エンジニア用スキルシートの書き方は?ダウンロードできるテンプレートも

スキルシートは、エンジニアなどの技術職に就く人が就職や転職、フリーランスとして案件を獲得する際などに活用する経歴書です。

希望の案件や仕事を獲得するためには、スキルシートは重要な要素になります。しかし、書く機会も少ないので、いざ書こうとしたときに悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、スキルシートに記載すべき項目や書き方のポイント、ChatGPTを使った自己PR文の作り方を解説します!記入例が分かるExcel・Googleスプレッドシートのテンプレートもダウンロードできますので、ぜひお役立てください。

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目次

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スキルシートとは?職務経歴書との違いも

スキルシートとは、技術職が企業への営業活動や転職活動に使う経歴書のことで、個人情報や取得した資格、習得した言語、過去に携わったプロジェクトなどについてまとめて記載したものです。

エンジニアがスキルシートを書くべき理由

スキルシートは、エンジニアなどの技術職にとって特に重視されています。それには以下の理由があります。

企業とのミスマッチを防ぐため

プログラミング言語などのITスキルは客観的に評価するのが難しいため、企業と応募者の間でミスマッチが起こるリスクが少なくありません。スキルシートを使い、経験や実績を明確化することで、エンジニアの実績に関して正確な情報を企業と共有できます。

また、無事にスカウトされ企業で働くようになった後も、希望に合う仕事やスキルに合う仕事をアサインしてもらえやすくなるというメリットがあります

収入アップのため

企業に自らの魅力を正しくアピールすることにより、その強みや経験を高く評価してくれる企業とマッチングしやすくなります。スキルシート次第で、収入アップを狙えるチャンスが増えるということです。

特に、スキルシートに書かれた経験やスキルを基にして報酬額を決めるような企業では、月単価で数万~数十万単位もの差が出ることもあるようです

スキルシートと職務経歴書の違い

スキルシートと職務経歴書は、どちらも過去の仕事で得た経験を記載するという点で似ていますが、書類をみる評価者が異なります。職務経歴書は、採用担当者が応募者の社会経験を評価するために広く使われているものです。それに対して、スキルシートはより専門的なIT知識について、技術担当者が評価するための書類です

採用担当者だけでは評価するのが難しいIT人材のスキルを、現場の担当者が直接評価するために生まれたのがスキルシートです。スキルシートがエンジニアやフリーランスの領域で特に多く使われるイメージがあるのも、このような背景があってのことでしょう。

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スキルシートに含めるべき記載項目

スキルシートに決まった形式はなく、フォーマットや記載項目は基本的に自由です。インターネットからテンプレートをダウンロードしても、自分で作成したシートを使っても問題ありません。

ただし、氏名や最寄り駅など、最低限記載しておいたほうがよいマナーは存在します。以下で紹介する内容はどれも大切な項目なので、一つひとつ確認し、丁寧に記載しておくようにしましょう。

資格

保有資格を、正式名称で記載します。スキルシートは実務での能力を判断する書類のため、エンジニア・デザイナーに関係する資格など、業務に役立つ資格や認定を記載するのが一般的です。

スキル

実務経験を通して、自分が得意としている技術・業務内容を記載します。企業へのアピールポイントとなる言語スキルなどを意識して正確に記載しましょう。 学習中のプログラミング言語やフレームワークがある場合は備考欄に記入し、意欲をアピールするのがおすすめです。

自己PR

具体的な記載が難しいスキルや開発経験、今後の目標、キャリアプランなどをアピールします。ポジティブさ・積極性・成長意欲をアピールし、今までの仕事に対する不平・不満などのネガティブな印象を与える記述は避けましょう。

自己PR欄は「人柄」「仕事への向き合い方」などマインド面の魅力を伝えられるチャンスでもあります。例えば、クライアントへの価値提供を大切にするスタンスを伝えたい場合には「ユーザー視点の追求」「顧客のニーズ」などのキーワードを使うのが効果的です。

自己PRに何をどんな順番で書くべきか迷ったり、内容がまとまらなかったりする場合は、後述するプロンプトテンプレートを使ってChatGPTに文章をまとめてもらうことをおすすめします。

