UI/UXデザイナーの将来性は？フリーランスとの相性や年収も紹介 | レバテックフリーランス
UI/UXデザイナーの将来性は？フリーランスとの相性や年収も紹介
「UI/UXデザイナーを目指したいけど、将来性に不安がある」という方がいるのではないでしょうか。
この記事では、デザイン業界の市場動向をもとにUI/UXデザイナーの将来性を解説します。また、フリーランスとしての可能性についても触れているので、UI/UXデザイナーとしてのキャリアを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
UI/UXデザイナーの仕事には将来性がある！
デジタル化が進む現代社会において、ユーザーインターフェース（UI）とユーザーエクスペリエンス（UX）の重要性はますます高まっています。
ここでは、デザイン業界の市場動向と、UI/UXデザイナーとして生き残るためのポイントについて解説します。
デザイン業界の市場動向
デザイン白書2024年によると、2016年から2021年にかけてデザイン事業所数はやや増加しています。
また、デザイン事業所の売上高も2014年から2021年にかけて増加傾向にあり、業界の経済規模が拡大傾向にあることが推測できるでしょう。
最近は、AIやIoT（モノのインターネット）の発展に伴い、新たなデバイスやサービスが登場しています。業界の市場規模が拡大している背景としては、これらの技術に対応してUI/UXデザインのニーズが増加していることも考えられるでしょう。
参考：デザイン白書2024｜公益財団法人日本デザイン振興会
生き残るにはほかのデザイナーとの差別化が必要
UI/UXデザイナーとして長く活躍するためには、ほかのデザイナーと差別化する必要があります。
近年は、UI/UXデザインの需要が増したことでデザイナーを志望する人が増え、競争が激しくなっています。そんな中で、クライアントから選ばれるデザイナーになり、長期的なキャリアを築くには、独自の強みを身につけなければいけません。
ほかのUI/UXデザイナーと差別化するには、特定の業界や分野に特化したUI/UXデザインのスキルを磨いたり、独自のデザインスタイルや表現方法を確立したりする方法があります。
「将来性のあるデザイナーになれるだろうか…」と不安になったときは、そもそも自分にデザイナーの適性があるか見極めることをおすすめします。デザイナーに向いている人の特徴について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
UIデザイナーに向いている人の特徴とは？年収や未経験で目指す方法を紹介
UI/UXデザイナーの将来性が懸念される理由
UI/UXデザイナーの需要は高まっているものの、一方では将来性に対する懸念もあります。ここでは、「UI/UXデザイナーはやめとけ」といわれる2つの理由について説明します。
AI技術がデザイナーの仕事を減らす可能性があるから
UI/UXデザイナーの将来性が懸念される背景の一つとして、AI技術の急速な発展が挙げられます。現在のAIは、Webページのレイアウト生成や、ブランドイメージに合わせたカラーパレットの提案などを行うことが可能です。
こうした技術の進歩により、定型的なデザイン業務や初級レベルのタスクはAIに代替される可能性が高まっています。
AIが進化する中でUI/UXデザイナーが生き残るには、AIにはない感性や創造性を磨き、人間にしか生み出せない価値を提供するスキルを身につける必要があるでしょう。
UI/UXデザイナーの役割が曖昧で理解されていないから
UI/UXデザイナーの役割や価値が理解されていないことも懸念点の一つです。
この背景には、UI/UXデザイナーがプロダクトデザイナーと混同されがちであることが挙げられます。そもそも、UI/UXデザイナーは、製品の視覚的な要素やユーザー体験を設計する職種です。一方、プロダクトデザイナーは、コンセプトやマーケティング戦略の立案も含めて製品全体の方向性を決める役割を果たします。
両者は、異なる役割を持ちながらも互いに補完し合う職種であるため、境界が曖昧で混同されることが多いです。
収入面の将来性は？UI/UXデザイナーの年収相場
UI/UXデザイナーの将来性を考える上で、収入面は重要な要素の一つです。自分にとって必要な収入を得られる見込みがあるか、あらかじめ把握しておきましょう。
ここでは、UI/UXデザイナーの年収相場について、会社員とフリーランスに分けて解説します。
会社員のUI/UXデザイナーの年収相場
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、企業に所属するUI/UXデザイナーの平均年収は557.6万円です。
また、年齢別に見た平均年収は以下の通りです。
企業に属するUI/UXデザイナーの平均年収は、55～59歳で最も高い732.1万円になることが分かります。
年収は、年齢だけでなく、勤め先の規模や個人のスキルの高さ、役職などによっても変動すると考えられます。
フリーランスのUI/UXデザイナーの年収相場
フリーランスのUI/UXデザイナーの一般的な年収の目安は、600～700万円程度です。
フリーランスの年収相場は正社員よりも変動幅が大きい傾向にあり、どれだけ稼げるかは案件の受注状況などによって異なります。
受注している案件数が多ければ、それだけ稼げる額は増えるでしょう。また、高単価案件を獲得するスキルや営業力のあるフリーランスほど、年収を上げやすくなります。
未経験からUI/UXデザイナーになるには
未経験からUI/UXデザイナーになるには、基礎的な知識を習得し実績を積む過程が必要です。
ここでは、未経験者がUI/UXデザイナーになるための具体的なステップを4つ紹介します。
- UI/UXデザインについて学ぶ
- デザインツールの扱い方を習得する
- UI/UXデザインを自分で制作してみる
