サービスエンジニアが仕事を辞めたい理由は?対処法やキャリアパスを紹介 | レバテックフリーランス
サービスエンジニアが仕事を辞めたい理由は?対処法やキャリアパスを紹介
サービスエンジニアとして働いているものの、「仕事を辞めたい」と悩んでいませんか?
本記事では、サービスエンジニアが仕事を辞めたいと思ったときの対処法を解説します。また、辞めたいと思う主な理由や、サービスエンジニアとして働き続けるメリット、転職した場合のキャリアパス例についても紹介します。
サービスエンジニアとしてのキャリアに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
サービスエンジニアを辞めたいと感じる理由6選
サービスエンジニアの中には、仕事を辞めたいと考える人も少なくありません。ここでは、サービスエンジニアが仕事を辞めたいと感じる主な理由を6つ紹介します。
1. 責任の重さからプレッシャーを感じる
サービスエンジニアが辞めたいと感じる理由には、顧客のシステムやネットワークの安定稼働を維持する役割を担うため、責任が重くプレッシャーを感じやすいことが挙げられます。
たとえば、障害が発生した場合、問題の根本原因を速やかに特定して即座に対策をとり、顧客の業務に与える影響を最小限に抑えなければなりません。場合によっては、電話やメールなどの対応では済ませることができず、早急に顧客のもとに赴いて対処しなければならないケースもあります。このような状況下では、判断ミスが許されず、精神的な負担が大きくなるでしょう。
2. 顧客とのコミュニケーションに疲れる
サービスエンジニアは顧客とやり取りする場面が多いことも、辞めたいと思う理由です。顧客は技術的な知識を持たないケースも多く、複雑な問題や解決策を分かりやすく説明しなければなりません。
特に、障害発生といった緊急時には、顧客の不安や焦りに対応しながら、冷静に状況を説明し、解決に向けた行動を取る必要があります。このような状況下でのコミュニケーションは高度なスキルを要するため、精神的に消耗してしまう人もいるでしょう。
また、顧客の要求が技術的に実現困難である場合や予算の制約がある場合など、顧客の期待に沿えないこともあります。こうした場面では、顧客の理解を得ながら、お互いの妥協点を探す必要があり、交渉力が求められます。
3. 労働時間が不規則になりやすい
サービスエンジニアの仕事の特性上、労働時間が不規則になりやすいことも、辞めたいと感じる理由の1つです。サービスエンジニアの作業対象である、顧客のシステムやネットワークは24時間365日稼働していることが多く、問題が発生した際には、夜間や休日に緊急対応を求められることも少なくありません。
オンコール(待機)体制が求められる場合もあり、常に連絡が来る可能性を意識しなければならず、心理的な負担も大きくなります。
4. スキルアップにつながりにくい
サービスエンジニアの仕事は、スキルアップにつながりにくい面があることも、辞めたいと感じる理由の1つとなっています。
サービスエンジニアの業務は、既存の自社製品のシステムやネットワークの保守・運用が中心です。そのため、同じような作業を繰り返すことが多く、能動的に学ばなければ新しい技術やツールについて学ぶ機会が限られているといえます。
最新機器の導入を希望する企業は多いため、自社で新製品の展開やアップデートなどがあれば関連スキルは習得しますが、活用範囲は当該分野に限定されがちといえるでしょう。
5. 体力が求められる
サービスエンジニアの仕事は、体力を必要とすることも、辞めたいと感じる理由の1つになっています。
サービスエンジニアは、顧客企業での現場作業が多いです。時には長距離の移動が必要になることもあります。また、重い機器の運搬や設置、長時間の立ち仕事、狭いスペースでの作業といったことも日常的です。
さらに、前述の不規則な労働時間も体力的な負担となります。深夜や早朝の緊急対応、長時間の残業などが続くと、慢性的な疲労につながり、健康面での不安を感じる人も多いでしょう。
体力的な負担は、年齢を重ねるにつれて一層大きくなります。そのため、長期的なキャリアを考えたときに、より負担の少ない職種への転職を検討する人が増えているのです。
6. 日々勉強し続ける必要がある
サービスエンジニアにとって、日々勉強し続ける必要性があることも、辞めたいと感じる大きな理由の1つとなっています。
前述の通り、サービスエンジニアが扱うのは自社製品のため、スキルアップの機会は主に新製品の展開や製品のアップデート時です。他のエンジニアと比較するとスキル習得の機会は少なく、学習負担は比較的軽いといえますが、それでもIT系以外の職種と比べると継続的な学習の必要性は高いといえるでしょう。
サービスエンジニアを辞めたいときの対処法
ここでは、サービスエンジニアが仕事を辞めたいときの対処法を紹介します。すぐに退職を決断する前に、状況を改善するための対処法を試してみることで、キャリアの継続につながる可能性があります。
ストレスマネジメントを学ぶ
サービスエンジニアの仕事を辞めたいと感じた場合、ストレスマネジメントを学ぶことで状況が改善する可能性があるでしょう。ストレスマネジメントとは、ストレスに対してうまく対処し、管理していくことを指します。
ストレスマネジメントには、主に2つのアプローチがあります。
