ITコンサルタントとは?仕事内容や年収を紹介! | レバテックフリーランス
システムエンジニアやプログラマーとして経験を積んだのち、ITコンサルタントへキャリアチェンジする方も少なくありません。より広い視点でビジネスに関わることができ、将来性のある職種であることから、興味を持つ方も多くいます。
この記事ではITコンサルタントの仕事内容を詳しく解説します。年収や将来性についても紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
ITコンサルタントとは
ITコンサルタントとは、ITの知見を活かして企業の戦略立案をサポートする職種です。
まずはITコンサルタントの職位や似た職種との違いについて見ていきましょう。
ITコンサルタントの職位
ITコンサルタントは、一般的に「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」「パートナー」の4つの職位に分かれています。
ここでは各職位の詳細を解説します。
アナリスト
アナリストは、ITコンサルタントのエントリーポジションです。一般的に新卒や第二新卒は、このアナリストからITコンサルタントのキャリアをスタートします。
上司や先輩社員のもとで、市場調査やデータ分析などITコンサルタントとしての基礎ならびにビジネスの基本を学びます。2〜4年程度で、一つ上の職位であるコンサルタントへと昇進するのが一般的です。
コンサルタント
アナリストとして数年の経験を積んだ社員や、中途のITエンジニアとしての経験が十分と判断された人材には、コンサルタントの職位が与えられるでしょう。
コンサルタントになるとプロジェクトリードを任されることも増えてくるため、IT知識のみならず、特定の業界知識を有していることが求められます。またクライアントへのヒアリングや提案など、外部折衝のスキルも必要です。
マネージャー
プロジェクトをリードする実力が十分と判断されれば、マネージャーポジションへと昇進できるでしょう。
プロジェクトの責任者として各メンバーの教育や進捗管理、予算管理などを一元して任されます。高度な専門知識はもちろん、リーダーシップやマネジメントスキル、折衝能力が試されるのもマネージャーの特徴です。
パートナー
パートナーは「共同経営者」を意味し、役員クラスとなるポジションです。
ITコンサルタントとしての卓越したスキルと実績が前提となり、一般的には10年以上の経験を求められます。自社の中で特に重要なクライアントを任される機会が多く、また事業部全体の責任を担うことが一般的です。
組織全体の意思決定に大きな影響力を持つため、ITコンサルタントとしての実力と経営視点を兼ね備えていることが求められるでしょう。
ITコンサルタントとシステムエンジニアの違い
ITコンサルタントとシステムエンジニアは職務内容が大きく異なります。
ITコンサルタントは、ITスキルを駆使して企業の戦略立案をサポートします。一方のシステムエンジニアはシステムの設計ならびに構築、運用が主業務であり、より技術者としての性格が強いといえるでしょう。
以下の記事では、システムエンジニアについて詳しく解説しています。併せてお読みください。
SE(システムエンジニア)の将来性と需要は?市場価値を高める方法も紹介
ITコンサルタントとSIerの違い
一般的にITコンサルタントは職種を指しますが、対するSIerは企業を表す言葉であり、両者はこの点において異なります。
SIerは「System Integration(システムインテグレーション)」に由来しており、ITシステムの開発や運用を担う企業やサービスのことです。
以下の記事では、SIerの一つであるメーカー系SIerについて詳しく解説しています。併せてお読みください。
メーカー系SIerとは?特徴やメリット・デメリットを詳しく解説
ITコンサルタントの種類
ITコンサルタントはその専門性により、いくつかの種類に分けられます。ここでは主なITコンサルタントの種類・職種を紹介します。

ERPコンサルタント
ERPコンサルタントとは、ERPシステムを専門とするITコンサルタントのことです。
ERP(Enterprise Resource Planning)システムは、企業の経営資源を管理することを目的としたシステムを指し、後述するSAPをはじめ多くのサービスがあります。
ERPコンサルタントはクライアントが抱える課題に合わせて、適切なERPシステムの選定から導入、活用までをトータルでサポートします。具体的な仕事内容は、要件定義やシステム設計、プロジェクトマネジメント、そして導入後の効果測定や社員へのトレーニングなどです。これにより、クライアント企業が抱えているさまざまな問題を解決し、業務効率化や売り上げの最大化を図ることが可能になります。
ERPコンサルタントには、ERPに関する専門知識のほか、対象となる業界知識や業務改善のノウハウ、プロジェクトマネジメント能力が求められます。
SAPコンサルタント
SAPコンサルタントは、SAP製品に特化したITコンサルタントのことです。
SAPとは、ドイツ本国のSAP社が開発したERPシステムであり、世界的なシェアを誇ります。多くの企業が導入している基幹システムであるため、SAPの導入や開発を担うSAPコンサルタントにも高い市場ニーズがあります。
業務は先述したERPコンサルタントと似ていますが、SAPに対する深い専門性が求められるのが特徴です。なお、SAPコンサルタントの専門資格としてはSAP認定資格があり、クライアントからの信頼獲得にもつながるため、取得しておくことをおすすめします。
SCMコンサルタント
SCMコンサルタントは、企業の物流工程に関するコンサルティングを担うITコンサルタントです。
SCM(Supply Chain Management)とは、原材料の調達から輸送、製造、販売、消費に至る一連のプロセスを指します。この一連のプロセスの中には、非効率さや人材不足など種々の問題が潜んでおり、SCMコンサルタントはIT技術を駆使してこれらを解決、最適化します。
主な業務は、クライアントのSCMの現状分析と課題の把握、ならびにSCMシステムの導入による改善策の提示などです。SCMコンサルタントとして従事する上では、ITに関する知見に加え、物流に関する知識も求められます。
CRMコンサルタント
CRMコンサルタントは、CRMシステムの導入・運用に特化したITコンサルタントです。
