フリーランスの子どもは保育園入園に不利?必要書類や審査のコツを解説

家で仕事をしながら育児に励むフリーランス(個人事業主)にとって、保活の壁は厚く感じられるでしょう。「会社員ではないから選考で落とされるのではないか」と不安を抱える方も少なくありません。
保育園へ入園させるための基本的な条件は、フリーランスも正社員も変わりません。しかし、育児の環境を総合的に判断する審査の仕組み上、自宅で働くスタイルが影響を与えるケースも見受けられます。

この記事では、フリーランスが子どもを保育園に入園させる方法についてまとめました。審査で不利になってしまう原因や受かるコツ、書類の書き方についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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フリーランスの子どもが保育園入園で不利になる理由

フリーランスは、会社員と比較して子どもを保育園に入れるための活動(通称:保活)で苦戦を強いられる傾向にあります。なぜなら、多くの自治体において「外勤」よりもフリーランスに多い「自宅内での就労」の方が、育児を並行しやすいと見なされてしまうからです。客先へ常駐するスタイルであっても、就労実績を証明する書類の準備に手間取ったり、雇用契約がないゆえに継続性を疑われたりするおそれがあります。

こうした働き方の差は、自治体が採用している「基本指数」という点数制度であらわされます。この制度は、保護者の就労状況を数値化し、保育の必要性が高い世帯から優先的に入園を決定するものです。

たとえば、同じフルタイム勤務であっても、外勤なら20点満点、居宅内作業なら18点といったように、項目ごとに差がつけられている地域も存在します。

外で働く会社員の場合、「子どもを家庭で見るのは物理的に不可能」と認定されやすいです。しかし、自宅を作業場とする場合は、「育児と仕事の両立が可能」と見なされる傾向にあります。現実には、仕事と育児を同時にこなすことは難しいケースが多いです。中途半端な並行は仕事の責任を欠くことにもつながりかねず、書面上の判断と実際の状況さには大きな隔たりがあります。

保育園の入園審査について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

個人事業主が保育園の申請に必要な書類は?入園までの流れを解説

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フリーランスの子どもが保育園の審査で受かるコツ

自治体の評価基準を理解し、保育の必要性を証明できれば、フリーランスであっても審査の通過率を高められるでしょう。

この章では、フリーランスが保育園の入園審査に受かるコツを紹介します。

フリーランスが保育園審査に受かるコツ

獲得できる指数を試算しておく

まずは自分の世帯が合計で何点になるか計算しましょう。事前にシミュレーションを行えば、合格ラインに届くために何が足りないのか、課題点が見えてきます。

指数は「就労状況」や「家庭環境」といった項目ごとに細かく設定されています。「就労時間が週何時間から何時間までであれば何点になるのか」といった基準を、自治体の手引きから読み解きましょう。

もし希望の園の合格ラインに届かない場合は、審査対象となる期間の「就労時間」や「就労日数」を増やすなどの調整を検討しましょう。たとえば、「週4日・1日7時間」を「週5日・1日8時間」に増やすことで基本指数が上がる可能性があります。

開業届を出しておく

税務署へ開業届を提出していれば、プロとして仕事に励んでいる証明になります。屋号を持って活動していると、事業の実体が自治体からも認められやすくなるでしょう。

単に「フリーランスとして働いている」と述べるだけでは、趣味の延長と区別が付きにくいと判断されかねません。公立の認可園では基本的に書面による選考が主軸となるため、客観的な証明があるだけで信頼度が変わるのです。

自治体によっては、就労証明書に加えて開業届の写しを任意ではなく必須とする地域もあります。

まだ開業届の手続きを済ませていない方は、早めに税務署で届出の控えを準備すると良いでしょう。

認可外保育園に預けて保育実績の加点を得る

認可園の選考前に、あえて認可外施設へ子どもを預ける方法もあります。「すでに復職して、有償で子どもを預けながら働いている」という実体を作ると、受託実績として加点を得られる仕組みです。

