データベースエンジニアにおすすめの資格12選!資格取得のメリットも解説

データベースエンジニアとは、データベースの開発や設計、運用、管理を担うエンジニアのことです。データベースエンジニアになるためには特別な資格は必要ありませんが、資格を有していることで就職や転職に有利に働きます。

本記事では、データベースエンジニアの仕事内容からおすすめの資格、また資格取得のための効率的な勉強法、求められる知識、将来性などを詳しく解説します。

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資格は必要?データベースエンジニアの仕事とは

データベースエンジニアとは、データベースの開発や設計、運用、管理を担うエンジニアのことです。

インターネットが発達し、膨大なデータを容易に集めることができるようになったものの、そのデータをそのまま利用することはできません。

企業は集めたデータを使いやすいように適切な場所に保管し、必要なときに容易にアクセスできるようにしておく必要があります。膨大なデータを企業が利用しやすいようにサポートするのが、データベースエンジニアの仕事です。

データベースエンジニアの主な仕事内容は、次の3つに分類されます。

  • データベースの開発・設計
  • データベースの管理・運用

データベースの開発・設計

データベースエンジニアは、クライアントの要求に応じて、最適なデータベースを開発・設計します。次に、データを保存しているサーバーが最適かつ効率的に作動するように、チューニングをおこないます。

データベースの管理・運用

さらに、データベースの運用も大切な仕事です。誰がどのデータにアクセスするのかといったアクセス権の管理からデータのバックアップ、セキュリティ対策まで幅広い内容を担います

データベースエンジニアになるために特別な資格は必要なく、初心者から目指すことが可能です。しかし、高度な知識やスキルがなければ、膨大なデータをうまく扱うことはできません。そのため、データエンジニアとして稼働するには、関連する資格取得がおすすめです。

企業によっては、特定の資格保有を募集要件としているところもあり、資格取得は就職や転職、またキャリアアップに役立つこともあるでしょう。。データベースエンジニア未経験の方は、難易度の低い試験からトライし、段階を踏みながら少しずつ知識を積み重ねていきましょう。

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データベース関連の資格を取得する3つのメリット

データベースエンジニアが資格を取得すると、さまざまなメリットが得られます。主なメリットは、次の3つです。

  • データベースに関するスキルを証明できる
  • 収入アップが期待できる
  • 自身のスキルアップにつながる

それぞれのメリットを詳しく解説します。

データベースに関するスキルを証明できる

データベース関連の資格を取ることで、第三者に専門的な知識やスキルを持っていることを証明できます。未経験でも資格を持っていれば、就職や転職がしやすくなります。また、すでにIT業界で働いている方は、キャリアアップを期待できるでしょう。

収入アップが期待できる

仕事に関連する資格を持っていれば、資格手当を支給する企業は少なくありません。基本給が上がったり、昇進したりと、収入アップが期待できます。場合によっては、資格取得のための学習費用や受験費用を負担する企業もあります。

自信のスキルアップにつながる

データベースエンジニアの資格を取るための勉強は、自身のスキルアップにつながります。資格には、難易度の低いものから難しいものまでいくつかあります。

より難易度の高い資格を学習することにより、新しい知識を体系的に身につけられるでしょう。実務で必要な知識を持っていると証明できれば、即戦力として活躍できる機会が増えます。

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データベースエンジニアにおすすめの資格12選

上述しましたが、データベースエンジニアとして働くために特別な資格は必要ありません。しかし、さまざまなメリットを考えると、資格取得は自身への大きなメリットとなりえます。ここでは、データベースエンジニアにおすすめの資格をご紹介します。

1.データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストは独立行政法人IPAが主催している資格で、情報系関連の資格の中では、数少ない国家資格のひとつです。IPAの情報処理技術者試験は、スキルレベル別にレベル1〜4まで分類されますが、データベーススペシャリストは最もレベルが高いレベル4に該当します。

こちらの試験では、企画から要件定義、開発、運用、保守までデータベースに関連する内容が幅広く出題されます。記述式問題のウェイトが高く、例年、合格率は15%ほどです。