CRM(Customer Relationship Management)とは顧客関係管理すなわち、顧客と良好な関係を築くことを意味し、ひいては企業の売り上げ最大化を目的とします。CRMシステムは、顧客情報の管理を支えるシステムの総称であり、代表的な製品としては「Salesforce」が有名です。
営業やマーケティング活動を行う上で特に重要なツールといえ、CRMコンサルタントはシステムの導入を通してクライアントの企業活動を支えています。CRMツールの選定から導入、活用サポートが主な業務となるため、システムに関する専門知識のみならず、営業・マーケティング業務に関する理解も求められます。
ITコンサルタントの年収【会社員/フリーランス別】
ここでは、ITコンサルタントの年収の目安を、レバテックでの紹介実績(※)をもとに紹介します。年収帯は下記の通り、会社員の場合とフリーランスの場合で異なります。
会社員の平均年収:約509万円
フリーランスの平均年収:約1,000万円
※
会社員の年収:レバテックの利用者の実績データから算出しました。
フリーランスの年収:レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2026年2月時点)
下記にて、レバテックフリーランスで保有しているITコンサルタントの案件をご覧いただけます。
ITコンサルタントのやりがい
ITコンサルタントのやりがいは多くあり、代表的なものとしては「達成感」や「給与水準の高さ」が挙げられるでしょう。
ITコンサルタントは企業の相談役として、クライアントの抱えるさまざまな課題に対し解決の手立てを探りますが、一筋縄ではいかない案件も少なくはありません。企業の売り上げを左右する大規模なプロジェクトも珍しくはなく、そのプレッシャーは非常に大きなものです。しかし、だからこそ、プロジェクトが成功したときの喜びはひとしおです。
また、上述のようにITコンサルタントの職務は専門性が高く、担うプロジェクトはクライアントの企業活動に大きな影響を及ぼします。そのためITコンサルタントの年収水準は総じて高く、これも大きなモチベーションの一つになっているといえるでしょう。
ITコンサルタントに役立つ資格
ITコンサルタントとして従事する上では、取得しておきたい資格がいくつかあります。詳細は以下で解説します。
ITコーディネータ(ITC)
ITコーディネータとは、ITを通してビジネスを支えるプロフェッショナルであることを証明するための認定資格です。
取得にあたっては、ITコーディネータ試験への合格ならびに4年以内のケース研修修了が条件となり、資格認定の申請も必須となります。ただし、一定以上のスキルの保有が認められる場合は「専門スキル特別認定ルート」で取得することも可能です。
ITノウハウと、優れた経営視点を兼ね備えていることの証明となるため、ITコンサルタントとして働く上では大きなプラスとなる資格です。
参考:ITコーディネータ試験|ITコーディネータ協会(ITCA)
プロジェクトマネージャ試験(PM)
プロジェクトマネージャ試験(PM)は、情報処理推進機構(IPA)により主催されている国家資格です。
試験では、プロジェクトマネジメントの業務を完遂するための技量が試されます。
| 資格名 | プロジェクトマネージャ試験(PM) |
|---|---|
| 試験日・開催頻度 | 10月(年1回)※2026年度よりCBT(Computer Based Testing)方式への移行に伴い、開催時期も変更予定 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格 ライン |
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰが60点以上 (100点満点)、午後ⅡはランクA~DのうちAのみ |
ITストラテジスト試験
情報処理推進機構(IPA)により主催される試験であるITストラテジスト試験も、ITコンサルタントとして従事する上でおすすめの資格です。
この試験では、IT戦略・コンサルティングのノウハウならびに経営視点を有しているかという点が問われます。事業計画をもとに、IT戦略の立案と実行という、ITコンサルタントの業務に直接活かせるノウハウを養えるでしょう。
| 資格名 | ITストラテジスト試験(ST) |
|---|---|
| 試験日・開催頻度 | 4月(年1回)※2026年度よりCBT(Computer Based Testing)方式への移行に伴い、開催時期も変更予定 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格 ライン |
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰが60点以上 (100点満点)、午後ⅡはランクA~DのうちAのみ |
ITコンサルタントに向いている人の特徴
ITコンサルタントとして活躍している方には、共通する特徴があります。以下では、主だった特徴について解説します。
論理的思考
クライアントのIT戦略立案をサポートするITコンサルタントの職務においては、論理的思考が欠かせません。問題の本質を洗い出し、改善策を組み立てる際には、物事を論理立てて考える必要があるのです。
ほかにも、クライアントへの提案時や折衝においては、論理的に説明する力が試されるでしょう。
このように論理的な思考が得意な方はITコンサルタント向きといえます。ロジカルシンキングやMECE(漏れなくダブりなく)の考え方については日ごろの業務を通して習得しておくことをおすすめします。
コミュニケーション能力の高い人
コミュニケーション能力の高い方も、ITコンサルタントへの適性があるでしょう。
ITコンサルタントの業務においては、クライアントとのやり取りが頻繁に発生します。クライアントが抱える課題を的確に把握するためには傾聴力が欠かせません。また、「なぜそのシステムを導入するのか」「どのように課題が解決されるのか」といった点を非エンジニアでも分かるように、かみ砕いて説明する力も求められます。
新しい情報の収集・活用能力が高い人
新しい情報を素早く入手し、それを日々の業務に活かす能力も大切です。
ITコンサルタントには、広範なIT知識に加え業界知識も必要です。そして、これらの情報は日々アップデートされるため、常に最新の技術やトレンドにアンテナを張っておく必要があります。
日ごろから自主学習の時間を設け、勉強会やカンファレンスにも足を運ぶなど、情報収集を癖づけておくことがおすすめです。
未経験からITコンサルタントになるには?
