新卒でフリーランスは現実的?会社員との比較や思わぬ後悔を避ける方法 | レバテックフリーランス
新卒でフリーランスは現実的?会社員との比較や思わぬ後悔を避ける方法
新卒でフリーランスになれば、会社のルールに縛られず自由に働けると思っていませんか?結論からいえば、新卒でフリーランスになって活躍するのは不可能ではありませんが、事前にやるべきことは多くあります。
実際、自分で営業や経理処理をするなど、フリーランスには大変な面も多くあります。良いイメージだけで行動すると、後悔してしまう末路をたどる可能性があるわけです。そこで、フリーランスを目指す人に必要な知識や成功するための条件をまとめて紹介します。
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目次
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新卒からフリーランスになりたい人が知るべきこと
新卒からフリーランスを目指すには、フリーランスの実態を知る必要があります。未経験でいきなりフリーランスとして活躍するのは難しく、思っても見なかった末路にをたどる可能性があるからです。
卒業してから後悔するのを防ぎ、フリーランスのメリット・デメリット、新卒フリーランスが直面しがちな壁を知りましょう。新卒として就活できるのは一度きりなので、より良い働き方を模索するのが重要です。
大学生のうちからフリーランスとして活動し、経済的な不安を無くしておくのも一つの手です。こちらについて詳しく知りたい方は「大学生がフリーランスエンジニアとして案件を受注するには?」の記事をご覧ください。
フリーランスのメリット・デメリット
フリーランスのメリットの代表例は、会社員と比べて自由に働けることです。在宅型の案件は勤務時間や場所がかなり自由です。仕事自体も自由に選べるため、自分の好きなことで稼げます。実力さえあれば年齢に関係なく収入も増やせます。
一方でデメリットは、自分で案件を探したり、確定申告といったお金の管理をしたりする必要があることです。どちらも就職すれば会社がやってくれますが、フリーランスはすべてを自分で行わなくてはなりません。
また、収入が不安定であるため将来が不安になったり、親や友達から心配されたりすることも考えられます。フリーランスのメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスのメリット・デメリットとは?独立前に知っておきたいことを解説
新卒フリーランスがぶつかる壁
社会人経験がない新卒フリーランスは、案件探しやスキル不足でつまづくことがあります。フリーランスは助けてくれる会社の上司や先輩がいないので、分からないことがあってもすべて自分で解決しなくてはなりません。
「思っていたより大変だった」と後悔しないためにも、新卒で独立する人がぶつかりがちな壁を知っておきましょう。
スキル不足
フリーランスには、即戦力となるスキルが求められます。実力がなければ契約を結んでもらえないため、学生時代にスキルを身につけないままフリーランスになるのは現実的とはいえません。また、フリーランスになるとスキルを自力で習得する大変さもあります。
新卒で企業に就職すれば、研修で基本的なビジネスマナーや仕事に必要な知識を学べます。会社では上司や先輩に囲まれて働くので、日常的な業務を通して仕事のやり方を覚えていくこともできるでしょう。
しかし、フリーランスには、仕事に必要なスキルをすべて自分で学ぶ苦労があります。フリーランスを目指すなら、在学中にどの分野で仕事をするか決め、スキルを磨く必要があります。
経理処理が大変
会社員は会社が税金や保険料を給与から天引きしてくれますが、フリーランスは自分で経理処理や確定申告を行わなくてはなりません。確定申告は一定以上の収入を得た場合に必ず行う作業で、申告を行うには自分で帳簿付けをする必要があります。
会計ソフトを使ったり税理士に依頼したりする方法もあります。しかしフリーランスとして活動する以上、最低限のお金の知識がないと、資金面で失敗するリスクが高くなってしまいます。
周囲の目が気になる
新卒で卒業した後はほとんどの人が企業に就職します。そのため、フリーランスになることを家族や友人に反対されたり、心配されたりする場合もあるでしょう。独立後も、事事業が軌道に乗らないと「就職しないのか?」と心配され続ける可能性は高いです。
また、フリーランスは収入が不安定なイメージがあるため、交際相手の親に結婚を反対される恐れもあります。
自分で仕事を探すのが大変
フリーランスは、ポートフォリオをつくって企業に持ち込むなど、自分で営業して仕事を探さなければなりません。一度会社員を経験していれば、前職の人脈を通して仕事をもらえる可能性もありますが、新卒の場合そうはいきません。