過去のプロジェクト

スキルシートへの記載項目で、評価者が特に重視するのは過去のプロジェクトです。案件までのお互いの判断をスムーズにするためにも、これまでの経歴を漏らさず書いておくのが肝心です。

また、プロジェクトは基本的に最新のものから順番に記載してください。トレンドの変化が激しいIT業界で企業が求める技術は、必然的に新しいものであることが多く、古い時期のプロジェクトほど評価の参考になりにくいからです。最新のものから確認できたほうが、企業が求めるスキルや実績があるかどうか、すぐに分かりやすいのです。

各プロジェクトの記載欄には、以下の4点を記載します。

  • プロジェクトの業務内容
  • プロジェクトに参画した期間
  • プロジェクトのチーム構成と担当ポジション
  • 開発環境
プロジェクトの業務内容

経験したプロジェクトでの、具体的な業務内容を書きます。プロジェクトの成果物や進め方、その中で習得したスキル、プロダクトにどのように貢献したかなどを詳しく記載しましょう。

要件・仕様定義・基本設計・詳細設計・テストなど、自らが担当として関わったフェーズも書いておくと読み手となる担当者とのコミュニケーションがスムーズです

プロジェクトに参画した期間

プロジェクトの開始・終了年月を書きます。携わっていた正確な期間がすぐに分かるよう、「◯ヶ月間」とプロジェクト期間の長さも記載しておくと丁寧でしょう。

プロジェクトのチーム構成と担当ポジション

何人規模のプロジェクトで、チームにどのような役割の人が何人いたのかが分かるよう、チーム構成を記載しましょう。プロジェクト全体とチームそれぞれの人数を記載すると分かりやすいです。

さらに、自分が担当していたポジションの名前とその役割を具体的に記載します。上流工程の職種に応募する人は、マネジメント経験や社員教育の経験についても具体的に書いておくと業務のイメージが読み手に伝わりやすいです

開発環境

使用したプログラミング言語、フレームワーク、データベース、OSなどの環境を具体的に書きます。開発の技術やツールに関わる言葉で漏れや間違いがあると、読み手となる技術担当者に対しても良い印象を与えません。ミスの無いよう、丁寧に記載しましょう。

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書類通過率を上げるには?正しいスキルシートの書き方4つのポイント

スキルシートを通して、より正しく自分の魅力をアピールするためのポイントを4つに絞って説明します。

公開できる場合はアウトプットを記載する

執筆した技術記事や、個人で開発したサービスのURLがあれば、記載しましょう。Githubに公開リポジトリがあればそのURLでもOKです。アウトプットを直接確認できれば、読み手が成果を事実として確認でき、評価しやすくなります。

ただし、秘密保持契約などの所属先との取り決めについてはきちんとチェックしておきましょう。契約内容によって特定のクライアント名やサービス名が書けないときは、業種やおおよそのプロジェクト規模が分かる程度の情報に留めてください。(例「大手通信会社」)

自分が書いたソースコードであっても、企業に所属して業務の中で実装したソースコードはほとんどの場合、その企業のIT資産という扱いになります。公開できるのはOSS、登壇資料等で既にオープンになっている情報に留めるよう、注意しましょう。

定量的な数値を記載する

自分が携わったプロジェクトの実績を表す際には、売上や納期、担当したシステムの運用年数、その中で自らが携わった年数など具体的な数値を盛り込みましょう。事業やサービスに関する実績が示せない場合、プロダクトのパフォーマンス改善率や、チームにおける目標達成率でも構いません。

具体名を細かく盛り込む

サービス名やソースコードを示せない場合も、具体的なツール名が細かく書き込まれていると、読み手がシステムの全体像をイメージしやすいです。使用したフレームワークやライブラリだけでなく、分析ツール、デザインツール、バージョン管理ツール、コミュニケーションツールなど周辺ツールも含めてなるべくたくさん具体名を書いておきましょう

自ら課題解決を行った経験はアピールになりやすい

自分が直接担当した領域で、課題を見つけて解決したエピソードがあれば、積極的に書き込んでおきましょう。具体的には、どのようなリプレースや機能追加に取り組み、どのように問題を見つけ、どんな工夫を行ったのかといった点を盛り込めればベストです

