エンジニアになるには何から勉強すれば良い?必要なスキル・学習方法 | レバテックフリーランス
エンジニアになるには何から勉強すれば良い?必要なスキル・学習方法
「エンジニアになりたいけど何から勉強すれば良いのか分からない」と悩む人がいるのではないでしょうか。
この記事では、エンジニアになるために最初に身につけたい知識や、エンジニアの職種別に習得すべきスキルを解説します。また、忙しい社会人におすすめの勉強方法や、実際の学習にかかる時間の目安も説明します。
エンジニアを目指して勉強を始めたい方、自分に合った学習方法をお探しの方は、ぜひ記事の内容を参考にしてください。
目次
エンジニアになるための勉強はITの基礎知識から!
ITの基礎知識は、エンジニアを目指すうえで欠かせない土台となります。基礎知識を学ぶことで、さまざまな技術や概念の関連性を理解しやすくなるからです。
以下に、エンジニアを目指す人が学ぶべきITの基礎知識の主な項目を挙げます。
まずは、コンピューターの基本構造やOSの概念など、万遍なくITの基礎を固めることを意識しましょう。最初に基礎知識を身につけておくことで、スムーズに専門的な技術の勉強に入っていけると期待できます。
【職種別】エンジニアが勉強して磨くべきスキル
エンジニアとしてどのようなスキルを磨くべきかは、職種によって異なります。ここでは、エンジニアの職種別に、勉強するべきスキルを紹介します。
- システムエンジニア
- プログラマー
- Web系エンジニア
- 組み込みエンジニア
- インフラエンジニア
- ロボットエンジニア
システムエンジニアに必要なスキル
システムエンジニアは、クライアントのビジネスニーズを理解し、それを技術を駆使して実現する役割があるため、ビジネススキルと技術的な知識の両方が求められます。
ビジネス面では、クライアントの希望を汲み取るコミュニケーション能力や、クライアントに技術的な情報を分かりやすく伝えるプレゼンテーションスキルが必要です。
技術面では、プログラミングスキルや、データベース、ネットワークに関する知識が必要とされます。
システムエンジニアがプログラミングを担当するかはプロジェクトによって異なります。ただ、プログラマーに指示を与えたり、バグの原因を特定したりするためには、基本的なプログラミングの知識が必要です。
プログラマーに必要なスキル
プログラマーは、コードを書いてソフトウェアやシステムを作り出すため、それを実現する手段であるプログラミング言語のスキルが必要です。
主なプログラミング言語には以下のようなものがあります。
- Java
- Python
- JavaScript
- Ruby
単一の言語だけでなく、複数の言語を習得することが望ましいでしょう。プログラミング言語にはそれぞれ得意分野があり、複数の言語を習得することで、より幅広いプロジェクトに対応できます。
Web系エンジニアに必要なスキル
Web系エンジニアには、フロントエンド開発とバックエンド開発の両方のスキルが求められます。Web系エンジニアの役割は、ユーザーが直接目にするWebサイトの見た目から、裏側で動作するシステムまで、幅広い範囲に及ぶからです。
フロントエンド開発では、Webページの見た目を作るための言語であるHTML/CSSや、プログラミングに必要な機能がまとまったフレームワークを扱うスキルが必要です。
サーバーサイドの処理を行うバックエンド開発では、PHPなどのサーバーサイド言語や、MySQLなどのデータベースの知識が求められます。
さらに、最近ではWebパフォーマンスの最適化もWeb系エンジニアの役割になりつつあります。Web系エンジニアを目指す方は、サイトを検索結果の上位に表示させるSEOについての知識も習得すると良いでしょう。
組み込みエンジニアに必要なスキル
組み込みエンジニアは、家電製品や自動車、産業機器などに組み込まれるソフトウェアの開発を行うため、ハードウェアとソフトウェア両方に関する知識が求められます。
組み込む対象のハードウェアに関しては、どんな部品があって、電気信号はどう流れるのかといった知識が必要です。
ソフトウェアの知識としては、組み込み機器を動かすためのプログラミング言語であるC言語やC++を扱うスキルが必要です。組み込みシステムは限られたリソース(メモリ、処理速度など)の中で動作するため、効率的なコーディングを行う技術も必要になります。
さらに、組み込み特有の知識として、ハードウェアとソフトウェアを繋ぐリアルタイムOSやデバイスドライバなどの知識も身につける必要があるでしょう。