人脈がなくスキルも十分でない新卒が最初から条件の良い案件を見つけるのは、かなり難しいでしょう。
いわゆる新卒カードを使えるのは1回だけ
いわゆる新卒カードとは、新卒一括採用を行う日本で新卒が有利になりがちな状況を指す言葉です。フリーランスは就職してからもなれますが、新卒として就活できるのは在学中の一度きりです。
フリーランスの道を選ぶと、 新卒であれば入社できた企業への就職の機会を逃してしまう可能性があります。将来的にフリーランスを目指す場合でも、一度就職してスキルを身につけてから独立する方法があることを覚えておきましょう。
フリーランスと会社員の比較
「会社勤めをしたくない」という理由でフリーランスに憧れる人は多いですが、会社員にもメリットはあります。就職する・しないを決める前に、会社員とフリーランスの特徴を比較し、どちらの働き方が自分に合っているのかを確認しましょう。
フリーランスに向いている人、会社員に向いている人それぞれの特徴も紹介していきます。
フリーランス | 会社員 | |
---|---|---|
働き方 | 働く時間・場所を自分で決められる | 決まった時間・場所で働く |
収入 | 収入は自分次第 / 実力により会社員より収入アップできる |
毎月決まった金額が支給される |
税金 | 自分で確定申告を行う | 給与から天引きされる / 会社が年末調整してくれる |
社会保障 | 国民年金に加入する / 国民健康保険、国民年金の保険料は全額自己負担 |
国民年金と厚生年金に加入する / 会社が年金・健保険料を半分負担してくれる / 病気や怪我の際に傷病手当金を受け取れる / 失業手当を受け取れる |
フリーランスは収入が不安定ですが、実力があれば会社員より多くの収入を得られます。ただ、健康・年金保険料を全額自己負担すること、傷病手当金や失業手当が受け取れないことに注意が必要です。
また、国民年金のみに加入するため、会社員と比べて将来受け取れる年金額が少なくなります。会社員とフリーランスの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスと会社員の違い|長所と短所、副業で両立する方法を解説
フリーランスに向いている人
次のような人はフリーランスに向いている可能性が高いです。
- 自己管理ができる
- 環境の変化を楽しめる
- 常にスキルアップできる
フリーランスは自由度が高い分、自分でスケジュール管理を行い仕事を進める必要があります。病気で仕事ができないとすぐに収入が途切れるので、体調管理を含めて自己管理ができる人に向いているでしょう。
また、案件によってクライアントや作業内容が変わるため、仕事に変化を求める人に適性があります。長くフリーランスとして活躍するには、常にスキルを磨いて自分の市場価値を高められることも重要です。
会社員に向いている人
次のような人は会社員に向いている可能性が高いです。
- 安定した生活を送りたい
- 自分で仕事を探すのは嫌だ
- 一人で仕事を進めるのが苦手
毎月一定の収入を得て経済的な不安なく生活したい人は、会社員に向いています。会社員は一定の月給を支給されるほか、怪我や病気で働けなくなっても休職制度を使ったり、傷病手当金を受け取ったりできます。
また、自分で営業して仕事を探すのに抵抗がある人は会社員向きです。周りと相談しながら仕事を進めたい人も、会社という組織の中でチームで働く会社員に向いているでしょう。
フリーランスとして成功する条件
新卒がフリーランスとして成功するには、いくつかの条件があります。たとえば、即戦力となるスキルの習得は必須の要素です。スキルがないまま営業活動をしても、案件を受注できません。逆にいえば、新卒でも必要な条件を満たせば成功できる可能性が高まります。
新卒がフリーランスとして活動する場合に満たすべき条件をまとめたので、参考にしてください。
スキルを身につける
フリーランスとして仕事をするには即戦力となるスキルが必要です。学生のうちから独学やスクールでの学習を通してスキルを身につけましょう。
会社に就職すれば研修で必要なスキルを学べますが、フリーランスを目指すなら自ら情報収集して学習する癖をつけることが必要です。就職しない場合も、学生向けのインターンに参加すれば最低限のビジネススキルを身につけられます。
世の中のニーズに応えるサービスを提供する
需要の高いフリーランスになるには、世の中に求められるサービスを提供することがポイントです。ニーズが少ない分野で稼げるのは、高度な専門性を持った一握りのフリーランスだけだからです。
