ITコンサルタントにおすすめの資格を紹介!取得するメリットも解説 | レバテックフリーランス
ITコンサルタントにおすすめの資格を紹介!取得するメリットも解説
「ITコンサルタントを目指しているけれど、必要な資格はある?」と疑問を抱いていませんか?
この記事では、ITコンサルタントに資格が必要かどうか解説します。また、取得するメリットや、おすすめの資格、資格選びに迷った際の対処法、ITコンサルタントに必要なスキルについても紹介しています。
転職を考えているITエンジニアの方は、ぜひ参考にしてください。
ITコンサルタントに資格は必要?取得がおすすめな理由
ITコンサルタントには資格が必須ではありませんが、取得することで多くのメリットがあります。
まず、スキルアップを図れることです。資格試験の学習を通して体系的な知識を身につけられるため、実務においても論理的な提案や解決策を提示しやすくなるでしょう。
さらに、資格は専門知識の高さを裏付ける客観的な証明となり、クライアントや企業へのアピール材料にもなります。資格を持たない人材との差別化が図れ、転職活動やフリーランスとしての案件獲得を有利に進められる可能性が高まります。
フリーランスのITコンサルタントに興味がある方は、以下の記事も参考にしてください。
ITコンサルタントの単価相場は?フリーランスになるメリットや将来性について解説
ITコンサルタントにおすすめな資格11選
ITコンサルタントを目指す方、活躍中の方に役立つ資格は多数存在します。ここでは、未経験者向けと経験者向けに分けて、おすすめの資格を11種類紹介します。
ITコンサルタント未経験者向けの資格6選
ITコンサルタントを目指す未経験者は、まずは基礎的なIT知識を証明する資格の取得がおすすめです。どういった資格が良いか、確認していきましょう。
1. 基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITの基礎知識をカバーしている資格です。具体的には、ITを活用した戦略の立案、システムの企画、要件定義、設計・開発・運用に関するスキルが問われます。
| 資格名 | 基本情報技術者試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | 7,500円(税込み) |
| 合格 基準 |
各科目の評価点が基準点(600点)以上 |
| 合格率 | 40.5%(令和7年度7月) |
2. CompTIA Project+
CompTIA Project+は、プロジェクト管理の実務能力を評価する国際的な認定資格です。主に小規模・中規模のプロジェクトを担当する実務者を対象としています。
評価されるスキルは、プロジェクトの進捗管理やコミュニケーション、ステークホルダーとリソースの管理、文書関連などに関するスキルです。
| 資格名 | CompTIA Project+ |
|---|---|
| 運営 | CompTIA |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | 51,006円(税込み) |
| 合格 基準 |
710スコア以上(100~900のスコア形式) |
| 合格率 | 非公開 |
3. ITIL®4ファンデーション
ITIL®4ファンデーションは、ITサービスマネジメントのベストプラクティス集であるITILの基礎知識を証明する資格です。試験では、サービスマネジメントについてや、ITIL4のガイダンスを活かした業務改善、サービスバリューシステムの目的と構成要素の理解などが問われます。
| 資格名 | ITIL®4ファンデーション |
|---|---|
| 運営 | PeopleCert |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | 67,793円(税込み) |
| 合格 基準 |
正答率65% |
| 合格率 | 非公開 |
4. CCNA
CCNAは、ネットワーク技術の基礎知識を証明する資格です。この資格では、ネットワークの基礎、IPサービス、セキュリティの基礎、そして自動化とプログラマビリティに関する知識が問われます。
| 資格名 | CCNA |
|---|---|
| 運営 | シスコシステムズ合同会社 |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | $300(日本円で約4万3,500円、税別) |
| 合格 基準 |
非公開 |
| 合格率 | 非公開 |
5. AWS認定資格
AWS認定資格は、クラウドコンピューティングの主要プラットフォームであるAmazon Web Servicesのスキルを証明する資格です。AWS認定資格は、役職と責任別にさまざまな資格が用意されているのが特徴です。
AWS未経験者であれば、まずは AWS Certified Cloud Practitionerを取得するのが良いでしょう。AWS Certified Cloud Practitionerは、AWSとクラウドコンピューティングの基礎知識があることを証明する資格です。
ここでは、 AWS Certified Cloud Practitionerについて紹介します。
| 資格名 | AWS認定資格(AWS Certified Cloud Practitioner) |
