フリーランスエンジニアの資格おすすめ27選|職種や難易度別に解説

フリーランスエンジニアに資格は必須ではなく、案件獲得には資格より実務経験や実績が問われがちです。そのため、携わりたい分野や案件に資格が有用か考えるべきです。

たとえば実務経験がない案件にチャレンジしたい、キャリアアップを目指したい場合、資格は突破口になり得ます。本記事では、フリーランスエンジニアの資格の有効性やおすすめの資格、資格取得のメリット・デメリットを解説します。

フリーランスエンジニアにとっては、資格取得以外にも副業や新たな言語習得なども選択肢に入ります。目的を明確にして、時間やお金、労力をどこに使うべきか検討しましょう。

レバテックフリーランスはITエンジニア専門の
フリーランスエージェントです案件を探してみる

目次

ご登録者様限定機能詳しく見る

詳しく見る

フリーランスエンジニアに資格は有効?コスパを解説

フリーランスエンジニアが資格取得する際には、「携わりたい分野や案件に資格が有用か」を考えるべきです。取得したからフリーランスになれる、確実に案件獲得できるという資格はありません。

独占業務や企業への必置義務が設定されているエンジニアの資格もないです。たとえば、情報処理安全確保支援士を取ると、政府のデータベースに正式登録されますが、独占業務はありません。HPや名刺に資格を掲げただけで案件がくる可能性は低いでしょう。

しかし、仕事の幅を広げたいなら資格は役立ちます。たとえば、実務経験はないもののコンサルをやりたいなら、資格が突破口になり得ます。

当たり前ですが、実務経験の機会がない仕事をやりたいなら、知識やスキルを習得しなければいけません。勉強するなら、客観的な証明が得られる資格取得を目標にした方が賢明です。

なお、資格の種類について詳しくは後述しますが、ITストラテジストやSAPコンサルタントの資格取得はおすすめです。

また、自分が身につけるべきスキルや市場の動向について知りたい人は、フリーランスエージェントへの相談もおすすめです。エンジニア市場全体に詳しい担当者から、キャリアパスや強化すべきスキルなどのアドバイスをもらえます。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

最低限知っておくべき国家資格とベンダー資格の違い

エンジニア向けの資格には、大きく分けて国家資格とベンダー資格の2種類があります。それぞれの特徴・代表的な資格については以下の通りです。

  国家資格 ベンダー資格
概要 国のルールに基づき、各分野の能力や知識を判定・証明する資格。 ITベンダー(製造元)が、製品の操作や保守のスキルを認証する民間資格。
取得に適した人 広範囲の技術知識を身につけたい人/特定技術に限定せずキャリアの選択肢を広げたい人 特定の分野・製品の専門性を深め関連する仕事をしたい人
代表的な資格 ITパスポート試験/基本情報技術者試験/応用情報技術者など IC3/シスコ技術者認定/ITILファンデーション試験など


国家資格は、体系的な知識が学べて、国から認定・保証されたスキルとして証明できます。ベンダー資格に比べると、受験費用が安いのも特徴です。一方で、製品に特化した資格ではないため、すぐに実践に活かせない場合もあるでしょう。

ベンダー資格は、特定の製品に関する知識が身につき、実務に応用しやすいです。クライアントからも即戦力があると、評価されやすいでしょう。一方で、資格によっては、受験料が高額で、更新料がかかるケースもあるので、事前に確認すべきです。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

フリーランスエンジニアにおすすめの国家資格

下記は、経済産業省が定めた「ITSS」のレベルに基づいて分類した、難易度別の国家資格です。

※難易度は、経済産業省が定めた「ITSS」のレベルに基づいて分類

上記資格の主催元は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)です。経済産業省「情報処理の促進に関する法律」に基づき、情報処理技術者としての知識や技能が一定以上の水準であると認定されます

レベル別に、資格の内容や特徴を解説します。保有しているスキルや携わりたい分野をもとに、資格を選ぶ際の参考にしてください。
フリーランスが習得すべき資格を職種別に紹介!取得するメリット、あわせて必要なスキルも解説

基礎知識を習得できるレベル1~3の国家資格

レベル1〜3の国家資格は、基本的なIT知識を中心に問われるため、IT未経験者や初心者におすすめの資格です。資格の特徴は、以下の通りです。

資格名 特徴
ITパスポート試験 IT知識習得の証明になる資格
基本情報技術者試験 全てのエンジニアの基礎となる資格
応用情報技術者試験 エンジニアとしてレベルアップを目指せる資格


IT未経験者は、難易度が低い順に受験して、資格を取得すると良いでしょう。それぞれの資格について、詳しく解説します。

ITパスポート試験

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明する国家試験です。「情報処理技術者試験」と呼ばれる試験区分で、ITの初歩的な知識を学べる資格といえます。

資格名 ITパスポート
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 会場により異なる
受験料 7,500円(税込)
合格基準 総合評価点が600点以上かつ分野別評価点が300点以上
受験資格 なし
公式サイト https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html


ITパスポート試験を受ける際には、以下のような知識を習得する必要があるでしょう。

  • AIやビッグデータなどの新技術
  • IT(ネットワークやセキュリティ)の知識
  • 経営戦略やマーケティングなどの経営に関する知識
  • プロジェクトマネジメントに関する知識