新卒でフリーランスになって成功するには、まずは需要が高い分野のスキルを磨くのが賢明でしょう。たとえば、日本ではIT人材が不足しているので、プログラマーやエンジニアなどIT系のフリーランスは需要が高いです。
自己管理能力を身につける
フリーランスは働く場所や時間の自由が高い分、自分一人でも怠けることなく継続して仕事を続ける自己管理能力が必要です。納期までに作業を間に合わせるためのスケジュール管理も欠かせません。
自己管理能力を身につけるには規則正しい生活を心がけ、1日の時間をどのように使うか考えるのがポイントです。フリーランスには上司がいないので、自分で一週間ごと、一ヶ月ごとの目標を設定して計画的に行動する必要があります。
営業力を身につける
フリーランスとして成功するには、自分を売り込む営業力が必要です。いくらスキルがあっても、自分の強みをアピールできなければ契約につながりません。特に、クライアントから評価され実績を積むまでは自分から積極的に営業を行う必要があります。
SNSやブログを使ってスキルをアピールしたり、業界のイベントに参加し人脈を広げたりする活動をしましょう。
経理面の処理ができる
フリーランスは経理面の処理を自身で行い確定申告をする必要があります。確定申告についての基本的な知識を身につけ、領収書の保管や日々の帳簿つけなどやるべきことを把握しましょう。
経理をおろそかにすると意図せず脱税したり、確定申告の時期に事務作業が溜まって仕事が進まなくなったりしてしまいます。経理業務を楽にしてくれる会計ソフトも多数出ているので、サービスを調べて比較してみましょう。
フリーランスにこだわらない
フリーランスとして成功するには、フリーランスにこだわらない姿勢も大切です。実際、会社員とフリーランスを行き来して、今フリーランスとして成功している人もいます。独学でスキルを身につけるのが難しいと感じたら、一度就職して経験を積むのが重要なわけです。
会社員経験がないままフリーランスになると、「会社でしか学べないことを知りたくなった」と思うこともあります。フリーランスを目指すか迷うなら、まずは就職という選択肢を検討しましょう。
周りの意見を聞く
フリーランスは一人であらゆることを判断しなければなりません。しかし、常に自分の頭だけで考えていると客観的な視点を失ってしまうこともあります。
そこで、何かに迷うときはフリーランスの先輩や知り合いにアドバイスをもらいましょう。同業者以外の家族や友人であっても、ほかの人に相談することで一歩引いた視点から助言してもらえます。
クライアントとの信頼関係を大切にする
長期にわたって取引を続けるには、クライアントに信頼されることが重要です。納期を守る、納品物のクオリティを保つといった点を意識し、信頼されるフリーランスになりましょう。
クライアントに信頼されれば、一つの案件が終わっても別の案件を依頼されるようになります。複数のクライアントから継続的に案件を受注できれば、収入を安定させられるでしょう。
フリーランスを目指す新卒に必要な準備
新卒でフリーランスになることを決めたら、学生のうちから準備を始めましょう。「思ったより稼げなかった」といった理由で挫折するフリーランスは多いですが、事前に準備することで失敗のリスクを減らせます。
学生時代にやっておきたい具体的な準備を紹介していくので参考にしてください。
学生時代からフリーランスとしての活動をはじめる
一定のスキルが習得できたら、学生の間にフリーランスとしての活動を開始しましょう。実際に仕事を経験することで、自分のスキルレベルやフリーランスへの適性を把握できます。
特に、就職かフリーランスか迷っている人は、フリーランスの活動を体験して自分に向いているか確かめるのがおすすめです。学生のうちに適性がないと分かって方向転換できれば、新卒で就活する機会を失うこともありません。
人脈をつくる
案件を安定して受注するには、人脈づくりが欠かせません。フリーランス向けのセミナーや交流会に参加してコネクションを築きましょう。フリーランスの知り合いをつくることで、案件を紹介してもらえる可能性が出てきます。
また、知り合いが増えれば情報交換したり、困ったときに相談できたりします。交流会に参加する際は、自分の連絡先やSNSのアカウントが入った名刺を用意すると良いでしょう。人脈をつくる方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスが人脈を作る方法とは?メリットや案件獲得のコツとあわせて解説
貯金をする
新卒でフリーランスになるなら、在学中にできる限り貯金しておきましょう。フリーランスは毎月の収入が安定せず、事業が軌道に乗るまで生活が苦しくなることも考えられます。はじめは思うような収入が得られなくても、貯金があれば仕事に集中できるでしょう。
フリーランスは傷病手当金や失業手当をもらえないことを考えると、いざというときのために貯金の癖をつけることは大切です。
