マーケティングコンサルの副業は可能?始め方やメリット・注意点 | レバテックフリーランス
マーケティングコンサルの副業は可能?始め方やメリット・注意点
マーケティングコンサルの業務で副業ができるかどうか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
マーケティングの課題を抱えていながらも、社内にマーケターやマーケティングコンサルタントが不在で、外部の人材を求めている企業は多く存在します。副業案件も探しやすいといえるでしょう。
本記事では、マーケティングコンサルティング業務で副業するメリットや始め方、始める際の注意点などを解説します。
なお、コンサルタントの副業について知りたい方はこちらの記事も併せて参考にしてみてください。
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目次
マーケティングコンサルの副業で行う仕事内容
マーケティング副業で行う仕事内容としては、以下の4点が挙げられます。
- マーケティング戦略の立案
- SEO分析・サイトの改善
- 広告運用の改善案の提案
いずれもマーケティングの知識を活かして行う副業といえるでしょう。それぞれ解説します。
マーケティング戦略の立案
マーケティングの専門的スキルを活用し、有効なマーケティング戦略を立案することは、マーケティングコンサルが副業で行う仕事の1つです。「どのような層をターゲットに設定するか」「市場でどのポジションは狙うか」といった戦略を立てます。
また、マーケティング戦略の立案を行う際は、以下のようなフレームワークを活用することが有効です。
- PEST分析:自社でコントロールできない外部環境を把握する
- 3C分析:市場・競合・自社をリサーチする
- バリューチェーン分析:事業を工程に分けて効率を最適化する
- 5フォース分析:自社をとりまく環境を5つの要因で分析する
- SWOT分析:事業の強みや弱みを内部環境と外部環境に分けて分析する
的確なマーケティングを行うには、専門的なマーケティングスキルを駆使しながら、細かな分析を行う必要があるでしょう。
SEO・サイトの改善
SEOやサイトの改善もマーケティングコンサルの副業の一つです。SEOとは、ユーザーがオンライン検索したときに自社サイトや自社商品がヒットしやすくなるよう、上位表示を狙うことです。そのために、キーワードマーケティングなどの施策を行います。
キーワードマーケティングとは、潜在ユーザーが関心を持っており、検索エンジンで入力されることの多いキーワードを分析してピックアップし、それに基づいてコンテンツを作成する取り組みを指します。
そして次の段階では、用意した記事からユーザーに購入や登録などの目的を達成できるよう動線を整えます。つまり、サイト設計やデザインの改善を行っていくのです。
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広告運用の改善案の提案
マーケティングコンサルの副業には、広告運用の改善案の提案の案件もあります。
具体的な広告媒体には、純広告やリスティング広告、SNS広告などさまざまな種類があります。適切な効果を上げるには、ターゲット層や広告の用途を正しく捉えて、自社に合った媒体を選ぶことが欠かせません。また、広告を実施した後には、その効果を分析し、よりよい結果につながるように改善案を提案することが重要です。
マーケティングコンサルに求められる役割
副業か本業かにかかわらず、マーケティングコンサルタントに求められる業務は多岐にわたります。ただし、多くのマーケティングコンサルタントに共通して求められる役割は、主に以下の2点です。
- クライアントのサービス・商品の売上向上
- マーケティング課題の解決に向けたサポート
各役割について、解説します。
クライアントのサービス・商品の売上向上
第一に、マーケティングコンサルタントには、事業の目標を達成することが求められています。つまり、クライアントのサービスや商品の売上をアップさせる役割が求められており、これがもっとも重要な役割といってもよいでしょう。
クライアントの売上を上げるには、顧客ニーズを正しく掴み、マーケティング施策を行う必要があります。顧客満足度の向上が、結果的に売上につながるためです。
マーケティングコンサルタントは、前述したようにマーケティング戦略の立案やSEO分析、広告運用案の改善提案などを行い、クライアント企業の売上に貢献します。
マーケティング課題の解決に向けたサポート
マーケティングコンサルタントには、特定のマーケティング課題の解決に向けたサポートを求められている場合もあります。ビジネスを行ううえで、マーケティングに課題を抱えていながらも、社内にマーケティングの知識や経験のある従業員がいないというケースは少なくありません。