IT業界の経験がない方が、いきなりITコンサルタントへ挑戦するのはハードルが高いといえます。
そのため、未経験の方はまずはシステムエンジニアやプログラマーといった職種を経験し実績を積んでから、ITコンサルタントへ転身することをおすすめします。具体的には、システム開発やセキュリティ対策、パッケージ導入に関わる経験はITコンサルタントの業務と親和性が高いため、キャリアチェンジをする上で有利です。
また、プロジェクトマネージャ試験やITストラテジスト試験に合格しておくことでスキルの証明になるため、取得を目指してください。
資格を取得し、システムエンジニアやプログラマーとして一定の経験を積んだのち、ITコンサルタントの案件へ応募してみましょう。
ITコンサルタントのキャリアパス
ITコンサルタントには、いくつかのキャリアパスが用意されています。
マネジメントに興味がある場合は、マネージャーやパートナーを目指して社内でキャリアアップを進めていく道があります。マネージャーやパートナーとしての実績を積んだのち、クライアント企業に経営幹部として迎えられるケースも珍しくはありません。また、ほかのコンサルティングファームへ転籍するという選択肢もあるでしょう。
スペシャリスト志向であれば、特定の分野のエキスパートになるというキャリアパスがあります。たとえば金融やセキュリティ、AIやクラウドなどに特化してその道のスペシャリストを目指すのです。
ITコンサルタントは、ITの知見と戦略・経営のスキルの両軸の強みがあるため、キャリアパスの可能性も大きく広がります。
ITコンサルタントの将来性
ITコンサルタントに対する市場ニーズは、今後もますます高まると予想されます。
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)がトレンドとなっており、AIやクラウド技術の活用が企業の急務となっています。このような時流のなかで、ITコンサルタントは、その動きの中心となってプロジェクトを推進する存在です。そのため、企業・組織から引く手あまたであり、今後もその傾向は続くと予想できるのです。
ITコンサルは激務?やめとけと言われる理由
ITコンサルタントは魅力的な職業である一方、激務であることから敬遠されることもあるようです。
ITコンサルタントが担当するプロジェクトは組織横断的で大規模なものが多く、業務負荷が高い傾向にあります。またクライアントからのプレッシャーも大きいため、精神的ストレスを感じてしまうことも多々あるでしょう。
業務量や内容は担当する業界や案件により異なるため、応募する企業や、受注の多い案件の特徴について事前にリサーチを進めておくことが肝心です。
ITコンサルタントに関するよくある質問
ITコンサルタントについてよく寄せられる質問に回答します。キャリアプランの参考にしてみてください。
Q. ITコンサルタントとは何をする仕事ですか?
ITコンサルタントは、クライアント企業のIT戦略立案から実行までを支援するコンサルタントです。具体的には、経営課題の分析やIT技術による解決策の提案、システムの選定、導入、活用サポートを一貫して担当します。
Q. ITコンサルタントにおいて、有用な資格はありますか?
ITコンサルタントに有利な資格としては「プロジェクトマネージャ試験」「ITストラテジスト」「ITコーディネータ」が挙げられます。
Q. ITコンサルタントに向いている人はどのような特徴がありますか?
ITコンサルタントには、コミュニケーション能力が高く、論理的な思考力を備えている方が向いています。また新しい情報にアンテナを張り、それらを自身の業務に活かせる能力も必要です。
Q. ITコンサルタントの年収帯はどのくらいですか?
ITコンサルタントの年収は、経験年数や企業により異なり、500万円〜1,000万円前後と幅があります。マネージャーやパートナーとなれば2,000万円を超えることも珍しくはありません。
Q. ITコンサルタントになるために学歴は必要ですか?
ITコンサルタントになるために学歴は必須ではありません。しかし、企業によっては高学歴なほうが有利に働く場合があります。
また、情報技術に関する分野を専攻していたり、MBA(経営学修士)を取得していたりするとアピールできます。
※本記事は2026年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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