|---|---|
| 運営 | Amazon Web Services, Inc. |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | $100(日本円で約1万5,000円) |
| 合格 基準 |
1,000点満点中700点以上 |
| 合格率 | 非公開 |
6. ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、Oracle Databaseの技術力を証明する資格です。ORACLE MASTERはBronze、Silver、Gold、Platinumの4つのレベルがあります。未経験者はまずはBronzeの取得を目指しましょう。Bronzeでは、リレーショナルデータベースの基本的な知識が問われます。
| 資格名 | ORACLE MASTER(Bronze DBA Oracle Database Fundamentals) |
|---|---|
| 運営 | 日本オラクル株式会社 |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | 37,730円(税込み) |
| 合格 基準 |
正答率65% |
| 合格率 | 非公開 |
ITコンサルタント経験者向けの資格5選
ITコンサルタントとして経験を積んだら、より専門的で上位レベルの資格を取得するのがおすすめです。具体的にどのような資格があるのか、確認していきましょう。
7. 応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格であり、より高度なIT知識と応用力を問われます。
| 資格名 | 応用情報技術者試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験 日程 |
春期(4月)、秋期(10月)の年2回 |
| 受験料 | 7,500円(税込み) |
| 合格 基準 |
各科目100点満点中60点以上 |
| 合格率 | 22.1%(令和7年度春期) |
8. プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、システム開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネジメント能力を評価する資格です。プロジェクトの目的を達成するための、計画の策定やスケジュール管理、メンバー編成、コミュニケーション、プロジェクト実績の分析・評価・改善などのスキルを問われます。
| 資格名 | プロジェクトマネージャ試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験 日程 |
秋期(10月) |
| 受験料 | 7,500円(税込み) |
| 合格 基準 |
各科目100点満点中60点以上 |
| 合格率 | 13.9%(令和6年度秋期) |
9. PMP®
PMP®(Project Management Professional)は、国際的なプロジェクトマネジメントの資格です。この資格は、プロジェクトマネジメントにおける実務経験、人材教育、および知識レベルを評価し、プロフェッショナルとしての能力を認定するものです。
| 資格名 | PMP® |
|---|---|
| 運営 | Project Management Institute, Inc.(PMI) |
| 試験 日程 |
通年 |
| 受験料 | 非会員:$655(日本円で約9万5,000円) 会員:$405(日本円で約5万8,800円) |
| 合格 基準 |
非公開 |
| 合格率 | 非公開 |
10. 中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言スキルを有することを証明する資格です。試験では、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策などの幅広い知識が問われます。
| 資格名 | 中小企業診断士 |
|---|---|
| 運営 | 一般社団法人 日本中小企業診断士 協会連合会 |
| 試験 日程 |
一次試験:8月上旬 二次試験(筆記試験):10月下旬 二次試験(口述試験):1月下旬 |
| 受験料 | 一次試験:1万4,500円(非課税) 二次試験:1万7,800円(非課税) |
| 合格 基準 |
一次試験:総点数の60%以上かつ1科目でも満点の 40%未満のないことを基準とし、 試験委員会が相当と認めた得点比率 二次試験:筆記試験における総点数の60% 以上かつ1科目でも満点の40%未満がなく、 口述試験における評定が60%以上 |
| 合格率 | 一次試験:27.5%(令和6年) 二次試験:18.7%(令和6年) |
11. ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、ITを活用した事業革新、業務改革、革新的な製品・サービス開発を企画・推進、または支援するスキルを評価する資格です。試験では、事業特性を踏まえたIT活用戦略の策定能力や、その実施結果を評価する能力などが問われます。
