ITコンサルとして起業するには?必要な準備や案件の営業方法まで解説

この記事でわかること
  • ITコンサルタントの起業に必要な準備
  • ITコンサルタントが起業に成功する方法
  • ITコンサルタントの案件獲得手段

ITコンサルタントとして起業するなら、成功のために必要なステップや必要なもの、適切な戦略を知っておく必要があります。この記事では、起業の準備段階から、ビジネスプランの立案、法的書類の手続き、資金調達、そして案件の獲得方法までを詳しくご紹介します。

そもそものITコンサルタントの仕事に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは?仕事内容や向いている人の特徴を解説
 

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目次

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ITコンサルタント起業までの5ステップ

開業届を出せばすぐに個人事業としての仕事をスタートできますが、何の計画もなしに始めてしまうと、失敗という結果にもなりかねません。独立して長く活躍するには、段取りを決めて計画的に取り組むことが重要です。

ここでは、開業までの流れを5つのステップにわけて解説します。

開業の目的とタイミングを決める

ITコンサルとして起業するなら、まずは開業の目的を考えることが大切です。開業目的は将来的に、ビジネスを進めるうえでの事業全体のスタンスの主軸になります。目的を定めることが、最終的には事業の成績や存続にも関わるのです。慎重に考え、明確化しておきましょう。

開業の目的が明確になったら、実際に開業するタイミングやそれまでに達成すべき目標として、やるべきことを落とし込んでいきます。

ITコンサルのスキルや経験を身につける

ITコンサルには、専門的な知識やスキルが必要です。そのため、開業届を出したからといってすぐに十分な収入を得られるとは限りません。

コンサルティング業務の全てを1人でこなせるように、そのスキルをコンサルティングファームなどでの経験を通して身につけることが重要です。

実績を積み上げる

コンサルティングファームに勤務している期間は、豊富な実績を積むことを意識しましょう。もちろんスキルも重要ですが、客観的に評価できる実績がなければ、独立した後の案件獲得が難しくなるケースもあります。

また、実績を積み上げることのメリットとして、信頼できる人脈を広げられるという点もあります。豊富な人脈を作っておくと、独立後の情報収集や案件獲得に活きてきますので、こちらも念頭に置いておきましょう。

資金を調達する

開業に必要なリソースを調達することは、最も重要なステップです。具体的には、資金や人材、備品(パソコンや働くための部屋、名刺など)をそろえます。

資金の調達には融資を受ける方法や、クラウドファンディングを活用する方法があります。また、人材調達の際にはエージェントサイトなどを通して、専門的な知識を持っている人に業務委託するのも良いでしょう。

開業前に、必要なものがそろっているかどうか慎重に確認しましょう。また、開業してすぐは収入が安定しないこともあるため、数か月分の生活費は貯金しておいた方が安心です。

開業届を出す

必要な準備が全て整ったら、開業届を出しましょう。屋号や住所を書く欄があるので、どこの住所を書くか、どんな屋号にするかは事前に考えておくとスムーズでしょう。

また、開業届以外にも、事業開始等申告書や本人確認書類の提出が求められる場合があります。対応漏れのないよう、必要なものを定められた機関に提出しましょう。開業届が受理されたら、いよいよ個人事業主としての活動開始です。

開業届や確定申告について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
個人事業主になるには?開業に必要な知識を解説 | レバテックフリーランス

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起業に成功するための5つのポイント

ITコンサルとして起業してビジネスを成功させるには、いくつかのポイントを理解しておく必要があります。仕事がなくなったり、クライアントとのトラブルが起きたりといったリスクを押さえるためにも、これらのポイントを確認しておきましょう。

市場を分析しておく

個人事業主やフリーランスとしてのビジネスを成功させるには、社会のニーズや自分の強みを正しく理解し、クライアント企業に売り込むことが求められます。

自分の強みや弱みについては、スキルシートを活用したり周りの人に相談したりすると良いでしょう。

また、ニュースサイトやSNS、書籍を通して最新の業界トレンドや社会の出来事にもキャッチアップし、動向を理解しておきましょう。特に、クライアント企業の業界については最新のニーズや技術の変化を知っておく必要があります。

スキルシートについては以下の記事でテンプレートを配布しています。スキルや経験を整理するのにお役立てください。
スキルシートの書き方|職種別の記入例とダウンロード可能なテンプレートを紹介 | レバテックフリーランス

ポジショニングを明確にする

社会のニーズや自分の強みがわかったら、どのポジションを狙うのか、戦略を考えます。考えておくべき要素としては、以下のようなものが挙げられます。

  • クライアントの業界
  • コンサルティング範囲
  • 単価
  • 稼働時間

事業を成功させるには、戦略と計画との一貫性が重要です。戦略を実現するための具体的な方法まで明確にし、仮説の精度を高めておきましょう。

計画的に人材を確保する

複数人以上の会社として事業を拡大する想定であれば、人材を集める必要があります。

しかし、起業したばかりの時期は仕事も収入も少なく、すぐに多くの人材を集めることは難しいかもしれません。また、あまりにも低い報酬で募集をかけてしまうと、十分なスキルを持った人材を集めるのも難しくなってしまいます。これらの事情を加味し、人材の数と報酬のバランスを保てるような戦略を立てることが重要といえます。

