると、20~30代の女性IT人材のうち、約35%がフリーランスという働き方を将来の選択肢として検討していると回答しました。
もしフリーランスを視野にいれるなら、フリーランス向けのエージェントの利用を検討しましょう。エージェントでは、スキルや実績、希望をヒアリングし、マッチする案件を紹介しています。営業力に不安があっても案件を紹介してもらえるので、希望する案件に参画しやすいです。
レバテックフリーランスでは、IT・Web業界に特化した案件を取り扱っています。エージェントが、あなたの希望に応じて最適な案件をお探しするので、ぜひ登録をご検討ください。
上記の調査結果についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
20~30代女性IT人材の約35%がフリーランスに前向き、課題は情報収集や人脈作り
※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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