フリーランスITコンサルと会社員はどう違う?収入安定の戦略を解説 | レバテックフリーランス
フリーランスITコンサルと会社員はどう違う?収入安定の戦略を解説
フリーランスのITコンサルが増えるなかで、会社員からフリーランスのITコンサルになると何が変わるのかを知りたいという人もいるのではないでしょうか。同じ「ITコンサルタント」という職業でも、会社員とフリーランスではとるべき戦略にさまざまな違いがあります。
参考:ITコンサルタントとは?仕事内容や向いている人の特徴を解説
本記事では、安定的な収入を獲得し、長く活躍できるフリーランスITコンサルタントに必要なキャリア戦略を解説します。
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目次
フリーランスITコンサルタントと会社員の違い
ITコンサルタントという職種は、フリーランスと会社員でキャリアの成長戦略も異なります。フリーランスのITコンサルタントのキャリアを考える際は、この2つの違いを理解しておくことが大切です。メリットとデメリットを見ていきましょう。
フリーランスITコンサルタント3つのメリット
フリーランスのITコンサルタントには、次の3つのメリットがあります。
- 年収アップをはかれる
- 参加するプロジェクトを選べる
- スケジュールを自分で決められる
それぞれ詳しく解説します。
年収アップをはかれる
はじめに紹介するメリットとして、年収アップの可能性があることが挙げられます。マイナビAGENTやキャリアガーデンなどの転職サイトの調査によると、IT人材の平均年収は約600万円です。細かく見ると、派遣や契約社員は300万円、フリーランスは約800万円〜1500万円とバラツキがあります。正社員の年収は、勤務先の企業規模によって大きく異なり、300万円ほどのところもあれば、2,000万円を超えるところもあるようです。
統計上、フリーランスのITコンサルタントは会社員の平均年収と比べて約300万円も高い年収を得ていることになります。もちろん個人差はありますし、案件によって異なるケースもあるでしょう。
ただ、近年IT人材の需要は高まっているため、スキルや実績によってはそれ以上の収入を得ることも可能です。自分のスキルや経験に応じて報酬を交渉できるフリーランスは、年収アップをしやすいと言えます。
参加するプロジェクトを選べる
フリーランスのITコンサルタントとして活躍するメリットの2つ目は、参加するプロジェクトを自分で選べることです。
会社員は上司や会社に割り当てられたプロジェクトに参加しなければなりませんが、フリーランスは自分の興味や得意分野に合ったプロジェクトに参画できます。中には直接クライアントから依頼されるケースもあるでしょう。参加するプロジェクトを選べることで、キャリアアップやスキルアップに集中でき、やりがいや満足感を得られる機会も増えます。
ただし、プロジェクト探しを自分で行うフリーランスは、常に市場の動向やニーズに敏感でなければなりません。そこでおすすめなのが、レバテックフリーランスというフリーランス専門のエージェントです。ITコンサルタント向けの案件も多数掲載されています。専属の担当者が案件の提案や契約の締結など営業活動をサポートしてくれるので、プロジェクト探しにかかる時間や手間を減らすことにもつながります。
スケジュールを自分で決められる
フリーランスのITコンサルタントになると、スケジュールを自分で決められるようになります。会社員は定められた勤務時間や休日に従う必要がありますが、フリーランスは自分の都合やプロジェクトの進捗に合わせて稼働時間や場所を選ぶことも可能です。
スケジュールを自分で決められるようになると、自分のペースやライフスタイルに合った働き方ができ、プライベートと業務のバランスも取りやすくなるでしょう。ただしフリーランスのスケジュール管理はすべて自分の責任です。納期や品質に影響しないように計画的にスケジュールを管理する必要があります。
フリーランスITコンサルタント3つのデメリット
フリーランスのITコンサルタントになることはメリットだけではありません。メリットはデメリットと表裏一体の関係にあります。代表的なものとして、収入の不安定さ、税金や年金などの各種手続きを自分でしなければならないことが挙げられます。具体的に見ていきましょう。
収入が不安定になることも
