"やらない後悔より、やって後悔"——44歳・フリーランス歴10年、運用保守エンジニアの現在地
- 氏名:
- 佐川さん
- 年齢:
- 44歳
- メインスキル:
- システム運用・保守、トラブル対応
- フリーランス歴:
- 10

「もっとお金を稼ぎたい」という思いと新しいIT分野に挑戦してみたい気持ちをきっかけに、大手ITメーカー勤続12年・33歳でフリーランスへ転身した佐川さん。現在は運用保守エンジニアとして、同じ案件を6年半続けています。
自分のハンドルを握りながら走り続けてきた、フリーランス10年目のリアルなストーリーをご紹介します。
大手ITメーカーに12年勤めて、33歳でフリーランスになった佐川さん
――佐川さんのこれまでの経歴を教えてください。
新卒で大手のITメーカーに就職し、カスタマーエンジニアとして、ハードウェアの保守・導入を行っていました。
その会社では12年働いて管理職の一歩手前まで行ったのですが、2015年の年末、33歳のときに退職して、2016年1月からフリーランスになりました。最初は知り合いの会社やスタートアップ企業に対して、Webの構築をしたりパソコンやネット回線などのインフラ周りの整備・支援をしたりして食いつないでいた感じです。
その後、2019年の11月頃にレバテックフリーランスに登録して、2020年1月から案件に参画し、そこからずっと同じ案件でもう6年半くらい続けています。
――大手ITメーカーの管理職になる一歩手前で、フリーランスになろうと思ったきっかけを教えてください。
正直に言うと「もっとお金が欲しかったから」です(笑)。
大手メーカーにいた頃は、仕事も一生懸命やって評価もしてもらっていたとは思うんです。ただ、やっぱり大手ということもあって、やればやった分だけお金がもらえるわけではありませんでした。
ちょうどその頃31歳で結婚して2年目くらいで、「このまま今の会社にいたら、10年後・20年後の自分はどうなるんだろう」と考えることが増えた時期でもあって、次のキャリアを考えるようになりました。

――『もっと稼ぎたい』なら、転職という道もあったと思うのですが。
実は、転職活動も並行して行っていて、外資系のIT企業から内定ももらっていました。職種は営業だったんですが、提示された給料もその時の給料よりもよかったんですよね。
カスタマーエンジニアってエンジニア職ではあるんですけど、機械の修理やトラブル対応するなかで官公庁や病院、大手の企業なんかと営業的なやり取りをすることも多かったんです。対人の仕事も多かったので、営業側に行くのもいいかなと思ってエージェントに登録して活動していました。
内定を承諾するかはすごく迷ったんですけど、最終的にはそこには行かず、2016年にフリーランスとして独立する道を選びました。
というのも、個人として「全然違う新しいIT分野にチャレンジしてみたい」という思いがあったからです。当時は特にWeb関連やFXにすごく興味があって、「Web構築とかをやって自分で稼げないかな」というワクワク感に惹かれてフリーランスになりました。
「自分の強みを活かせる場所」を改めて探そうと、レバテックフリーランスへ登録
――当初はエージェントを使わずにフリーランスとして活動されていたということですが、なぜ途中でエージェントに登録しようと思ったのでしょうか。
フリーランスになって3年くらい経った2019年頃、自分の強みを活かせる仕事を改めて探そうと思ったからです。
フリーランスになってから自分でコードを書くこともしていたんですが、私の強みはむしろ、トラブル対応や、立場の違う人たちの間に入って情報を整理する調整力、それに属人化を防ぐ仕組み化だと思っていて。だから、「ガリガリとコードを書く」というよりは、そういうスキルを活かせる場所が他にあるんじゃないかと考えていたんです。
そんなときにたまたまYouTube広告でレバテックフリーランスを見かけて、「一度プロの話を聞かせてもらいたいな」と思って登録しました。
――カウンセリングで実際にアドバイザーと話をしてみて、良かったなと思ったことはありましたか。
サダカタさんという方とお話したのですが、すごく親身にカウンセリングをしてくださって、そこでのやり取りが自分の市場価値を客観的に見つめ直す良いきっかけになりましたね。
自分のこれまでの職務経歴ベースで、「あなたは大規模システムの運用・保守経験と、立場の違う関係者の間に立って動けるところに市場価値がある」と、はっきり言っていただいたのを覚えています。そういう風に客観的にはっきりと言ってもらえたことで、外の世界で自分がどう評価されるのかがすごくクリアになりました。

