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システムエンジニア(SE)とは|仕事内容やスキル、年収、プログラマーとの違いも解説

システムエンジニア(SE)は、IT技術の活用やDXの広がりに伴い、需要と活躍の場が増加しています。しかし、システムエンジニアはプログラマーや他のエンジニア職と混同されることもよくあり、具体的な役割の違いが分からないという方も多くいるでしょう。もし将来システムエンジニアを目指すのであれば、仕事内容や必要なスキルをよく理解しておかなければなりません。そこで本記事では、システムエンジニアについて、職種の概要からキャリアパスまで幅広く解説します。

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目次

システムエンジニア(SE)とは
システムエンジニア(SE)の仕事内容
システムエンジニア(SE)と他の職種との違い
システムエンジニア(SE)の平均年収
システムエンジニア(SE)の求人・案件例
システムエンジニア(SE)に必要なスキル
システムエンジニア(SE)になるには
システムエンジニア(SE)に文系からなれる?
システムエンジニア(SE)のやりがい
システムエンジニア(SE)の仕事はきつい?
システムエンジニア(SE)に向いている人
システムエンジニア(SE)に役立つ資格
システムエンジニア(SE)のキャリアパス
システムエンジニア(SE)の将来性
システムエンジニア(SE)の仕事を正しく理解しよう

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システムエンジニア(SE)とは

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システムエンジニアとは、総務省による日本標準産業分類では「情報通信業」の業種に含まれる、ITシステム開発に従事するITエンジニア(技術者)の一種であり、「プログラマー」とセットで語られることの多い職種です。

参考 : 総務省|統計基準・統計分類|日本標準産業分類(平成25年10月改定)(平成26年4月1日施行)

システムエンジニアとプログラマーが担う役割の違いを理解するにあたっては、システム開発のプロセスを知る必要があります。

システム開発のプロセスとは

システム開発のプロセスは、一般的に次のような流れになっています。

要件定義→外部設計→内部設計→ユニットテスト→システムテスト→受け入れテスト→運用・保守

要件定義とは、顧客がどのようなシステムを求めているのかを聞き出し、まとめる作業を指します。外部設計は要件定義をもとにシステム全体の仕様について、内部設計は外部仕様をもとシステムの部分ごとの機能について、ドキュメント(書類)を作成する工程です。

そのあと、実装(コーディング)を行うことで設計に基づくプログラムが記述され、実際にシステムが動作するようになります。テスト(ユニットテストとシステムテスト)のフローを経てシステムの動作が検証されたのち、運用・保守のプロセスに移行します。

こうしたシステム開発のプロセスは、以前の「とにかくプログラムにして書く」やり方に失敗が多かったことへの反省から、1970年代までに多くの開発現場で普及しました。

ソフトウェア開発論の古典として知られるフレデリック・P・ブルックス Jr.『人月の神話』とその続編『デザインのためのデザイン』などに、こうしたシステム開発プロセスの登場の経緯が記されています。

IT系の現場経験がない人は、実装だけがシステム開発に必要なプロセスだと認識しているかもしれません。しかし、実際のシステム開発における実装は、要件定義や設計やテストなどとともに、作業全体におけるひとつのフェーズに過ぎないのです。

もし要件定義や外部設計の段階で問題があり、実装後に不具合が発生したら、大幅なやり直しが必要になります。作業のやり直しは、開発コストの増大につながるとともに、極端な場合には開発失敗の原因にもなり得るでしょう。

実装で問題があった場合にも修正は発生しますが、一般的には要件定義や外部設計の工程で問題があったケース比べると、影響範囲は少ないでしょう。そのため、システム開発において、要件定義や外部設計は重大な責任を伴う作業といえます。

こうした責任の重さと、実装に先立って作業が開始されることなどを踏まえて、要件定義や外部設計はシステム開発における上流工程に属すると認識されています。

関連記事 : ソフトウェア開発の仕事とは

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システムエンジニア(SE)の仕事内容

システム開発では、上流工程から下流工程まで、段階ごとに区切られた一連のフェーズがあります。工程に沿って開発を進めていくことで、トラブル発生時の対処、および原因の追求がスムーズになるためです。