特にリード(見込み客)を思うように獲得できず悩んでいる企業は多くみられます。インターネットやスマートフォンが普及し、リードとの接点は主にオンラインに移っています。しかし、オンラインのチャネルが拡大している一方で、展示会やセミナー、DMなども一定の効果が見込まれる状況は変わりません。このように、獲得機会が多様化していることが原因で、従来よりもリードの獲得に悩んでいる企業が増えています。
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マーケティングコンサルの報酬の相場
マーケティングコンサルタントの報酬は、案件のジャンルやそれぞれの内容によって異なります。マーケティングコンサルティングを行う場合の、報酬の相場は以下を参考にしてください。
マーケティング戦略の立案・現状分析など | 5万~20万円 |
---|---|
各種Web集客の実施 | 10万~50万円 |
Webサイトやコンテンツ制作など | LP制作:20万~60万円程度/ 公式サイト制作:50万~200万円程度/ コンテンツ制作:10万~50万円程度 |
アクセス解析やサイト改善提案 | 10万~30万円程度 |
例えば、Googleアナリティクスなどのツールを使った分析をもとにWebサイトの改善案を出すマーケティングコンサルティングの副業では、月5万~20万円程度が相場です。所要時間が10時間前後の場合、時給換算をすると5千~2万円程度になるでしょう。
マーケティングコンサルを副業にするメリット
マーケティングコンサルティングを副業にするメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- スキルアップが図れる
- 独立への足がかりとなる
各メリットを解説します。
スキルアップが図れる
マーケティングコンサルティングを副業にすると、スキルアップが図れ、本業では得られない経験ができる点がメリットといえるでしょう。本業でマーケティング業務に取り組んでいても、そこで携われる業務は限定的なことが多いです。
例えば、大企業のマーケティング部門に在籍している場合、マーケティングの川上とされる総合的なマーケティングチャネルの経験は積みやすいかもしれません。しかし、川下にあたるWebマーケティングの運用に関しては、外部委託をしているケースも多く、スキルを獲得できないことで不安を感じるケースも多いのではないでしょうか?
事業会社の場合も、マーケティング対象は自社サービスに限られるため、異業種のマーケティングの知見を深めることは難しいといえます。
一方、中小企業でマーケティングに関わっている場合は、川下にあたるWebマーケティングの細かい運用は取得しやすいでしょう。ただし、予算の関係などから、大企業のマーケティング部門が行うような、川上の複数にまたがるマーケティング施策の経験は身につけにくいこともあります。
このように、本業だけでは得られる経験の幅が狭まってしまうという場合には、副業でマーケティングコンサルティングを行うことで、幅広い領域の知見を得られ、スキルアップできる可能性があります。
独立への足がかりとなる
フリーのマーケティングコンサルタントとして独立を検討している場合は、副業でマーケティングコンサル案件を請け負うことは、独立への足がかりになるでしょう。副業でさまざまな領域の経験を積むことで、独立するにはどの領域のスキルを伸ばせばよいか、客観的に判断しやすいでしょう。
また、会社を突然退職して独立するよりも、副業として業務委託で案件を請け負い、顧客との関係性を築いていったほうが低リスクで独立することが可能です。
そのほか、会社員では関わることがほぼない、契約書や税金などの独立開業に必要な知識も身につけられます。
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マーケティングコンサルに必要なスキル・知識
マーケティングコンサルタントに必要とされるスキルや知識は、主に以下のとおりです。
- マーケティングスキル
- 経営戦略に関する知識
- 情報処理能力
- 論理的思考力
- コミュニケーションスキル
それぞれの内容をみていきましょう。
マーケティングスキル
副業・本業を問わず、マーケティングコンサルティングの案件を請ける以上、マーケティングスキルは必須といえます。
市場調査や分析を行う、市場動向や顧客ニーズを把握する、マーケティング戦略の立案を行うなどの業務を通して、クライアントが抱えるマーケティングに関する課題の解決を行います。そのほか、製品やサービスのブランドマネジメントや、SNSキャンペーンをはじめとした、プロモーションなどの業務もマーケティングコンサルタントが行う業務です。
