未経験でWebマーケティングの仕事に就ける?目指し方や必要なスキルを紹介 | レバテックフリーランス
未経験でWebマーケティングの仕事に就ける?目指し方や必要なスキルを紹介
「Webマーケティングの仕事に就きたいけど、未経験からでも大丈夫?」と悩んでいる人もいるでしょう。結論から言うと、未経験からすぐにWebマーケティングの仕事に就くのは難しいですが、ステップを踏めばWebマーケターになることはできます。
この記事では、未経験からWebマーケティングの仕事に就くための具体的な方法を紹介します。また、未経験でWebマーケティングをするのが難しいとされる理由や、Webマーケティングをする際に必要なスキルもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは、インターネットを通じて、商品やサービスの認知度を高めたり、購入に繋げたり、リピーターを獲得したりする活動全般を指します。
Webマーケティングの代表例は、以下のとおりです。
Webマーケティングの手法 | 概要 |
---|---|
SEO(検索エンジン最適化)対策 | ユーザーが検索エンジンに特定のキーワードを入力した際、検索結果でWebサイトが上位に表示されるように施策を行う |
リスティング広告 | ユーザーが検索エンジンに特定のキーワードを入力した際、そのキーワードに関連する商品やサービスの広告を表示する |
SNSマーケティング | SNSにおいて、企業や個人のアカウントで商品やサービス、キャンペーンなどの情報を発信する |
メールマーケティング | すでにWebサイトに登録しているユーザーに対して、新商品やキャンペーンの情報をメールで配信する |
未経験でWebマーケティングをするのは難しいと言われる理由
ここでは、未経験者がWebマーケティングをするのが難しいと言われる理由を紹介します。未経験ですぐにWebマーケティングの仕事に就くのは難しいですが、理由を知ったうえでどう取り組むべきかを決め実行すれば、将来的に携われるようになるでしょう。
専門的なスキルが求められる
未経験者がWebマーケティングをするのが難しいとされる理由には、専門的なスキルが必要なことが挙げられます。Webマーケティングに関するスキルを身につけるには、相当な時間と労力が必要で、本人のスキルレベルや学習意欲によっては、数ヶ月から数年程度かかる場合があります。
また、学習した内容がしっかり身につき、実践で活かせるレベルになっているかを確認するのにも時間がかかるのが一般的です。たとえば、Googleによると、SEOでは施策の効果が出るまでに4ヶ月~1年はかかるとされており、効果が明らかにならないとスキルが身についたかどうかを確認しにくいでしょう。
専門的なスキルの詳細については、後述する「Webマーケティングに必要なスキル5選」を参照してください。
参考:Google検索セントラル|Google
マーケティングに関する実務経験が求められる
未経験者がWebマーケティングの仕事をするのが難しいとされる理由には、実務経験が重視されることが挙げられます。Webマーケティングは、企業の売上に直結するため、クライアントは確実に成果を出せる人材を求めています。
たとえば、実務経験があれば「SEOの施策を行った結果、前年と比べて訪問数が20%、CV数が15%アップした」などといった過去の実績を示せるので、クライアントからの信頼を得やすくなるでしょう。
競争率が高い
未経験者がWebマーケティングの仕事をするのが難しい理由には、Webマーケティングの分野の人材の競争率が高いことが挙げられます。
近年、多くの企業がWebマーケティングに注力するようになり、Webマーケターの需要が高まりました。それに伴い、Webマーケティングの分野に興味を持つ人が増加し、求人・案件に対する応募者数が多くなっています。
レバテックフリーランスが発表した「ITエンジニア・クリエイター スキル・職種別求人倍率」によると、2023年6月時点のWebマーケターの求人倍率は81.0倍でした。
前述の通り、Webマーケティングでは経験者が優先されやすいため、このような高い競争率の中で、未経験者が採用されるのは簡単ではないといえるでしょう。
参考:2023年6月のITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向|レバテック株式会社
Webマーケティングに必要なスキル5選
ここでは、Webマーケティングをするために特に重要なスキルを5つご紹介します。Webマーケターを目指すなら、しっかり身につけておきましょう。
データ分析力
Webマーケティングでは、マーケティング戦略を考える際にデータに基づいた判断が必要なため、データ分析力が求められます。データ分析力とは、大量のデータの中からパターンを見つけ、ビジネスにおける意思決定や、課題解決に役立つ情報を整理する力です。
たとえば、顧客の購買履歴のデータをもとに、顧客の年齢層や、その年齢層の人がよく購入する商品の傾向などを分析し、マーケティング戦略の立案に役立てます。
マーケティングの知識
Webマーケティングには、顧客のニーズを理解した商品やサービスの提供や、競合他社と差別化を図るために、「3C分析」や「4P分析」といったマーケティングの知識が欠かせません。
3C分析とは、顧客のニーズや、競合と比べて自社がどのような強み・弱みがあるかを明確にするフレームワークです。4P分析とは、顧客に商品やサービスを効果的に届けるための戦略を策定するフレームワークです。
<3C>
要素 | 概要 | 決める内容 |
---|---|---|
Customer | ターゲットとなる顧客の分析 | ニーズ、属性(年齢や性別、職業、居住地など)、ライフスタイル、価値観、購買プロセスなど |
Competitor | 競合企業の分析 | 商品・サービス、価格、販売チャネル、プロモーション、強み・弱み、市場シェアなど |
Company | 自社の現状の分析 | 経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)、技術力、ブランド力、販売力、顧客基盤、強み・弱み、差別化のポイントなど |
