コンサルタントの副業は土日でも可能?仕事内容や始め方を解説 | レバテックフリーランス
コンサルタントの副業は土日でも可能?仕事内容や始め方を解説
- コンサルタントの副業を土日で行うことは可能か
- 土日副業案件の効率的な探し方
- コンサルタントの副業を土日に行う場合のリスク・注意点
働き方改革で副業が本格的に解禁されてから、本業のほかに土日を利用して副業を始める人が増えました。企業は平日の日中帯に稼働していることが一般的のため、「土日を副業に充てた場合、案件を獲得できるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「どのようにすれば土日のみの活動でも顧客を増やせるか」「コンサルタントで土日の副業を始める方法や注意点」に焦点をあてて解説します。土日でコンサルタントの副業を始めるためのヒントを求めている方は、ぜひ参考にしてみてください。
コンサルタントの週末起業に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
コンサルタントの週末起業は可能?メリットや注意点、成功のポイントを解説
レバテックフリーランスではフリーランスの
ITコンサル案件をご紹介しています案件を探してみる
目次
コンサルタントで副業を土日に行うことは可能
コンサルタントで副業を土日に行うことは可能な場合も増えています。背景として以下のような理由が挙げられます。
- コンサルタントは本業の経験を活かしやすい
- 企業からのコンサルタントのニーズが高まっている
- 個人でも成果を上げやすく、スポットワークに向いている
コンサルタントは本業の経験を活かしやすい
コンサルタントは、企業の課題を解決に導くために必要な汎用スキルを持っているため、副業にもその強みを活かせる場合が多いです。本業の経験やスキルをそのまま活かせるので、副業の仕事に慣れるまでのコストも小さく、土日のみのコミットでも成果を生み出しやすいでしょう。
企業からのコンサルタントのニーズが高まっている
さらに、技術の発展やグローバル競争の激化が進むにつれて、各業界で専門的な助言を外部から求める風潮も高まっています。
コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社の推定によれば、日本のコンサルティング市場規模は2017年から2021年の間に9644億円から1兆5761億円と63%成長、2027年には2兆1840億円と大きく拡大すると予測されており、需要の高まりが伺えます。
参考:拡大を続けるコンサルティング市場。「2021年現在の市場規模と今後5年の成長予測」に関する特集コンテンツを公開|PR TIMES
個人でも成果を上げやすく、スポットワークに向いている
コンサルタントは分析と提案が仕事であるため、システム開発のようなリソースの綿密な調整を要する業務と比べると、個人でも成果を上げやすい部類といえるでしょう。むしろ、平日は本業で忙しい経営者が、土日のコンサルタントを歓迎する向きもあります。
以上の社会情勢を踏まえ、土日の副業コンサルタントとして稼げるチャンスは増えていると考えられます。
スポットコンサルに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
スポットコンサルは副業におすすめ!理由と料金相場を解説
コンサルタントで土日の副業を始める方法
コンサルタントとして土日の副業を始める場合、今回紹介する3つのステップを行うとよいでしょう。
業務委託としてのコンサルタントの働き方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
業務委託コンサルタントになるために必要な準備は?報酬相場や契約書などを解説
自分の得意分野やスキルを明確化する
副業としてコンサルタントを始める際に重要な最初のステップは、得意分野やスキルを確認することです。自分がどの分野で強みを持っているかを把握しなければ、十分に価値を出せる案件を探すことができず、結果として収入も思うように上がらないかもしれません。
適切なマーケティングをするためにも、過去のビジネス経験においてどのような実績や成果を上げたか、どの分野でスキルを培ってきたかを振り返って言語化しておきましょう。自己分析の過程で自分の強みを見つけ、どのようなクライアントに価値提供できるかを明確化しておきます。