初心者向けではなく、ある程度実務で経験を積んだ方が受ける試験です。難易度が高いからこそ、資格を持っていれば就職や転職に有利に働きます。

参考:情報処理推進機構「データベーススペシャリスト試験」

2.Oracle Master

Oracle Masterは、RDBMS製品を販売するOracle社主催の資格です。試験はBronze、Sliver、Gold、Platinumと4つのレベルに分類されています。Oracle Masterは世界的に知られた権威ある民間資格なため、最もレベルの高いPlatinumの資格を持っていると、どの国でもスペシャリストとして認めてもらえるでしょう。

国内でも、Sliver以上の資格を持っていると、データベーススペシャリストとして評価されやすくなります。自分の実力に応じたレベルからチャレンジするとよいでしょう。

参考:Oracle University「ORACLE MASTER Portal」

3.OSS DB

OSS DBは、オープンソースデータベース(OSS‐DB)の知識と技術を認定する資格です。この資格を持っていると、エンタープライズ業界で活用されているPostgreSQLの技術力を証明できます。

OSS DBの試験は、SilverとGoldに分類されます。Silverの難易度はそれほど高くなく、実務経験がなくても比較的容易に取得できるでしょう。

参考:OSS-DB

4.AWS Certified Database

AWS Certified Databaseは、クラウドサービスのトップシェアを誇るAWSが主催する資格です。

AWSはさまざまなクラウドサービスを展開しており、多くの企業で採用されています。データベース関連についても多様なサービスが提供されているため、導入のためには同社のサービスについて深い理解が求められます。

AWS認定の資格を保有していれば、AWSサービスに精通しているエンジニアとして活躍できるでしょう。ただしほかの資格と比べると、受験料が高額なため、しっかりと準備して受験することをおすすめします。

参考:Associate 認定「AWS Certified Solutions Architect」

5.Professional Cloud Database Engineer

Professional Cloud Database Engineerとは、Googleのクラウドデータベースの資格のことです。AWSやAzureほどのシェアはないものの、マルチクラウドプラットフォームとしてシェアを伸ばしています。

Googleは検索エンジンとして大量のデータベースを保有しているため、ビッグデータを扱った業務を目指したい方におすすめの試験といえるでしょう。

参考:Google Cloud「Professional Cloud Database Engineer」

6.Azure Database Administrator Associate

Azure Database Administrator Associateは、Microsoft社が提供するクラウドサービスAzureに関する資格です。Azureは、AWSに次いで世界シェア20%を誇る人気のあるクラウドサービスです。

Azureは金融サービスや政府系機関、医療、製造業界など、官民また業界を問わず活用されており、今後も需要は高まると予想されています。AWSに比べて受験料が半値以下のため、クラウドサービス系の資格取得を目指している方は、まずはこちらの試験から受験するとよいでしょう。

参考: Microsoft Learn「Azure Database Administrator Associate」

7.G検定

G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するディープラーニング関連の資格試験です。この試験では、AIやディープラーニングの知識を有しているかを問われます。データベースエンジニアだけでなく、さまざまな職種の方が受験しているのが特徴です。

昨今、ビジネスにおけるAIの活用は急速に進んでいます。AIの普及につれて、AIエンジニアを目指す方も増えつつあります。G検定の資格を有していれば、ディープラーニングの基礎知識があることを証明できるでしょう。

G検定の例年の合格率は、60〜70%ほどです。未経験でも受験できますが、すでにIT業界で働いている方やAIの研究・開発に携わる方向けの試験といえるでしょう。

参考:G検定

MySQL

MySQLとは、Oracle社が主催する資格試験です。こちらの資格を有していると、オープンソースのデータベースの開発や管理に関する知識やスキルがあることを証明できます

MySQLの認定試験にはいくつか種類があり、データベース管理者向けや開発者向け、導入コンサルタント向けと職種によってわかれています。MySQLを受験するには、Oracle社が主催する試験対策セミナーを受講するのがおすすめです。実務ではあまり見慣れない機能やツールの出題もあり、セミナーによる試験対策が効果的です。

参考:MySQL Certification「MySQL」

9.基本情報処理技術者試験

基本情報処理技術者試験とは、ITに関する基礎的な知識とスキルが問われる国家試験です。独立行政法人 情報処理推進機構が主催しており、IT業界で働く方の登竜門ともいえる資格です。

基本情報処理技術者試験は、情報処理技術者試験の中ではレベル2に該当し、合格率は平均で40%前後といわれています。基本的な知識を問われる試験ではあるものの、情報処理についてきちんと理解していなければ合格は難しいでしょう。

