サーバーエンジニアになるための勉強方法!未経験者・初心者が転職を目指すには | レバテックフリーランス
サーバーエンジニアになるための勉強方法!未経験者・初心者が転職を目指すには
サーバーエンジニアになるための勉強方法としては、本やWebサイトを使った独学、スクール活用、資格取得などが挙げられます。この記事では、サーバーの設計・構築・運用・保守などを担当するサーバーエンジニアに求められる知識とスキル、勉強方法を紹介します。
サーバーエンジニアに必要な知識・スキル
サーバーエンジニアは、さまざまなサービスを提供するうえで必要となるサーバーの設計・構築・運用・保守などを担当する技術者です。設計から保守までの一連の知識に加え、サーバーOS・各種ミドルウェア・セキュリティ・仮想化技術・クラウドサービスなど、幅広い知識とスキルが必要となります。
サーバー設計、構築、運用、保守に関する知識・スキル
コンピュータやネットワークの仕組みを理解し、サーバー負荷を考慮した設計をしたり、サーバーの可用性を高めたりするための知識が必要です。サーバーエンジニアは、要件に応じて適切なサーバー構成を設計し、OSやミドルウェアのインストール、設定などを行います。
運用・保守においては、運用監視ツールのインストール・設定、バックアップ設定、障害対応、システムの更新対応などが求められます。特に総務省のサイバーセキュリティタスクフォースが発表した「IoT・5G セキュリティ総合対策2020」でも巧妙化・多様化するサイバー攻撃に対するセキュリティの重要性が謳われているように、サイバー攻撃の監視・分析・対策の知識は大切です。
※参考 : 総務省「IoT・5G セキュリティ総合対策2020」
サーバーOS、ミドルウェアに関する知識・スキル
多数のコンピュータを同時に接続し、安定稼働できる主なサーバーOSとして、UNIX系・Linux系・Windows Serverがあります。運用先によって使われるサーバーOSは異なるため、どれかひとつではなく、複数に精通することが望ましいでしょう。
サーバーOSにミドルウェアのWebサーバーやメールサーバー、データベースサーバーなどを構築、運用できる知識とスキルが必要になります。
クラウドサーバーに関する知識・スキル
総務省が発表している「令和2年版情報通信白書」によると、「資産、保守体制を社内に持つ必要がない」「場所、機器を選ばずに利用できる」といった理由から、クラウドサービスの活用が増えてきているため、クラウドサーバーの設計および構築スキルも必要となってきます。
代表的なクラウドサービスとしては、AWS(Amazon Web Services)、GCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどがあります。
※参考 : 総務省|令和2年版 情報通信白書|企業におけるクラウドサービスの利用動向
関連記事 : 未経験からサーバーエンジニアになるには|仕事内容や転職に必要なスキル、資格は?
サーバーエンジニアになるための勉強方法
サーバーエンジニアになるための勉強方法としては、以下のようなものがあります。
- 入門本で独学する
- 学習サイトを活用して独学する
- スクールを利用して勉強する
- 初心者向けの勉強会に参加する
- 資格制度を活用して勉強する
- 自分でサーバー構築する
それぞれの詳細について解説していきます。
入門本で独学する
基本的な知識を身につけておきたいときには、書籍で独学する方法があります。初心者に理解しやすいようにまとめられた本もあるため、理解を深めるうえで有用です。代表的なサーバーOSであるLinuxを基礎から学習するための入門本としては、『Linux標準教科書』があります。LinuCを認定しているLPI-Japanが無償でPDF版、EPUB版を公開しています。
学習サイトを活用して独学する
書籍のほか、自宅で独学したいときに役立つのが、学習サイトの活用です。用意されたWeb上のテキストや動画を使って勉強できるサービスや、オンライン講義に参加できるサービスなどがあります。
スクールを利用して勉強する
ひとりで勉強を進めることが苦手な方は、スクールに通うこともおすすめです。スクールによって授業内容に違いはありますが、プログラミングやネットワーク、資格取得までさまざまなカリキュラムが用意されています。また、オンライン授業へ対応しているスクールも増えています。スクールには、資格の認定校に指定されている機関もあるので選定の参考にしてみてください。
初心者向けの勉強会に参加する
サーバーエンジニアに関連する知識は独学で学ぶこともできますが、現役で業務を行うサーバーエンジニアや企業などが開催する勉強会で、生の声を聞くことも有効です。実際の仕事の進め方や必要な知識などを教えてもらえる貴重な機会になるでしょう。また、資格取得のためのセミナーや技術セミナーなどもあります。
資格制度を活用して勉強する