フリーランスの経歴やスキルを書いた応募資料のことをスキルシートとよびます。案件に応募する際にはスキルシートの提出を求められるので、ついでに作っておくとよいでしょう。
スキルシートの書き方|職種別の記入例とダウンロード可能なテンプレートを紹介
クラウドソーシングへ登録する
コンサルタントとして土日の副業を始める2つ目のステップは、クラウドソーシングへの登録です。クラウドソーシングとはフリーランスや副業向けの案件募集を掲載しているサイトのことです。さまざまな案件が募集されており、自分のスキルや得意分野に応じて案件を探すことができます。
クラウドソーシングのメリットは、自分のペースで案件を選べる点です。無料で登録できるものがほとんどですので、早いうちに登録しておくのがおすすめです。ただし、発注金額の安さや音信不通などのトラブルが起こることもあるので注意して案件を選びましょう。
フリーランスエージェントを活用する
副業として早くコンサルタントを始めたい場合には、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。フリーランスエージェントは案件探しや営業活動、契約手続きを代行してくれるので効率的に副業の準備ができます。
レバテックフリーランスは、業界最大級の案件保有数を誇るIT職種専門のフリーランスエージェントで、コンサルタント向けの案件も多数取り扱っています。情報収集だけでも結構ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
コンサルタントが副業として土日に活動するメリット
コンサルティング業務を副業として土日に行うことは、以下に挙げるメリットがあります。
- 土日ならではのニーズを発掘できる
- 土日はライバルが少ない
これらのことから、土日に副業を行うことは効果的であると考えられます。
土日ならではのニーズを発掘できる
土日は多くの人が作業をしていないため、ビジネスオーナーや個人事業主が自身のビジネスを見直す時間として利用していることが多い傾向にあります。このため、コンサルティングのニーズが生まれやすい時期でもあります。
週末限定のコンサルタントとしてのブランディングを強化することで、特定のニーズに対してサービスを提供し、価値を生み出すことができます。
土日はライバルが少ない
競合が少ない土日にコンサルティングサービスを提供することで、差別化を図り、案件を獲得しやすくなる可能性があります。
通常、ビジネスは平日に行われるため、週末にコンサルタントが活動することは基本的に少ないです。この空白を埋めることで競合も少なく、掘り出し物の案件を獲得できるチャンスが広がるといえます。
副業が可能なコンサルタントの主な種類
土日に行う副業コンサルタントの主な種類として、以下の4つを紹介します。
- ITコンサルタント
- Webコンサルタント
- 経営コンサルタント
- 人事コンサルタント
それぞれ順に解説します。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の課題に対しITを駆使して解決する専門家です。業務の効率化に欠かせないアプリケーションの導入や、導入に必要な社員教育の支援などを行います。
企業の業務効率化と生産性を向上させるためには新たなITツールやシステムの導入が欠かせません。しかし、中小企業ではIT人材不足や、従業員のリテラシー不足からそれが難しい場合も多いです。
ITコンサルタントは、このような企業へシステムを導入する目的やメリットを理解してもらうとともに、実際に業務に活かせるよう軌道に乗せるまでのサポートをする仕事です。現状の業務プロセスの評価から新システムの導入、トレーニングまでの幅広い支援が求められます。
近年では経済産業省がDXを推進していることもあり、新しいテクノロジーを導入する企業がますます増えています。その流れに伴い、ITコンサルタントのニーズも高まっていくでしょう。
ITコンサルタントの仕事内容について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
Webコンサルタント
Webコンサルタントは、企業のオウンドメディアの運用やSEO対策など、Web関連の戦略的な支援を行う専門家です。
最近では多くの企業がオウンドメディア(自社のWebサイトやブログ)を運用し、マーケティングに活用しています。