2023年4月より、通年で受験が可能となり、自分の都合のよいときに試験を申し込めます。IT業界への就職や転職を検討している方におすすめです。

参考:情報処理推進機構「基本情報処理技術者試験」

10.応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、上述した基本情報処理技術者試験の上位試験にあたります。こちらも情報処理推進機構が主催する国家試験です。高度なIT人材に必要な応用的知識とスキルを問われる内容となっており、レベル3と難易度の高い試験です。

応用情報技術者試験では、ITの知識を網羅的に身につけられます。知名度の高い試験のため、資格を持っていると就職や転職に有利です。また会社によっては、資格手当や報奨金の対象となっています。

合格率は20%前後と、独学での合格は厳しいのが現実です。出題範囲が広いため、計画的な学習スケジュールが欠かせません。

参考:情報処理推進機構「応用情報技術者試験」

11.ITストラテジスト

ITストラテジストも、情報処理推進機構が主催する国家試験です。ITを活用した事業戦略の策定から提案、推進まで高度な知見とスキルが問われます。難易度が高く、合格率は例年14〜15%ほどです。

ITストラテジストの試験では、4つの科目を1日で受験するため、比較的ハードな試験といえます。問題は四肢択一式と記述式、論述式とあり、しっかりとした対策が求められます。

参考:情報処理推進機構「ITストラテジスト試験」

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーも情報処理推進機構が主催する国家試験のひとつです。プロジェクトマネージャーとは、システム開発のプロジェクトを統括する責任者のことです。

プロジェクトマネージャーの試験では、プロジェクトの立ち上げから計画、実行、管理、集結までプロジェクトを推進するための高度な知識が問われます。特定の受験資格は必要ありませんが、実際には実務経験に基づく論文が出題されるため、実務経験がない方の合格は難しいのが実情です。

プロジェクトマネージャーは、情報処理技術者試験のうちレベル4に該当します。例年、合格率は14%前後です。そのため試験に合格すると、年収アップやキャリアアップを実現できるでしょう。

参考:情報処理推進機構「プロジェクトマネージャ試験」

プロジェクトマネージャーについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ次の記事を参考にしてください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?年収・資格・向いている人の特徴も解説

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データベース関連資格の効率的な勉強の流れ

ここでは、データベース関連の資格を取得する際の効率的な勉強の流れを解説します。勉強をするときには、やみくもに学習するよりも計画を立てて進めることが大切です。

資格試験に向けて学習スケジュールを立てる

データベースエンジニアの資格を取得する際に大切なことは、学習スケジュールを立てることです。まずは、試験概要や過去問を確認しながら、どのような内容の学習が必要なのかを把握します。次に、自分の知識を棚卸しし、どのように学習を進めるのかを決めていきましょう。

昨今は、インターネット上でもさまざまな情報が発信されており、全体像を把握するのに役立ちます。そのうえで、書籍などを使い、体系的に覚えていくのがおすすめです。

書籍などを用いる場合は、自分のレベルにあったものを選びましょう。社会人であれば、忙しい合間に勉強しなければなりません。理解するのに時間がかかりすぎると、途中で断念しがちです。意欲を落とさずに続けられる書籍を選ぶことが、勉強を続けられるコツです。

またIT業界は、日々、技術が進歩しているため、最新の情報が載っている書籍を選ぶことも大切でしょう。

ITスクールや通信講座などで学ぶ

集中的に学びたい方に適している学習方法が、ITスクールや通信講座の利用です。ITの資格スクールに行けば、同じ志を持った仲間がおり、やる気を持続させられます。またわからないことがあれば、いつでも質問することが可能です。それなりに費用がかかりますが、「費用の分は学ばなければ」と奮起する要因にもなりえます。

ほかにも、大手の資格スクールは、授業内容を通信で学べるサービスも提供しています。時間のあるときはスクールで、時間がないときは自宅で、と柔軟に学習を進められるでしょう。タイムパフォーマンスを重視する方には、ITスクールや通信講座がおすすめです。

過去問と問題集を繰り返し解く

参考書などで必要な知識をインプットしたら、過去問と問題集に取り組みましょう。覚えた内容が定着するまで、何度もインプットとアウトプットを繰り返すことが大切です。過去問や問題集を解くことで、どのような知識が足りないのかを把握できます。

