Go言語の将来性は?代表的な開発内容や年収、学習方法を解説 | レバテックフリーランス
Go言語の将来性は?代表的な開発内容や年収、学習方法を解説
Go言語に興味があるものの、「将来性や開発できる内容によって習得するか検討したい」と考えている方もいるでしょう。
この記事では、Go言語の将来性について紹介します。Go言語エンジニアの平均年収や、Go言語でできる開発内容、学習方法なども詳しく解説します。
Go言語習得を検討している方はぜひ最後までお読みください。
Go言語とは?
Go言語(Golang)は、Googleによって2009年に開発され、2012年にオープンソース化されたプログラミング言語です。開発当初はGoogle社内でのみ利用されていましたが、現在では世界中の企業や開発者に採用されています。
Go言語の開発は、C++やJavaなどの言語に見られる、ソースコードの記述量の多さや複雑さによる保守管理の難しさという課題への対応を背景としています。
大規模プロジェクトでも、シンプルなコードで開発から運用、保守まで簡単に行えるよう設計されているのが特徴です。
Go言語についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
Goとは?特徴や作れるもの、Pythonとの違い、入門方法を解説
Go言語の将来性
以下の調査結果から、Go言語の将来性は高いと考えられます。
レバテックの調査によると、正社員の求人倍率が19.8倍、フリーランスの求人・案件倍率が3.3倍です。(2024年12月時点)有効求人倍率は1.0倍を超えると高水準とされることから、正社員、フリーランスともにGo言語エンジニアの需要は高いと言えるでしょう。
別の調査では、社会人エンジニアが今後習得したい言語の第6位にランクインしています。(2023年2月時点)エンジニア自身がGo言語の需要の拡大を実感しており、学習意欲が高まっていると読み取れるでしょう。
参考:
「セキュリティ」が転職求人倍率1位に、50倍超えの高需要|レバテック株式会社
社会人エンジニアが今後習得したい言語、1位は「Python」|レバテック株式会社
Go言語エンジニアの年収
レバテックの算出したGo言語エンジニアの平均年収は、会社員の場合は約527万円、フリーランスでは約1,048万円でした。
フリーランスの年収については、レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しています。年収は、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じた結果です。(2025年5月時点)
この結果から、フリーランスのほうが、会社員より500万円近く年収が高いことが分かります。
ただし、フリーランスの場合、スキルや案件単価、受注状況などによって収入が変動するため、上記の平均年収と大きく異なるケースも少なくありません。
参考:
Goエンジニアの平均年収・給料の統計|レバテック株式会社
【1位はGoの87万円】プログラミング言語別単価ランキング|2023年7月最新版
Go言語でできること
ここでは、Go言語でできる主な開発内容を紹介します。具体的な開発内容と、Go言語が採用されている理由について確認していきましょう。
アプリケーション開発
Go言語はWebアプリケーションやスマートフォンアプリケーションの開発で使われています。
Webアプリケーション開発においてGo言語は、シンプルなコードで可読性が高く、複数エンジニアによる共同開発がスムーズになりやすいため、採用されることが多いです。また、ライブラリの活用によるWebサーバーの構築も簡単で、迅速な機能実装が可能な点も採用理由の一つです。Go言語は処理速度が速く、多数の同時リクエストにも対応できるため、大規模なWebアプリケーションでも安定した動作を実現することも開発で使われる背景といえます。
スマートフォンアプリケーション開発では、AndroidとiOSの両方のプラットフォームのアプリ開発を可能にするGo mobileを使うことができます。単一のコードベースで両OSに対応するアプリを開発できるため、開発効率が上がりやすいです。
また、クラウドサービスへのアクセスを容易にするライブラリGo Cloudを使えば、さまざまなクラウドプロバイダのサービスに共通インターフェースでアクセスできます。特定のクラウドへの依存を避け、移植性と保守性の高いアプリケーション開発を実現します。
Webサーバー開発
Go言語は、Webサーバーの開発にも使用されています。サーバーを簡単に構築できる機能Net/httpパッケージを標準で備えているためです。これを使用すると、ApacheをはじめとしたWebサーバーソフトウェアを使わず簡単にWebサーバーを構築できます。
Go言語は高速処理と並行処理に優れているため、膨大なデータにより高負荷がかかりやすいWebサーバーの開発にも向いているのも、サーバー構築で採用される理由です。
IoTシステム開発
Go言語は、IoTシステムの開発にも活用されています。ロボット開発の効率化フレームワークGobotが備わっているからです。Gobotは、ネットワークを通じたデバイス間の相互通信機能により、遠隔操作やセンサーデータの送受信ができるフレームワークです。