ITパスポート試験にチャレンジすれば、ITに関する正しい知識を身につけ、業務でも効果的に利用できるようになるでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理に関する国家資格で、フリーランスエンジニアとしてキャリアを開始する人におすすめです。IT人材に必要な、基本知識やスキルを持っている証明になります。

資格名 基本情報技術者試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 CBT方式により随時実施(身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、
春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施しています)
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各科目600点以上/1,000点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html


基本情報技術者試験は、比較的難易度が低く、ITエンジニアの登竜門と呼ばれています。受験資格はなく、実務経験が無い人でも、しっかりと勉強して、知識を身につければ合格できます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験のワンランク上の資格です。高度IT人材に必要な応用的知識とスキルを持った人材として、評価されやすくなるでしょう。

資格名 応用情報技術者試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 春期(4月)、秋期(10月)の年2回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前・午後でそれぞれ60点 / 100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html


応用情報技術者試験では、IT技術を活かしたビジネス戦略の立て方やシステム開発における実践的な課題解決能力が問われます。設計やプロジェクト管理に携わりたいシステムエンジニアに、役立つ資格といえるでしょう。

マネジメント職向けの国家資格5種

レベル4の中でも、マネジメント職向け国家資格は、以下の通りです。

資格名 特徴
ITストラテジスト試験 高度情報処理技術者試験の一種
ITサービスマネージャ試験 記述問題では、論理的思考力や文章表現力が求められる。
プロジェクトマネジャ試験 IT業界の資格の中でも高難易度
システム監査技術士試験 共通知識から専門知識まで
出題範囲が広い
情報処理安全確保支援士試験 サイバーセキュリティ分野での
国家資格


マネジメントに関する案件獲得を目指す人は、客観的なスキルの証明として資格が役立つでしょう。難易度は高いため、基礎知識をつけた後に挑戦すべきです。それぞれの資格について、詳しく解説します。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、エンジニアの枠を超えて、経営コンサルの能力も問われる国家資格です。ITを活用した事業戦略の策定から提案、推進までを担う高度IT人材を選抜する試験となっています。

資格名 ITストラテジスト試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 春期(4月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html


ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも特に難易度の高い試験です。取得できれば、高いレベルの上流工程のスキルを持っていると証明できるでしょう。

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は、システムの設計・開発・運用に必要なスキルを保有し、リーダーとして活躍できる証明になります。難易度が高く、クライアントから即戦力として評価されやすいでしょう。

資格名 ITサービスマネージャ試験
運営 一般社団法人 PMI日本支部
試験日 春期(4月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sm.html


資格取得には、多肢選択式試験や論述試験など、さまざまなタイプの試験対策が必須です。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、システム開発プロジェクトでマネジメント業務ができると証明する国家資格です。プロジェクトマネジメントに対する知識や熱意、適正を証明する際に役立つでしょう。

資格名 プロジェクトマネージャ試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 秋期(10月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html


プロジェクトマネージャ試験では、システム全般の基礎やプロジェクト計画策定能力、マネジメント力などが試されます。

システム監査技術者試験

システム監査技術者は、情報システムが正常に機能しているか客観的な視点で点検・評価する仕事です。システム監査技術者試験では、ITガバナンスの向上やコンプライアンス確保に関する知識やスキルが問われます

資格名 システム監査技術者試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 秋期(10月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/au.html


システム監査技術者として働く際に資格は必須ではありませんが、システム監査の知識やスキルを客観的に証明できます。監査人や、情報システム責任者を目指す人にもおすすめの資格です。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、セキュリティ関連の試験の中で国内最難関の国家資格です。サイバーセキュリティの専門知識を持ち、セキュリティに関するマネジメントや教育に助言できるレベルが求められます。

サイバーセキュリティ対策の重要性が高まり、情報技術系国家資格の中で、初めて登録制の資格となりました。試験に合格すると、経済産業大臣から合格書が交付され「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」を名乗れるようになります。

資格名 情報処理安全確保支援士
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 春期(4月)、秋期(10月)の
年2回実施予定
受験料 7,500円(税抜)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html


情報セキュリティ分野でキャリアアップを目指すエンジニアや、ITコンサルタントを目指す人にもおすすめの資格です。サイバー攻撃による社会的脅威は増大し、企業経営への影響もますます大きくなっています。

情報処理安全確保支援士という信頼できる技術者は、市場価値が高まり、活躍の場を広げやすいでしょう。

エンジニア職向けの国家資格4種

レベル4の中でも、ネットワークエンジニアや組み込みエンジニア向けの国家資格は、以下の通りです。

資格名 特徴
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 組込みシステムの技術を
証明できる
システムアーキテクト試験 システム開発における
上流工程を担当する上級エンジニアを証明できる
データベーススペシャリスト試験 データベース管理システムの特性を理解した企画や開発、
保守運用の技術支援のスキルを証明できる。
ネットワークスペシャリスト試験 インフラ系エンジニアとして、ネットワークの設計、構築、
運用保守などの技術を証明できる。