上流工程とは、一般的に顧客の要望にもとづく要求分析や要件定義、基本設計、詳細設計などを指します。一方、下流工程とは、設計書にもとづいたプログラミングや、システムを本格的に稼働させる前のテストなどを指すことが多いでしょう。

要件定義や設計の段階からシステム稼働前のテストまで、システムエンジニアの業務は多岐にわたります。以下の項目では、全体的な開発の流れを説明します。

ヒアリング・要求分析

システムエンジニアは、まず顧客の要求内容を汲み取り、開発の目的を確認します。ヒアリング作業を繰り返しながら、相手側が本当に望んでいることや現状の課題を洗い出し、適切に把握することが重要です。

要件定義

クライアントに十分なITリテラシーがない場合などには、必要なシステムが何かをよく理解しておらず、システムエンジニアに全面的な提案を求めてくることもあり得るでしょう。時にはそのようなニーズにも寄り添ったうえで要件定義を行い、どのような機能を備えたシステムを作るかを決定していきます。

基本設計(外部設計)

システム開発の目的が定まったら、具体的な構成要素をまとめる基本設計(外部設計)を行います。

詳細設計(内部設計)

基本設計を行った後は、実際にプログラミングを進めるために必要となる詳細設計(内部設計)に進みます。

プログラミング

基本的には要求分析や要件定義、設計などの上流工程を担当するのがシステムエンジニアの役割であるため、設計後のプログラミングはSEからプログラマーに引き継がれるのが一般的ですが、プロジェクトの内容や人員の都合によってはSEがプログラミングの作業を行う場合もあります。

テスト

システムが完成したら、正常に稼働するか、また、不具合はないかなどの最終チェックを行います。プログラムの実装工程をプログラマーが担当した場合であっても、結合テスト・総合テストなどにはシステムエンジニアが関わることになるでしょう。

関連記事 : SE(システムエンジニア)の仕事内容

システムエンジニア(SE)と他の職種との違い

窓際に立て話をしている2人のビジネスマンの画像

要件定義や外部設計といった上流工程の作業をシステムエンジニアが担当し、実装はプログラマーが行う、という明確な役割分担があるように思われるかもしれませんが、実際の開発現場ではシステムエンジニアが実装を担当するケースも多く、両者の違いがはっきりとしていないことも多いです。また、上流工程を担当するシステムエンジニアは直接実装をしない場合でも、コンピュータープログラミングについての専門的な知識は必要になります。

システムエンジニアは、Webエンジニアがフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)に分けられたり、インフラエンジニアがネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどに区分されたりすることがあるのとは異なり、求人募集などで担当する作業に応じて具体的な職種名が細分化されていることも少ないでしょう。

システムエンジニアとプログラマーの違いが不明瞭で、職種の細分化が少ない背景のひとつには、システムエンジニアの「なんでも屋」的な性質があると考えられます。システムエンジニアは、上流工程を専門とするエンジニアではなく、「上流工程を含めたあらゆる作業を担当するエンジニア」であるというのが実態に近いでしょう。

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違い

システム開発では、一般的にプロセスごとに多くのメンバーで業務を分担します。そのなかでもシステムエンジニアは、要件定義や内部設計・外部設計、プログラムの実装など、開発プロセスにおける幅広い業務に関わる可能性がある職種といえます。

プロジェクトの規模が大きくなると、スケジュールやリソース(人員や予算をはじめとした経営資源のこと)などのマネジメントをすることもあります。もちろん、すべての作業をひとりで行うことはできないので、他のメンバーと協力しながら作業します。

一方、プログラマーとは、主にプログラミング作業に関わるエンジニアです。ただし、上記のとおり、システム開発における実際の役割や作業分担はプロジェクトごとに変わるため、システムエンジニアとプログラマーの明確な違いを述べるのは難しいこともあります。