Webコンサルタントはそれらの支援を行い、具体的には次のような作業を実施します。
- 効果的なSEOキーワードを選定し、対策を行う
- アクセス解析とサイト改善によって集客率を向上させる
- 広告やSNS運用で商品やサービスの成約率を高める
Webコンサルタントは高い専門性を発揮できるため、高収入の案件を獲得できる可能性があります。Web戦略の立案など、より上流の工程に携わることで、単価が上がりやすくなります。
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、企業の経営戦略やビジネスプランの企画、実行支援などを担当する専門家です。具体的には会社のブランド、商品、サービスのプロモーションやマーケティング戦略の立案が基本的な業務です。その他にも、経験や思考力を活かして高度な意思決定のサポートを求められる場合が少なくありません。
多岐にわたる業務のなかで、企業の長期的な成功を支える経営コンサルタントは、大きなやりがいのある職種といえるでしょう。
人事コンサルタント
人事コンサルタントは、企業の人事領域に関するさまざまな課題を解決するコンサルタントです。人事コンサルティングでは以下の業務を行います。
- 人事評価制度の改定
- キャリア育成のためのカリキュラム作成
- 社員研修の企画と実施、評価
- 新卒や中途採用の戦略立案
人事業務の領域は幅広く、本業での経験が案件獲得に繋がりやすい分野です。自分の強みを基盤に業界や企業規模を広げ、多様な案件に対応できる可能性が広がるでしょう。
人事コンサルティングは、職場の多様化に対応し離職率の低下を実現させるなど、企業の課題に対応する重要な役割を果たす分野です。企業の人事戦略をサポートする人材の需要は今後も高まっていくと予想されます。
副業コンサルタントの単価相場
副業コンサルタントの単価相場は、案件の内容や働き方、期間によって異なります。種類別にコンサルティングの単価相場を以下の表にまとめました。
(※表は、コンサルタントのひと月の稼働率を100%とした単価相場の、30%の額を記載しています。1週7日間のうち、土曜と日曜の2日間に副業を行う想定で計算しているためです。祝日や夏季休暇、年末年始の日数は含まれておりません。)
種類 | 単価相場 | 解説 |
---|---|---|
DXコンサル | 13~75万円/月 程度 | デジタルトランスフォーメーションに関するコンサルタント。テクノロジーを活用した事業改善に関わる案件。 |
IT・システムコンサル | 30~50万円/月 程度 | ITシステムの導入・改善に関するコンサルタント。システム戦略の立案や選定、導入支援など。 |
人事コンサル | 20~60万円/月 程度 | 人材戦略や組織改善に関するコンサルタント。人材評価や労務管理などの案件。 |
マーケティングコンサル | 16~70万円/月 程度 | マーケティング戦略や市場調査に関するコンサルタント。顧客分析、広告戦略など。 |
Webコンサル | 20~40万円/月 程度 | Webサイトの改善やオンライン戦略に関するコンサルタント。SEO対策、Webマーケティング、ユーザーエクスペリエンスなど。 |
財務会計コンサル | 23~50万円/月 程度 | 財務戦略や会計業務の改善に関するコンサルタント。財務分析や予算策定、経理の最適化など。 |
M&Aコンサル | 46~50万円/月 程度 | 企業の合併・買収に関するコンサルタント。M&A戦略の策定、デューデリジェンスなど。 |
コンサルの費用・料金を決める要素は以下の4点です。
- コンサルティングの領域
- 担当するコンサルタントの数
- プロジェクトの期間
- その他の必要経費
コンサルティングの種類や提供する価値、企業によって料金が異なります。プロジェクト全体の人数と期間に基づいて、コンサル費用料金が決まることが通例です。
大規模なプロジェクトではインタビューや調査、プロトタイプ制作などに時間と労力がかかるため、それに応じた費用が発生します。さらに、プロジェクトに必要な追加コストや経費(旅費、通信費、ツール購入費など)も費用に影響を与えます。
以上の要因に基づいて、コンサルティングの費用・料金が計算されます。コンサルティング料金は高額な印象があるかもしれませんが、最終的な費用はプロジェクトの内容や目標に対して合理的であることが求められます。
