【副業の確定申告】家賃や光熱費を経費にする家事按分とは?【図解付き】

「副業で少しでも収入を増やしたいけど、経費はどうなるの?」と疑問に思っていませんか? 実は、自宅で副業を行う場合、家賃や光熱費の一部を経費として計上できる場合があります。その際に役立つのが「家事按分」という考え方です。

この記事では、家事按分の仕組みや計算方法、注意点などをわかりやすく解説します。副業の確定申告で損をしないためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

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副業でも家賃や光熱費は経費にできる場合がある

副業で得た収入は確定申告が必要になる場合がありますが、その際には家賃や光熱費を必要経費として計上することで、税金の負担を軽減できる可能性があります。そのためには、後述する「必要経費となる条件」や「計上方法」を知っておく必要があります。

なお、実際の税務手続きの際には、必ず最新の正しい知識を国税庁のホームページでご確認ください。
No.2210 やさしい必要経費の知識|国税庁

副業の家賃や光熱費が必要経費に含まれるための条件

副業で得た収入にかかる家賃や光熱費を経費として計上するためには、主に以下の2つの条件がポイントになります。

ビジネスとの関連性が明確であること

副業を行う際、仕事専用のスペースを設けている場合は、その家賃や光熱費を経費として計上できます。例えば、自宅の一室を作業部屋として使用している場合や、レンタルオフィスを借りている場合などが該当します。

しかし、仕事とプライベートで同じスペースを使用している場合は、事業に関連する部分のみを区別して、経費として計上する必要があります。この場合、仕事で使用した割合を計算し、家賃や光熱費を按分する必要があります。

帳簿書類で証明できること

家賃や光熱費を経費として計上するためには、領収書や請求書などの帳簿書類を保管しておく必要があります。

仕事で使用した割合を計算した場合、その内訳についても記録しておくことが求められます

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家事按分とは?科目や計算方法をわかりやすく解説

家賃や光熱費の一部を経費として計上する場合、自宅を仕事場としている場合などには家事按分が必要になります。ここでは、その計算方法や項目について確認します。

家事按分の定義・意味

家事按分とは、自宅の一部を仕事場として使用している場合に、家賃や光熱費などの必要経費を、仕事で使用した割合とプライベートで使用した割合に応じて計上することです。仕事で使用したと認められる割合のみ、費用を経費として計上できるのです。

例えば、家賃が10万円の物件に住んでおり、そのうち仕事場として使用している部屋の占有面積が30%だったとします。この場合、家賃のうち3万円(10万円×30%)が仕事で使用した割合となり、経費として計上できる可能性があります。

家賃の家事按分のイメージ

家事按分で経費にできる科目

家事按分の対象となる費用は、家賃の他にも水道光熱費や通信費などがあります。主な科目としては、以下のようなものが挙げられます。

電気・ガス・水道などの水道光熱費

電気料金、ガス料金、水道料金などの水道光熱費も、家事按分で経費に計上できる可能性があります。按分割合は、使用量などに応じて計算します。

通信費

インターネット回線や固定電話を利用している場合、通信費の一部も経費として計上できる可能性があります。使用時間や使用料をもとに按分割合を計算するのが一般的です。

その他

食費や書籍代、消耗品費なども、仕事に関連していることが明確な場合、家事按分の対象となることがあります。ただし、私的な利用と明確に区別することが難しいケースも多いため、注意が必要です。

家事按分は、経費として計上できる金額が大きくなる可能性がある一方、計算方法や書類の準備など、かえって手続きの手間が増えることもあります。不安な点は、税理士などの専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

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家事按分を使った副業の経費計上の手順

家事按分を使った副業の経費計上の手順は、以下の3ステップです。

1. 経費に計上する家事按分の割合を計算

まずは、該当の費用のうち、仕事に使用している割合を計算します。

家事按分の割合を決める方法はいくつかありますが、一般的に使用されるのは「面積割合」と「時間割合」の2つです。

按分方法 概要 メリット デメリット
面積割合 仕事用のスペースが占める面積の割合に応じて按分する 計算が簡単 仕事時間や頻度を反映できない
時間割合 1日のうち仕事に使用した時間の割合に応じて按分する 仕事時間や頻度を反映できる 記録をつける手間がかかる

2. 経費の領収書などを保管

家賃や光熱費などの領収書や請求書は、大切に保管しておきましょう。確定申告の際に、これらの書類に基づいて経費を計算することになります。

3. 確定申告書へ正しく記入する

確定申告書を作成する際には、家事按分で計算した金額を必要経費として記入します。この確定申告書をもとに納税額が決まるので、節税においてはここに必要経費を正しく記入することがポイントになります。

また、副業の確定申告について基本的な知識が知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
副業したら確定申告が必要?ルールや申告方法・節税について分かりやすく解説!

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家事按分で副業の経費を計上する際の注意点

家事按分で副業の経費を計上する際には、注意すべき点がいくつかあります。ここでは、副業における家事按分の注意点について解説します。

適切な費用計上に努める

家事按分で経費計上できるのは、あくまで「ビジネスに使用した割合」のみです。プライベートで使用した分まで経費に含めてしまうと、税務調査で指摘を受ける可能性があります。

家事按分を計算する際には、明確な根拠に基づいて行い、必要な証拠書類を丁寧に保管しておくことが重要です。 

青色申告の活用がおすすめ

青色申告は、白色申告よりも多くの経費を計上できるなど、税制上のメリットが大きい申告方法です。 家事按分を行う場合でも、青色申告を選択することで、節税効果を高められる可能性があります。

青色申告を行うには、事前に税務署に申請する必要があります。 また、複式簿記による帳簿作成が必要となるため、会計ソフトなどを活用すると便利です。

青色申告については、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
青色申告と白色申告の違いを解説 | レバテックフリーランス

※本記事は2024年5月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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