試験間近には、試験と同じ時間配分と問題数で、模擬試験をおこないましょう。

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データベースエンジニアに求められるスキルや知識

データベースエンジニアには、幅広い内容のスキルや知識が求められます。主な内容は、次のとおりです。

  • 情報システムに関する幅広い知識
  • データベースに関する知識
  • セキュリティに関する知識
  • コミュニケーションスキル

それぞれについて解説します。

情報システムに関する幅広い知識

データベースエンジニアとして働くためには、情報システム全般に関する知識が必要です。まずは、サーバーやネットワークなど、ITインフラ全般の理解が求められます

データベースエンジニアの主な仕事は、クライアントの要求を満たすデータベースの構築や実装です。ユーザビリティに優れたデータベースを構築するためには、構造やデータモデル、正規化といった知識が欠かせません。

データベースに関する知識

さらに、データベースソフトに関する知識も不可欠です。データベースソフトには、Microsoft SQL ServerやOracle Database、MySQLPostgreSQLなどさまざまな製品があります。製品によって特徴が異なるため、代表的な製品のメリットやデメリットは把握しておくべきでしょう。

セキュリティに関する知識

データベースエンジニアは、データを守るセキュリティに関する知識も必須です。具体的には、適切なアクセス権の付与やアクセス制御、データの暗号化、ログの監視などが含まれます。また外部からの攻撃だけではなく、情報漏えいや不正アクセスといった内部における不正からデータを守る技術も必要です。

コミュニケーションスキル

データベースエンジニアは、技術的な知識やスキルだけが重視されがちですが、実際にはコミュニケーションスキルがなければ、クライアントやほかのプロジェクトメンバーとの意思疎通が図れません。

大規模なプロジェクトであれば、多くの技術者と関わることになります。スムーズに作業をこなすためにも、コミュニケーションスキルは必須といえるでしょう。

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データベースエンジニアの将来性やキャリアパス

データベースエンジニアとしてのキャリアパスには、次の4つが挙げられます。

  • プロジェクトマネージャー
  • データベースコンサルタント
  • データサイエンティスト
  • フリーランス

それぞれについて解説します。

プロジェクトマネージャー
開発現場の経験があれば、プロジェクトマネージャーへのキャリアパスが考えられます。プロジェクトマネージャーになるためには、幅広い知識とマネジメントスキルが求められます。

データベースコンサルタント
また、データベースコンサルタントもひとつのキャリアパスとしておすすめです。データベースコンサルタントとは、データベースに関する悩みを解決する専門家です。データベースに関する深い理解が必要ですが、今後、需要が増えていくと予想されています。

データサイエンティスト
データサイエンティストとは、蓄積されたデータを分析し、新しいサービスを立案したり既存サービスを改善したりする職種です。AIを活用したデータ分析の需要は高まっているため、今後のキャリアパスとして期待できます

フリーランス
データベースエンジニアとして十分な知識とスキルを有していれば、フリーランスとして独立するのも夢ではありません。自分の頑張り次第では、年収アップも見込めます。また自身の得意とする分野の案件を選ぶことも可能でしょう。自分のライフスタイルにあった自由な働き方を目指す方には、フリーランスもおすすめです。

DBの資格に関するよくある質問

ここでは、DBの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. データベースエンジニアに必要なスキルは何ですか?

データベース・セキュリティに関する知識とスキル、情報システムに関する知識、コミュニケーションスキルなどが必要です。

Q. データベーススペシャリスト試験に合格するためには、どれくらいの勉強時間が必要ですか?

データベーススペシャリスト試験に合格するためには、個人の学習ペースにもよりますが、一般的に200時間程度の勉強時間が必要とされています。

Q. オープンソースデータベース技術者認定資格を取得するメリットについて教えてください

オープンソースデータベースの知識が身に付き、スキルアップできます。また、スキルを証明することができ、転職の際にも役立ちます。

Q. データベースエンジニアの需要は高いですか?

デジタル化が進み、データベースエンジニアの需要は高まっています。一方で、競争も激しく、データベースの知識やスキル以外にもITスキルを身につけ、スキルアップすることが求められます。

Q. データベーススペシャリスト試験の合格率はどのくらいですか?

データベーススペシャリスト試験の合格率は、15%前後です。

※本記事は2023年12月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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