コンサルタントが副業として土日に行うときの注意点
副業で土日にコンサルティングを行う場合、以下について注意を払いましょう。
- 本業の就業規則は慎重に確認しておく
- 本業をおろそかにならないようにする
- 確定申告を忘れずに行う
以上の3点を念頭に置き、本業と副業のバランスを考慮した取り組みが重要です。
また、起業と契約を結ぶ時の注意点に関しては以下の記事をご覧ください。
コンサルティング契約書の作成方法・記載項目をひな形とともに解説
本業の就業規則は慎重に確認しておく
副業として土日にコンサルタント活動を行う際、注意が必要な点の一つは所属する会社の就業規則です。副業を禁止している企業もあるため、副業が発覚した際には解雇のリスクが伴います。
副業が許可されている場合でも、企業の就業規則によっては副業できる業界や業種に対する制限があります。副業を始める前には所属する企業の就業規則をよく確認し、副業に関する規定を遵守することが重要です。
本業とのバランスを考える
副業を始める際、本業が影響を受けないように気をつけることが重要です。副業の稼働率や案件数が増えても、健康を損ねたり十分な休息を確保できなかったりして、本業のパフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒です。
副業の案件にリモート業務が認められていない場合、本業を休むなど支障をきたす可能性もあります。コンサルティング契約の前に、稼働日や稼働率、働き方などを調整しバランスをとる工夫が求められます。
確定申告を忘れずに行う
確定申告とは毎年期限内に行う重要な手続きで、年間で個人や法人が収める税金の報告を指します。副業を行う際には、年間の収入が20万円を超える場合、確定申告が必要です。
確定申告を行う期間は翌年2月16日から3月15日までとされ、曜日による若干のズレはあるため、毎年国税庁のホームページなどで確認しましょう。
確定申告を怠った場合、ペナルティが課せられる場合もあります。また、源泉徴収分の払い戻しがあるなどメリットも享受できる可能性があるため、法律を遵守しながら確実に手続きを進めましょう。
確定申告についてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
業務委託契約者は確定申告が必要?|青色・白色の違いや書き方、提出方法を解説
コンサルタントの副業・土日に関するよくある質問
コンサルタントで副業を行う場合、所得の位置づけはどうなるのか、あるいは副業収入によって確定申告が必要なのか、さらに税金はどのように計算されるのかといった疑問についてお応えします。副業を始める前に、適切な知識を身に着けておきましょう。
コンサルタントの副業は事業所得ですか?
一度きりのコンサルティング業務では、雑所得が適用される場合があります。継続的にコンサル業務を行う場合、事業所得として確定申告を行う必要があります。
事業所得と認められる場合、青色申告を行うことで税制上の特典を活用できます。これにより、控除の適用が可能となり節税効果を得られます。ただし、判断は個別の事情により異なるため、税務署や税理士に相談が必要です。
コンサルタントの副業は確定申告が必要ですか?
コンサルタントの副業で得た所得が20万円を超える場合、確定申告を行う必要があります。確定申告には期限があり、毎年1月1日から12月31日までの所得については、翌年2月16日から3月15日までの間に行わなければなりません。あらかじめ必要な書類を用意したり、クラウドサービスを利用して効率的に作成をしたりして期日までに間に合わせましょう。
コンサルティングの税金はいくらですか?
コンサルタント料に対して、源泉徴収で税金がかかります。以下の内容を参考にしてみてください(なお、この源泉徴収額には復興特別所得税が含まれています)。
- コンサルタント料が100万円以下の場合:支払金額 × 10.21%
- コンサルタント料が100万円を超える場合:(支払金額 - 100万円) × 20.42% + 102,100円
たとえば、顧問料30万円支払う場合、源泉徴収税が10.21%の30,630円です。預り金に記入し、普通預金に269,370円が残ります。確定申告で経費精算する際には間違いのないよう、適切に計上し、申告するようにしましょう。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。