多くの自治体では、すでに保育を外部に委託して働いている世帯に対して「保育の緊急度が高い」と判断し、調整指数を加算します。認可保育園の空きを待つ間、認可外施設へ預けて仕事を継続すれば、選考において会社員を上回る点数を確保できるケースもあります。保育料の負担は一時的に増えますが、将来的に認可園へ入園させるための投資と捉えて動くのも一つの手段です。

客先常駐の案件を獲得して就労の評価を上げる

オフィスへ出向いて働く客先常駐案件を獲得し、外勤扱いの点数を狙うのも一つの方法です。自宅外での勤務が証明できれば、会社員と同じ「外勤」の区分で審査を受けられる可能性が高まります。通勤が発生する働き方は、自宅作業よりも家庭での育児が不可能であるとアピールできるからです。選考の期間だけでも常駐型のスタイルに切り替えれば、審査の合格ラインに届くかもしれません。

こうした条件に合う案件を自力で探すのは手間がかかりますが、各業界に精通したエージェントサービスを頼れば、スムーズに希望の仕事を見つけられます。

ITやWeb業界で活動している方であれば、レバテックフリーランスが力になります。レバテックフリーランスは、専任の担当者が要望に沿った案件を提案するだけでなく、参画までのスケジュール調整や単価交渉まで代行してくれるのが特徴です。

初めて常駐で働く場合でも不安を抱えずに業務へ集中できるよう、参画中も担当者が細やかにフォローします。

保活と仕事を両立させる第一歩として、まずは気軽にお問い合わせください。

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フリーランスが保育園へ提出する就労証明書の書き方

就労証明書は、フリーランスがプロとして働いている事実を保育園に伝えるための書類です。記入内容に不備や曖昧な点があると、就労実態がないと判断されるおそれがあるので、注意しましょう。

この章では、保育園へ提出する就労証明書の書き方を解説します。

参考:「就労証明書」に関する情報|こども家庭庁

事業所名・所在地

「事業所名」の欄には自分の屋号や事業で広く使用している名称を記入します。屋号を持っていない場合は、個人の氏名のみを記入すれば差し支えありません。

「所在地」には事業を行っている場所の住所を記入します。事業所と出勤先の住所が異なる場合は、「本人就労先事業所」の記入も必要になります。常駐案件を受けている場合は、本人就労先事業所の欄に出勤する企業の住所を記載しましょう。審査の担当者が書類を見た際に、どこで事業を営んでいるのかが一目で伝わるように意識して記入します。

雇用(予定)期間等

「雇用(予定)期間等」の欄は、フリーランスであれば基本的に「無期」へチェックを入れます。定年や契約満了といった期限を設けずに事業を営んでいる実態を反映しましょう。

「期間」の項目は、開業届に記載した「事業開始日」を記入してください。基本的には、フリーランスとして活動を始めた日付を記せば、審査における就労の実績として認められます。

記載した日付が他の提出資料と矛盾しないよう、手元にある書類を確認しながら記入しましょう。

雇用の形態

就労証明書にある「雇用の形態」の項目は「自営業」を選択してください。

配偶者や親族が経営する事業を手伝っている立場であれば「家族従事者」に該当するケースもあります。分類を誤ると就労の実態が正しく伝わらず、保育の優先順位が変わってしまうかもしれません。

判断に迷う際は、自治体のWebサイトにある記入要領を参照したり、窓口で直接確認したりして、手続きを進めましょう。

就労時間

「就労時間」には、月間の稼働日数や、1日あたりの平均時間を明記します。

フリーランスは日によって仕事量が変わる場合もあるため、平均的な数字を算出してください。

勤務形態が不規則な際は、「変則就労の場合」の項目へ詳細を記入します。手元の業務日誌やスケジュール帳を確認し、作業時間や休憩といったスケジュールを細かく記載しましょう。

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フリーランスの子どもが認可保育園に落ちた場合の代替案

認可保育園への入園が難しいときは、認可外保育施設やベビーシッターサービスの活用を検討しましょう。認可外保育施設は役所を通さず園と直接契約を結ぶ形となるため、自治体の選考基準や点数に左右されません。

