公認会計士から経営コンサルタントに!メリットやキャリアプランを解説 | レバテックフリーランス
公認会計士から経営コンサルタントに!メリットやキャリアプランを解説
公認会計士からコンサルタントへの転身を検討している方もいるでしょう。公認会計士としての知見はコンサルタントの仕事にも活かせるものが多く、転身する方も少なくありません。
本記事では、公認会計士からコンサルタントを目指す方に向けて、どのような種類のコンサルティングに向いているのか、また、転身するメリットについて解説します。コンサルタントになる具体的な方法も紹介します。ぜひ参考にしてください。
レバテックフリーランスではフリーランスの
ITコンサル案件をご紹介しています案件を探してみる
目次
公認会計士も活躍しているコンサルタントの仕事とは?
コンサルタントとは、クライアントから相談を受け、課題解決を目指してサポートする仕事です。
たとえばクライアント企業の売上向上が課題であれば、無駄なコストを洗い出して経費削減につなげる、広告活動を見直して知名度向上を目指すなど、解決するための施策を提案・実行していきます。
コンサルタントにはいくつか種類がありますが、その中でもクライアントの経営状態を診断し、経営体質の改善を図る「経営コンサルタント」の仕事は、財務や会計を専門的に扱う公認会計士に適しています。
公認会計士としての知見やキャリアを活かした転職を検討している方は、経営コンサルタントにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
コンサルタントとしての仕事が自分に合うかどうか分からないという方は、副業からチャレンジするのもおすすめです。詳しくは以下の解説をご覧ください。
コンサルタントの副業は土日でも可能?仕事内容や始め方を解説
経営コンサルタントの種類
経営コンサルタントの仕事には、次の種類があります。
- 財務コンサルティング
- 企業再生コンサルティング
- ファイナンシャルアドバイザリー
- 戦略系コンサルティング
それぞれの仕事の内容について解説します。
財務コンサルティング
財務コンサルティングの仕事では、財務諸表などをもとに資金面の課題を分析したり、財務についてアドバイスします。経営状況をセルフチェックするサポートをおこなうこともあります。
財務コンサルティングの仕事は「監査業務」との共通点が多く、監査法人などに勤務している公認会計士が取り組みやすい仕事ともいえます。
企業再生コンサルティング
企業再生コンサルティングは、経営悪化に悩む企業をサポートする仕事で、具体的には次のような仕事を担当します。
- 経営状況の分析
- 企業再生に向けた事業計画の立案
- 金融機関との交渉
- M&Aの実行サポート
具体的な経営改善方法を提案するだけでなく、金融機関への返済に行き詰っているときは、金融機関とリスケジュールの交渉をすることもあります。
あるいは必要に応じて、事業譲渡や合併などのM&Aのサポートを行うこともあります。
ファイナンシャルアドバイザリー
ファイナンシャルアドバイザリーは、主にM&Aにかかわるサポートを行う仕事です。M&Aの実施が決まっている企業に向けて、さまざまなアドバイスを行います。
たとえば、相手企業の財務調査(財務デューデリジェンス)や企業価値の算定、相手企業との交渉などです。
近年、M&Aを実施する中小企業は増加傾向にあるため、ファイナンシャルアドバイザリーに対するニーズも増加していると考えられます。
戦略系コンサルティング
戦略系コンサルティングは、次の仕事を担当します。
- 経営状況の分析
- 経営戦略の立案
戦略系コンサルティングのクライアントは一般企業や官公庁など幅広く、さまざまな業界に関する知識・経験が求められます。公認会計士としての知見に加え、付加価値のあるアドバイスをおこなうための専門知識も必要です。
戦略コンサルについての解説は、こちらをご覧ください。
戦略コンサルは副業できる?案件例や収入など気になる点をまとめて解説
公認会計士が経営コンサルタントになるには?
