SESをスキル不足だから辞めたい…対処法や要因を解説 | レバテックフリーランス
SESをスキル不足だから辞めたい…対処法や要因を解説
SESエンジニアとして働く中で、「スキル不足を感じて仕事を辞めたい」と悩んでいませんか?
本記事では、SESエンジニアがスキル不足で仕事を辞めたいと思ったときの対処法を解説します。SESエンジニアがスキル不足を感じやすい場面や、スキルアップしにくい理由についてもまとめました。スキルアップの方法や今後のキャリアに悩むSESエンジニアの方々に、有益な情報をお届けします。
目次
SESエンジニアがスキル不足を感じて辞めたいと思う場面
SESエンジニアとして働く中で、自身のスキル不足を感じて辞めたいと思う人は少なくありません。このような状況が続くと自信をなくしてしまい、今後のキャリアの選択肢を狭めてしまう可能性があるでしょう。ここでは、SESエンジニアがスキル不足を感じやすい主な場面について、詳しく解説します。
1. やりたい案件があっても選べない
SESエンジニアは、所属する企業によっては参画したい案件を営業担当者や上司に伝えられますが、実際にその案件に入れるかはクライアント企業側のニーズによって異なります。
SES業界では、エンジニアのスキルと経験が案件参画の決め手となるため、希望する案件に参画するには、企業側の求めるスキルセットと経験を備えていなければなりません。スキルや経験が不足しているときは、希望の案件を伝えることすら叶わない可能性があります。
2. 常駐先を決める面談で不採用になる
SESエンジニアは、たとえ必要なスキルと経験を備え、希望の案件を伝えたとしても、クライアント企業との面談後に不採用になることがあります。
クライアントが提示する案件情報書類に記載されるのは最低限必要なスキルであることが多く、複数の応募者がいれば、より高度なスキルや豊富な経験を持つ候補者が優先されるからです。
3. 高単価な案件に携われず給料がアップしない
SESエンジニアにとって、給料のアップはモチベーションを上げる一つの要因ですが、スキル不足が原因で高単価の案件に携われないケースがあります。高単価の案件は通常、高度な技術力や豊富な経験を持つエンジニアに割り当てられるからです。
低単価の案件だと、必要とされる要件も少なく、スキルを磨いたりアピールできるほどの実績を積むことが難しかったりします。結果的にいつまでも高単価の案件に参画できず、給料が上がらないという状況に陥りやすいです。
4. 周りのレベルが高くついていけない
SESエンジニアとして働いていると、周囲のエンジニアのスキルレベルが高く、自分がついていけないと感じる場面があります。
周囲のレベルの高さを実感する場面としては、以下のようなケースが考えられます。
- チーム内のディスカッションについていけない
- コードレビューで多くの指摘を受ける
- 他の人と比べて担当タスクの難易度が低いと感じる
このような状況が続くと、SESエンジニアとしてのスキル不足を感じ、辞めたいと考えるようになることがあるでしょう。
SESエンジニアがスキル不足に陥りやすい理由
SESエンジニアには、スキル不足に陥りやすいという課題があります。主な理由について、詳しく見ていきましょう。
スキルアップできる案件に挑戦しにくいから
SESエンジニアがスキル不足に陥りやすい理由の一つは、スキルアップできる案件に挑戦しにくい環境にあることです。SES企業は顧客のニーズに合わせてエンジニアを派遣するため、エンジニア自身のスキルアップよりも、現在の技術レベルに合った案件への参画を優先しがちです。
結果として、エンジニアは同じレベルの仕事を繰り返すことになり、スキルの向上が難しくなってしまうのです。
短期間で常駐先が変わるから
SESエンジニアがスキル不足に陥りやすい理由には、短期間で常駐先が変わることも挙げられます。短期間での常駐は、エンジニアが業務に慣れる前に次のプロジェクトに移ることを意味します。せっかく技術を学んでも、実務で活かせる期間が短くスキルの定着に至らない、専門性を高めたいという思いを実現できないケースもあるでしょう。
会社の教育体制が整っていないから
SESエンジニアがスキル不足に陥りやすい理由には、所属する企業の教育体制が整っていないことも挙げられます。「スキルアップできる案件に挑戦しにくいから」でお伝えしたように、SES企業ではエンジニアのスキルアップよりも、プロジェクトに迅速に参画できるかを重視していることが多いです。必然的に研修や勉強会に参加できる機会が限定されてしまい、エンジニアは自主的に学習せざるを得ません。
また、研修体制の充実度には企業で差があり、中には研修体制・内容が不十分、教育者や予算の不足といった課題を抱えている企業もあります。
参画している案件やライフスタイルによっては学習するための時間や費用を確保するのが難しく、企業からのサポートがないとスキルアップしにくいというエンジニアもいるでしょう。