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアは、システムの基盤となるインフラを構築・運用する役割を担うため、ネットワークの設計や構築、サーバー管理に関するスキルが必要です。
近年は多くの企業がクラウドサービスを採用しているため、AWSやAzureといった主要なクラウドサービスの理解も求められるでしょう。
さらに、ファイアウォールの設定など、セキュリティに関する知識も必要です。ネットワークのセキュリティ対策が不十分だと、その上に構築されるサービスが危険にさらされ、情報漏洩などの損害につながるおそれがあるからです。
ロボットエンジニアに必要なスキル
ロボットエンジニアは、機械工学や電気工学、プログラミングなどの幅広い知識を駆使してロボットを設計・開発するため、これらのスキルが必要です。特に近年は、高度な判断能力や学習能力を持つロボットのニーズが高まっており、AIと機械学習の知見も求められるようになっています。
また、ロボットエンジニアにとっては、ROS(Robot Operating System)のようなロボット開発フレームワークの知識も有用です。ROSを使えば自分で一からコードを書かなくても、ロボット開発でよく使われる機能を簡単に実装できるため、開発時間を大幅に短縮できます。
現時点での自分のスキルレベルを把握したい場合は、スキルマップの作成がおすすめです。
社会人におすすめのエンジニアの勉強方法5つ
社会人がエンジニアを目指すには、仕事と両立できる効率的な学習方法を選択することが大切です。
ここでは、社会人におすすめの5つの勉強法を紹介するので、自分に合った方法を組みわせながら学習を進めていきましょう。
1. 書籍を活用する
エンジニアの勉強方法としては、まず書籍を活用するのが良いでしょう。書籍で学ぶメリットは、体系的に整理された知識を習得できること、自分のペースで学習を進められることです。
書籍を使う際は、最初は初心者向けの入門書から始めて、徐々に専門的な内容の書籍へと移行することで無理なく知識を身につけていけます。電子書籍を活用すれば、通勤中やランチタイムなど、さまざまな場面でスキマ時間を使って学習できるでしょう。
ただし、書籍だけでは実践的なスキルを身につけるのは難しいため、ある程度基礎を理解したらほかの学習方法と併用するのがポイントです。書籍で学んだ内容をもとに、実際にコーディングして確認するなど、実践を通して知識を定着させていきましょう。
エンジニアにおすすめの具体的な書籍については、下記の記事を参照してください。
【レバテック開発部に聞いた】ITエンジニアにおすすめの本18選!
2. オンライン学習サイトを活用する
オンライン学習サイトも、時間や場所の制約が少なく、自分のペースで学習を進められる社会人におすすめの勉強方法です。
有名なオンライン学習サイトには、UdemyやCourseraがあり、動画講義を通してプログラミング言語やWeb開発など、さまざまな分野について学べます。
多くのオンライン学習サイトでは、無料コースと有料コースが提供されており、自分のレベルや学習したい内容に合わせてコースを選択することが可能です。
3. プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールは、短期間で集中的にスキルアップを図りたい社会人におすすめの学習方法です。専門家のサポートを受けながら、カリキュラムに沿って学習を進められるため、効率的にスキルを習得できます。
スクールによっては、対面で講義を受ける通学制のほか、オンライン制のコースを用意していることもあるので、自分のライフスタイルに合わせて選択すると良いでしょう。
また、就職後の就職支援を実施しているスクールもあるので、授業以外のサービス内容も比較したうえで選ぶのがポイントです。
ただし、プログラミングスクールはほかの学習方法と比べると費用が高額になるため、利用するかどうかは慎重に検討する必要があります。
4. 資格取得に挑戦する
エンジニアとしてのスキルアップを図る上で、資格取得は有効な手段の一つです。資格試験の勉強を通じて、体系的な知識を身につけられるだけでなく、資格があれば就職・転職活動で自身のスキルを客観的にアピールできます。
エンジニアに関連する主な資格には、以下のようなものがあります。
資格名 | 内容 |
---|---|
基本情報技術者試験 | ・ITエンジニアの登竜門といわれる資格 ・ITの基礎知識やプログラミングに関する出題がある ・ITエンジニアとしてキャリアをスタートする人におすすめ |
応用情報技術者試験 | ・基本情報技術者試験よりワンランク上の資格 ・技術から管理、経営まで、幅広い知識が身につく ・基本情報技術者試験を取得した人におすすめ |