これらの具体的な業務に関する知識や経験を十分に持っていると、マーケティングコンサルタントとして安定的に案件を受注できるでしょう。
経営戦略に関する知識
マーケティングコンサルタントには、経営戦略に関する知識も求められます。
マーケティングを進めるには、クライアントの経営戦略を理解したうえで行う必要があるためです。
短期的な集客や売上改善だけでなく、クライアント企業の経営方針を踏まえたマーケティング戦略の提案ができれば、クライアントの満足度も高まるでしょう。
情報処理能力
マーケティングコンサルティングを行うには、情報処理能力も備えている必要があります。顧客ニーズの分析や、クライアントの課題解決には、データ収集と分析が欠かせません。
少なくとも、「Google Analytics」「Google Search Console」などの分析ツールは使いこなせる必要があるでしょう。Webサイトからのユーザーの離脱率や平均滞在時間などを参考にしてそのページの課題を分析したり、成約率を調べ施策の効果測定を行ったりするのに役立ちます。これらのツールの使い方は、ネットや書籍で身につけることも可能です。
論理的思考力
マーケティングコンサルタントには、論理的思考力も必要です。クライアントのサービスや商品の売上の向上を達成するには、売上アップの弊害となっている要因を明確にしなければなりません。論理的思考力が不足していると、これらの業務で期待通りの成果を出すことは難しいと考えられます。
論理的思考力とは、ものごとを筋道立てて、矛盾のないように考えられる能力のことです。論理的思考力に欠けていると、主観的な考えや思い込みにとらわれ、結果的に判断を誤ってしまうリスクがあります。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルも、マーケティングコンサルタントに求められるスキルの一つです。特に副業として案件を請け負う場合、人間関係の下地がまったくない状態から関わるため、コミュニケーションを円滑に行う必要があるでしょう。
例えば、請け負った案件の結果がなかなか出ないとき、コミュニケーション不足の状態では、クライアントから信頼や評価を勝ち取るのは難しいです。しかし、進捗状況や考えられる要因をしっかりと説明できていれば、クライアントとの関係悪化も最小限に抑えられるでしょう。クライアントと良好な関係を構築するためのコミュニケーションスキルは必須といえるでしょう。
マーケティングコンサル副業の始め方
マーケティングコンサルティングの副業は、以下のような始め方が一般的です。
- SNSで案件を探す
- クラウドソーシングを使う
- エージェントを活用する
- 知人・友人から紹介を受ける
一つずつ解説します。
SNSで案件を探す
マーケティングコンサルティングの外注を検討するクライアント企業は、SNS運用をはじめとするデジタルマーケティングの知見を持つ人材を探していることも多くなっています。そのため、SNS運用などに関する自身の実績を発信し、企業から直接案件を獲得するマーケティングコンサルタントも存在します。
まずはSNSに登録し、気になる企業をフォローして、募集情報をチェックするとよいでしょう。請け負いたい案件に対してDMなどでコンタクトを取ったり、SNSの投稿やプロフィール欄でマーケティングコンサルタントであることを発信し、企業からのオファーを待ったりするのも手です。なお、SNS経由で案件を獲得すると、中間マージンが発生しない点もメリットです。
クラウドソーシングを使う
マーケティングコンサルタントとしての副業経験が少ないときは、クラウドソーシングを活用して案件を獲得する方法もおすすめです。クラウドソーシングでも、近年はマーケティングコンサルティング領域の案件が増えつつあります。
クラウドソーシングは、エージェントと比較すると案件獲得のハードルがやや低いため、まだ実績がすくない場合でも、副業案件を獲得しやすいのが特徴です。
エージェントを活用する
マーケティング経験者であれば、フリーランスエージェント・副業エージェントの活用も効果的といえるでしょう。エージェントに登録すると、希望を踏まえた案件を紹介してもらえる可能性があります。
エージェントサービスについても、従来はITエンジニアやデザイナーの募集が多かったものの、近年では、マーケティングコンサルティング領域の案件も増えつつあります。
レバテックフリーランスでは、マーケティング案件を探すフリーランスのサポートを行っています。「フリーランスになるか迷っている」「どんな案件があるか知りたい」などのご相談も歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
