個人コンサルタントの副業を始めるには?仕事内容や単価相場・注意点を解説 | レバテックフリーランス
個人コンサルタントの副業を始めるには?仕事内容や単価相場・注意点を解説
働き方改革が推進され、多様な働き方が広がってから、副業コンサルタントの道を模索する人も少なくありません。しかし、個人コンサルタントを副業で始めるためには、仕事内容や単価などの把握が必要です。
この記事では、個人コンサルタントの案件内容や単価相場を紹介するとともに、副業の始め方について紹介します。また、個人コンサルタントとして求められるスキルや、副業として始める場合の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
個人でコンサルティングの副業に挑戦するメリット
副業で個人コンサルティングに挑戦するメリットは以下の通りです。
- 専門性やスキルを活用できる
- 土日など空き時間を使って活躍できる
- 未経験でもコンサル業務に挑戦しやすい
専門知識やスキルを活用できる
本業で培った専門知識やスキルを活用できる点は、個人でコンサル副業に挑戦するメリットの一つです。経験を積んだ分野がある場合、個人コンサルティングはその専門性を活かす幅が広がります。
経営やマネー分野、Web集客など、コンサルティング案件は多岐に渡るため、開始前は自身が得意とする分野を見つけやすく、専門知識を活用する機会を増やせるでしょう。
一方、個人コンサルタントとして活動を開始した後も、様々な分野で経験を積む機会があります。経営や投資などの経験領域をさらに広げることで、新たなスキルや専門知識を獲得でき、コンサルできる対象領域が広がります。
個人コンサルタントとしての豊富な経験と実績は、将来コンサルとしての独立を考える人にとっても、強みとなるでしょう。
土日のみのスポットワークにも挑戦しやすい
副業で個人コンサルタントに挑戦しやすい理由として、稼働時間の調整がしやすいことも挙げられます。土日のみの稼働や、場合によっては本業の終了後に週数回といった副業も実現しやすいです。
1回限りの案件や短時間で完了するスポットコンサルもあり、本業に支障をきたすことなく週末に副業に挑戦できるでしょう。
特にスポットコンサルは案件によっては在宅で完結できるため通勤の必要がなく、ライフワークバランスを維持しながら始めやすい副業といえます。
コンサルタントの休日の副業については、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
コンサルタントの副業は土日でも可能?仕事内容や始め方を解説
未経験でも挑戦しやすい
副業の個人コンサルティングは、未経験でも挑戦しやすいです。コンサルティングファーム出身者に限らず、未経験者から副業としてコンサル業務を始める人もいます。
コンサル業務未経験でも副業から挑戦しやすい理由は、以下のとおりです。
- 専門知識や得意分野があれば強みになりやすいから
- 課題解決力、コミュニケーション力といったソフトスキルの比重が高いから
コンサルタントの仕事内容はアドバイスや業務サポートに重点が置かれており、専門知識や得意分野があれば、クライアントに対して経営ノウハウなどの価値や最適な情報を提供できます。
また、コンサルタントには洞察力や分析スキル、課題解決力などの能力が求められます。また人と関わるシーンが多いため、コミュニケーション能力も必要です。これらのスキルは、コンサル以外の職種からも習得でき、本業での経験が有益となることも多いです。
以上の理由から、未経験からスポットで始めたとしても、業務回数を重ねることでプロフェッショナルを目指すことも考えられます。
個人コンサルタントの副業の種類と案件例
副業の個人コンサルタントとして業務を行う場合、契約内容によって業務形態はスポットコンサルと固定報酬型コンサルに分類されます。
スポットコンサル契約は時間単位での契約で、自身のスケジュールに合わせて業務ができます。週末や夜間など、本業を考慮した柔軟な働き方が可能です。
一方の固定報酬型コンサルは、特定の案件に対して決まった額の報酬が支払われる業務形態であるため、案件によっては高額報酬が期待できます。ただし、1か月単位など長期的に拘束される可能性もあるため、副業を行う際は注意が必要です。
個人コンサルタントが受ける業務内容は案件によって異なります。以下は、具体的な業務内容と案件例です。
- 戦略コンサルティング:企業の経営課題を解決し業務プロセスの最適化を支援
- マーケティングコンサルティング:マーケティング戦略の策定や分析、販促
- ITコンサルティング:システム導入やDXに関する助言
- Webコンサルティング:Webサイトの改善やSEO対策マーケティング戦略立案
- 人事コンサルティング:人事戦略、採用や研修など人事関係の課題解決
- 営業コンサルティング:営業戦略の策定や営業手法の改善、新規顧客獲得の支援
ほかにも、財務や労務、データ分析などコンサルティング業務は多岐にわたります。
各分野でも報酬単価は幅広く設定されており、コンサルティング経験やこれまでのスキルによって変動します。提供できる知識や経験をもつ場合は、強みを生かして高単価の案件を獲得することも可能です。
戦略コンサルタントの副業については、こちらの解説をご覧ください。
戦略コンサルは副業できる?案件例や収入など気になる点をまとめて解説
個人の副業コンサルタントの契約形態と単価相場
副業コンサルタントを始める前に、単価相場を知っておくことは重要です。個人コンサルタントの業務形態には、主にプロジェクト単位とスポットコンサルの2つのケースがあります。個人の経験やスキルに応じて報酬単価が異なる点も念頭に置き、自身に合う副業コンサル案件を確認しましょう。
プロジェクト単位の単価相場
プロジェクト単位の場合、特定のプロジェクトに月単位で参画して報酬を受けとります。プロジェクトが完了するまでクライアントのニーズに応じてサポートを行います。
単価の相場は月額10万円~30万円程度であり、プロジェクトの規模や業務の幅によって変動することが一般的です。