受託開発(SIerSE)と自社開発(社内SE)の違い

システム開発では、ひとつの会社内で上流工程を含むすべての開発を担当する自社開発のほかに、ほかの会社から開発業務を委託される受託開発の場合も多くあります。受託開発の場合、委託企業から直接業務を受託する企業が元請け(直請け、1次請け)です。

受託開発は、金融システムや官公庁の各種システム、大手企業で使用される基幹システム(会計、給与、人事などを管理するシステム)などを開発する大規模案件で多く見られます。また、元請け企業がさらに業務を他社に委託し、2次請け(下請け)、3次請け(孫請け)と多重下請けの構造にケースもよくあります。

元請け企業は多くの場合、システムインテグレーター(SIer)といわれる企業です。SIerで働くシステムエンジニアの場合、上流工程の業務や下請け企業に対するスケジュールやリソースなどのマネジメントがメインになり、内部設計や実装を担当する機会は少なくなる場合もあります。

一方、自社開発や非IT系企業のシステム運用業務などを担当する職種が「社内SE」です。社内SEの定義や仕事内容にも幅がありますが、SIerで働くSEとは業務領域がやや異なる場合があり、社内システムの運用や保守、サポート業務などが主な仕事となるケースがあります。

関連記事 : 社内SEとは|仕事内容やメリット・デメリット、転職のポイントを解説

システムエンジニア(SE)の平均年収

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」をもとに計算すると、システムエンジニアの平均年収は568.9万円です。これは従業員規模10名以上の企業で働くシステムエンジニアを対象としたデータで、平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は12.0年となっています。

参考 : 厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」

また、経済産業省は2017年8月に、「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」を公開しています。調査結果によると、日本で顧客向けシステムの開発実装を行う一般的な「SE・プログラマー」の平均年収は593.7万円です。また、ITアーキテクトのような「高度SE・ITエンジニア」は778.2万円、データベース・ネットワーク・セキュリティなどの専門知識を持つ「IT技術スペシャリスト」は758.2万円、「プロジェクトマネージャー」は891.5万円というデータが出ています。

参考 : 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」

以上の結果からわかるのは、システム開発の現場では、スキルやマネジメント能力の高いシステムエンジニアが高収入を得る傾向にあるということです。

もちろん、給料の額や収入は個々の経験年数や年齢、正社員・契約社員・派遣社員のような雇用形態によっても異なるため、すべての人が上記のような年収を得られるとは限りませんが、転職市場において希少価値の高いスキルやPython、Go言語といった需要の高い言語の知識、マネジメント経験を持ったエンジニアは重宝されるでしょう。システムエンジニアをはじめとしたITエンジニアが自分のキャリアプランを考える際には、こうしたニーズと自分の強み・志向性の両方を考えるとよいでしょう。

関連記事 : SE(システムエンジニア)の平均年収|男女・年齢別の年収相場

システムエンジニア(SE)の求人・案件例

システムエンジニアの仕事をイメージしたイラストをペンで書いている男性の手元の画像

ここでは、2021年1月時点でレバテックフリーランスに掲載されている案件を例にして、システムエンジニアの作業内容や必要なスキルなどを見ていきましょう。SEの求人・案件に関心がある方は、参考にしてみてください。

【Java】IoTプロダクトサーバサイド開発の求人・案件

■職種・ポジション
SE(システムエンジニア)

■単価
〜80万円 / 月
※消費税を含めた参画者にお渡しする金額です。

■業務内容
SaaS Plus a boxモデルのサービス開発に携わっていただきます。
具体的には以下のような作業が発生いたします。
 - toC向けバックエンド開発 / 改修
 - toB、社内向けバックエンド開発 / 改修
 - IoTデータを活用した新規プロダクト開発

■求めるスキル
・Javaの開発経験3年以上
・Springbootの経験
・AWS上での開発経験

■歓迎スキル
・IoTアプリケーションの開発経験
・アジャイル / スクラム開発経験

■言語
Java / JavaScript / Python

■最低稼働日数
週3日

■リモートワーク


【Java】IoTプロダクトサーバサイド開発の求人・案件

【Python】自動発注システム開発の求人・案件

■職種・ポジション
SE(システムエンジニア)