単なる経験年数だけでは、そのプログラミング言語や技術をどこまで深く理解し、応用できる力があるか推測しづらいことも多いです。このように課題解決の経験について書くことで、各技術についてどこまで高度な運用スキルがあるか客観的に推し量ることができます。

スキルシートのテンプレートや参考例が欲しい方は、「スキルシートの書き方|職種別の記入例とダウンロード可能なテンプレートを紹介」の記事もご参照ください。

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スキルシート提出前に確認すべきチェックポイントリスト

スキルシートを読みやすく分かりやすいものにするために、体裁の面でも守っておくべきポイントがあります。以下のポイントを提出前に見返し、スキルシート全体を通して違和感がないかチェックしておきましょう。

箇条書きや言い切り表現を用いる

要点を簡潔に伝えるため、自己PR文以外の項目は基本的に箇条書きや言い切り表現を使いましょう。言い切りとは単語の基本の形のことで、国語辞典に載っているそのままの形と考えると分かりやすいです。文末に装飾をつけず、例えば「~の開発に携わる」のようにシンプルに記載しましょう。

レイアウトのルールを統一する

プロジェクトごとのレイアウトはルールを決め、揃えましょう。レイアウトが構造化されていないと、どこに何が書いてあるのかが分かりづらく、読むのに時間がかかってしまいます。この記事で紹介するテンプレートを参考に、行と列の配置を整えながらスキルシートを書きましょう

略語は使用しない

専門用語や資格名、役職名などは、略語を使わず正式名称で書きましょう。専門用語は企業や人事担当者によっては伝わらなかったり、違った意味で使われていることもあります。便宜上言葉を略す場合も、志望する業界や業種で一般的な用語かどうかを調べたうえで慎重に記載しましょう。

長くてもA4用紙3~4枚程度にまとめる

用紙のサイズはA4が一般的です。文量はA4の2~3枚を目安とし、多くても4枚までに留めるのがおすすめです。アピールしたい内容がたくさんあって書き切れない場合は、クライアント企業に求められているスキルや経験に絞り込んで書くのも手です。

記載内容が長すぎると、かえってアピールポイントが伝わりづらくなってしまうものです。たくさんのスキルシートを見てきている企業担当者にとって、長すぎるスキルシートは最後まで読まれないかもしれません。短いと不安になってしまうかもしれませんが、重要なポイントが簡潔に整理されていたほうがむしろ魅力が伝わりやすいのです。

提出前には誤字脱字のチェックを!

全てを書き終えたあとで、誤字脱字のチェックは念入りに行なっておきましょう。スキルシートの始めから終わりまで、通して見直すことが重要です。誤字脱字や日本語の表現が自然かどうかをチェックし、完璧な書類に仕上げましょう

印刷して提出する場合は、紙の状態で確認するのもおすすめです。ディスプレイでは気づかなかった間違いに気づいたり、印刷時に配置が崩れたりしている場合も多いです。

また、数字の全角・半角を統一する、同じ単語の漢字・かなは統一する、年号は西暦で記載するなどの表記ゆれへの配慮も行っておきましょう。

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職種別のテンプレートと記入例

職種別にスキルシートのテンプレート・記入例を公開します。Excel・スプレッドシートをダウンロードして、ご自身のスキルシート作成にお役立てください。

職種 スキルシート記入例(Excel) スキルシート記入例(Googleスプレッドシート)
アプリケーション系エンジニア アプリ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Excel)
アプリ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
インフラ系エンジニア インフラ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Excel)
インフラ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
クリエイター クリエイターの
テンプレートと記入例(Excel)
クリエイターの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
PM・PMO PM・PMOの
テンプレートと記入例(Excel)
PM・PMOの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)

スキルシートが作成できたら、早速案件を探して応募していきましょう。フリーランスの案件探しの方法について知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
フリーランスの仕事の探し方一覧|おすすめの案件の取り方や見分け方

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【プロンプト例付き】ChatGPTで自己PR文を自動作成する方法

ChatGPTで自己PRを作成している画面

自己PR文は、限られた文字数の中で自分の得意分野や性格をアピールする必要があり、「書くのが苦手・・・」「何をどう書いたらいいか分からない」という方も多いはずです。

