カスタマーエンジニア(CE)を辞めたい理由とは?年収・キャリアパスも | レバテックフリーランス
カスタマーエンジニア(CE)を辞めたい理由とは?年収・キャリアパスも
「カスタマーエンジニアを辞めたい」と思ったものの、今後のキャリアについて不安に思っている人もいるでしょう。
本記事では、カスタマーエンジニアを辞めた後のキャリアパス例を紹介します。また、カスタマーエンジニアを辞めたいと思う主な理由や、離職したい場合の対処法、向いている人の特徴もまとめました。
今後のキャリアでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カスタマーエンジニア(CE)を辞めたいと思う理由
カスタマーエンジニア(CE)として活躍しているものの、辞めたいと考える人は少なくありません。カスタマーエンジニアを辞めたいと思う主な理由について、詳しく見ていきましょう。
顧客からのクレームがストレスに感じる
カスタマーエンジニアの主な仕事は、顧客へのIT製品の導入、利用時のサポート、問い合わせ対応などですが、クレーム対応の頻度も高いために、辞めたいと思う人は多いです。
クレームのなかには、自分や自社に起因するものではなく、顧客側の使用方法が間違っていたケースや、顧客に感情をぶつけられたケースなどもあります。このようなクレームには理不尽と感じ、ストレスが蓄積されやすいでしょう。
深夜や休日に突然呼び出される場合がある
カスタマーエンジニアの仕事では、深夜や休日に突然呼び出され対応しなければならないケースがあることも、辞めたいと思う要因です。
顧客のシステムに問題が発生した場合、顧客側の事業に影響が出ないようにカスタマーエンジニアは即座に対応しなければなりません。
これらの呼び出しにより家族との時間や個人の予定が突然キャンセルされることもあり、長期的には健康や人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、常に呼び出しに備えていなければならない精神的プレッシャーも大きな負担です。このような状況が続くと、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、ワークライフバランスを保つことが難しくなるでしょう。
業務の拘束時間が長い
カスタマーエンジニアを辞めたいと考える理由には、業務の拘束時間が長いことも挙げられます。カスタマーエンジニアは顧客のニーズに迅速に対応する必要があるため、通常の勤務時間内に収まらないことが多く、長時間労働になりがちです。
カスタマーエンジニアの長時間労働の原因には、以下のようなものがあります。
- 複雑な技術的問題の解決に時間がかかる
- アポや現場での作業においては顧客側の予定に合わせなければならない
- 顧客との打ち合わせや現場での作業が長引く
- 報告書の作成や社内会議などの事務作業が多い
このような状況下では、残業が当たり前になり、個人の時間を確保することが難しくなります。
年収に不満がある
カスタマーエンジニアを辞めたいと思う理由には、年収への不満もあります。顧客の事業に影響が出ないよう、残業をしたり突発的な呼び出しへの対応をしたりして早期に問題を解決しますが、それに見合った対価が得られていないと感じる人は多いようです。
具体的なカスタマーエンジニアの年収については、「カスタマーエンジニア(CE)の平均年収は?」を参考にしてください。
スキルアップにつながる気がしない
カスタマーエンジニアを辞めたいと考える理由には、スキルアップにつながる気がしないという点も挙げられるでしょう。カスタマーエンジニアの業務は、既存の製品やサービスのサポートが中心となることが多く、最新の技術やトレンドに触れる機会が限られています。
スキルアップの機会が少ないことは、将来のキャリアに対する不安にもつながります。技術の進化に追いつけないことで、市場価値が低下するのではないかと懸念を抱くカスタマーエンジニアも多いでしょう。
社内の協力体制が整っていない
カスタマーエンジニアを辞めたいと思う理由として、社内の協力体制が整っていないことも挙げられます。カスタマーエンジニアの仕事は、顧客との直接的なやり取りだけでなく、社内のさまざまな部署と連携して問題解決を図らなければなりません。しかし、多くの企業では、この連携がスムーズに行われていないのが現状です。
社内の協力体制が整っていないことによる主な問題点には、以下のようなものがあります。
- 開発部門との情報共有が不足し、技術的な問題解決に時間がかかる
- 営業部門との連携が取れず、顧客ニーズの把握が難しい
- マネジメント層の理解不足により、必要なリソースが確保できない
これらの問題により、カスタマーエンジニアは顧客からの要望や苦情に対して迅速かつ適切に対応することが難しくなります。結果として、顧客満足度の低下や、カスタマーエンジニアの業務負担の増加につながってしまうのです。
カスタマーエンジニア(CE)の平均年収は?