公認会計士が経営コンサルタントを目指す上では、次の3つのポイントを理解しておくことが必要です。
- コンサルタントに必要なスキルや能力
- コンサルタントに求められるキャリア
- コンサルタントとしての転職先
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
コンサルに必要なスキルや能力
資格が必要な公認会計士の仕事とは異なり、経営コンサルタントには特別な資格は求められません。
しかし、資格が求められないからこそ、本人のスキルや経験などが重視されます。一般的に経営コンサルタントに求められる要素としては、次の3点が挙げられます。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 体力的・精神的タフさ
経営コンサルタントは、クライアントや金融機関、M&Aを実施する場合なら相手候補となる企業など、さまざまな相手と交渉しつつコンサルティングを進めていきます。そのため、高いコミュニケーション能力は必須要素です。
また、経営状況を分析し、有効な改善方法や戦略を立案するには、論理的思考力が欠かせません。
さらに、クライアントが抱える課題を解決するには、時間がかかるだけでなく、さまざまな予想外の困難を乗り越える必要があります。コンサルタントには、体力的・精神的なタフさを備えていることも求められます。
コンサルタントに求められるキャリア
コンサルタントには、実際に携わるコンサルティングの種類に応じたキャリアも求められます。
たとえば、財務コンサルティングを担当する場合なら、監査法人に勤務した経験があると有利になるかもしれません。戦略系コンサルティングであれば、英語力やプレゼンテーションスキルなども求められます。
コンサルタントとしての転職先
経営コンサルタントとして活躍するなら、財務系コンサルティングファームへの転職が一般的です。また、会計系コンサルティングファームや監査法人、税理士法人なども選択肢として検討できます。
公認会計士が経営コンサルタントになるメリット
公認会計士が経営コンサルタントになることには、次のメリットがあります。
- 経営課題に関わるやりがいがある
- キャリアの幅が広がる
- 年収アップが期待できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
経営課題に関わるやりがいがある
経営コンサルタントは、実際にクライアントと話し合って業務を進めていく仕事です。クライアントから感謝されることも多く、大きなやりがいを感じられるのは魅力の一つでしょう。
また、大きなプロジェクトに関わることも多く、達成感が得られるのも、経営コンサルタントとして働くメリットです。
キャリアの幅が広がる
経営コンサルタントは、公認会計士のメイン業務である監査業務や経理業務に加え、金融機関との交渉や経営戦略の立案などの幅広い業務に従事します。
実務経験や実績の幅が増え、将来的に選択できるキャリアの幅も広がりやすくなるでしょう。
年収アップが期待できる
コンサルティングファームの平均給与は、一般的な事務所や企業と比べると高水準です。
また、実績によって報酬が増えるインセンティブ制が導入されていることも多く、さらなる年収アップも期待できます。
コンサルタントの単価相場については、こちらの記事もご確認ください。
フリーコンサル案件の単価相場を領域・レベル別に紹介!BIG4との年収比較も
公認会計士が経営コンサルタントになるデメリット
公認会計士が経営コンサルタントになることには、デメリットもあります。主なデメリットとしては、次の3点が挙げられます。
- 仕事量が多い
- 景気変動の影響を受けやすい
- 給与が安定しないこともある
経営コンサルタントは仕事量が多く、業務に追われがちです。時間外労働が増え、生活が不規則になるかもしれません。また、案件数などは景気の変動によっても左右されるため、コンスタントに同程度の仕事をこなすことが多い公認会計士とは働き方も変わります。
そして、インセンティブ制が導入されていることはやりがいにもつながりますが、思うような成果が出せなかったときには給与が減ることにもなりかねません。
とくに外資系のコンサルティングファームは報酬におけるインセンティブの割合が高く、成果に給与が左右される傾向にあります。
公認会計士から経営コンサルに!その後のキャリアプラン
公認会計士から経営コンサルタントへ転身し、その後も経営コンサルタントとして働き続けることもできます。また、さらなるキャリアアップを求め、別の業界へと羽ばたくことも可能です。経営コンサルタントへの転身後に選択できるキャリアプランとしては、次のものが挙げられます。
- 事業会社へ転職
- ベンチャー企業へ転職
- 投資銀行・PEファンドへ転職
- フリーランスとして独立開業
それぞれのプランについて解説します。
事業会社へ転職
公認会計士やコンサルタントの経験を活かし、事業会社への転職も検討できます。業績向上に直接関われるだけでなく、事業部門を統括する管理職としてのポストも視野に入れられます。
また、事業会社の給与水準はコンサルティングファームと同程度に高水準なことが多く、しかも時間外労働が少ない傾向にあるため、ワークライフバランスを重視した働き方も可能です。
ベンチャー企業へ転職
社員数が少ない傾向にあるベンチャー企業では、ほとんどの社員が複数の業務を兼務します。このような環境において、幅広い業務に関わってきたコンサルタントには、管理職のポストが用意されることも少なくありません。
給与はコンサルティングファームより一時的に低くなる可能性がありますが、企業成長に伴い大幅な年収アップも十分に期待できます。事業にスピード感があり、刺激的な環境で働けるのも魅力です。
投資銀行・PEファンドへ転職
投資銀行やPEファンドは、給与水準が高く、インセンティブも期待できる職場です。財務分析のスキルやM&Aの経験なども求められるため、コンサルタントとして幅広い業務に携わっていると有利になります。
ただし、事業会社やベンチャー企業と比べると狭き門であり、転職難易度は高めです。コンサルタントとしての十分な実績を積んでから、転職を目指すほうがよいでしょう。
フリーランスとして独立開業
コンサルタントや公認会計士として独立開業する選択肢もあります。自分のペースで働けるだけでなく、給与制ではなくなるため、多くの案件をこなせば大幅な年収アップも可能です。
しかし、思うようにクライアントがつかず、コンスタントに依頼を受けられないと、仕事が減って収入も減ります。
コンスタントに仕事を得られるように経験を積むのはもちろんのこと、ターゲットを絞る、綿密な営業戦略を立てる、幅広い人脈を築いておくなど丁寧に準備をしてから開業するようにしましょう。
経営コンサルタントとしての独立の道について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
経営コンサルタントとして独立し成功するには?収入面や失敗の要因を解説
※本記事は2023年10月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。