どのように勉強すれば良いか悩んだときには、資格の取得がおすすめです。資格はサーバーエンジニアとしての技量を証明する有効な手段となります。主要OSであるUNIX/Linux、Windows Server、クラウドサービスのAWSなどに関連する資格は有用です。いきなり高度な知識やスキルが必要な資格は難しいため、基礎的な資格からステップアップしていきましょう。
LinuC(Linux技術者認定試験)
Linux技術者に求められる技術力を証明できる認定資格です。難易度によってレベル1からレベル3までの3段階があります。クラウド、オープンソースのリテラシー、システムアーキテクチャの知見などを評価します。Linuxシステムの基本操作とシステム管理を問う基本のレベル1から挑戦しましょう。
※参考 : IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan
Microsoft試験 98-365: Windows Server Administration Fundamentals
Windows Serverの管理の概念とテクノロジーに精通していることを証明できる認定資格です。Windows Server、Windowsベースのネットワーク、Active Directoryなどの知識ならびに実践的な経験が求められます。ただし、本資格は2022年6月30日をもって廃止されることが発表されているため注意しましょう。
※参考 : Exam 98-365: Windows Server Administration Fundamentals - Learn | Microsoft Docs
※参考 : The future of Microsoft Technology Associate (MTA) certifications - Microsoft Tech Community
AWS認定クラウドプラクティショナー(AWS認定試験)
AWSクラウド、AWSプラットフォームの主なサービスについての知識とスキルを身につけていることを証明する認定資格です。テストセンターで受験するか、自宅やオフィスでオンライン受験をすることができます。この資格を取得すると、AWSの基礎やクラウドの運用方法、クラウド利用におけるコスト管理などの知識を有するエンジニアだと認められます。
※参考 : AWS 認定 クラウドプラクティショナー
自分でサーバーを構築する
サーバーOSの知識を身につけるための一番の方法は、実際にサーバーを構築することです。DNSサーバーやWebサーバー、メールサーバーなどを構築、運用することで実践的なスキルを身につけることができます。
Windowsの普及状況からWindows Serverは無難ですが、オープンソースということでLinuxは手軽さがあり、学習としても取り組みやすいです。運用先によって使われているOSは異なりますが、操作方法やコマンドは似ているため、いずれかひとつの操作方法に精通すれば、そのほかのOSの習得にも役立つでしょう。
関連記事 : サーバーエンジニアの資格|転職やスキルアップにおすすめの資格は?
サーバーエンジニアの勉強に関するFAQ
サーバーエンジニアの勉強に関するよくある質問と回答を紹介します。
Q. サーバーエンジニアになるための勉強方法にはどんなものがありますか?
A. 入門本や学習サイトを活用して独学で勉強する方法や、スクールを利用して勉強する方法があります。独学の場合は、時間の制約は少なく費用も抑えられますが、学習途中で挫折しやすい点がデメリットといえます。スクールを利用する場合は、時間の拘束と費用はかかりますが、決まったカリキュラムのもとで学ぶことができ、講師の支援が得られます。勉強した成果は、サーバーの構築や資格の取得を通じて実績にするとよいでしょう。
Q. サーバーエンジニアになるために必要な資格はありますか?
A. サーバーエンジニアになるために必須の資格はありませんが、転職やスキルアップには、Linux/UNIX、Windows Server、クラウドサービスなどに関わる資格の取得がおすすめです。たとえば、LinuC(Linux技術者認定試験)、Microsoft Serverの認定試験、AWS認定クラウドプラクティショナー(AWS認定試験)などが挙げられます。
Q. 未経験からサーバーエンジニアになるにはどんな知識やスキルが必要ですか?
A. サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築・運用・保守などを担当します。サーバーOSやミドルウェアなどに関する幅広い知識とスキルが必要となります。特に、セキュリティ対策とクラウド対応は今後重要となっていくでしょう。
関連記事 : サーバーエンジニアの仕事はきつい?|未経験からの転職に必要なスキルや資格、将来性
最後に
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