フリーランスのITコンサルタントであることの大きなメリットは、働き方の自由度が高いことにあります。しかし、それは収入の不安定さと隣り合わせです。
毎月一定額の収入がある会社員は、収入の目処を立てやすいのが大きなメリットでしょう。一方、プロジェクトごとに報酬が変わるフリーランスの収入は一定ではありません。
またプロジェクトが途切れたり、クライアントからの支払いが滞ったりすることもあり得ます。人によっては収入が不安定になることで、精神的に追い詰められることもあるかもしれません。そのため、フリーランスのITコンサルタントは収入の管理や資金繰りを十分に考えることが大切です。
税金や健康保険などの手続きは自分で行う
フリーランスとして独立する場合、税金や健康保険などの手続きは自分で行います。どうすれば良いかわからないときは、税務署や年金事務所に相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けつつ、正しく手続きしてください。
クライアントの対応と交渉も自分で行う
会社員からフリーランスのITコンサルタントになる大きなデメリットは、案件探しや契約の締結なども自分でしなければならないことかもしれません。
プロジェクトを進めながら、契約期間を確認して交渉したり、必要に応じて次の案件を探すのはストレスに感じられたりする人も多いのではないでしょうか。レバテックフリーランスでは、専任担当者が事務手続きや営業活動もサポートしているので、ぜひお気軽にご相談ください。
フリーランスITコンサルタントが活躍できる案件
続いて、フリーランスのITコンサルタントが活躍できる案件を見ていきましょう。会社員のITコンサルタントからフリーになるメリットは、自分の得意分野に集中できることです。ここでは代表的なものを紹介します。ぜひ自分の強みと照らし合わせて考えてみましょう。
IT戦略の立案・導入支援
企業の経営戦略に沿ったIT戦略を立案し、その実現に向けてシステムやプロセスの改善を支援します。IT戦略は、クライアントのビジネスモデルや競争力を高めるための方向性や目標を明確にするものです。
クライアントのビジネス上の課題を解決するには、技術面だけでなくクライアントのビジネスにも精通し、ITとビジネスの両面から分析・評価・提案する能力が求められます。この能力を身につけるには、IT業界やビジネス環境の動向や課題に常にアンテナを張り、分析や提案の方法論やツールを習得することが欠かせません。
プロジェクトマネジメント
ITプロジェクトの進行管理や品質管理を行います。プロジェクトの目標やスケジュール、予算、リスクなどを把握し、関係者とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを成功に導く能力が求められます。
ITコンサルタントとしてプロジェクトマネジメントを成功させるには、プロジェクトマネジメントの基本的な知識や手法を学び、実践することが必要です。また、チームメンバーやクライアントなどと円滑に調整できるコミュニケーションスキルや交渉スキルも求められるでしょう。
システム設計・開発
クライアントの要件に応じてシステムの設計や開発を行う業務です。プログラミング言語やフレームワーク、データベースなどの技術的な知識やスキルが求められます。また、システムの設計・開発に関わるドキュメントやコードを読み書きできることも重要です。
フリーランスITコンサルタントのスキルアップ方法
フリーランスのITコンサルタントがスキルアップするための方法について解説します。
クライアントの業界に関する専門知識を増やす
フリーランスのITコンサルタントとして成功するためには、IT分野の幅広い知識だけでなく、特定の業界における深い知識が必要です。
例えば、金融、医療、製造業など特定のセクターに特化することにより、より価値の高いコンサルティングを提供できるようになります。このためには、関連する業界のセミナーや研修に積極的に参加し、最新のトレンドや技術を常に学び続けることが大切です。また、特定の業界に特化した専門書を読むことや、専門家とつながりを作ることも有効です。このようにして得た知識は、企業が直面する課題を解決するための戦略立案や提案力を高めることに繋がり、自身の市場価値を向上させることができます。
技術トレンドをキャッチアップする