AWS認定資格 | ・AWS(Amazon Web Services)に関する知識を証明する資格 ・AWSを扱うエンジニアを目指す人におすすめ |
Javaプログラミング能力認定試験 | ・Javaに関する基礎知識を問う資格 ・Javaのスキルを身につけたい方におすすめ |
このほかのエンジニア資格について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
ITエンジニアも資格を取得しよう!おすすめの資格30選を紹介
5. 勉強会やセミナーに参加する
勉強会やセミナーに参加すると、書籍やオンライン学習では得られない最新の事例を学べます。勉強会やセミナーでは、実務経験豊富な講師から直接学べるチャンスがあり、質の高い情報を得られる可能性が高いでしょう。
また、参加しているほかのエンジニアから、実際の仕事の様子を聞いたり、キャリアに関するアドバイスをもらったりできるのもメリットです。人脈を広げることで、将来の仕事につながる可能性も出てくるでしょう。
ただし、勉強会やセミナーだけでは体系的な知識を習得するのは難しいため、他の学習方法と組み合わせて活用するのがおすすめです。また、参加後は学んだ内容を整理し、実際に試してみるなど知識の定着を行うことも意識しましょう。
エンジニアを目指すための勉強時間の目安
エンジニアになるための勉強時間は、現状のIT知識の量や習得したいプログラミング言語の種類によって大きく異なるため、一概に「◯時間の勉強が必要」とは言えません。
一つの目安として、業務レベルのスキルを身につけるには1,000時間が必要といわれることがあります。1日3時間、週20時間程度勉強した場合、約1年の時間がかかる計算です。
以下では、プログラミング言語ごとの学習時間の目安を紹介するのでこちらも参考にしてください。
- HTML/CSSの勉強時間:50時間程度
- JavaScriptの勉強時間:50時間程度
- PHP:150〜250時間
- Pythonの勉強時間:200〜300時間程
- Javaの勉強時間:200~300時間
なお、上記はプログラミングの基礎的なスキルを習得する時間の目安なので、より高度なスキルを習得したい場合は、さらに時間が必要になることもあります。また、ここで紹介した時間はあくまで目安なので、学習時間にとらわれず自分のレベルに合った学習計画を立てて勉強を進めましょう。
エンジニアになったあとも勉強しなければならない理由
エンジニアとして活躍するには、一定のスキルを身につけた後も勉強し続ける必要があります。ここでは、エンジニアが継続的に勉強しなければならない理由を紹介するので、確認していきましょう。
技術は時代とともに変化していくから
エンジニアが継続的に勉強しなければならない最大の理由は、技術が常に進化し続けているからです。
IT業界では、新しい言語やフレームワーク、ツールが次々と登場し、既存の技術も日々アップデートされています。このような変化に追いつかなければ、すぐにスキルが時代遅れになり、5年前に学んだ技術だけでは、最新のプロジェクトに対応できないといった可能性が出てくるでしょう。
また、AI(人工知能)や機械学習、ブロックチェーンなど、新たな技術分野も急速に発展しています。これらの分野に関心を持ち、基礎知識を身につけることで、将来的なキャリアの選択肢を広げることができるでしょう。
市場価値が低いと生き残っていけないから
エンジニアが勉強し続けるもう一つの理由は、自身の市場価値を維持・向上させるためです。保有するスキルが時代遅れになってエンジニアとしての市場価値が下がると、就職や転職、昇進・昇給の機会が減少してしまいます。
エンジニアとして市場価値を高めるためには、自身のスキルセットを定期的に見直し、不足している部分を補う姿勢が欠かせません。技術のトレンドを把握し、必要があれば業界のカンファレンスや勉強会に参加し、最新の情報をキャッチアップする必要があるでしょう。
勤め先で新しい技術を使う機会がない場合は、副業を通じて実践的なスキルを磨くのも効果的です。レバテックフリーランスでは、副業を希望する人に向けた案件の提案も行っているので、興味がある方はぜひご相談ください。
継続的な学習は、時として大変に感じるかもしれません。しかし、日々の業務の中で少しずつ新しい知識を吸収し、技術の変化に柔軟に対応できる人材になることが、エンジニアとして長く活躍する要となるでしょう。
※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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