- ポートフォリオを作成する
それぞれ詳しく解説します。
UI/UXデザインについて学ぶ
UI/UXデザイナーになるための第一歩は、UI/UXデザインの基礎知識を身につけることです。UI/UXデザインを学ぶには、以下のような方法があります。
| 学習方法 | 具体的な方法、サービス、書籍など |
|---|---|
| オンライン学習プラットフォームの活用 | UdemyやCourseraなどでデザインに 関連するコースを受講する |
| 書籍の活用 | UI/UXデザインの入門書や専門書を読む 例）『UIデザイン必携 ユーザーインターフェースの設計と 改善を成功させるために』（原田秀司著、翔泳社） |
| デザイン系Webメディアの活用 | デザイン系Webメディアで最新のトレンドや 業界の動向を知る 例）Goodpatch Blog（株式会社グッドパッチ）： UI/UXの話題を中心に独自のノウハウを発信するブログメディア |
| コミュニティへの参加する | デザイン関連のコミュニティに参加しほかの デザイナーと情報交換する 例）前田デザイン室：元・任天堂デザイナー 前田高志が運営するコミュニティ |
これらの方法を組み合わせて学習することで、UI/UXデザインの基礎を身につけられるでしょう。
デザインツールの扱い方を習得する
UI/UXデザイナーとして活躍するためには、主要なデザインツールの使い方を習得することが不可欠です。以下は、UI/UXデザイナーが使用する代表的なツールです。
これらのツールの使い方を習得するには、公式チュートリアルやヘルプドキュメントを閲覧しましょう。
また、デザインツールを学ぶ際は、まずは1つのツールに絞って集中的に学び、基本的な操作に慣れてからほかのツールに挑戦するのがおすすめです。各ツールの特徴を理解し、状況に応じて適切なツールを選択できるようになることを目指しましょう。
UI/UXデザインを自分で制作してみる
UI/UXデザインの基礎やツールの使用方法を学んだら、実際にUI/UXデザインを制作してみましょう。デザインを制作することで実践的なスキルを身につけられます。
制作に入る際は、まず身近なアプリやWebサイトのUIを模写することから始めると良いでしょう。既存のデザインを真似ることで、プロのデザイナーがどのような考えでデザインを作成しているかを学べます。
次に、架空のプロダクトやサービスを想定し、オリジナルのUI/UXデザインを制作してみるのもおすすめです。この過程で、ユーザーの行動や心理を考慮しながらデザインを作ることを意識すると、より実践的なスキルが身につきます。
ポートフォリオを作成する
UI/UXデザイナーとして仕事をするには、自身のスキルや実績を示すポートフォリオが必要です。
ポートフォリオとは、クリエイターが自身の作品や実績をまとめた資料のことで、就職や転職、クライアントへの提案時に自分のスキルや経験をアピールするために使用します。
ポートフォリオには、それまでに制作した作品の中でも、自分の強みや個性が伝えられる作品を選んで掲載しましょう。作品を制作した背景やデザインを決定した理由のほか、可能であればユーザーテストのフィードバックを含めるのもおすすめです。
作成したポートフォリオは、個人のWebサイト作成するほか、 MATCHBOXやDribbbleなどのプラットフォームを活用して公開する方法もあります。
ポートフォリオの詳しい作成方法については、下記の記事でも詳しく解説しています。
フリーランスのポートフォリオ作成方法｜エンジニアやデザイナーの見本あり
参考：
MATCHBOX｜株式会社マイナビワークス
Dribbble｜Dribbble
UI/UXデザイナーは将来フリーランスになりやすい
UI/UXデザイナーは業務内容の特性上、フリーランスとして活躍しやすい傾向があります。
ここでは、UI/UXデザイナーがフリーランスになりやすい理由について、以下の2つの観点から詳しく解説します。
- 時間や場所に捉われない働き方を実現しやすい
- UI/UXデザインのフリーランス案件は豊富にある
時間や場所に捉われずにない働き方を実現しやすい
UI/UXデザイナーがフリーランスとして活躍できるのは、時間や場所に捉われない働き方を実現しやすいからです。
デザイン作業の多くは、パソコンさえあれば場所を選ばず行えます。そのため、オフィスに縛られることなく、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、好きな場所で仕事をすることが可能です。
クライアントとのコミュニケーションも、オンラインツールを活用することで円滑に行えます。Web会議システムやチャットツールを使用すれば、対面でのミーティングも最小限に抑えられるでしょう。
UI/UXデザインのフリーランス案件は豊富にある
UI/UXデザイナーがフリーランスとして活躍しやすい2つ目の理由として、豊富な案件数が挙げられます。デジタル化が進む現代社会では、WebサイトやアプリケーションのUI/UXデザインへの需要が高まっており、それに伴いフリーランスデザイナーの需要も増加しています。
また、クラウドソーシングサイトやフリーランス向けのエージェントの普及により、案件探しも容易になりました。こうしたサービスを使えば、駆け出しのフリーランスでもさまざまな案件にアクセスできます。
フリーランス向けエージェントのレバテックフリーランスでは、UI/UXデザイナー向けの案件を扱っています。フリーランスとして希望するキャリアをヒアリングしたうえで、キャリアプランに沿った案件をご提案しているので、独立を検討している方はぜひご相談ください。
※本記事は2025年1月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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