ERPエンジニアとは?仕事内容と基本の知識・スキルを解説 | レバテックフリーランス
ERPエンジニアとは?仕事内容と基本の知識・スキルを解説
ERPエンジニアとは、経営手法の一つであるERPを実現するERPシステムに携わるエンジニアです。企業によっては、ERPシステムを導入するクライアントへのコンサルタンティングもERPエンジニアが担当することもあります。ここではERPの概要からERPエンジニアに求められるスキルなどをご紹介します。
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■この記事の監修
にゃん0320
10年目のシステムエンジニア。 主にJavaによるWebアプリケーション開発を担当。 最近ではクラウド活用、ノーコードツール、データ分析ツール、生成AIといった技術を使った開発にも関わる。 資格としては、IPAの情報処理技術者試験として、プロジェクトマネージャーやデータベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリストといった高度資格を取得。 また、AWSやAzureといったクラウド系の資格も取得しており、最近のトレンドにも対応できるよう日々精進している。
ERPの定義
ERPエンジニアは、ERP(Enterprise Resources Planning)の経営手法を実現する情報システム――ERPシステムを扱う技術者を指します。ERPは企業資源であるヒト・モノ・カネ・情報を適切に分配し活用する計画を意味しており、基幹系情報システムを指す分野とされています。
ERPシステムを導入する最大の目的は「情報の一元化」にあります。ERPシステムによって企業内に分散している情報を一箇所に集積し、スピーディかつシンプルな情報管理環境を作ることが可能となります。
ERPシステムには業務の全体をカバーする「統合型」や単独業務をソフト化する「業務ソフト型」など複数の形態があり、近年ではオンプレミスではなくクラウドサービスとして利用する「クラウド型」にも注目が集まっています。
混同されやすい言葉に「RPA」があります。RPAは「Robotic Process Automation」の略で、人が行っているルーティン業務をソフトウェアで代替するシステムのことです。
RPAエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
ERPエンジニアの仕事内容
前述のとおり、ERPエンジニアに関する求人や募集案件の内容は企業によって異なります。ERPエンジニアは、主にERPシステムの導入を行う職種です。基幹系システムの企画策定をはじめ、拠点へのERP導入、関連プロジェクトの管理など、ERPシステム導入を中心とした業務を手がけます。
ERPシステムの導入事例は多岐にわたり、製造・販売や不動産、人材派遣、建築、医療など生活に密着した分野に広く導入されています。ERPシステムの代表的なパッケージ商品として、SAP社の「SAP ERP」があげられます。大企業向けエンタープライズソフトウェア市場で多大なシェアを誇っており、瞬間的なデータ処理が可能なソフトウェアです。
SAPシステムは専門的なトランザクションコードを有しています。さらにトランザクションコードを二分化すると、「システム管理者が使うもの」「ユーザー企業が使うもの」に分けられ、エンジニアは両方を理解した上で導入する必要があります。
トランザクションコードとあわせて、独自の言語であるABAPとあわせた理解も必要です。高いシェアを誇るSAPシステムの導入経験があれば、活躍できる可能性も高くなるでしょう。
SAPエンジニアの仕事については「SAPエンジニアとは?仕事内容や将来性も解説」を併せてご覧ください。
ERPエンジニアに求められるスキル
ERPシステムを導入する企業は、導入が目的ではなく、効率的な経営活動を行うことが目的です。そのため、技術力だけなく、クライアントの事情を踏まえたシステム開発をする力が重要になります。
例えば会計や販売、人事、ワークフロー…といったERPシステムに関連する基幹業務への理解があると、実際の運用も見据えて開発に活かせるでしょう。
また、製造業や建設業といった業界ごとに、慣習や専門用語などは異なってきます。クライアント企業の業界特有の事情に通じていると、よりニーズに沿った提案やカスタマイズをしやすくなるという点で強みになります。
そのほか、企業によってはERPエンジニアの仕事内容に、クライアントへのコンサルティングまで含めているところもあるため、課題解決のための仮説設定、報告書作成、プレゼンテーションといったコンサルタントしてのスキルを身につけていくと、ERPエンジニアとしての幅を広げられるでしょう。
ERPエンジニアに関するよくある質問
ここでは、ERPエンジニアに関するよくある質問に答えていきます。
Q. フリーランスのERPエンジニアとして働く際には、どのようなスキルが必要ですか?
フリーランスのERPエンジニアには、ERPシステムに関する知識、システム開発スキル、マネジメントスキル、問題解決力などが必要です。
Q. ERPシステムは、どのような業界で導入されていますか?
ERPシステムは、製造業や流通業、病院・医療業界などの多くの業界で導入されています。
Q. ERPエンジニアの年収はどの程度ですか?
ERPエンジニアの平均年収は、スキルや経験によって異なりますが、600万円から900万円程度です。
Q. 企業にとって、ERPを導入することでどのような効果が期待できますか?
ERPの導入により、業務プロセスの効率化や情報の一元化、スピーディで正確な意思決定の実現などが期待できます。
Q. ERPエンジニアには、どのようなキャリアパスがありますか?
ERPエンジニアのキャリアパスには、プロジェクトマネージャー、ERPコンサルタント、フリーランスとして独立、といったさまざまなキャリアパスがあります。
※本記事は2023年11月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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