■単価
〜95万円 / 月
※消費税を含めた参画者にお渡しする金額です。

■業務内容
自動発注システム開発において、新規プロダクトの立ち上げをご担当いただきます。
- 新プロダクトにおけるバックエンドの実装
- 機械学習の前処理を中心とした業務
- データクリーニングやETLの実装
- API開発

■求めるスキル
・機械学習の経験
・データ処理の経験
・Pythonを用いた開発経験2年以上
・AWSの各サービスの運用経験

■歓迎スキル
・フロントエンドの開発経験
・新規プロダクトの立上げ経験
・データサイエンティストと連携したモデルの実装経験
・スクラム開発経験

■言語
Python

■最低稼働日数
週3日

■リモートワーク


【Python】自動発注システム開発の求人・案件

なお、上記の内容はSEのフリーランス案件の一例であり、必須スキル・歓迎スキルや単価などは、案件と自身のスキル・経験により変わります。

SE (システムエンジニア)の求人・案件一覧

関連記事 : リモートワークのエンジニアの求人案件|必要スキルやプログラミング言語を解説

システムエンジニア(SE)に必要なスキル

システムエンジニアの仕事では、どのような能力が要求されるのでしょうか。ここでは、次のスキルを取り上げます。

  • プログラミングスキル
  • 幅広いIT知識
  • コミュニケーション能力

プログラミングスキル

プログラミングスキルはプログラムの実装に必須であり、プログラマーや、自社開発および下請けの案件などで、プログラミングを行う必要があるシステムエンジニアにとっては真っ先に習得が必要になるスキルといえます。

また、要件定義や外部設計といった上流工程でも、プログラミングのスキルや知識があることは重要です。顧客の要望を受け入れるか判断したり、システムの仕様を決定したりするときには「要求や仕様の通りに実装することはできるか」「可能な場合には時間と費用がどれくらいかかるか」などを、プログラミングの知識をもとに判断するためです。

プログラミングスキルは、実務や社内研修のほか、書籍を読む、プログラミング学習サイトを活用するといった方法で独学できます。システムエンジニアに必要となるスキルのなかで、プログラミングは特別な設備や先生が必要なく、意欲や継続性さえあれば独学で習得しやすいスキルです。一方で、プログラミングに必要な知識は広範かつ複雑なため、自ら積極的にスキルを身につける姿勢が大事になります。

ただし、プログラミングスキルは、独学ではなく実務経験を通じてしか身につけられない部分がある点にも留意してください。とくに、他者と協力しながらプログラムを作っていくノウハウは、現場でしか学べない部分が多くあります。 また、大規模なプログラムを開発するために必要な実践的スキルを学ぶのも、独学では難しいでしょう。

幅広いIT知識

システムエンジニアには、プログラミング以外にも幅広いIT知識が必要です。一例を出すと、実装を行う際には、ハードウェアの設置やネットワーク接続、各種サーバーの立ち上げなど、インフラ構築を行わなければならないことがあります。インフラ構築は、一部専門のエンジニアが担当することもありますが、基本的な部分はシステムエンジニアが担当するケースもあります。

また、要件定義や設計を行う段階でも、インフラ構築について考慮する必要があります。近年はインフラ構築時に仮想化技術やクラウドなどが用いられることもよくあるため、システムエンジニアはそうした知識も身につけておくことが必要になるでしょう。

そのほかにも、 ドキュメントやプログラムコードの管理、テストの実行に関するIT知識などが求められます。たとえば、ドキュメントやプログラムコードの管理に、Gitなどのバージョン管理システムが使用されることが多くなっています。このようなツールを使いこなすスキルも、システムエンジニアにとって大切です。

コミュニケーション能力

システムエンジニアやプログラマーが実装を行う際には、要求仕様や仕様書の内容を正確に理解する力が求められます。さらに、仕様書で記述が抜けていたり、内容が曖昧だったりする点を確認することや、状況の変化を素早く察知して対処することも必要になります。また、自分の作成したプログラムについて言語化し、他人にわかりやすく説明する能力も求められます。