上流工程の案件獲得を目指すエンジニアに、おすすめの資格です。専門的な知識やスキルがあれば、高単価案件獲得にもつながりやすいでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステムやソフトウェアとハードウェアを組み合わせたシステムを構築します。エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、エンベデッドシステムのスキルやノウハウが一定水準以上だと認定する国家試験です。

資格名 エンベデッドシステムスペシャリスト試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 秋期(10月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/es.html


IoT時代に必要とされる組込みシステムの技術を証明できるため、組込み・IoT系のエンジニアにおすすめの資格です。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、システム開発における上流工程担当の上級エンジニアを証明する国家資格です。ニーズに合わせて情報システムを設計して完成に導くなど、豊富な業務経験と的確な分析力が必要です。

資格名 システムアーキテクト試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 春期(4月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html


難易度の高い試験であるため、知識やスキルも評価されやすく、フリーランスエンジニアの活動にも役立つでしょう。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データに関する専門スキルを証明する国家資格です。大量のデータを管理し、ビジネスに活用するためのデータ分析基盤を提供できるスキルを証明できます。

資格名 データベーススペシャリスト試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 秋期(10月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/db.html


資格を取得すれば、ビッグデータの活用をリードする人材として、高い評価を受けやすくなるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークを構築・維持する知識や実践能力を問う国家試験です。インフラ系エンジニアとして、ネットワークの設計や構築、運用保守などの技術を証明できます。

資格名 ネットワークスペシャリスト試験
運営 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
試験日 春期(4月)の年1回実施予定
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験60点/100点満点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html


ネットワークの設計や構築、運用保守の案件を獲得したい人は、資格取得が役立つかもしれません。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

フリーランスエンジニアにおすすめのベンダー資格

下記は、経済産業省が定めた「ITSS」のレベルに基づいて分類した、難易度別のベンダー資格です。

※難易度は、経済産業省が定めた「ITSS」のレベルに基づいて分類

フリーランスエンジニアにおすすめの、ベンダー資格を紹介します。上記以外のベンダー資格も紹介するので、専門分野や携わりたい仕事をもとに、資格取得を検討してみてください

基礎知識系のベンダー資格3種

基礎知識系ベンダー資格を、3種類紹介します。IC3やCCNAは、経験が浅いエンジニアもチャレンジしやすく、資格取得によりスキルアップできるでしょう。実務経験が浅いエンジニアは、資格がスキルや知識のアピール材料として役立ちます

エンジニアとしての、基本的なスキルや知識が証明できる資格として参考にしてください。

IC3

IC3は、コンピュータとインターネットの基礎知識およびスキルを、総合的に証明できる国際資格です。試験の種類は、「GS5(グローバルスタンダード5)」と「GS6(グローバルスタンダード6)」の2つです。

GS5は、コンピューティング ファンダメンタルズ・キー アプリケーションズ・リビング オンラインの3科目で構成されています。GS6の構成は、レベル 1〜 3の3科目です。

資格名 IC3
運営 株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ
試験日 会場により異なる
受験料 GS5:1科目 5,500円(税込)、
3科目一括 14,850円(税込)/
GS6:レベル1~3それぞれにつき5,500円(税込)
合格基準 1000点満点で600~800点以上が目安
受験資格 なし
公式サイト https://ic3.odyssey-com.co.jp/


ITに関する基礎的な内容が多いため、未経験からIT業界に転職する人やエンジニア未経験の人もチャレンジしやすい資格です。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワーク機器メーカーのシスコが主催し、ネットワークやシスコ製品に関わる知識を証明する資格です。世界共通基準による認定制度で、業務で役立つネットワークの知識やシスコ機器の扱い方が学べます。

シスコ技術者認定は、以下の5つのレベルで合計9種類の資格が存在します。なお、アーキテクトはデザイン関連の資格であるため、エンジニアであればエキスパートが最上位レベルです。

認定レベル 資格
エントリー CCT
アソシエイト CCNA(Cisco Certified Network Associate)/
DevNet Associate
プロフェッショナル CCNP(Cisco Certified Network Professional)/
DevNet Professional/CyberOps Professional
エキスパート CCIE(Cisco Certified Internet Expert)/
CCDE(Cisco Certified Design Expert)
アーキテクト CCAr(Cisco Certified Architect)


以下は、アソシエイトレベル、CCNAの試験概要です。

資格名 シスコ技術者認定(CCNA)
運営 シスコシステムズ
試験日 随時
受験料 39,000円(税抜)
合格基準 非公開
受験資格 なし
公式サイト https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html


CCNAを取得すれば、ネットワークエンジニアとしての基本的スキルが備わっていると証明できるでしょう。

データ分析実務スキル検定

データ分析実務スキル検定では、デジタル時代のビジネスパーソンに求められる実践的なデータ分析スキルが問われます。試験は、プロジェクトマネージャー級(PM級)とシチズン・データサイエンティスト級(Citizen級)の2種類です。

PM級は、ビジネス側の人材が身につけるべきデータサイエンススキルやIT知識を問う試験です。Citizen級は、現場でデータを活用・駆使する人材に向けた試験内容になっています。

資格名 データ分析実務スキル検定
運営 株式会社データミックス
試験日 PM級:随時 /
Citizen級:会場ごとに設定された試験日
受験料 PM級:11,000円 (税込) /
Citizen級:8,800円(税込)
合格基準 PM級:97点満点で64点以上 /
Citizen級:100点満点で70点以上
受験資格 なし
公式サイト https://cbas-exam.jp/