たとえば、IoTシステムの代表例であるドローンは、モーターやセンサー、通信モジュールの連携で制御しますが、Gobotがこのデバイス間のデータ送受信をスムーズに行います。
こうしたデバイス間の通信処理をGobotが担うため、開発者は複雑な通信部分の実装に時間を割くことなく、ほかの作業に集中できます。
CLI開発
Go言語は、CLI(コマンドラインインターフェース)ツールの開発にも使われています。従来の言語では、WindowsやMacなどのOSやバージョンといった実行環境との調整が必要ですが、Go言語は実行環境に関係なく作成できるからです。
API開発
Go言語は、コードのシンプルさから定期メンテナンスや機能追加が容易なため、API開発にもよく利用されます。
APIの安定性は、システム全体の安定性に直結します。APIが不安定だと、システム連携に支障をきたし、サービス全体に悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。
また、機能追加や変更が難しいと、システムをアップデートできない要因になりかねません。Go言語は、メンテナンスや機能追加の容易さによって、これらのリスクを軽減し、安定したAPI運用を実現します。
Go言語の学習メリット3選
ここでは、Go言語を学ぶメリットについて詳しく解説します。習得するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1. シンプルなコードで開発できる
Go言語を学ぶメリットとして、シンプルなコードで開発できるため、チーム開発を重視する企業への就職や転職、案件獲得がしやすいことが挙げられます。なぜなら、コードの可読性が高いと、誰が書いたコードでもチームメンバーが理解できるため、チームでの開発を重視する企業ではGo言語を採用するケースがあるからです。
たとえば、バグの早期発見や修正、リリース後のメンテナンス作業などがスムーズになります。
2. 処理速度が速い
Go言語を学習するメリットは、実行時の処理速度が速いため、大規模なデータ処理やリアルタイム処理が求められるシステム開発への参画がしやすい点も挙げられます。
具体的には、大量のユーザーアクセスを処理する必要がある動画配信サービスや膨大な商品データを扱うフリマサイトなどの開発現場で用いられることが多い傾向です。
3. 大規模システム開発に適している
Go言語を学習するメリットには、Go言語で開発された大規模システムに関連するプロジェクトにも対応できるようになることが挙げられます。なぜなら、Go言語は並行処理が得意で長期運用に適しており、大規模システム開発で採用されていることが多いからです。
たとえば、ToC向け大規模システム開発のバックエンド開発や、暗号資産取引システムのサーバーサイドの開発といった大規模開発プロジェクトに携われます。
Go言語の学習方法
Go言語を学ぶ方法はさまざまですが、主に以下の方法が一般的です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
書籍やWebサイトなどで独学する
Go言語を学ぶ方法の一つに、書籍やWebサイトを用いた独学があります。
書籍は、Go言語初学者向けのものが数多く展開されています。基礎を身につけたあとの応用を学べる書籍も豊富なので、自分の習熟度に合わせてステップアップできます。。
Webサイト上の動画講座では、コードの実行の様子を視覚的に確認できるため、文字情報だけでは理解しにくい部分を補い、学習効果を高めることができます。
プログラミングスクールで学習する
Go言語を学ぶ方法として、プログラミングスクールに通うという選択肢もあります。
プログラミングスクールでは、体系的なカリキュラムに沿って基礎から応用まで段階的に学習できるため、効率的にスキルを習得できます。また、講師に直接質問できるため、分からないことがあってもすぐに解消しやすいです。
ただし、プログラミングスクールは費用が高くなる可能性があります。また、スケジュールが決められていることが多いため、仕事との両立が難しい場合もあるでしょう。
Go言語の案件探しはエージェントの活用がおすすめ
Go言語エンジニアは、正社員とフリーランスのどちらも将来性がありますが、フリーランスを目指す方は、まず正社員として実務経験を積むことが重要です。これは、クライアントがGo言語の案件を依頼する際、実績のあるエンジニアを求めるケースが多いためです。
十分な経験を積んだ後は、エージェントを活用して案件を獲得すると良いでしょう。エージェントを利用すれば、自分のスキルや希望条件に合う案件を紹介してくれるからです。
レバテックフリーランスでは、Go言語の案件を数多く取り扱っています。あなたのスキルや希望に応じて最適な案件をお探しするほか、単価の交渉や契約手続きのサポートなども行っているので、ぜひ登録をご検討ください。
※本記事は2025年6月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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