さらに、要件定義や外部仕様作成を任されているシステムエンジニアは、顧客の話を聞いたり、交渉したりする場面も増えます。そのため、システムエンジニアにはコミュニケーション能力も重要です。

時には、営業担当者や企業の経営者とコミュニケーションをとることもあり得ます。そうしたシステムエンジニアは、他のSEやプログラマーに指示を出したり、作業の進捗を管理したりする機会が多くなるため、マネジメント能力やリーダーシップも求められるでしょう。

そのほか、英語力を身につけておくと、海外のクライアントが関わる案件に携われるだけでなく、プログラミングに関する情報をチェックするときなどにも役立ちます。

関連記事 : システムエンジニアに必要なスキル|転職・独立に役立つSEのスキルアップ方法

システムエンジニア(SE)になるには

システムエンジニアの仕事につくには、いくつかのステップを着実に踏んでいくことが大切です。ここでは、システムエンジニアの職につくための代表的なルートを見てきましょう。

独学で勉強する

システムエンジニアの仕事に必要とされるプログラミングスキルのなかで、初歩的なものは独学で学べます。まずは独学で基礎力を身につけ、入社後さらにスキルを向上させていくという方法をとるのもよいでしょう。

プログラミングスクールに通う

独学では挫折してしまいそう、という人は、プログラミングスクールに通うのもひとつの方法です。近年ではオンラインで講座を受講できるスクールも増えています。

未経験者歓迎の求人に応募する

情報系の大学や専門学校に通った、もしくは一定レベルのスキルが身についているのであれば、就職や転職において有利に働く可能性があります。入社後は研修や日々の業務でスキルアップをしつつ、さらに目指すべき専門分野を模索・追求していくのがおすすめです。

副業やアルバイトとして始める

最初からシステムエンジニアとして就職・転職するのに不安を感じるのであれば、まずは副業やアルバイトから始め、主に下流の仕事に携わりつつ、システムエンジニアに必要な実力をつけていく選択肢もあります。

関連記事 : システムエンジニアを未経験から目指す方法|求人状況や転職後の年収、おすすめ資格も紹介

システムエンジニア(SE)に文系からなれる?

システムエンジニアの仕事はどちらかというと理系分野のイメージが強く、文系学部の出身者が仕事に就くのは難しいという先入観を持つ方も少なくありません。しかしながら、実際には文系のシステムエンジニア志望者がシステムエンジニアになったケースも数多くあります。

たとえば、クライアントとの打ち合わせでは技術面の知識だけでなく、相手の考えや要望を汲み取って話を進めていく言語化能力、コミュニケーション能力も求められます。これらの能力に関しては、文系出身者のほうが得意とするケースも多いため、文系ならではの強みを活かしてシステムエンジニアになることは十分に可能でしょう。

システムエンジニア(SE)の大学の出身学部

システムエンジニアという職種に限定したデータではありませんが、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発行した「IT人材白書2017」を見ると、IT企業で活躍するIT技術者の最終学歴・専攻は、情報系学部(情報工学・情報科学など)が最も多く38.9%で、工学系学部(情報系を除く)が14.9%、理学系学部が7.9%、その他の理系学部(農学系、医歯薬学系)が2.2%と、情報系をはじめとする理系学部出身者が多数派であることが示されています。

一方で、経済系・経営系学部が14.7%、文学系学部が5.9%、法学系学部が4.1%、社会学系学部が2.4%、その他文系学部(商学系、外国語学系、哲学・宗教系)が3.5%と、文系出身者も約3割を占めています。

参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「IT人材白書2017」

このことから、基礎をしっかりと身につけていけば、文系の人でもシステムエンジニアとして現場で活躍できるといえます。

システムエンジニア(SE)に高卒からなれる?

