Webディレクターの年収相場は?収入アップのためのスキル・プランも解説

年収を上げるために転職やフリーランスへの転向を検討している人の中には、「Webディレクターってどのくらい稼げるんだろう」と考えている人もいるでしょう。

この記事では、Webディレクターの年収相場を、会社員とフリーランスに分けて詳しく解説します。さらに、年収アップに必須なスキルや役立つ資格、高収入を得るための具体的なプランもまとめました。Webディレクターとしてキャリアアップを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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Webディレクターの年収相場

ここでは、正社員とフリーランスの場合の平均年収について詳しくご紹介します。正社員の場合、年齢によっても年収幅があるので、あわせて確認しておきましょ。

会社員の場合の平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、令和5年のWebディレクターの平均年収は551.4万円でした。年齢別に見たグラフは、以下です。

【会社員の年齢別】Webディレクターの年収

厚生労働省jobtagを元にレバテックフリーランスが作成

年齢が上がるにつれて、Webディレクターとしての経験を積んだり、スキルを向上させたりする機会が増えていきます。その結果、企業内での評価が高まり、年収が上昇していく傾向があると考えられます。

ただし、すべての企業で年齢や実績によって年収に影響が出るとは限りません。企業の方針や市場の状況、個人の能力によって大きく異なります。

フリーランスの場合の平均年収

2024年9月時点のレバテックフリーランスの求人・案件から算出すると、フリーランスのWebディレクターの月平均単価は約62万円でした。年収に換算すると、約744万円です。

しかし、最低月単価は35万円、最高月単価だと135万円の案件があるというように、単価の幅はかなり大きいのが特徴です。経験やスキル次第では、年収1,000万円を超えることも十分に可能といえるでしょう。

なお、レバテックフリーランスではWebディレクションの案件を多数扱っています。詳細については、下記をご覧ください。
Webディレクションの求人・案件一覧

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Webディレクターの年収アップに必要なスキル・知識

Webディレクターとして年収を上げるには、さまざまなスキルや知識が求められます。ここでは、特に重要なスキルについて詳しく説明します。

プログラミング知識

プログラミングに関する知識を身につけていると、より効率的にプロジェクトを進められるため、年収をアップさせるうえで強みとなるでしょう。

たとえば、プログラミングの知識があると、技術面を踏まえた企画を立てやすくなるうえ、デザイナーやエンジニアとスムーズにコミュニケーションをとりやすくなります。その結果、チームの生産性が上がったり、プロジェクト全体の質が向上したりするため、企業やクライアントからの評価が高まり年収アップにつながりやすくなるでしょう。

具体的には、Webサイト制作の基本となるJavaScriptやPHPなどの知識を理解しておくのがおすすめです。

各プログラミング言語について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
JavaScript入門ガイド!初心者におすすめの勉強方法や学習サイトを紹介
PHPエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル・フリーランス事情を解説

Webマーケティング知識

Webディレクターが年収を上げるためには、Webマーケティングの知識も欠かせません。クライアントのビジネスの目標達成に、直接貢献できるスキルだからです。

たとえば、Webディレクターにマーケティングの知識があると、市場や競合、ターゲットユーザーのニーズや行動パターンの分析結果をもとにして戦略を立てられます。

また、施策にSEO(検索エンジン最適化)対策を盛り込めば、Webサイトへのアクセス数を増やし、CV数の増加につなげられるでしょう。なお、SEOとは、WebサイトをGoogleをはじめとする検索エンジンの上位に表示させるための施策です。

こうしたマーケティングの知識を活用することにより、プロジェクトの成功率を高められ、企業やクライアントからの評価が高まるでしょう。

SEOについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
SEOで副業はできる?仕事例や案件獲得のテクニックを解説

マネジメントスキル

Webディレクターの年収アップには、マネジメントスキルの向上が大きく寄与します。プロジェクト全体を効率的に進行させ、チームメンバーの能力を最大限に引き出せるからです。

具体的には、スケジュールや、予算などの管理スキルが重要です。また、チームメンバーのモチベーションを管理したり、メンバーに適切にタスクを分配したりすることも求められます。

たとえば、定期的に各メンバーのタスクの進捗を確認し、遅れが生じているメンバーがいれば、余裕のあるメンバーにサポートをお願いするなどの対策を講じます。また、メンバーが悩むことがないように、こまめに相談できる機会を設けることも効果的でしょう。

コミュニケーション能力

Webディレクターにとって、コミュニケーション能力は年収アップに直結する重要なスキルです。クライアントの要望を正確に理解し、チームメンバーに適切に伝達できるかどうかが、プロジェクトの成功に影響するからです。

コミュニケーション能力には、傾聴力や説明力、交渉力などが含まれます

たとえば、企業やクライアントからの要望は、漠然としていたり、実現するための知識が不足していたりすることが少なくありません。この要望をより明確にするためには傾聴力が、プロジェクトを実現するためには、どのように進めていくか専門用語を使わずわかりやすく伝える説明力が必要ということです。