Excel操作を伴う問題が出題されるなど、データ処理して分析するまでの実務能力が証明できます。

プログラミング言語系のベンダー資格2種

プログラミング言語のスキルや知識が証明できるベンダー資格を、2種類紹介します。JavaやPHPは、プログラミングスキルを証明できる資格があります

レベル別に試験が分かれているため、保有しているスキルに合わせて受験するとよいでしょう。初級は基本的なスキルや知識が問われるため、経験が浅いエンジニアは、資格取得を目標にスキルアップを目指すのも良いでしょう。

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Oracle社が認定するプログラミング言語「Java」の技術者資格です。Javaの正しい知識やスキルを持っていると証明できます。

Oracle認定Javaプログラマは、以下の3つのレベルに分かれています。

Oracle認定Java資格 レベル
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 認定資格 Javaプログラミングの基礎知識が問われるエントリーレベル
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格 上級者の指導のもと、実装コードやテストコードが書けるプログラマーが対象。
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 認定資格 実務経験3年以上/設計から実装までを独力で行えるスキルが求められる


試験概要は、以下の通りです。

資格名 オラクル認定試験(Java SE Bronze / Silver / Gold)
運営 日本オラクル社
試験日 随時
受験料 Bronze:13,300円(税抜)/
Silver:37,730 円(税込)/
Gold:37,730 円(税込)
合格基準 Bronze:60% /
SilverおよびGold:63%
受験資格 BronzeおよびSilver:なし /
Gold:Silverの取得
公式サイト https://education.oracle.com/ja/java-se-bronze-available-only-in-japan/pexam_1Z0-818
https://www.oracle.com/jp/education/certification/1z0-816-jpn-31705-ja.html
PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHPのスキルを証明する唯一の試験です。サーバーサイドプログラミング言語であるPHPの専門知識を問う試験で、以下の5種類あります。

  • PHP8技術者認定初級試験
  • PHP7技術者認定初級試験
  • PHP5技術者認定初級試験
  • PHP8技術者認定上級/準上級試験
  • PHP5技術者認定上級/準上級試験

初級は基本知識を問う試験であるため、IT企業への就職を目指す人やWebデザイナー・プログラマーを目指す人におすすめです。上級・準上級はPHPの言語仕様や、実用的なプログラミングスキルや知識を問う試験になっています。

資格名 PHP8技術者認定初級試験 /
PHP7技術者認定初級試験 /
PHP5技術者認定初級試験
運営 PHP技術者認定機構
試験日 随時
受験料 13,200円(税込)
合格基準 7割正解
受験資格 なし
公式サイト https://www.phpexam.jp/summary/novice8 /
https://www.phpexam.jp/summary/novice7 /
https://www.phpexam.jp/summary/novice
資格名 PHP8技術者認定上級・準上級試験 /
PHP5技術者認定上級・準上級試験
運営 PHP技術者認定機構
試験日 随時
受験料 16,500円(税込)
合格基準 7割以上の正解で上級試験合格、
5割以上~7割未満の正解で準上級試験合格
受験資格 なし
公式サイト https://www.phpexam.jp/summary/expert8 /
https://www.phpexam.jp/summary/expert

インフラ系のベンダー資格4種

インフラ系のベンダー資格を、4種類紹介します。インフラ系のベンダー資格には、製品の知識やスキルを証明できるオラクルマスターやAWS認定資格があります

ベンダーやメーカーに依存しない資格もあり、Linux技術者認定ではクラウドに関する知識やスキルを証明できます。専門分野や仕事内容に合わせて、資格取得にチャレンジすると良いでしょう。

オラクルマスター

オラクルマスターは、日本オラクルが運営する資格の1つです。「Oracle Database」の管理スキルや製品知識、データベースに関する体系的なスキルが証明できます

情報処理のベンダー資格の中でも知名度は高く、フリーランスエンジニアが取得して損はない資格です。「ORACLE MASTER 2019」のグレードは、以下の4つです。

資格名 グレード
ORACLE MASTER Bronze DBA 2019 SQLとDBA、2つの試験に合格する
必要がある/実務経験や独学で学べる基礎レベル
ORACLE MASTER Silver DBA 2019 Bronzeの資格認定が前提/専門知識が問われるため、
実務経験がないとイメージしづらい内容もある。
ORACLE MASTER Gold DBA 2019 データベース管理者として、状況に応じた手法の提案や助言ができるレベル。
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 最適な設計・構築・運用、適切な障害対応ができるレベル


試験概要は、以下の通りです。

資格名 ORACLE MASTER Bronze DBA 2019 /
ORACLE MASTER Silver DBA 2019 /
ORACLE MASTER Gold DBA 2019 /
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019
運営 日本オラクル
試験日 Bronze、Silver、Gold:随時 / Platinum:
2024年1月24日(水) ~ 2024年1月25日(木)
2024年3月5日(火) ~ 2024年3月6日(水)
2024年4月18日(木) ~ 2024年4月19日(金)
※2日にわたる実技試験
受験料 Bronze、Silver、Gold:37,730円(税込)/
Platinum:231,000円(税込)
合格基準 Bronze:65 % / Silver:60 % /
Gold:57% / Platinum:非公表
受験資格 Bronze、Silver:なし / Gold:10g以降の
Silver資格 /Platinum:10g以降のGold資格
公式サイト https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html
Linux技術者認定(LinuC)