IPAの「IT人材白書2020」によると、IT人材のうち、最終学歴が高卒の人の割合は、データサイエンスやAI、IoT、AR/VR、ブロックチェーン、5Gなどの業務に関わる先端IT人材で11.8%、非先端IT人材で16.8%となっており、高卒からシステムエンジニアとして活躍している人も一定数いると考えられます。

参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「IT人材白書2020」

しかし、上記データの調査対象者は40代~50代が全体の7割以上を占めており、若年層では高卒者の割合がもう少し低くなる可能性もあります。また、求人によっては「大卒以上」「大卒・専門卒以上」などといった応募条件が指定されていることもあるため、大学卒業の学歴を持つ人よりシステムエンジニアになるハードルが高くなることもあるでしょう。

関連記事 : システムエンジニア(SE)に文系から就職できる?|仕事内容はきつい?楽しい?

システムエンジニア(SE)のやりがい

システムエンジニアの仕事内容は多岐にわたるため、やりがいと一口に言ってもさまざまですが、その根底にあるのは、広い意味で社会の進歩を支える仕事である点です。自身が携わった仕事が特定の業界や会社の評価を上げることなどにつながるケースもあり、こうした達成感を得られることは、システムエンジニアのやりがいとして挙げることができます。

また、システムエンジニアとして働くならば、技術の向上に努める必要があります。常に学び続けなければならないという点は、プレッシャーに感じる人がいるかもしれません。一方で、新たなスキルの習得は自らの成長を実感できる機会であり、できないことをできるようになる喜びはシステムエンジニアとしての醍醐味といえるでしょう。

関連記事 : システムエンジニア(SE)のやりがい|仕事の魅力や向いている人の特徴

システムエンジニア(SE)の仕事はきつい?

スキルを表したイラストを中心に、会議をしている画像

システムエンジニアの仕事は「残業が多くて厳しい」「適性がないときつい」といった意見が上がることもあるため、システムエンジニアになることを躊躇している人もいるかもしれません。

システムエンジニアの残業時間は調査データごとにばらつきがあるものの、経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、IT関連業界で働くIT人材の平均残業時間は、20代で25.3時間、30代・40代で29.5時間、50代で26.7時間となっています。とはいえ、まったく残業しない人や、月80時間以上残業しなければならないという人など、社内の風土や職場環境などによって働く時間や残業日数、休日数は大きく変動します。そのため、一概に「システムエンジニアは残業が多い」とはいえないでしょう。

システムエンジニアのなかには、仕事を自宅へ持ち帰り、休日を使って作業をしなければならないような経験をした人もいるでしょう。このような傾向は納期が近づくほど強まり、時期によってはつらいと感じることがあるかもしれません。しかし、そのような状況になったとしても、納品後は仕事が落ち着き、休日も通常通りにとれるようになるというケースはよくあります。システムエンジニアの仕事そのものがきつい、というよりは、ブラック企業のような特定の職場環境やプロジェクトをきつく感じるという人も多いと考えられます。

関連記事 : システムエンジニア(SE)の仕事はきつい?向いている人の特徴と転職前の確認ポイント

システムエンジニア(SE)に向いている人

システムエンジニアの仕事には一定のやりがいと大変さが伴います。そのため、システムエンジニアになるには、適性があるかどうかも重要です。システムエンジニアは以下のような人に合っている仕事といえます。

  • 自身の成長に喜びを感じる人
  • 時期によっては残業があることも受け入れられる人

自身の成長に喜びを感じる人

システムエンジニアの仕事は、新しいスキルを身につけつつ自分自身が成長することで、「楽しい」と感じられるようになることもあるでしょう。好奇心が強く、高い向上心を持つ人であれば、最新情報やスキルを吸収していきやすいため、システムエンジニアは向いている仕事だといえるでしょう。

時期によっては残業があることも受け入れられる人

システムエンジニアの仕事は、納期間近のような時期は忙しくなりやすく、その点をデメリットに感じる人もいるかもしれません。もちろん、過度な残業や休日出勤を強いるブラック企業で働くことを受け入れる必要はありませんが、仕事量に波が生じやすいことを認識し、状況の変化に対して柔軟に対処できる人に向いている仕事といえます。

関連記事 : システムエンジニアに向いている人の特徴|SEに求められる適性とは

システムエンジニア(SE)に役立つ資格

オフィス内で笑顔でこちらを見ているチームの画像

システムエンジニアは、資格なしでもなることが可能な職種です。しかし、専門的な資格を保有することで、学習意欲やスキルをアピールする手段となるほか、自分の知識レベルを把握することにもつながります。