フリーランスITコンサルタントは、クライアントのニーズに応えられるよう最新のテクノロジーに常に精通しておくことが求められます。
例えば、クラウドサービス、ビッグデータ、人工知能(AI)、機械学習などの最先端の技術を理解し、ビジネスにどのように活かすかを知ることは重要です。これらのスキルや知識を磨くためには、オンラインスクールや認定資格の取得を通じて学習するといった方法があります。また、実際に手を動かしプロジェクトに取り組むことで、理論だけでなく実践的なスキルを身につけることができます。技術について知ることは、フリーランスとしての競争力を保つ上で強力な武器となるでしょう。
コミュニケーション能力の強化
フリーランスITコンサルタントの仕事は技術だけでなく、クライアントとのコミュニケーションも重要です。
プロジェクトの成功は、クライアントの要望を正確に理解し、それを適切に形にできるかどうかにかかっています。そのため、効果的なコミュニケーション能力、特に聞く力や説明する能力を高めることが重要です。セミナーやワークショップへの参加はもちろん、実際にクライアントとのプロジェクトを通じて、これらのスキルを日々鍛え上げていくことが求められます。また、交渉技術やプレゼンテーション能力も同様に重要であり、これらを向上させることによりプロジェクトの獲得率や成功率を高めることができるでしょう。
フリーランスITコンサルタントが収入を安定させるための戦略
フリーランスのITコンサルタントは、会社員よりも多くの収入を得られる可能性がある一方で収入が不安定になりがちです。その部分をネックに感じ、フリーランスをあきらめてしまう人もいるかもしれません。
しかし、次の4つの戦略をとることで、収入を安定させることができます。フリーランスの不安をサポートするサービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
給与と報酬の違いを理解する
給与として固定的な収入を得られる会社員に対して、フリーランスは成果に応じた収入を得るのが特徴です。収入はプロジェクトの規模や期間、難易度などによって変わるほか、税金や社会保険料などは全額自己負担となります。
そのためフリーランスの報酬は、税金や社会保険料のほか、会社員なら会社が負担してくれる設備やソフトウェア、研修などの費用もふまえて検討することが必要です。
フリーランスのITコンサルタントを目指す場合は、自分の価値や市場価値を正しく把握しましょう。
ITコンサルの単価については以下の記事で詳しく解説しています。
ITコンサルタントの単価相場は?フリーランスになるメリットや将来性について解説
長期的な信頼関係を構築する
フリーランスのITコンサルタントは会社員以上に信頼関係を築くことが重要です。労働法で守られている会社員と違って、フリーランスは不安定な立場に置かれています。
クライアントと信頼関係を築くには、「コミュニケーションスキル」や顧客のニーズに対応し満足度の高い体験を提供する「カスタマーサポートのスキル」が必要になるでしょう。長期的な信頼関係を構築できれば、契約の更新やリピート率の向上が期待できるので、安定的な収入にもつながります。
複数の収入源を確保する
フリーランスのITコンサルタントを目指すなら、一つのクライアントやプロジェクトに依存せず、複数の収入源を確保するのがおすすめです。複数の収入源を持つことで、収入の変動による影響を最小限に抑えることができます。レバテックフリーランスにはさまざまな案件が掲載されているので、ぜひ自分に合った案件を探してみましょう。
常日頃からマーケティング活動をする
フリーランスのITコンサルタントとして長く活躍するには、スキルの向上と市場ニーズへの対応が欠かせません。合わせて、自分の強みや特徴をアピールすることも重要です。
しかし、日々の業務に追われていると、マーケティングやPR活動は難しいものです。その点、レバテックフリーランスでは、専任の担当者がマーケティング活動のサポートやアドバイスをしています。まずはお気軽にご相談ください。
フリーランスITコンサルタントの案件を探すには
先述のとおり、フリーランスは常に案件を探すことが必要です。自分の市場価値がどの程度のものなのか、求められるスキルに関する情報収集も欠かせません。
しかし、案件探しや情報収集を自分一人で継続的に行うのは難しいものです。ここではフリーランスのITコンサルタントが案件を探す方法を見ていきましょう。