Linux技術者認定は、クラウド時代に必要なLinux技術者としてのスキルを証明する資格です。国際的な資格で、世界基準の試験を日本語で取得できます。レベル1~3で構成され、レベルごとに以下のような内容が問われます。

  • レベル1:物理/仮想環境のLinuxサーバーの構築・運用
  • レベル2:仮想マシン・コンテナを含むLinuxシステム、ネットワークの設計・構築
  • レベル3:各分野の最高レベルの技術力
資格名 Linux技術者認定(レベル1~3)
運営 LPI-Japan
試験日 随時
受験料 16,500円(税込)
合格基準 65~75%程度の正解率が目安
受験資格 なし
公式サイト https://linuc.org/about/01.html


NPO法人Linux技術者認定機関「LPI」が実施する試験で、ベンダーやメーカーに依存しない中立的な資格として有効です。

AWS認定資格

AWS認定資格は、AWS上でアプリケーション開発するスキルを証明します。AWSを利用する企業は増加の一途で、AWSクラウドサービスにおける運用、保守ができる人材の価値は上がっています

以下のように、資格の難易度は4つ、資格の種類は役割や専門分野ごとに12種類あります。

  • 基礎コース:1種類
  • アソシエイトレベル:3種類
  • プロフェッショナルレベル:2種類
  • 専門知識:6種類

以下は、AWSの基本的な知識が身につく基礎コースの試験概要です。

資格名 AWS認定資格(FOUNDATIONAL)
運営 Amazon
試験日 随時
受験料 100 USD
合格基準 700点/1000点満点
受験資格 なし
公式サイト https://aws.amazon.com/jp/certification/
LPIC

LPICは、Linuxの技術力を認定する資格です。ネットワーク構築や運用のときに操作する必要性が高いOSのため、ネットワークエンジニアとしての基礎知識をアピールできます。

Linuxのスキルを証明する資格として国際的に認められており、レベル1~3のグレードがあります。

資格名 LPIC-1 / LPIC-2 / LPIC-3
運営 Linux Professional Institute(LPI)
試験日 随時
受験料 16,500円(税込)
合格基準 非公開
受験資格 LPIC-1:なし / LPIC-2:LPIC-1認定の取得 /
LPIC-3:LPIC-2認定の取得
公式サイト https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview /
https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-2-overview /
https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-3-300-overview

マネジメント系のベンダー資格2種

マネジメント系のベンダー資格には、ITILファンデーション試験とPMP試験があります。エンジニアからマネジメントにキャリアアップを考えてる人に、おすすめの資格です。

ただし、フリーランスエンジニアとして案件獲得時には、実務経験が問われがちです。実務経験と合わせて資格があれば、知識やスキルをアピールしやすいでしょう。

ITILファンデーション試験

ITILとは、ITサービスマネジメントの成功事例を集約した知識体系です。ITILファンデーション試験では、ITサービス関連の基礎知識やマネジメントスキルなどが問われます

資格名 ITIL4ファンデーション
運営 AXELOS社
試験日 随時
受験料 試験実施機関により異なる
合格基準 正答率65%
受験資格 なし
公式サイト https://peoplecert.jp/ITIL4_FND.html


ITILファンデーション試験は、IT資格試験の中でも運用管理に関わる基礎知識を証明できる資格です。ITサービス関連業務に携わりたいフリーランスエンジニアに、おすすめの資格といえるでしょう。

PMP試験

PMP試験は、高いプロジェクトマネジメントスキルを証明できる国際的な資格です。エンジニアからのキャリアアップとして、プロジェクトマネージャを目指す人は、知識の習得や案件獲得に役立つでしょう。

資格名 PMP試験
運営 一般社団法人 PMI日本支部
試験日 月2回のオンライン試験
受験料 555ドル※PMI非会員の場合
合格基準 非公表
受験資格 直近8年以内にプロジェクトを主導した3年以上かつ4,500時間以上の経験
もしくは35時間のプロジェクト管理教育・トレーニングまたはCAPM ®認定
公式サイト https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/


最終学歴によって、受験資格は異なります。高卒の場合は、「直近8年間に5年以上かつ7,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験」が受験資格です。

また、「35時間のプロジェクト管理教育・トレーニングまたはCAPM ®認定」があれば受験資格として認められます。

その他のベンダー資格4種

その他のベンダー資格では、より専門的な知識やスキルを証明できる資格を紹介します。たとえば、人工知能やディープランニングの知識やスキルを証明したいなら、G検定/E検がおすすめです。

ウェブ解析士になれば、アクセス解析などのスキルを用いてWebマーケティングの仕事にも携わりやすくなるでしょう。今後、携わりたい仕事や興味がある分野の資格取得に挑戦して、活躍の幅を広げるのも一つの手です。

G検定/E資格

G検定とE資格は、ディープラーニングの知見を認定する資格です。G検定は、ディープラーニングを活用する人材、ジェネラリスト向けの資格です。人工知能やディープラーニング、機械学習など先進的技術の知識やスキルを証明できます。