さらに、チーム内の意見の相違を調整し、最適な解決策を導き出せれば、プロジェクトの質が向上します。こうしたスキルを磨くことで、より大きなプロジェクトを任されるようになり、結果として年収アップにつながるでしょう。

課題解決能力

Webディレクターの年収アップには、課題を解決する能力が欠かせません。プロジェクトの進行中に発生するさまざまな問題を、迅速かつ適切に解決できるかどうかが、企業やクライアントからの評価を大きく左右するからです。

課題解決能力には、何が問題なのかを見抜く洞察力、さまざまな解決策を思いつく創造力、その解決策のなかから適切な選択をする判断力などが含まれます

ときには、制作過程でメンバーが「必要のない作業をしてしまった」といったことが起こり得ます。こうしたケースだと、無駄な工数やコストが発生したり、プロジェクトが遅延したりすることも少なくありません。

課題に対して適切な対策をとることができれば、難しいプロジェクトを任されるようになり、ひいては高い年収を得られる可能性が高まるでしょう。

Web制作に関連する法律・規則の知識

Webディレクターが年収を上げるためには、Web制作に関連する法律や規則の知識も重要です。これらの知識があることで、法律に違反するリスクを回避し、クライアントに安全で信頼性の高いサービスを提供できるからです。

具体的には、著作権法や個人情報保護法、特定商取引法、景品表示法などの基本的な理解があると良いでしょう。

たとえば、Webサイトの制作時に使用する画像や動画の素材には、著作権が適用されることがあります。著作権とは、創作物に対する作り手の権利のことです。著作権を侵害すると、損害賠償請求や刑事罰の対象になる可能性があるため、使用する素材には気をつけましょう。

また、ウェブアクセシビリティガイドラインやGDPR(EU一般データ保護規則)などの国際的な規制についても知っておくと役立ちます。

ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックについては、下記からダウンロードできます。
ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック|デジタル庁

UI/UXの知識

Webディレクターの年収アップには、UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)に関する深い知識も大切です。

UIとは、Webサイトやアプリでユーザーが直接触れる画面やボタンなどのデザインのことです。UXとは、ユーザーがサービスを使ったときに感じる、使いやすさや満足度のことです。

高度なUI/UXの知識と実践力を身につけることで、ユーザーにとって使いやすく魅力的なWebサイトやアプリを企画・設計でき、企業やクライアントからの評価が高まり、年収アップにつながるでしょう。

UI/UXについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
UXエンジニアとは?仕事内容・必要なスキルとあわせて解説

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Webディレクターとして年収をアップするのに役立つ資格

Webディレクターとしてキャリアアップを目指す上で、資格の取得は大きな武器となります。
ここでは、年収アップに特に役立つ3つの資格について詳しく解説します。これらの資格は、専門性の証明だけでなく、実務で活かせる知識やスキルの習得にも役立つでしょう。

PMP®

PMP®(Project Management Professional)とは、米国に本部を置くプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定するプロジェクトマネジメントの国際資格です。PMI日本支部アニュアルレポート 2022によると、2022年時点で、世界中で128万人以上がこの資格を保有しているとされています。

PMP®の資格を得るためには、世界共通の知識体系PMBOK®にもとづいた試験に合格しなければなりません。

PMP®では、主にプロジェクトを進めるための以下の5つのプロセス群と10の知識エリアを学びます。

<プロセス群>

立ち上げ プロジェクトの目的や範囲を明確にし、関係者からの承認を得る
計画 プロジェクトの目標を達成するための
具体的な計画を立てる
実行 計画にもとづいて作業を進め、
成果物を作成する
監視・
コントロール
プロジェクトが計画通りに進んでいる
かを確認し、必要に応じて修正を行う
終結 プロジェクトを終了し、
成果物を納品する

<知識エリア>

統合管理 プロジェクト全体を統括し、
各要素を調整する
スコープ管理 プロジェクトの範囲を定義し、
管理する
スケジュール
管理
プロジェクトの進行を計画し、
計画通りに進める
コスト管理 プロジェクトにかかる費用を
見積もり、予算内で管理する
品質管理 プロジェクトの成果物が
求められる品質基準を
満たすように管理する
資源管理 プロジェクトに必要な人材や
資材を適切に配置し、
管理する能力
コミュニケーション
管理
プロジェクトに関わる全ての
関係者との情報共有を
円滑に行う
リスク管理 プロジェクトに影響を与える
可能性のあるリスクを特定し、
対策を講じる
調達管理 必要な資源やサービスを
外部から調達するために
計画や管理を行う
ステークホルダー
管理
プロジェクトに関与する全ての
関係者との関係を構築し、
維持する


PMP®を取得すると、プロジェクト推進の基本的なフレームワークや体系的な知識を学べるため、プロジェクトを成功に導きやすくなるでしょう。

PMP®の受験概要についてより詳しく知りたい方は、以下の公式サイトを参考にしてみてください。
PMP®|一般社団法人 PMI日本支部

参考:
アニュアルレポート 2022|一般社団法人 PMI日本支部
PMBOK®|一般社団法人 PMI日本支部

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する、Webデザインに関する知識・技能、実務能力が問われる試験です。