1つ目は、セルフモニタリングです。自分のストレス状態を観察・記録する方法で、「仕事中のイライラ度」を5段階で記録したり、ストレスを感じる場面や肩こりや頭痛といった身体への影響をメモしたりします。
2つ目は、ストレス・コーピングで、ストレスへの対処法を見つけ実践することです。具体的には、深呼吸をしてリラックスする、運動や趣味で気分転換を図るなどが挙げられます。
上司に職場環境を改善できないか相談する
サービスエンジニアとして働く中で感じる不満や課題は、上司に相談することで改善できる可能性があります。多くの場合、会社側も優秀な人材の流出を防ぎたいと考えているため、建設的な提案であれば前向きに検討してくれるでしょう。
上司との相談の際には、以下のような点に注意すると良いでしょう。
- 具体的な問題点を明確にする
- 改善案を用意する
- 冷静かつ建設的な態度で臨む
たとえば、スキルアップの機会が少ないと感じる場合は、社内研修の充実や、外部セミナーへの参加支援を要望すると良いでしょう。「研修制度を充実させることで、従業員のスキルアップにつながり、結果的に顧客満足度の向上や業務効率化が期待できる」といった説明ができると、説得力が増します。
上司との相談が上手くいかない場合や、改善が見込めない場合は、他の部署への異動を検討するのも一つの選択肢です。職種が変わる可能性はありますが、同じ会社内で環境を変えることで、新たなモチベーションを見出せるかもしれません。
サービスエンジニアとして働き続けるメリット
ここでは、サービスエンジニアとして働き続けることで得られる主なメリットを紹介します。これらのメリットを理解することで、現在の仕事に対する見方が変わる可能性があります。
専門的な知識を身につけられる
繰り返しになりますが、サービスエンジニアが扱うのは自社製品です。自社製品に関して、どのようなトラブルがあってもスムーズに対応できるよう、深い知識が求められます。
具体的には、製品の特徴のほか、使用しているソフトウェアやハードウェア全般の知識が必要です。
なお、サービスエンジニアは1つの製品のみを扱うわけではありません。自社が展開するIT製品全般が対象となりうるでしょう。
社会に貢献するやりがいを得られる
サービスエンジニアの仕事は、顧客のシステムやネットワークを安定的に運用することで、ビジネスの継続性を確保し、社会の発展に寄与しているという実感が得られます。
社会的な意義を感じられることは、長期的なモチベーション維持につながる大きな要因となるでしょう。
また、顧客から直接感謝の言葉をもらえることも、サービスエンジニアのやりがいです。問題を解決したときの顧客の安堵の表情や、「あなたがいてくれて本当に助かった」という言葉は、仕事の価値を実感させてくれるでしょう。
問題解決力を身につけられる
サービスエンジニアは日々さまざまな問題に直面し、それを解決していく過程の連続であるため、この経験を通じて高度な問題解決力を身につけることができるのもメリットです。
サービスエンジニアから別企業へ転職する際はもちろん、他のITエンジニアへのキャリアチェンジやまったく異なる領域への転職でも活かせる能力です。
サービスエンジニアを辞めたあとのキャリアパス
ここでは、サービスエンジニアを辞めたあとに目指しやすい主なキャリアパスを紹介します。自分に最適なキャリアパスを見つけるための参考にしてください。
スペシャリスト
サービスエンジニアとして別の企業に転職し、その専門分野におけるスペシャリストを目指すキャリアパスがあります。
スペシャリストは、特定の分野での実績が必要な職種です。転職先の職場で、3年、5年、10年と長期にわたりサービスエンジニアとして活躍することで、スペシャリストとしての道を開きやすくなるでしょう。
マネジメント職
サービスエンジニアとしての経験を活かし、マネジメント職へキャリアチェンジすることも可能です。技術的な知識に加え、顧客対応経験を持つサービスエンジニアは、マネジメント職に必要なスキルを備えていることが多いからです。
マネジメント職になるには、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなど、小規模でもチームやプロジェクトを率いた経験、あるいは人材育成の経験が求められます。サービスエンジニアとして経験を積んだり、後述する他分野のエンジニア職で経験を積んだりすると良いでしょう。
他分野のエンジニア
サービスエンジニアとしての経験を基盤として、他の技術分野のエンジニアへとキャリアチェンジすることも可能です。サービスエンジニアとして培った技術知識と問題解決能力は、さまざまなエンジニア職で活かせます。
たとえば、クラウドエンジニアへの転身を考える場合、サービスエンジニアとしてのインフラ知識やネットワーク技術が大いに役立ちます。これらの基礎知識に加え、AWS、Azure、GCPなど特定のクラウドプラットフォームに関する実践的なスキルを身につけることで、クラウドエンジニアとしてのキャリアを目指せるでしょう。
他分野のエンジニア職にどのようなものがあるのか知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
エンジニア17種類の仕事を解説!年収や将来性・選び方もわかりやすく紹介
※本記事は2025年4月時点の情報を基に執筆しております。
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