<4P>
要素 | 概要 | 決める内容 |
---|---|---|
Product | ターゲットに提供する商品やサービス | 機能、デザイン、品質、ブランド、アフターサービスなど |
Price | 価格の設定 | 販売価格、割引、支払い方法、分割払いなど |
Place | 顧客に商品を届けるための流通経路 | 店舗販売、オンライン販売、卸売、代理店販売など |
Promotion | 顧客に購入してもらうための活動 | 広告、広報活動、Webマーケティング、SNSマーケティング、イベント、キャンペーンなど |
たとえば、ECサイトを運営する場合、3C分析で顧客・競合・自社を分析した結果、競合に勝つためにターゲット層や商品といった方向性を定めやすくなります。
さらに、これを4P分析に落とし込むと、商品の特性や販売価格、販促方法などの戦略を練りやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力
Webマーケティングでは、さまざまな人々との協力が必要なため、コミュニケーション能力が求められます。コミュニケーション能力が高いと、クライアントとのやりとりや、チーム内での情報共有がしやすくなり、プロジェクトの進行がスムーズになります。
具体的には、以下のようなコミュニケーションスキルが必要です。
- 相手にわかりやすく説明する力
- 相手の真意を汲みとる傾聴力
- 相手からの理解や共感を得る提案力
たとえば、データ分析の結果をチームメンバーにわかりやすく説明したり、クライアントに戦略の提案を行ったりする際に、これらのスキルを活かせるでしょう。
情報収集能力
Webマーケティングでは、最新のトレンドや技術、競合他社の動向、顧客のニーズなど、常に新しい情報を入手し活用する必要があるため、情報収集能力が求められます。
業務との関連性が高い業界や商品・サービスに関して、以下のような方法で情報収集すると良いでしょう。
- ニュースサイトやブログ、ソーシャルメディアをチェックする
- 専門書や論文を読む
- セミナーやカンファレンスに参加する
- 競合他社のWebサイトやSNSを参考にする
たとえば、SEOを行っている場合は、Googleのアルゴリズムのアップデートに関する情報をいち早くキャッチすることで、適切な対策を講じられるでしょう。
戦略立案能力
Webマーケティングでは、効果的なマーケティング活動をするための明確な目標設定と、それを達成する具体的な計画が必要なことから、戦略立案能力が求められます。
戦略立案は、主に以下のステップで行います。
- 現状の分析
- 目標の設定
- ターゲット顧客の明確化
- 施策の検討と選択
- 実行計画の策定
たとえば、Eコマースサイトの売上を増加させる目標の場合、まず現状の分析を行い、ターゲットとなる顧客を明確にします。その後、SEO対策やリスティング広告、SNSマーケティングなどで、どの施策を重点的に行うかを検討し、具体的な実行の計画を立てるのが一般的です。
未経験からWebマーケティングの仕事に就く方法
ここでは、未経験からWebマーケティングの仕事に就くための3つの方法をご紹介します。
- Webマーケティングのスキルを身につける
- 自身のブログやSNSでWebマーケティングを行う
- 実務経験を積める案件を探す
それぞれ詳しく紹介します。
Webマーケティングのスキルを身につける
未経験者がWebマーケティングの仕事に就くためには、まず業務に必要なスキルを身につけることが大切です。
Webマーケティングのスキルを身につける方法はさまざまですが、以下のような選択肢があります。
- オンライン講座の受講
- 書籍やWebサイトでの独学
- セミナーやワークショップへの参加
- 専門学校や大学での勉強
たとえば、Googleが提供する無料のオンライン講座「Googleデジタルワークショップ」では、デジタルマーケティングについて学べます。また、「Web担当者Forum」や「MarkeZine」などのWebサイトでも、最新のマーケティング情報を得られるでしょう。
Webマーケティングについて学べるWebサイトについて知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
Web担当者Forum|株式会社インプレス
MarkeZine|株式会社翔泳社
自身のブログやSNSでWebマーケティングを行う
Webマーケティングの仕事に就くためには、実践経験が必要です。まずは自身のブログやSNSを活用して、実際にWebマーケティングを行うと良いでしょう。
たとえば、自身のブログを開設して、SEO対策を行います。キーワードの選定やコンテンツの最適化、内部リンクの構築など、実際にSEO施策を実践することで、スキルの定着と実績づくりができます。
実務経験を積める案件を探す
Webマーケティングの仕事に就く際には、実務経験が求められることが多いです。実務経験を積むには、クラウドソーシングを利用して案件に参画する方法があります。
クラウドソーシングとは、インターネット上で、企業が不特定多数の人に業務を依頼するサービスです。未経験者が対応できる案件からベテラン向けの内容まで、幅広い案件があります。まずは、未経験者が対応可能な案件に参画し、実務経験を積んでいきましょう。
そして、ある程度経験やスキルが身についたら、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。フリーランスエージェントとは、フリーランス向けに案件の紹介を行うサービスで、登録者のスキルや希望に合った案件を紹介してくれます。レバテックフリーランスでは、IT・Web業界に特化した案件を取り扱っています。案件についての相談だけでも利用できるので、ぜひ登録をご検討ください。
※本記事は2024年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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