E資格は、実装する人材、エンジニア向けの資格です。ディープラーニングに関する理解や能力・知識がある証明になります。AIについて体系的に理解したい場合はG検定、実装についてのスキルを習得したい場合はE資格を目指すと良いでしょう。

資格名 G検定 / E資格
運営 一般社団法人日本ディープラーニング協会
試験日 G検定:2024年3月8日(金) 16:00〜18:00
2024年3月9日(土) 13:00〜15:00
2024年5月11日(土) 13:00〜15:00
2024年7月5日(金) 16:00〜18:00
2024年7月6日(土) 13:00〜15:00
2024年9月7日(土) 13:00〜15:00
2024年11月8日(金) 16:00〜18:00
2024年11月9日(土) 13:00〜15:00
/
E資格:2024年2月16日(金)~2024年2月18日(日)
2024年8月30日(金) ~2024年9月1日(日)
受験料 G検定 :13,200円(税込)/E資格:33,000円(税込)
合格基準 非公表
受験資格 G検定:なし /
E資格:JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること
公式サイト https://www.jdla.org/certificate/general/ /
https://www.jdla.org/certificate/engineer/
情報デザイン試験

情報デザイン試験では、情報システムの基礎知識や分析力、コミュニケーション能力などが問われます。資格取得で、システム設計やプログラミング、情報活用スキル、コミュニケーション能力が証明できるでしょう。

試験は、初級と上級の2段階に分かれています。初級は、社会人として働き始める人向けで、情報デザインの基本的な知識が問われます。上級は、情報の構造化や効果的な伝達など、深く掘り下げた学習が必要になるでしょう。

資格名 情報デザイン
運営 一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター
試験日 会場ごとに指定された日程※通年実施
受験料 初級:4,000円(税込み)/
上級:4,500円 (税込み)※個人出願の場合、別途に1科目につき会場施設利用料700円が必要。
合格基準 60点/100点
受験資格 なし
公式サイト https://jken.sgec.or.jp/information/jdesign/
マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)

マイクロソフト認定プロフェッショナルとは、マイクロソフト製品に対する知識と技能をレベル別に認定する試験です。試験は、Fundamentals・Associate・Expertの3つのレベルに分類されています。

Fundamentalsは、勉強を始めた人向けの初級レベル、Associateは、実務で扱っている人向けの中級レベルです。Expertは、より専門性の高い上級レベルとなっています。

以下は、Microsoft Certified Fundamentalsの試験概要です。

資格名 マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)
運営 米Microsoft Corporation
(日本法人・日本マイクロソフト社)
試験日 随時 ※選択した試験会場による
受験料 一般:12,500円(税抜)/
学割:7,000円(税抜)
合格基準 非公開
受験資格 なし
公式サイト https://www.microsoft.com/ja-jp/partner/contents/mcp
ウェブ解析士認定試験

ウェブ解析士とは、アクセス解析やウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材です。今後、Webマーケティングに携わりたいエンジニアは、資格取得で知識やスキルが身につくでしょう。

ウェブ解析士の資格には、以下の通り3つのレベルがあります。

資格 試験内容
ウェブ解析士 ウェブ解析・Webマーケティング知識が問われる
上級ウェブ解析士 Webマーケティング全般の知識に加え、
ウェブ 解析の応用知識が問われる。
ウェブ解析士マスター ウェブ解析士の育成や、大学のような
教育機関・企業研修等の講師として、教育・指導が出来るレベル。


ウェブ解析士資格取得には、講座を受講した後に試験を受ける、直接試験を受けるといった、2つの方法があります。講座受講の場合は、受講→認定試験(合格)→認定申請レポートの作成・提出の流れを経て、ウェブ解析士になれます。

直接試験を受ける場合も、合格後に認定申請レポートの作成・提出を経て、ウェブ解析士に認定されます。以下は、ウェブ解析士の試験概要です。

資格名 ウェブ解析士認定試験
運営 一般社団法人ウェブ解析士協会
試験日 試験開始日は月2回
受験料 17,600円(税込)
合格基準 非公開
受験資格 なし
公式サイト https://membership.waca.world/course/exam-wac/32278/

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

フリーランスエンジニアが資格を取得するメリット

フリーランスエンジニアに資格は必須ではありませんが、スキルアップや案件獲得時のアピールになるメリットがあります。実務経験と合わせて資格をアピールすれば、クライアントもスキルレベルを判断しやすいです。

フリーランスエンジニアが資格を取得するメリットについて、解説します。資格を上手くアピールして、案件獲得や単価交渉にチャレンジすると良いでしょう。

スキルアップにつながる

資格を取得を目標に知識やスキルを習得すれば、スキルアップにつながります。知識の偏りも解消されるため、フリーランスエンジニアにとっては大きなメリットとなるでしょう。

フリーランスエンジニアは、会社員のように研修や上司から教わる機会がなく、スキルアップに自ら取り組まなければいけません。資格取得を目標にすれば、勉強の目的や期限も明確になり、スキルアップへのモチベーションが保ちやすいでしょう。