クレジットカードをつくる
フリーランスは毎月確実に収入がある会社員と比べると社会的信用が低く、クレジットカードの審査に通りにくい傾向があります。そのため、卒業後にプライベートもしくは事業用にクレジットカードを持っておきたい場合は、学生のうちにつくっておきましょう。
学生向けのクレジットカードはアルバイトの収入のみ、あるいは収入がなくてもつくれます。卒業予定年月を過ぎると、ほとんどのカードは自動的に一般向けに切り替わるので手続きの必要はありません。
新卒がフリーランスとして活躍できる仕事・できない仕事
フリーランスを目指す方は、「自分がやりたい仕事はフリーランスに向いているか?」を考えましょう。フリーランスは一人で活動するため、チームで行う仕事には向いていないことがあるからです。
仕事内容によっては、企業に就職した方がやりたいことができる場合もあります。フリーランス向きの仕事・フリーランスに向かない仕事の特徴をまとめたので、確認していきましょう。
フリーランス向きの仕事の特徴
以下のような仕事は、フリーランスに向いています。
- PCがあればできる仕事
- 一人で完結できる仕事
- 実力や人気でお客さんが集まる仕事
プログラマーやエンジニアのようにPC一台でできる仕事は、クラウドソーシングサイトなどで案件を見つけやすくフリーランスに向いています。作業の過程でほかの職種の介入が必要なく、一人で完結できる仕事もフリーランス向きです。
また、ヨガインストラクターやパーソナルトレーナーのように、実力や人気で勝負できる仕事もフリーランス向きといえます。評判が高まれば口コミや紹介で自然と顧客が集まっていくでしょう。
フリーランスに向かない仕事の特徴
以下のような仕事は、フリーランスに向いていません。
- 一人で完結できない仕事
- 初期投資が必要な仕事
一人で完結できない仕事は、ほかの職種との連携が必要になるため、フリーランス向きではありません。
たとえば、Webディレクターはプログラマーやデザイナーに指示を行いサイトを構築する仕事なので、一人では働けません。マネジメントが求められるので、どうしても経験が問われます。
また、店舗経営といった初期投資が必要な事業も、新卒フリーランスにとっては現実的ではないでしょう。新卒で多額の資金を用意するのは難しく、初期投資をして店舗や商品を用意しても、うまくいくとは限らないからです。
社会人経験や資金がない新卒のうちは、初期投資が少ない仕事から始めるのが賢明でしょう。
新卒がフリーランスを目指す際によくある質問
フリーランスになりたい人が抱きがちな疑問に答えていきます。
Q. 新卒でフリーランスを目指すデメリットは?
新卒でフリーランスを目指すと、いわゆる新卒カードを失ってしまいます。新卒であればスキルがなくてもポテンシャルで大企業に就職するチャンスがあります。卒業後にフリーランスになると希望する企業に就職できるとは限りません。
Q. 新卒でフリーランスになるのは甘い?
何の準備もしないで卒業後にフリーランスになるのは甘い考えと言わざるを得ません。新卒でフリーランスとして成功するには、学生のうちからスキルを磨いたり、人脈を築いたりする準備が欠かせません。
できれば学生時代にフリーランスとして案件をこなし、活動を続けられそうか適性を確かめましょう。
Q. 会社員と比べたフリーランスのデメリットは?
収入の保証がないこと、社会保障が充実していないことなどがデメリットです。会社員は勤め先によって住宅手当や育児手当などがありますが、フリーランスはなにもしないと福利厚生がありません。
病気や怪我で働けなくなるとすぐ収入が途絶えるため、自分で貯金したり、民間の所得補償保険に入ったりする対策が必要です。
Q. フリーランスはどれくらい収入を得ればいい?
1ヶ月の生活費を計算し、自分が生活できる収入を得られるように案件を受注しましょう。フリーランスの場合、年金や国民健康保険料はすべて自己負担です。そのため、収入の6~7割程度が実際に手元に残る金額(手取り)の目安となります。
Q. フリーランスになるのに必要な手続きは?
事業開始から1ヶ月以内に税務署に開業届を提出します。その年の確定申告を青色申告で行いたい場合は、同時に青色申告承認申請書も提出しましょう。
フリーランスとして活動する際は、事業用の口座やクレジットカードをつくると収支管理がしやすくなります。また、事業用のメールアドレス、名刺、印鑑をつくっておくと良いでしょう。
※本記事は2023年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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