IT系の資格は国家・公的・民間(ベンダー)などに分類されますが、一般的な企業では特に国家資格を重視するケースも多いようです。

国家資格

IT系の国家資格としては「情報処理技術者試験」が挙げられます。情報処理技術者試験は、ITスキル標準(ITSS)で定められたレベル1~4までの段階があります。

  • レベル1 : ITパスポート試験
  • レベル2 : 基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験
  • レベル3 : 応用情報技術者試験
  • レベル4 : ITストラテジスト試験・システムアーキテクト試験・プロジェクトマネージャ試験・ネットワークスペシャリスト試験・データベーススペシャリスト試験など

ただ闇雲に資格を取得するのではなく、自分が希望する分野に特化した資格・スキルを選ぶことも大切です。複数の基本的な資格を取得するよりも、専門的な分野において、より高度なレベルを追求することもおすすめといえます。

ITパスポート

ITパスポートは、システムエンジニアなどの技術者に限らず、ITを活用して働くすべての人たちを対象とした国家資格です。経営の基礎知識も含めた総合的な知見が問われます。

資格名 ITパスポート試験
受験料 5,700円(税込)
試験実施日 随時
試験形式 四肢択一式
合格基準 総合評価点1,000点中600点以上
分野別評価点1,000点中300点以上
URL https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
基本情報技術者試験

エンジニアとしての基礎力が身につくのが、基本情報技術者試験です。将来的に高度なIT人材となるために、必要な知識とスキルを測る試験内容になっています。

資格名 基本情報技術者試験
受験料 5,700円(税込)
試験実施日 上期・下期
試験形式 多肢選択式
合格基準 各試験100点満点中60点以上
URL https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
応用情報技術者試験

エンジニアとしてさらなるレベルアップを図りたい方は、応用情報技術者試験に挑戦してみてるのもおすすめです。資格取得により、システム開発において広範な知識と応用力を発揮できるスキルを証明できるでしょう。

資格名 応用情報技術者試験
受験料 5,700円(税込)
試験実施日 4月(春期)・10月(秋期)
試験形式 多肢選択式・記述式
合格基準 各試験100点満点中60点以上
URL https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

民間資格・ベンダー資格

システムエンジニア関連の資格には、ベンダー資格をはじめとする民間資格もあります。国家資格に続き、システムエンジニアとしての仕事や転職で強みとなり得る民間資格をご紹介します。

Microsoft認定資格

Microsoft認定資格は、クラウドサービスの「Azure」や、統合開発環境の「Visual Studio」の使用スキルを問う試験など、初級レベルから中級、上級レベルまで、幅広い種類が用意されています。

参考 : Microsoft Certifications | Microsoft Docs

Linux技術者認定資格LinuC(リナック)

Linux技術者認定資格LinuC(リナック)は、クラウドサービスの普及が進む昨今、Linux技術者に求められるスキルを証明するための資格です。試験はLPI-Japanが運用しており、レベル1~レベル3に分かれています。

参考 : IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan

CCNA(シスコ技術者認定)

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、代表的なベンダー資格のひとつであるシスコ技術者認定のアソシエイトレベルにあたる資格です。ネットワークを中心に、ITエンジニアに必要な知識が幅広く問われます。

参考 : CCNA 認定とトレーニングプログラム - Cisco

Oracle認定Javaプログラマー

Oracle認定Javaプログラマーは、オラクル社が提供しているJavaのスキルを証明する資格です。試験はBronze、Siiver、Goldの3段階となっており、初心者はBronzeから合格を目指しましょう。

参考 : Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

オラクルマスター

オラクルマスター(ORACLE MASTER)の試験では、Oracle Databaseを管理するスキルが問われます。Bronze、Siiver、Gold、Platinum(2021年1月時点では詳細未定)にレベルが分かれており、資格取得の勉強を通じて、データベースに関する知識が体系的に身につくでしょう。

参考 : ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University

関連記事 : システムエンジニア(SE)に必要な資格|難易度や取得方法、独学のポイントは?