固定報酬型は時間的な拘束が生じやすく、長期に渡るプロジェクトも含まれるため、副業コンサルタントはワークライフバランスをいかに保つかが課題となります。
スポットコンサルの単価相場
スポットコンサルティングは通常のコンサルティングとは異なり、契約期間が短期となります。最短1時間から業務を受け、オンラインや電話、場合によっては対面で限られた時間で業務を行うことが一般的です。
報酬は契約期間や業務形態などによって異なります。週に数回、あるいは数時間以内の稼働であれば、単価相場は月額2〜5万程度といわれます。1時間のミーティングや電話のみなどの場合は、1〜3万円程度の単価が一般的です。
副業で個人が行うスポットコンサルタントは、自身のスケジュールに合わせて柔軟に働けることがメリットです。デメリットは、収入や作業時間を固定できないことにあります。
副業で個人のスポットコンサルとして成功する鍵は、単価相場を理解し、本業の経験や専門性に合わせて案件を選択することです。またネットワークの拡大や交渉力も単価報酬を上げる要素となるでしょう。
ITコンサルタントの単価について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ITコンサルタントの単価相場は?フリーランスになるメリットや将来性について解説
個人コンサルタントの副業の始め方
副業で個人コンサルタントを始める際は、本業の就業規定を確認しなければなりません。副業規定を確認したら、自身の知識やスキルを洗い出して整理し、フリーランスマッチングサイトを活用して適切な案件を選定しましょう。
本業の就業規定を確認する
副業を始める際は本業の就業規程をもとに、以下のポイントについて確認しましょう。
- 会社の就業や副業ポリシーを確認する
- 本業に支障をきたさない働き方をする
- 競合他社への関与やリスクはないか確かめる
所属している企業が副業を認めているかどうかを確認します。たとえ副業が許可されている場合でも、報酬額の上限や契約の種類などの規定を細かくチェックしましょう。
そして本業の業務に影響を与えない範囲で副業を行うためにも、本業と副業の両方をこなす時間があるかを確認することも重要です。
また、競合他社への関与やリスクの可能性についても、慎重に確認しておくことをおすすめします。
動き出す前にこれらのポイントを検討したうえで、本業とのバランスを図りながら適切なスタートを切ることが大切です。
自分の習得したスキルをリスト化する
本業の就業規則を確認し、副業コンサルティングを始める決意を固めたら、自身の経験とスキルを整理しましょう。
スキルのリスト化には以下のステップがあります。
- 経験とスキルを洗い出す
- 提供出来る価値を決める
- 競合の分析を行う
- ニーズと自己のスキルを照らし合わせる
- 自己スキルシートを作成する
過去の職歴や参画プロジェクト、資格、特技など自分のもつ経験とスキルを細かくリストアップします。
次に、自身がクライアントに提供出来る価値を明確にしましょう。どの分野においてクライアントに貢献できるかを考えます。
続いて、ほかの個人コンサルタントやコンサルティング会社のWebサイトなどで、提供しているサービスやスキルを調査、分析しましょう。競合分析によって、自身の市場におけるポジションや市場動向、顧客ニーズなどが把握できます。ニーズと自身のスキルとのマッチングを図り、どの分野に焦点を充てるべきか決定しましょう。
最後に、自己分析で得た結果をスキルシートとして整理します。スキルシートは、ネットで探せば無料テンプレートをダウンロードできます。明確に可視化されたシートを作成することでクライアントに専門性や経験などをアピールできるため、面接や打ち合わせ時も安心です。
スキルシートの書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
スキルシートの書き方|職種別の記入例とダウンロード可能なテンプレートを紹介 | レバテックフリーランス
フリーランスエージェントに登録する
フリーランスエージェントとは、フリーランスやスポットワーカー向けに、それぞれのスキルや希望にマッチした案件を紹介してくれるサービスのことです。
面倒な契約処理や、案件参画後の単価交渉を代行してくれるので、クライアント企業とのやり取りに手間を取られることもなく、業務に専念することができます。
レバテックフリーランスでは、コンサルタントを始めとしたIT専門職のフリーランスエージェントです。一人ひとりのご希望とスキルをヒアリングし、最適な案件をご紹介していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
個人コンサルタントに求められるスキル
個人コンサルタントは自身の力でプロジェクトを成功に導くため、スキルと意欲の両面で高い水準を維持する必要があるといえるでしょう。
副業の個人コンサルタントとして業務を行う場合に求められるスキルを以下に紹介します。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 資料作成スキル
- 柔軟な思考力
- セルフマネジメント力
個人コンサルタントは、クライアント獲得のためのコミュニケーションや交渉力も重要です。クライアントと対話をスムーズに行うために、質問力や傾聴力、共感力などの対人スキルも求められます。
その上で、クライアントとの良好な信頼関係を築くことで継続的に案件を取得でき、それにより紹介案件を獲得することにもつながります。
また、報告書やプレゼンテーション資料を自分で作成するスキルも必要です。常にプロの意識をもち、自己啓発に努める姿勢は個人コンサルティング業務を成功に導く要素となります。
加えて柔軟な見方を保ち、アイデアを創出する能力や心身の健康を良好に保つ姿勢や、管理能力も持ち合わせなければなりません。
システムコンサルタントに求められるスキルを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
システムコンサルタントの資格|転職に必要なスキルは?