また、学習範囲や内容がある程度決まっているため、スキルアップへの勉強を正しく進めやすいです。スキルアップにより、受注できる案件の幅も広がるでしょう。

所持スキルや専門分野を客観的にアピールできる

資格は知識やスキルの客観的な証明になるため、フリーランスエンジニアとしての能力やスキルを正確に伝えられます。クライアントもスキルレベルを判断しやすく、案件獲得の可能性が高まるでしょう。

実務経験が少ない場合も、資格があればスキルをアピールしやすいです。難易度の高い資格は、高いスキルや専門性をアピールできます。資格がない場合は、案件獲得のために、実績や営業力が求められるでしょう。

フリーランスエンジニアは、実務経験が問われがちですが、客観的にスキルを証明できる資格もプラスに捉えられるでしょう。

資格を活用した案件を獲得でき収入アップしやすい

フリーランスエンジニアの案件には、資格必須や推奨の条件がある場合もあり、資格を活用して案件獲得も狙えます。実務経験がなくても資格をアピールすれば、案件獲得のチャンスは高まるでしょう。

取引をしているクライアントにも資格をアピールして、新たな案件の受注や単価交渉をする人もいます。需要が高い技術や言語に関する資格は案件獲得につながりやすく、収入アップも期待できるでしょう。

在宅ワークで役立つ可能性がある

在宅型のフリーランスエンジニアは、資格で得た知識がトラブルやイレギュラーな対応に役立つ可能性があります。在宅型のフリーランスエンジニアは、受注した案件に関しての業務は全て自分で対応しなければいけないからです。

資格取得で体系的な知識や基礎から応用まで身につけておけば、トラブル発生時に役立つかもしれません。また、クライアントも資格があるエンジニアは、専門性や高い知識、スキルがあると判断でき、在宅案件を任せやすいでしょう。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

資格取得のデメリット

フリーランスエンジニアが資格を取得するデメリットは、以下の通りです。

  • 資格取得には時間と労力がかかる
  • 必ずしも実務に活かせるわけではない
  • 受験料、書籍代などの費用が発生する
  • フリーランスエンジニアは資格よりも実績重視の傾向がある

たとえば、資格取得の時間を副業に使って、収入を上げたり、実務経験からスキルを磨いたりもできます。価値の高いプログラミング言語の習得に時間を使えば、参画できる案件も広がるでしょう。

また、資格取得は必ずしも実務に活かせるわけではありません。資格取得だけではなく副業やプログラミング言語の勉強など、時間やお金、労力をどこに使う必要があるのか、よく考えるべきです。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

資格取得におすすめの勉強法とコツ

資格取得の勉強を効率よく進めるためには、目標や期限を明確にして、勉強の計画を立てるべきです。目標や期限が明確であれば、勉強へのモチベーションも保ちやすいでしょう。また、教材や受験料、資格の更新料などは、事前に把握しておくべきです。

資格取得におすすめの勉強法とコツについて、解説します。独学が苦手な人は、スクールの活用や教材選びを工夫すると良いでしょう。

独学で勉強する

独学は、教材費のみで済むため、学習コストが抑えやすいです。また、通勤時間や休憩時間を使って勉強するなど、仕事や家事との両立もしやすいでしょう。

ただし、勉強時間を確保するためには、スケジュール管理や仕事との調整をしなければいけません。自己管理が苦手な人は、途中で挫折する可能性も高いでしょう。

独学の場合、公式テキストや参考書などで勉強します。他にも、資格取得に向けた勉強ができるWebサイトや動画など、学習方法は広がっています。Webサイトや動画であれば、通勤中や空いた時間でもスマホで学習しやすいでしょう。

スクールを活用する

一人で勉強するのが苦手な人や、分からないことをすぐに質問したい人にはスクールがおすすめです。学習コストは高くなりがちですが、必要な知識を効率よく学べます。また、仲間と一緒に学べるので、勉強へのモチベーションが保ちやすいです。

オンラインスクールは、通学する時間が省け、仕事や家事が忙しい人でも続けやすいです。無料体験を開催しているスクールも多いので、参加して自分に合う方法を選びましょう。

過去問など自分に合う教材を選ぶ

独学であってもスクールであっても、学んだ知識は過去問を使ってアウトプットするのが大切です。資格の勉強では参考書を読む、覚えるなどのインプットに時間をかけがちですが、アウトプットを通して知識を定着させましょう。

実際に問題を解いてみれば、自分が苦手とする分野や学習が足りていない箇所が分かります。ある程度学習が進んだら、過去問など実際の試験問題が分かる教材で自分の力を試しましょう。

実務経験を重ねて経験値を積む

資格の勉強は座学が中心なので、実務経験を組み合わせれば実践的なスキルが身につきます。余裕があれば、クラウドソーシングなどで学んでいる分野に関わる簡単な案件を受注し、学習したことを実地で試してみましょう。

特にこれからフリーランスを目指す人は、簡単な案件であっても実績を積み重ねれば、次の案件獲得につながりやすくなります。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

フリーランスエンジニアに必要な資格以外のスキル

当たり前ですが、フリーランスエンジニアには、資格以外にも以下のようなスキルを磨く必要があります。

  • エンジニアとしての高い技術力
  • 強みを主張できる営業力や交渉力
  • プロジェクトを円滑に進めるコミュニケーション能力
  • スケジュール管理などのマネジメントスキル
  • 順序立てて物事を整理できる論理的思考力