――そこから案件に参画するまでの間には、アドバイザーとどういったやり取りがありましたか。
サダカタさんとはその後、LINEでやり取りさせていただいていました。
紹介してもらった案件の会社と商談をし、2社から承諾をもらった際、「僕はどうすればいいでしょうか。」とサダカタさんに相談したんです。実は、片方(B社)のほうが月額の報酬が数万円高かったので、正直なところB社に心が傾いていました。
でも、サダカタさんは「下がってでもA社に行くべき」と理由を論理的に説明してくれたんです。「A社は大手だけどベンチャー気質でエンジニアのレベルが高い。新しい領域で自分を成長させていける環境だよ」とアドバイスをくれて。
目先の報酬額にとらわれず、エンジニアとしての成長性を考えて「こっちに行きなさい」と背中を押してくれたことには本当に感謝しています。結果的に2020年1月から参画して、もう6年半も同じ案件を続けさせてもらっていますからね。
案件に慣れない時期を支えてくれた、サポーターの存在
――案件に参画してから、大変だったことはありましたか。
これはもう、山ほどありますよ!特にサポーターのコウノさんには本当に救われました。
私は先ほどお伝えした通り、大手メーカーを辞めてから3〜4年くらいは完全に個人でWeb構築とかインフラ整備をやっていたんです。なので、対大企業の仕事からしばらく離れていて。その間に世の中がすごく進歩していて、MicrosoftのTeamsのような個人では使わないツールが大企業では当たり前のように導入されていたんですよね。
その仕事の仕方の変化に、参画直後は情報量が一気に入ってきちゃって頭がパンクしそうになりました。しかも、商談のときに深く考えずに「仕事があれば何でもやりますよ」って言っちゃったものだから、いきなり大きい案件を2つも掛け持ちで任されて(笑)。トラブル対応のメールはバンバン来るし、周りのエンジニアはみんなすごく優秀に見えるしで、「あれ、フリーランスってこんなに大変なの?」と最初の1週間で完全に自信をなくしてしまったんです。
――そのとき、サポーターとはどんなやり取りをしましたか。
職場を出てすぐに電話して、1時間くらいずっと相談に乗ってもらって。そんなやり取りがその時期はほぼ毎日続きました(笑)。
コウノさんは「辞めるのは簡単ですけど、できる限り交渉しますから」と言ってくれて、粘り強く間に入って調整してくれたんです。おかげで踏みとどまることができましたし、そこからは自分の強みも出せるようになりました。そのやり取りが一番印象に残っていますし、今でも本当に感謝しています。
――参画から6年半経った現在は、どういった業務をしているのでしょうか。
今は公共系の大規模システムの運用と、ヘルプデスク側の取りまとめをしています。コールセンターや保守・開発、お客様の間に立って、問い合わせや障害の切り分け・調整をして、システムを止めないように動く役割ですね。
最近は、クライアント先でAIを活用した業務改善を進めるチームにも参加させてもらっていて、運用をどう効率化していくかを一緒に考えています。
振り返ると、あのときサダカタさんが「こっちに行きなさい」と勧めてくれたA社に行って本当によかったなと思いますし、参画直後にコウノさんが支えてくれなかったら、正直続いていなかったと思います。お二人のおかげで今がある、というのが本音ですね。
今ではクライアント先の皆さんにもよくしていただいていて、社内のレクリエーションにも声をかけていただいたりするんです(笑)。フリーランスという立場で、ここまでチームの一員として受け入れてもらえるのはありがたいことだなと。6年半続いているのは、その環境のおかげでもあります。
さいごに
――フリーランスになってもうすぐ10年が経ちますが、将来どのようなキャリアをお考えですか。
今のところ、正社員に戻ることは考えていないですね。ただ、この先のことは分からないので、「絶対に戻らない」と言い切るつもりもありませんが。
やっぱりフリーランスの良さは、自分で自分のハンドルを握っている感覚があるところだと思うんです。案件も働き方も自分で選べる。だからこそ、これからも選び続けられるように、学ぶ姿勢は大事にしたいと感じています。最近は個人でもいろいろなAIツールを試していますが、エンジニアを22年やってきても学ぶことばかりですね。
――今、フリーランスエージェントを検討している方にメッセージをお願いします 。
やっぱり一番は「やりたいことや挑戦したいことがあるなら、絶対に挑戦したほうがいい」ということです。
やってもやらなくても、結局どこで働いたって大変なことには変わりないと思うんですよね。それなら「やらない後悔」より「やって後悔」したほうが絶対にいい。
ただ、会社員からフリーランスになるのって一気に環境が変わるから、すごく不安になると思うんです。だからといって「いきなり飛び降りろ!」というわけではなくて、まずはレバテックフリーランスのカウンセリングを受けてみたり、ちょっとアクションを起こしてみることから始めてみるのがいいと思います。そこから見えてくるものが必ずありますからね。
このインタビューは
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