副業で個人コンサルタントを始める場合の注意点
副業でフリーコンサルティングを行う際の注意点は、以下の3つです。
- 本業に支障をきたさない
- 税務関連の申請を適切に行う
- 体調管理に注意を払う
まず副業や報酬獲得に夢中になり、本業をおろそかにしないように注意しましょう。本業に支障が出ないよう副業案件は慎重に選び、無理のない時間配分で始めることが大切です。
そして、副業で得た収入の確定申告を怠らないようにしましょう。年間の副業収入が20万円を超える場合、確定申告が必要です。確定申告に必要な書類や情報を整理し、提出期限内に漏れなく確定申告を行いましょう。
最後に個人で副業コンサルティング業務を行う場合でも、体調管理を大切にしましょう。
スケジュールを過密にせず、体調管理に注意を払い、気分転換の時間を設けることが重要です。
意識的にリフレッシュの機会をつくり、ワークライフバランスを保つことで、副業と本業の両立を円滑に進めることができます。
コンサルの副業の契約や注意点について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
副業にコンサルタントは向いている?始め方や報酬の相場、注意点を解説
個人コンサルタントとして成功するための戦略
個人コンサルタントとして副業を行ううえで、より高単価な案件を獲得するためには、どのようなコツがあるのでしょうか?その戦略を3つのポイントで解説します。
ニッチな分野に特化する
個人コンサルタントが副業で成功するカギの一つは、競合が少なく特化したスキルを活かせるニッチな市場を見つけることです。一見すると市場規模が小さく見えるかもしれませんが、その分競争が少ないため、高い専門性をアピールすることが可能となります。
例えば、近年需要が高まっているサステナビリティやデータセキュリティなどの分野では、特定の専門知識を求めるクライアントも多くいます。これらの分野に精通していれば、個人コンサルとしての価値を高めることができ、結果として高い単価で案件を受注する機会が増えることでしょう。ただし、ニッチな市場を狙う場合は、その分野で最新のトレンドやニーズを常に追い続ける必要があります。
自身のブランディングを積極的に行う
個人コンサルタントとしての副業で成功するためには、セルフブランディングを積極的に行うことが必要です。フリーランスとして評価を得るには、自分自身をいかにして良い「商品」として市場に提示するかが重要となります。特にSNSやWebサイトを通じたマーケティングは、コストを抑えつつ大きな効果を見込めるため、個人コンサルとしてのブランド力を高めるよい手段でしょう。案件を獲得してからも、成果を挙げた実績や成功事例を積極的に公開することで、効果的に自らのブランド価値を高め、新たなクライアントを獲得することができます。
クライアントとの強い信頼関係を構築する
個人コンサルタントの副業で成功するためには、単に高度な専門知識を有しているだけでなく、クライアントとの信頼関係を構築する能力も重要です。クライアントと密接にコミュニケーションを取ることで、そのニーズを的確に把握し、的確なソリューションを提供することが可能となります。誠実なコミュニケーションと強い信頼関係を構築することで、次回以降の案件受注に繋がるだけでなく、口コミや紹介による新たなクライアント獲得へとつながります。
個人コンサルタントの副業に関するよくある質問
ここでは、個人コンサルタントの副業に関するよくある質問に答えていきます。
Q. 個人コンサルタントを始める際はどんなスキルが必要ですか?
リサーチスキル、インプットスキル、プレゼンテーションスキル、問題解決力、タイムマネジメントスキル、営業力等が必要です。
Q. 個人コンサルタントとして起業後、集客するにはどんな方法が有効的ですか?
集客するにはチラシやSNSで宣伝する、無料のセミナーやコンサルティングを行う等の方法が有効的です。
Q. 個人コンサルタントの単価相場はどのように決まりますか?
個人コンサルタントの単価相場は、経験、スキル、市場のニーズ、案件の難易度や参画期間等によって決まります。
Q. 個人コンサルタントが副業をするメリットは何ですか?
多様な案件に関われる、スキルアップができる、収入アップできる、人脈が広がる等のメリットがあります。
Q. 個人コンサルタントになるために資格は必須ですか?
個人コンサルタントになるために資格は必須ではありません。しかし、資格を保有しておいた方が案件を受注する際に有利になることがあります。
※本記事は2023年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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