複数の収入源を持つ

開業して最初の数年は収入が不安定になりがちです。特に会社としての実績が少ないうちは、なかなか高い報酬の案件を獲得できません。そのようななかで高い報酬を払ってくれるクライアントがいると、その1社のみに依存してしまいがち。

しかし、契約をいつ打ち切られるかわからない状況で1社のみに依存するのは危険です。最低でも3社以上のクライアントと契約していることが望ましいです。

長期的な信頼関係を築いておく

起業家にとって、クライアントや同業者、資金調達先との信頼関係は事業を円滑に継続するうえで非常に重要な資産となります。

いくら高いスキルのあるコンサルタントであっても、ミーティングに遅れたり、連絡が遅かったりといったマナーが不足していると、信頼を失うことに繋がりかねません。専門的なスキルだけでなく、ビジネスマンとしてのマナーやコミュニケーションを守り、長期的な信頼関係を築いていきましょう。

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起業によくある失敗パターン3選

副業やフリーランスといった多様なワークスタイルが注目され、開業や独立をする人が増えていますが、実際には、思うような結果を得られず挫折している例も少なくありません。

ただし、起業の際に陥りがちなパターンを把握し、工夫しておくことで失敗の可能性を下げることはできます。起業後に後悔しないためにも、よくある失敗パターンを見ておきましょう。

何も考えずに会社を辞めてしまった

ITコンサルは0から始められるビジネスではありません。専門的なスキルや実績、人脈、資金などが必要です。そのため、準備が不足した状態で、勢いに任せて会社を辞めてしまうとやはり失敗のリスクが高いです。開業を検討する人は、綿密な準備と計画をしてから会社を辞めるようにしましょう。

スキル不足で案件が見つからない

十分なスキルがない状態で開業するのも失敗しやすいパターンの一つです。

よく練られた計画があったとしても、肝心のスキルが足りなければ長期的に稼ぎ続けることはできません。フリーランスや個人事業主は、クライアントから期待通りの成果を得られないと判断されてしまえばすぐに契約を打ち切れる存在でもあります。

したがって、狙う案件で成果を出せるスキルを持っているか、確認しておくことも大事なポイントです。

資金が底を尽きてしまう

資金や資材の不足で失敗するケースも考えられます。十分な資金を用意して事業を始めたとしても、景気や市場ニーズの変動により、当初の見込みが外れることはありえます。

そのため、初期費用は最低限必要だと思われる分よりも多めに見積もっておくことをおすすめします。また、いざというときのための手段や調達先も考えておくと安心感があるでしょう。

個人事業向けの融資についての情報は、こちらの記事をご覧ください。
個人事業主向けのローン借り入れ先とは?融資制度もあわせて紹介

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ITコンサルティングの案件を獲得する方法

ITコンサルとして起業したら、まず欠かせないのが仕事を獲得するための営業活動です。ここでは、ITコンサルが案件を獲得するための手段を3つ紹介します。

フリーランスエージェントを活用する

1つ目はフリーランスエージェントサイトの活用です。フリーランスエージェントは、フリーランス向けに、案件の提案や単価交渉、トラブル対応などの代行を行っているサービスです。

レバテックフリーランスでは、コンサルタントとクライアントとの間で各種のサポートを行っているほか、税金や保険の手続きなど各種のご相談にも応じています。ITコンサルで独立をお考えの方、まだ迷っているという方も、まずはお気軽にお問い合わせください。

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クラウドソーシングサイトを活用する

2つ目はクラウドソーシングサイトです。クラウドソーシングサイトは幅広い業種、仕事の募集がかけられているサイトです。エージェントサイトとは異なり、不特定多数の案件がそろっているため、ITコンサルの案件だけを探すのはやや大変ですが、社会のニーズを知るのには役立つかもしれません。

SNSで情報発信する

X(旧Twitter)やFacebookなどで情報発信することで、悩みを抱えた企業に見つけてもらえる可能性が高くなります。SNSをビジネスとして活用する場合は、個人的な趣味の話題よりも、仕事に関する内容を中心に発信するとよいでしょう。

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ITコンサルとして起業する際のよくある質問

ここでは、ITコンサルとして起業する際のよくある質問に答えていきます。

Q. フリーランスのITコンサルタントの平均年収はどの程度ですか?

フリーランスのITコンサルタントの平均年収は約900万円程度です。

Q. ITコンサルタントとして独立するにあたり、どのようなスキルが必要ですか?

ITに関するスキル、コンサルタントのスキル、経営スキル等が必要です。

Q. 開業届を提出する際はどんな書類が必要ですか?

開業届を提出する際は個人事業の開業・廃業等届出書とマイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードを持っていない場合は、マイナンバーが確認できる書類と運転免許証等の本人確認書類が必要になります。また、開業届の提出と同時に青色申告をする場合は青色申告承認申請書の提出も必要です。

Q. ITコンサルタントとして起業することでどんなメリットがありますか?

効率的に利益が得られる、初期費用やまとまった開業資金が不要、自分で仕事を選べる等のメリットがあります。

Q. 開業届の提出と一緒にやっておくべき手続きはありますか?

青色申告承認書の届出、青色事業専従者給与の届出、給与支払事務所等の開設の届出、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書を開業届の提出時に一緒にやっておくと良いでしょう。ただし、青色事業専従者給与の届出、給与支払事務所等の開設の届出、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書は給与を支払う場合に提出する書類なので、事業内容によっては不要です。

※本記事は2023年10月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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