案件を継続して受注したり、受注率をアップしたりするためには、営業力やコミュニケーション能力などが必須です。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

エンジニアとしての高い技術力

大前提として、エンジニアとしての高い技術力は必須です。フリーランスエンジニアには、プログラミングスキルやIT関連の幅広いスキルが求められるでしょう。

特に需要が高く、人材が少ない言語や知識を習得していれば、高単価案件を獲得しやすいです。たとえば、PythonやGo言語、AI・IoTに関する技術、AWSに代表されるクラウド技術も需要が高い傾向です。

フリーランスエンジニアは、実力勝負の世界です。常にスキルアップに取り組み、高い技術を保有する人は市場価値も高まりやすいでしょう。

需要が高いプログラミング言語について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【2023年2月】プログラミング言語別単価ランキング!フリーランスエンジニアにおすすめの言語は?

強みを主張できる営業力や交渉力

フリーランスエンジニアは案件獲得のために、営業力や交渉力が求められます。実績や資格から自分の強みを分析し、アピールポイントを整理しておくのが重要です。

ほかのフリーランスと差別化できる強みを見つけ、ポートフォリオなどを通してアピールできるように準備しましょう。営業が苦手な場合は、フリーランスエンジニア向けのエージェントを活用するのがおすすめです。

レバテックフリーランスでは、フリーランスエンジニア向けの案件紹介や契約・交渉のサポートをしています。営業が苦手、本業や資格取得に集中したい人は、ぜひご利用をご検討ください。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

プロジェクトを円滑に進めるコミュニケーション能力

フリーランスエンジニアは、クライアントとのやり取りが多く発生するため、コミュニケーション能力が必須です。高いコミュニケーション能力によって、クライアントとの信頼関係が築ければ、継続して案件を獲得できる可能性も高まります。

丁寧なやり取りや報連相、素早い対応など、日頃のコミュニケーションにより、信頼関係は構築されます。フリーランスエンジニアは、技術力に加えて、円滑なコミュニケーション能力も身につけるべきです。

スケジュール管理などのマネジメントスキル

フリーランスエンジニアにとって、自己マネジメントスキルは必須です。スケジュールやタスク、体調管理ができなければ、納期に遅れる恐れがあります。報酬や経費などの金銭管理も、全て自分でしなければいけません。

複数の案件を同時に進行するなど、細かくスケジュールやタスクを管理しなければいけない場面もあるでしょう。自己管理が苦手な人は、入力するだけで簡単に管理できる会計ソフトやアプリなどを活用するべきです。

順序立てて物事を整理できる論理的思考力

フリーランスエンジニアには、論理的な思考力が求められます。論理的思考力は、本業のシステム開発などに加えてクライアントとのメールやミーティングでも役立つでしょう。

順序立てて物事を整理できる力があれば、システム開発に詳しくないクライアントとのやり取りも円滑になりやすいです。また、トラブル発生時にも論理的思考力があれば、冷静に対応できるでしょう。

フリーランスエンジニアの資格に関するよくある質問

フリーランスエンジニアの資格に関する、よくある質問に答えます。フリーランスエンジニアを目指す人は、働き方やおすすめの資格、独立のタイミングなどを把握しておくべきです。

資格は必須ではありませんが、案件獲得や営業活動のアピール材料として役立つでしょう。

Q. フリーランスエンジニアとはどんな仕事ですか?

フリーランスエンジニアとは、企業や団体に属さず都度案件を獲得して報酬を得る仕事です。参画したい案件を探して自ら営業するか、クライアントからの依頼により案件の契約をします。

Q. フリーランスエンジニアに必要な資格はありますか?

フリーランスエンジニアとして活動する際に、資格は必須ではありません。ただし、フリーランスエンジニアにとって資格は、案件獲得時にスキルや専門性を客観的にアピールできるメリットがあります。

Q. フリーランスエンジニアにおすすめの資格は?

エンジニア経験が浅い人は、基礎知識を証明できるITパスポート試験や基本情報技術者試験、応用情報技術者試験がおすすめです。マネジメントに携わりたい人は、ITストラテジスト試験やプロジェクトマネージャ試験がスキルの証明になるでしょう。

Q. フリーランスエンジニアの年収はいくらですか?

レバテックフリーランスによると、フリーランスエンジニアの平均年収は876万円です。(2022年8月時点)職種別でみると、システムエンジニアは852万円、ネットワークエンジニアは804万円となっています。(2024年3月時点)

Q. エンジニアがフリーランスになるには何年目が目安ですか?

フリーランスエンジニアになるには、3年以上の経験があると良いでしょう。3年以上の経験があれば、エンジニアの仕事内容や開発の流れが見えてきます。システムやソフトウェアの開発で、各工程をひと通り経験したタイミングは独立に適しています。

※本記事は2024年3月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

フリーランスエンジニアに
なれるか相談する

役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。

フリーランスの案件探しを エージェントがサポート!

簡単60秒

無料サポート登録

  1. STEP1
  2. STEP2
  3. STEP3
  4. STEP4
  5. STEP5
ご希望のサポートをお選びください

ログインはこちら