自己分析をしたり、文章を書いたりするのに自信がない方は、OpenAIが提供しているAIチャットボット「ChatGPT」を頼るのも一つの手でしょう。

ここでは、ChatGPTで自己PR文を自動作成するためのテンプレート例を公開します。

ChatGPTとはそもそも何なのか?が気になっている方は以下の記事をご覧ください。
ChatGPTについて知っておくべき23のこと。進化のタイムラインを総まとめ【テッククランチ】

ChatGPTで自己PR文を自動作成するためのプロンプト例

ChatGPTで自己PR文を自動作成するためのテンプレート例を紹介します。以下のテンプレートをコピーし、各項目を入力してChatGPTのメッセージ入力欄に入力してください

無料版のGPT3.5と、最新バージョンのGPT4が使えますが、今回は無料版のGPT3.5を使用した事例を紹介します。

▼テンプレート


あなたは優秀なキャリアアドバイザーで、スキルシートの高度な添削ができます。以下を参考に、自己PR文を作成してください。作成した自己PR文を、250文字以内に読みやすく要約してください。
# 長所

# 短所

# 最も成功したプロジェクト

# プロジェクトでの役割

# プロジェクトの成果

# 得意分野

# 今後の目標

回答文は「以下、自己PR文を提案します」から始めてください。



上記のプロンプトには、文字数や回答方法の指定など、自己PR文の出力に必要な指示が含まれています。ただし、きちんと項目を記入し、テンプレート通りに入力しても、一度では期待通りの自己PR文が得られない可能性もあります。

ChatGPTの出力結果をブラッシュアップしたい場合は、「Regenerate」ボタンから何度か再生成を試してみましょう。また、特にアピールしたいポイントやこだわりがある場合は、プロンプトの指示を修正し、納得できる自己PR文を完成できるまで、入力を試してみるとよいでしょう

AIチャットボットに入力してよい情報か否かは注意が必要

ChatGPTなどのAIツールを使用する際の注意点として、入力する情報が著作権などのルールで守られていないか、使用が許可されているかなどは慎重に確認しておきましょう。

AIチャットボットに対して、誰かの個人情報や機密情報を入力した場合、それらの情報が学習に利用され、他のユーザーが利用した際に漏洩するリスクがあります。

ユーザーのリテラシーが発展途中であることもあり、不正使用で問題が起こったケースも実際に散見されています。
参考:ChatGPT、広がる社員の不正利用 内規に反した銀行員23人|日経ビジネス

AIの使用に関しては、企業ごとに独自の対応方針を決めているのが実情です。エンジニアのスキルシートに記載する内容でいえば、企業の秘匿資産にあたるソースコードや、取引先の機密情報などは入力できない場合も多いはずです。以上のルールをよく確認しておきましょう。

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未経験の場合、スキルシートに何を書くべきか

「未経験で応募する場合、スキルシートの提出は必要?」と気になっている方もいるでしょう。

結論からいえば、未経験者の場合、スキルシートの提出は必要ありません。職務経歴書に前職までの経験を記載してください。IT業界での経験がなくても、コミュニケーション能力を磨いた経験やマネジメント経験がある場合はアピールポイントになるでしょう。

また職務経歴書に加え、ポートフォリオを作るというアピール方法もあります。ポートフォリオとは、これまでに携わったサイトやアプリなどの成果物をまとめた資料です。未経験者で実務経験がない場合も、個人開発したものがあれば積極的にアピールしていきましょう。

詳しくは、以下の記事で解説しているため、あわせてご確認ください。
フリーランスのポートフォリオ作成方法|エンジニアやデザイナーの見本あり

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書き方が不安ならプロに相談してみる

スキルシートには書き方の正解がないため、「読みやすい言葉遣いになっているか」「自分の市場価値を正しくアピールできているか」など、完成度に自信がない方もいるかもしれません。

レバテックフリーランスでは、エンジニアを中心としたIT専門職のサポートを行っています。最新の案件データと市場トレンドの知見をもとに、アドバイザーがご希望の案件をご提案。「フリーランスになるかはまだ決めていない」「とりあえずどんな案件があるか教えてほしい」などのご相談も歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください

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※本記事は2023年8月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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