知人・友人から紹介を受ける
知人や友人から紹介を受けて、副業案件を獲得しているマーケティングコンサルタントも多いです。スタートアップ企業やベンチャー企業などは、専門のマーケターやマーケティングコンサルタントが存在しない企業もあり、集客に困っているケースも多いです。そのため、一度実績を作れば、その流れで他の企業を紹介してもらうといったことも期待できます。
ただし、高いクオリティで仕事ができれば次の紹介につながりやすい一方で、いい加減な仕事をしてしまうと信用を失い、悪い評判が伝わる可能性があることには注意が必要です。
マーケティングコンサル副業を始める際の注意点
マーケティングコンサルティングの副業を始める際は、以下の4点に注意しましょう。
- 本業の会社が副業OKかを確認する
- 確定申告が必要なことがある
- リソースを計画的に確保する
- スキルに見合わない案件は避ける
それぞれの内容を解説します。
本業の会社が副業OKかを確認する
マーケティングコンサルタントとして副業を始める際に、本業の会社の就業規則を確認しましょう。国が従業員の副業を推奨しているとはいえ、就業規則で副業を禁止している企業も存在します。就業規則で副業が禁止されているにもかかわらず行うと処分を受ける可能性があり、リスクを伴います。
マーケティングコンサルティングの副業を検討する場合は、事前に本業の会社の就業規則を確認するのが基本です。
確定申告が必要なことがある
確定申告が必要な場合がある点にも、注意が必要です。会社員として企業に勤めている場合、年末調整で所得税を確定して納税を行っているため、確定申告を行う必要はありません。しかし、本業の他に副業としての所得が20万円以上ある場合、確定申告が必要になるケースがあります。
参照元:国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
リソースを計画的に確保する
副業としてマーケティングコンサルティングを行う場合、副業にどの程度の時間を割くか、その時間をどこから捻出するかなどを、事前にしっかりと考えておくことが大切です。曖昧にしたままスタートしてしまうと、いざ副業を始めた後に本業やプライベートとのバランスがとれず、苦労する可能性があるためです。
副業に安定的にリソースを割けないと、せっかく案件を受注しても納期遅れなどが発生してしまうでしょう。そのような事態を防ぐためにも、計画的にリソースを確保できるように、意識しましょう。
スキルに見合わない案件は避ける
スキルがまだ不十分な状態で、高度なスキルが必要なマーケティングコンサルの副業案件を狙うのは避けたほうが賢明です。請け負った業務が最終的に遂行できなかった場合、信用が落ちてしまい、次の案件の受注にも影響を及ぼす可能性があります。
まずは、自身のスキルに見合ったレベルの案件を受注して、少しずつ信頼とスキルを積み上げていきましょう。
マーケティングコンサルの副業に関するよくある質問
ここでは、マーケティングコンサルの副業に関するよくある質問に答えていきます。
Q. マーケティングコンサルタントとして副業を行う際、どのような仕事がありますか?
マーケティングコンサルタントの副業の仕事内容は、クライアントの課題抽出、マーケティング戦略の立案、広告運用の改善案の提案などです。
Q. マーケティングコンサルタントに必要なスキルは何ですか?
マーケティングコンサルタントには、マーケティングスキル、経営戦略に関する知識、情報処理能力、論理的思考力などが必要です。
Q. マーケティングコンサルタントに向いている人はどのような人ですか?
マーケティングコンサルタントには、分析力がある人、好奇心旺盛でトレンドに敏感な人、コミュニケーション能力がある人、論理的思考力がある人が向いています。
Q. マーケティングコンサルとして副業を始めるメリットは何ですか?
マーケティングコンサルとして副業を始めるメリットは、自身のスキルアップができることと独立への準備ができることです。
Q. マーケティングコンサルの副業を始める際の注意点はありますか?
マーケティングコンサルの副業を始める際には、本業の就業規則を確認すること、確定申告が必要になる可能性があること、ワークライフバランスが崩れないよう業務量の調整が必要なことなどに注意が必要です。
※本記事は2023年10月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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