| 資格名 | ITストラテジスト試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験 日程 |
春期(4月) |
| 受験料 | 7,500円(税込み) |
| 合格 基準 |
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰは各試験100点満点中 60点以上かつ午後Ⅱの試験でAランク |
| 合格率 | 15.0%(令和7年) |
どの資格を取得すれば良いか迷ったときの対処法
資格選びに迷った際は、下記の方法を試してみるのがおすすめです。
まず、自分のキャリア目標や業界のニーズに合った資格を検討します。
たとえば、クラウド関連の業務を目指すのであればAWS認定資格、データベース分野に携わりたいのであればORACLE MASTERが有効です。
次に、現役のITコンサルタントに相談することも有益です。現場で求められる資格について、よりリアルなアドバイスを得られるでしょう。
さらに、IT専門のフリーランスエージェントに相談することもおすすめです。IT専門のフリーランスエージェントはIT市場の動向や企業のニーズに精通しているため、業界や企業が求める資格に関する情報を得られます。
市場価値の高い資格を知ることができるだけでなく、希望のキャリアプランに沿った資格取得の優先順位についてもアドバイスを受けられる可能性があります。
IT特化型エージェントであるレバテックフリーランスでも、ニーズの高い資格や、個々のキャリアプランに合わせた資格をご提案できます。また、資格を活かせる案件の紹介や単価交渉なども行っていますので、ぜひお気軽にご活用ください。
ITコンサルタントに必要な4つのスキル
ITコンサルタントとして活躍するためには、資格だけでなくさまざまなスキルが求められます。ここでは、ITコンサルタントに求められるスキルについて解説します。
また、ここで紹介しているスキルは必要なスキルの代表例です。ITコンサルタントに必要なスキルについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【エンジニアのプロ監修】ITコンサルタントとは?年収や資格・向いている人の特徴を解説

1. IT・経営の知識
ITコンサルタントがクライアントの経営課題をITで解決するためには、IT技術と経営の両分野に精通している必要があります。いずれかに偏りがある場合や、両方の知識が不足していると、本質的な課題の発見や適切な解決策の提示が困難となり、クライアントの期待に応えられません。
たとえば、IT技術の知識が不足していると、IT導入の必要性を見誤ったり、適切なシステム選定ができなくなったりするリスクがあります。経営知識が不足している場合は、具体的な評価指標の設定ができず、プロジェクトの成果測定が困難になる可能性があります。
2. 論理的思考力・課題解決力
ITコンサルタントには、論理的思考力と課題解決力が不可欠です。これは、クライアントの抱える本質的な問題を発見し、効果的な解決策を実行するために必要な能力だからです。
論理的思考力とは、問題の本質を見極め、複雑な状況を整理して物事の構造を明確に理解する能力を指します。たとえば、「売上が減少している」という問題に対して、具体的な数値を用いて状況を明確化し、減少要因の分析と対処すべき内容の優先順位付けを行います。
課題解決力は、特定された問題に対して実行できそうな解決策を考え、それを実現するスキルです。売上減少の要因を分析したうえで、新規顧客獲得のためのマーケティング施策や顧客満足度向上策など、複数の対応策を検討・評価して実行計画を立案します。その際、コストや効果、実現可能性を比較し、最適な解決策をクライアントへ提案します。
このように、論理的思考力による問題の本質の明確化と、課題解決力による具体的な解決策の実行、この2つのスキルを効果的に組み合わせることで、課題解決に導くのです。
3. コミュニケーション力
ITコンサルタントには、コミュニケーション力が不可欠です。関係者との連携が円滑に進まないと、情報伝達の遅延や誤解が生じ、プロジェクトの遅延や品質低下といったトラブルにつながりかねません。
特に、クライアントの経営層や関係部門にITの専門知識が不足している場合は、専門用語を避け、分かりやすい言葉で説明する能力が重要となります。これにより、認識の齟齬や意思決定の遅れといった問題を未然に防ぐことができます。
4. マネジメント能力
ITコンサルタントにとって、マネジメント能力は不可欠なスキルの一つです。これは、プロジェクトの推進やチームの統括など、マネジメント力が問われる場面が数多く存在するためです。
具体的には、プロジェクトの進捗管理に加え、予算や人員の確保、開発メンバーとの良好な関係構築など、働きやすい環境をつくれることが重要となります。
ITコンサルタントに必要なスキルの詳細を知りたい方は、IT・Web業界特化型のエージェントであるレバテックフリーランスにご相談ください。専任のアドバイザーが、あなたの現在のスキルとキャリアを踏まえた具体的なアドバイスを提供いたします。ぜひご活用ください。
※本記事は2025年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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