スキル不足でSESを辞めたいと感じた場合の対処法
SESエンジニアをスキル不足で辞めたいと思ったときには、ここで紹介する対処法を試してみることをおすすめします。それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
自分で勉強をして市場価値を高める
SESエンジニアとしてスキル不足を感じたら、まずは自己学習をしてスキルアップを図りましょう。
自社での研修の機会があまりない場合は、自主的に学習を進める必要があります。書籍やオンライン学習プラットフォームを活用し、最新の技術やプログラミング言語など、参画したい案件に必要なスキルを習得しましょう。
学習した内容を実践に移すことも重要です。小規模なシステムやアプリケーションの開発に取り組むことで、より実践的なスキルを身につけられます。GitHubで自作のプロジェクトを公開し、他の開発者からフィードバックを得れば、より質の高いコードを作成できるようにもなるでしょう。
常駐先のエンジニアと関わり学びの機会を増やす
SESエンジニアは、常駐先のエンジニアと積極的に関わることで、学びの機会を増やせます。
具体的には、以下のようなアプローチが考えられます。
- 分からないことを積極的に質問する
- コードレビューを依頼する
- チーム内の勉強会や技術共有会に参加する
- ペアプログラミングの機会を作る
常駐先では人間関係が一時的なものになりがちで、積極的に行動しづらいと感じる方も多いかもしれません。しかし、こうした行動は技術力やチームワークの向上、ひいてはプロジェクト全体の品質向上に繋がるため、ぜひ積極的に取り組んでみてください。
スキルアップしやすい企業への転職を検討する
自己学習や常駐先での学びを試しても、現在の環境ではスキルアップが難しいと感じる場合は、スキルアップしやすい企業への転職を検討することも一つの選択肢です。
「会社の教育体制が整っていないから」で紹介したように、研修体制の充実度合いは企業によって異なります。求人票や採用ページなどで研修体制についてチェックすれば、スキルアップしやすい企業であるかどうか判断できるでしょう。
SESのスキル不足を解消する方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
客先常駐の辛いところ、その対処法を紹介します
SESからフリーランスを目指すのも選択肢の1つ
IT業界でキャリアを積みたいものの、SESは辞めたいと考えている人は、フリーランスへの転身を検討してみましょう。SESとフリーランスには類似点が多く移行しやすいです。また、フリーランスになることで得られるメリットもあります。
SESとフリーランスの働き方の類似点
SESエンジニアとフリーランスには複数の共通点があるため、SES経験者はフリーランスへの転向が比較的しやすいです。
まず挙げられるのは、さまざまなプロジェクトに参画しやすい点です。SESエンジニアもフリーランスも、自分のスキルや経験次第で、希望する企業のプロジェクトに参画しやすいです。
また、スキルアップの機会が多い点も共通しています。「短期間で常駐先が変わるから」でお伝えしたように、SESエンジニアは短期間で常駐先が変わるため、実践的なスキルを十分に定着させる前に次の現場へ移ることが多いと述べました。しかし、逆にいえばさまざまなプロジェクトを経験できることで、幅広くスキルを身につけるチャンスにも恵まれているといえます。
フリーランスについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
フリーランスとは?代表的な職種や必要な準備、手続きをわかりやすく解説
SESからフリーランスになるメリット
SESエンジニアからフリーランスに移行すると、対価に見合った報酬を得やすいというメリットがあります。
SESは以下の画像のような多重下請け構造のため、二次請け、三次請けと下流工程を請け負うSES企業になるほど報酬が少なくなり、従業員への還元率も少なくなる傾向があります。
しかし、フリーランスの場合、自分のスキルレベル・報酬に合った案件に応募でき、契約時には報酬の交渉ができることも少なくありません。
とはいえ、自分のスキルや経験に見合う報酬がどれくらいか分からない、営業活動が苦手で条件に合う案件に参画できるか自信がないという方もいるでしょう。そのような方は、エージェントを利用するのがおすすめです。
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※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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