入園の可否は施設側の受け入れ状況に委ねられており、会社員に比べて指数で不利になりやすいフリーランスでも利用できるチャンスがあります。急な納期や打ち合わせが入った場合は、ベビーシッターを組み合わせれば仕事の継続を諦めずに済むでしょう。

認可外施設へ預けている実績を作っておくと、次回の入園審査で優先的に扱われる可能性が高まるというメリットもあります。自治体によりますが、すでに有償で子どもを預けて働いている世帯に対し、調整指数を加算する仕組みを設けているためです。

将来的に認可保育園へ入園させるための準備として、認可外施設への預け入れを検討するのも一つの手段です。地域の施設情報を収集し、早めに相談や見学を済ませておきましょう。

フリーランスが受けられる育児支援制度について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスには育休制度がない!出産・育児の支援制度を紹介

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フリーランスの保育園入園に関するよくある質問

ここでは、フリーランスが子どもを保育園に入園させる際のよくある質問に答えていきます。

Q.フリーランスは正社員と比べて子どもが保育園に入園する際に不利?

自治体の方針によりますが、フリーランスは正社員と比較して、保育園への入園選考で不利になる場合が多いです。多くの地域では、外のオフィスへ通勤する保護者の方が「家庭で子どもを見るのは物理的に不可能」と認定されます。一方、自宅にいるフリーランスは「仕事の合間に面倒を見られるだろう」と捉えられ、保育の緊急性がないとされてしまうためです。客先へ常駐して働くスタイルであっても、契約の継続性や雇用形態の違いから、正社員と同等の点数を得られないケースも珍しくありません。自身の働き方が自治体の基準でどう評価されるか、事前に確認すると良いでしょう。

Q.  認可保育所の保活で計算される基本指数にはどんな項目がある?

基本指数には、主に保護者の「就労状況」「健康状態」「家庭の環境」といった、保育を必要とする根本的な理由に関する項目が含まれます。自治体はこれらの項目を数値化し、日中の保育がどれほど困難であるかを客観的に判定する仕組みです。

週あたりの就労日数や1日の稼働時間が長いほど点数は高くなり、反対に勤務時間が短い、あるいは就労していない場合は点数が低くなります。疾病や負傷、障害の有無、さらには同居家族の介護や看護といった「就労以外の事情」も、基本指数の算定項目として扱われます。

Q. 個人事業主の場合、保育園申請にはどんな書類が必要?

就労証明書のほかに、所得税の確定申告書類のコピーといった、事業の実体を証明する資料が求められます。正社員であれば勤務先が発行する証明書1枚で済みますが、個人事業主は自ら仕事の状況を立証しなければなりません。そのため、契約書のコピーや直近の就労実績表など、多角的に「働いている事実」を示す書類が必要になります。地域ごとに提出すべき書類の細かなルールが異なるため、自治体のWebサイトをチェックしたり、窓口で直接相談したりして、何を用意すべきか事前に確認しましょう。

Q. 基本指数で認可保育園に入れなかった場合の代替案は?

認可保育園への入園が叶わなかった場合でも、認可外保育施設やベビーシッターサービスを併用しましょう。無認可の施設であっても、独自の教育方針や理念を掲げた質の高い園は数多くあります。まずは民間施設へ預けて「有償での保育実績」を作れば、次回の認可園の選考で加点される可能性が高いです。一時預かりやファミリーサポートなどの自治体サービスを組み合わせる手法も考えられます。

Q. 認可外保育園と認証保育園にはどんな違いがある?

認可保育園は国が定めた厳しい設置基準を満たす施設であり、認可外はそれ以外の保育施設の総称です。その中でも「認証保育園」は、大都市圏のニーズに応えるために自治体が独自の基準で認可した施設を指します。認可外施設は、保育料やサービス内容を園ごとに設定できる点が特徴です。夜間保育に対応していたり、学習プログラムが充実していたり、施設ごとに特色があります。役所を通さずに園と直接契約を結べるため、点数制度に縛られずに入園を申し込めるのがメリットです。

※本記事は2026年4月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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