2017年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、カスタマーエンジニアが含まれるIT運用・管理(顧客向け情報システムの運用)の平均年収は608.6万円、IT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)は592.2万円でした。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の平均賃金は約32万円です。平均年収に換算(12ヶ月分)すると約384万円なので、一般の会社員と比べると、平均年収はやや高めといえるでしょう。
参考:
IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省
令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
カスタマーエンジニア(CE)に向いている人の特徴
カスタマーエンジニアに向いている人には、いくつかの共通した特徴があります。
まず、コミュニケーションを取るのが好きな人です。カスタマーエンジニアは、技術的な問題を非技術者である顧客に分かりやすく説明したり、顧客のニーズを正確に理解したりする必要があるからです。
人に役立つことにやりがいを感じる人も向いているでしょう。カスタマーエンジニアの仕事は顧客の問題解決を支援することです。顧客が抱える技術的な課題を解決し、感謝される機会が多いため、満足感を得やすいです。
また、精神力と体力がある人も向いているでしょう。カスタマーエンジニアの仕事は時に長時間労働や緊急対応を要することがあります。こうした状況下でも冷静に対応し、質の高いサービスを提供し続けられる精神力と体力が求められます。
カスタマーエンジニア(CE)を辞めたいときの対処法
ここでは、カスタマーエンジニアを辞めたいときの効果的な対処法について説明します。具体的な内容は、以下の通りです。
今の会社で辞めたい原因を解消できないか検討する
カスタマーエンジニアを辞めたいと思ったら、すぐに退職する前にまずは現在の職場で問題を解決できないか検討することが大切です。問題を解決できれば、退職せずにキャリアを継続できる可能性が高まるからです。
以下のステップを参考に、問題解決を試みると良いでしょう。
- 辞めたいと思う具体的な理由をリストアップする
- それぞれの理由について、自分で改善できることはないか考える
- 上司や人事部門と相談し、会社側で対応可能な改善策がないか確認する
- 改善策を実行し、一定期間様子を見る
たとえば、スキルアップの機会が少ないと感じる場合は、社内研修への参加や新しいプロジェクトへの配属を上司に相談してみると良いでしょう。
今後のキャリアプランを明確にする
対処法を実行しても改善されず、カスタマーエンジニアを辞めたいと考えているなら、今後のキャリアプランを明確にすることが重要です。キャリアプランを明確にすることで、自分の目指す方向性を理解しやすく、スキル習得や転職活動のモチベーションも保ちやすくなるからです。
キャリアプランを明確にするためのステップは以下の通りです。
- 興味のある業界・職種を選定する
- 自身の強みと弱みを分析する
- 志望する職種に必要なスキルを把握する
- 自分に適性がありそうか判断する
- 必要なスキルの習得、転職活動の成功、その後のキャリアなどゴールを設定する
設定したゴールに対して、達成できるよう取り組んでいきましょう。
カスタマーエンジニア(CE)を辞めた後のキャリア
カスタマーエンジニアを辞めた後のキャリアには、さまざまな選択肢があります。ここでは、カスタマーエンジニアを辞めた後の主なキャリアパス例を紹介します。
別の企業のカスタマーエンジニア
カスタマーエンジニアを辞めた後も、別の企業でカスタマーエンジニアとしてキャリアを続ける人もいます。別企業でカスタマーエンジニアとして働く場合、これまでの経験やスキルをそのまま活かせるというメリットがあるでしょう。また、職場が変わることで自分に合った労働環境で働ける可能性が高まります。
ただし、他社に転職したとしても、長時間労働やクレーム対応といった離職の要因が解消されるとは限りません。これは、カスタマーエンジニアという職種自体が、顧客への迅速なトラブル対応を求められるという特性を持つためです。
インフラエンジニア
カスタマーエンジニアからインフラエンジニアにキャリアチェンジする人もいます。インフラエンジニアとは、システムの基盤となるネットワークやサーバーなどの設計・構築・運用・保守に携わる職種です。
カスタマーエンジニアは、障害発生時に迅速な復旧対応を行うため、システムの構成や運用状況を理解していなければなりません。インフラエンジニアとしてシステムの運用や障害対応をする際にもこれらの知識が必要なため、カスタマーエンジニアとして身につけた知識が役立つでしょう。
インフラエンジニアに必要なスキルをより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【エンジニアのプロ監修】インフラエンジニアとは?仕事内容や年収・必要スキル・資格などを徹底解説
システムエンジニア
カスタマーエンジニアからシステムエンジニア(SE)へのキャリアチェンジは、課題解決力を活かせるためおすすめです。システムエンジニアは、システムの企画・開発・運用・保守に携わる職種です。
カスタマーエンジニアは日々の業務で顧客の技術的な問題をしているため、システム設計や開発、運用・保守といった工程において発生する問題解決に直接活かせます。システムの企画段階においても、起こり得るリスクを洗い出し、リスク回避したより良い提案をしやすいでしょう。
システムエンジニアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【エンジニアのプロ監修】システムエンジニア(SE)とは?仕事内容・年収・なり方を解説
社内SE
社内SEへの転向も、カスタマーエンジニアの経験を活かせるおすすめのキャリアパスです。社内SEは、企業内のIT環境の整備や運用、社員へのサポートを担当する職種です。社内向けのシステムを開発するケースもあります。
カスタマーエンジニアと同様に、自社の営業職やマーケターといったITにあまり詳しくない人のサポートや、社内で発生したシステムトラブルの解決にあたる場面が多いです。そのため、これまでの経験をそのまま活かせるでしょう。
社内SEの詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
社内SEの仕事内容とは?やりがい・必要なスキル・年収目安も紹介
※本記事は2025年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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