システムエンジニア(SE)のキャリアパス

「CAREER」と書かれた木のオブジェが階段状に置かれている画像

自社開発が中心の会社や下請け企業などでは、システムエンジニアは初めに実装や内部設計を担当することが多いでしょう。この段階ではシステムエンジニアとプログラマーは、同等のスキルを求められると考えられます。その後、一定の経験を積んだシステムエンジニアは、上流工程やマネジメント業務を任せられるようになります。

一方で、元請け企業(SIer)のシステムエンジニアなどは、比較的早い段階から下請け企業の業務管理などを含めたマネジメント業務を担当することも考えられます。

システムエンジニアのキャリアパスとしては、プロジェクトマネージャーをはじめとした上流工程の職種へのキャリアアップのほか、SIerから社内SEへ転職・キャリアチェンジする選択肢などもあるでしょう。また、プログラミングやインフラ系のスキルに磨きをかけ、高い専門性を有するITアーキテクトやインフラエンジニアを目指すキャリアプランも考えられます。

プロジェクトリーダー(PL)

プロジェクトリーダー(PL)は、内部設計や実装を行う現場でメンバーをまとめてリーダーシップを発揮できるシステムエンジニアに与えられるポジションといえます。

プロジェクトマネージャー(PM)

ひとつの開発案件全体のマネジメント業務に責任が持てるだけの技量を持つシステムエンジニアは、プロジェクトマネージャー(PM)を目指すことができます。

ITアーキテクト

システムエンジニアは、さらに専門性を高め、ITアーキテクトという高度なIT人材を目指す道もあります。ITアーキテクトは、企業のビジネス戦略を実現したり、事業課題を解決したりするためのアーキテクチャ設計を担当する職種です。

ITコンサルタント

さらに経営寄りの職種として、ITコンサルタントになるというキャリアパスもあります。ITコンサルタントになるには、ITスキルや現場におけるマネジメントスキルだけでなく、幅広い業界知識や企業経営の知識なども求められるでしょう。

関連記事 : システムエンジニア(SE)のキャリアパス|就職・転職の面接でキャリアプランを聞かれたら?

システムエンジニア(SE)の将来性

システムエンジニアは、基本的に将来性が見込める仕事と考えられます。

IT人材不足の深刻化

経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年までに最大で約79万人のIT人材が不足するという予測が示されています。

参考 : 経済産業省「IT人材需給に関する調査」

市場で人材が不足するということは、それだけ需要が高まっていくということです。需要の増加に伴い、今後さらに待遇が向上・改善されていく可能性があるという意味でも、システムエンジニアは将来性のある仕事といえます。

企業のDXにおける需要が高まる

総務省が発行した「令和2年版情報通信白書」によると、デジタルデータの収集・解析などのために「IoT・AI等のシステム・サービス」を導入している企業、または導入を予定している企業は全体の23.9%であり、システムやサービスを導入していない企業のうち43.7%は、その理由として「使いこなす人材がいないから」と回答しています。

参考 : 総務省「令和2年版情報通信白書」

そのため、IoTやAIといった先端技術の分野を中心に、医療・福祉業界、製造業界、金融業界、インフラ業界など、さまざまな企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていくために、システムエンジニアを含むITエンジニアのニーズは高まっていくと考えられます。

関連記事 : SE(システムエンジニア)の将来性

システムエンジニア(SE)の仕事を正しく理解しよう

システムエンジニアの仕事は、プログラミングスキルなどの高度な技術的専門知識が求められる一方で、コミュニケーションやマネジメントを含む技術以外のスキルも必要になるため、実態がつかみにくい面もあります。

それだけ大変な仕事という考え方もできますが、さまざまな適性やキャリア志向を持った人に活躍の場があるのがシステムエンジニアであるともいえます。本記事をきっかけとして、システムエンジニアについての理解を深めるとともに、システムエンジニアになる動機づけにしてみてはいかがでしょうか。

関連記事 : SE(システムエンジニア)の独立

最後に

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