この検定は1級から3級まであり、級が上がるほど内容のレベルが上がります。たとえば、3級では、HTML・CSS、Webサイト制作の基本プロセスについて、2級ではこれに加えてJavaScriptやUXデザイン、SEOの知識などが対象です。1級では、Webサイトやアプリケーションの企画・設計・開発・運用に関する知識やチームをリードする力が問われます

Webディレクターとして年収を上げるなら、1級の取得を目指しましょう。

ウェブデザイン技能検定の受験概要や申請の流れ、試験対策などの情報について詳しく知りたい方は、下記の公式サイトを参考にしてみてください。
ウェブデザイン技能検定|特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会

ウェブ解析士

ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が運営する資格で、デジタルマーケティングを通じて企業の成果を向上させるための専門知識を持つ人材であることを認定します。

ウェブ解析士とひと口に言っても、実際には以下の3つに分けられます。

資格名 資格の概要
ウェブ解析士 Webマーケティングを総合的に学べる
入門レベルの資格で、ウェブ解析やマーケティングの基礎を習得する
上級ウェブ
解析士
クライアントや経営陣への提案スキルを向上させることを目的
とした上級資格で、ウェブ解析の応用
知識の習得・実践的な提案をできるようにする
ウェブ解析士
マスター
ウェブ解析の知識を普及させる
ことを目的とした資格で、ウェブ解析士の
育成に必要な教育・指導スキルを習得する


ウェブ解析士の受験概要や受験資格、学習時間の目安などを知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
ウェブ解析士|一般社団法人ウェブ解析士協会

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Webディレクターとして高年収を得るためのプラン

Webディレクターとしてより高い年収を目指すには、さまざまな方法があります。ここでは、具体的な4つのプランを紹介します。自分の状況や目標に合わせて、最適なプランを選択し、実行に移すことが大切です。

より年収が高い企業へ転職する

Webディレクターとして高年収を得るための一つには、より待遇の良い企業へ転職することが挙げられます。

大手企業や成長中のベンチャー企業の中でも、特にIT業界やデジタルマーケティング分野に強い企業では、Webディレクターの需要が高く、年収も相対的に高いことが多いです。なぜなら、これらの企業は、比較的プロジェクトマネジメントの重要性をよく理解しており、Webサイトの展開や品質の担保といったデジタル戦略の推進にも前向きであるからです。

需要のあるスキルの専門性を高める

Webディレクターとして高年収を得るには、市場で需要の高いスキルの専門性を高めることが効果的です。これにより、同じWebディレクターでもより高度な仕事を任されるようになり、結果として年収アップにつながります。

特に需要が高いスキルには、前述したUI/UXデザインのほかにも、データ分析やAI・機械学習の活用などがあります

たとえば、機械学習を利用して、ユーザーの嗜好にもとづいたパーソナライズされたコンテンツを提供することで、サイトの滞在時間やCV率を高めることができるかもしれません。こうした取り組みから、顧客満足度や売上の向上などの成果につながれば、より大規模で影響力のあるプロジェクトを任されるようになり、年収アップの可能性が高まるでしょう。

スキルアップの方法としては、オンライン講座の受講、関連書籍の学習などが挙げられます。オンライン講座の代表例としては、UI/UXならデジタルハリウッドSTUDIO by LIG、データ分析なら総務省統計局 データサイエンス・オンライン講座、AI・機械学習ならAidemy Premiumなどがあります。

継続的な学習と実践を通じて、専門性を高めていくことが大切です。

上記で紹介したオンライン講座の内容についてより詳しく知りたい方は、以下の公式サイトをご覧ください。
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG|株式会社LIG/デジタルハリウッド
データサイエンス・オンライン講座|総務省統計局

Webプロデューサーへキャリアアップする

Webディレクターから、さらに上のポジションであるWebプロデューサーへとキャリアアップすることで、より高い年収を得られる可能性があります。Webプロデューサーは、プロジェクト全体の戦略立案から予算管理、クライアントとの折衝まで、より広範囲で責任のある仕事を担当します。

Webプロデューサーになるためには、プロジェクトマネジメントスキルの向上、ビジネス戦略の理解、リーダーシップ能力の開発が必要です。また、業界や最新のWeb技術トレンドについての深い知識も求められます。

フリーランスとして高単価な案件を受注する

Webディレクターとして高年収を得るための選択肢として、フリーランスとして独立し、高単価な案件を受注する方法があります。フリーランスになることで、自身のスキルや経験に見合った報酬を直接交渉できるようになります。

高単価な案件を獲得するためには、自分の強みとなる分野のスキルを磨き、実績を積み重ねることが重要です。

レバテックフリーランスは、IT・Web業界に特化したエージェントサービスです。あなたの希望に応じて、エージェントが最適な案件をお探しするだけでなく、企業への単価交渉も行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

※本記事は2024年10月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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