ネットワーキングに取り組む
IT業界は、ほかよりもネットワーキングが盛んな業界と言えるかもしれません。しかし、フリーランスのITコンサルタントにとって、ネットワーキングはこれまで以上に重要なものになります。
ネットワーキングによって、収入源の確保、ビジネスの情報、プロジェクトの共同参画、コミュニティの活用法に関する情報が集まりやすくなるでしょう。フリーランスのITコンサルタントを目指すなら、これまで以上にネットワーキングを意識するのがおすすめです。
専門サービスの活用
フリーランスのITコンサルタントもクライアントと信頼関係を築き、長期的な関係を築くことで安定的な収入を得ることは可能です。ただし、リスクヘッジのため常に案件探しをしていくことも大切です。
IT人材専門のプラットフォームであるレバテックフリーランスでは、案件探しのほか、営業活動や事務手続きも、専任の担当者がサポートします。「自分の市場価値を知りたい」といったお悩みだけでも結構ですので、お気軽にご相談ください。
フリーランスITコンサルタントによくある質問
最後にフリーランスのITコンサルタントになりたい人のよくある質問と回答を紹介します。会社員からフリーランスになるならどれくらいの準備期間が必要か、どんな準備が必要かを解説しました。
ITコンサルタントに求められるスキルもおさらいでき、現在SEなど別のIT関連の業務をしている人にも役立つFAQです。
Q.フリーランスのITコンサルタントとして独立するために、どのくらいの準備期間が必要ですか?
人によりますが、一般的にフリーランスのITコンサルタントを目指すには最低でも半年から1年はかかると考えておくと安心です。準備期間には次のことを検討しておきましょう。
- 自分の得意分野や強みを明確にする
- 自分の市場価値や適正な報酬を把握する
- 顧客層やターゲット市場を定める
- サービスや提案書の作り方を習得する
- 営業やマーケティングの方法を考える
- 経理や税務の管理方法を決める
- 保険や年金などを整える
そのほかにも、開業届や青色申告などフリーランスになるために必要な手続き・準備はたくさんあります。契約書の作成や賠償責任、請求と支払い、賠償責任保険などの知識も欠かせません。しっかり計画を立てましょう。
もちろん、すでにこれらのことに慣れている人や、既存の顧客やネットワークがある人は、もっと短い期間で独立できる可能性もあります。
Q.現在、SEをしています。フリーランスのITコンサルタントになれますか?
なることは可能です。 ITの専門知識やスキル、システム開発や導入の経験などのSEの経験はITコンサルタントにとっても有利です。ただし、ITコンサルタントには次のようなスキルや経験が必要です。
- IT業界やビジネス全般に関する幅広い知識や見識
- ITプロジェクトの企画や管理、品質管理などの能力
- ITシステムやソフトウェアの開発や運用などの技術力
- 顧客やステークホルダーとのコミュニケーションや交渉などの人間力
- 自分で業務を探したり、提案したり、契約したりする営業力
ビジネス的な視点や戦略的な思考など、SEの経験だけではカバーできないものもあります。SEからITコンサルタントになる際は、自分の強みや弱みを十分に把握しておくことが大切です。
Q.会社員でITコンサルタントをしています。フリーランスのITコンサルタントになるにあたって、注意すべきポイントはありますか?
フリーランスと会社員は主に次のような点で違いがあります。
- 安定した収入や健康保険、失業保険がなくなるので、自分で管理する必要がある
- 競争相手や市場動向が常に変化するので、自己研鑽や情報収集を継続的に行う必要がある
- 孤独やストレスに耐える力が求められるため、メンタルヘルスやワークライフバランスに気を付ける必要がある
- 自分の価値や信頼を証明するため、実績や評判を積み上げる必要がある
これらのことは会社員時代にはあまり意識しなかったことかもしれません。フリーランスのITコンサルタントを目指すなら、違いを十分に理解し計画的に準備しましょう。
※本記事は2023年8月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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