UXエンジニアとは?仕事内容・必要なスキルとあわせて解説 | レバテックフリーランス
UXエンジニアとは?仕事内容・必要なスキルとあわせて解説
UXとはUser Experienceの略で、直訳すると「ユーザーの体験」という意味です。転じて、IT・Web業界では「体験を通じてユーザーがサービスを使ったときに得られる価値」を指す言葉として使われています。UXエンジニアは、プログラミングやWebデザインの技術を活かし、ユーザーに「より良いUX」を提供します。
この記事ではUXエンジニアについて解説しますので、UXエンジニアへの転職やフリーランスを目指す方は、参考にしてください。
なお、他にもさまざまなエンジニアの種類について知りたい方は「エンジニアの種類」の記事もおすすめです。
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■この記事の監修
立花 蘭
文系学科大学 卒業後、社内SE(インフラ担当)として12年(2社)勤務/現在は育児のため離職。 在職中は各種問い合わせ対応や新規インフラ系機器の導入、情報セキュリティ対応、またセキュリティ教育など広い範囲で実施。 基本情報処理試験、応用情報処理試験、日商簿記2級合格
UIとUXの違い
求人や案件の募集において、「UI/UXデザイナー・エンジニア」と一括りにされる場合が多いこともあり、「UX改善」というとデザイナーの仕事をイメージする人も多いのではないでしょうか。実際には、UX改善にはエンジニアの技術も重要となるため、関わるのはデザイナーだけではありません。 この記事では、UXエンジニアという職種を紐解いていきます。まずは、UI・UXの違いと、サービスにおけるUXの役割をご説明します。
UI(ユーザーインターフェース)とは
UI(User Interface)は、Interfaceの「接点・接触面」という意味のとおり、サービスの中で「ユーザーの目に触れ、操作に使用される部分」のことを指します。たとえば、Webページやアプリケーションのメニューボタンやアイコン、ボタンなどがUIの一例です。
UIのクオリティが上がると、ユーザーはより簡単に求めている結果を導けるようになります。UI改善は「直接的なデザインを改善すること」といえるでしょう。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは
UX(User Experience)は、ユーザーの体験・経験(Experience)を示します。つまり、UXとは「ユーザーがサービスを使用することで得られる経験・感想」と定義できます。
Webページやアプリケーションを例に挙げると、「操作が分かりやすい『と感じた』」「オシャレなデザイン『で気に入った』」といったユーザーの体験や感想が、これにあたるものです。
優れたUXは、ユーザーにとって「より快適に『感じてもらえる』」ものです。そのためには、デザインや使い勝手の改善はもちろん、サービス全体で改善すべき点を洗い出し、クオリティを改善していくことが必要になるでしょう。
このように、「UX改善」と「UI改善」はイコールではなく、UXを向上させるためのひとつの手段です。 つまり、UXエンジニアは、ユーザーの立場からサービス全体を俯瞰する視点を持っているべきだといえます。
UXエンジニアは、デザインだけでなく、エンジニアリングやWebに関するマルチな技術を備えていることも求められます。
UIやUXに関わりのある職種の一つにフロントエンドエンジニアがあります。こちらについて詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
フロントエンドエンジニアとは?仕事内容やスキル、年収などを解説
UXエンジニアの仕事内容
前述のとおり、UXに関する求人や募集案件の内容は企業によって異なります。UXエンジニアに求められる仕事内容も、一様ではありません。どの企業の求人・案件でも共通しているといえるのは「サービスを使い続けてもらうため、UXの向上を通してユーザーの満足度を上げる」という目的があることです。
Webサイトを例に、UXエンジニアの仕事内容を説明します。まずは、サイト内でのユーザーの行動を分析します。サービスの使用率やコンバージョン率の上昇のために改善すべき点を抽出するためです。それらの問題点を解消するために、関係者と打ち合わせて改善策を見出します。その結果を、フローチャートやワイヤーフレームに落とし込み、サイトの改修を実施します。その際、PhotoshopやIllustratorでのデザインや、HTML/CSS、JavaScriptを用いた開発を行うこともあるでしょう。
このように、UXエンジニアには多くの知識が要求されます。デザイン・プログラミングなどの実作業のスキルに加え、サービスの上流からCTRやCVRといった数字を理解するマーケティング知識も求められるでしょう。
また、UXエンジニアの仕事は本番環境での実装がゴールではありません。ユーザーの反応をチェックするために、数値やヒアリングなどを通した分析は継続していきます。PDCAサイクルを回しながら、サービスや時代の流れにあったUXデザインを追求していきます。ときには、改修後のUXデザインの評判が悪いことや、想定より数字が伸びないこともあるでしょう。
それは、ユーザーがサービスから満足体験を得られていない証拠といえます。その場合、サービスのUXの問題点を探し出し、仮説を立て、検証していくサイクルを繰り返していきましょう。
Webサイトの装飾を扱うCSSの仕事には、CSSコーダーというものもあります。以下の記事で解説しているので、興味のある方はご覧ください。
CSSコーダーの仕事とは?HTML・CSSコーディング求人・案件のレベルや探し方を解説
UXエンジニアに必要なスキル
UXエンジニアに求められるスキルは幅広くあります。たとえば、UI改善では、フロントエンドのプログラミング知識やWebデザインの知識が不可欠です。ユーザーの反応を分析するためには、Google Analyticsのような各種分析ツールを使うことも必要になります。ここでは、UXエンジニアに求められる3つのスキルをご紹介します。これらのスキルを身につけることで、幅広い案件で活動できるUXエンジニアとなり、キャリア形成に役立つでしょう。
プログラミング・Webデザインのスキル
Webサービスを制作するにあたってプログラミング・Webデザインの知識やスキルは必須といえます。プログラミングについてはHTMLやCSS、JavaScriptを用いたフロントエンドの設計・開発のほか、バックエンドのスキルがあるとサービスのレスポンス速度やデータの活用などの根幹部分の改善に役立ちます。
デザインの面では、PhotoshopやIllustratorといった代表的なソフトウェアを用いたWebデザインのスキルに加え、ワイヤーフレームやモック、プロトタイピングのためのツール使用経験も求められるでしょう。
Webマーケティングのスキル
満足する体験を提供するためには、適切なデータ分析が不可欠となります。Google AnalyticsやGoogleウェブマスターツール、ヒートマップ、A/Bテストの各種ツールなどを用いたデータの収集・分析など、Webマーケティングにまつわるスキルも求められるでしょう。
場合によっては、ユーザーへのヒアリングや、サービスの満足度測定のためのアンケート調査を実施することもあるでしょう。
コミュニケーションスキル
Web制作を例にとると、関わる職種はプログラマー、デザイナー、ディレクター、マーケターなどさまざまです。UXエンジニアは、それらの職域を横断する役割を求められるので、それぞれの立場の人と連携できるコミュニケーション力は不可欠となります。
また、UXエンジニアはWeb制作領域のみで働くわけではありません。ときには、営業や経営者などに掛け合い、サービスそのものの仕組みにアプローチすることもあるでしょう。
Webエンジニアに必要なスキルは、こちらで解説しています。
Webエンジニアに必要なスキルは?仕事内容や資格について解説
UXエンジニアに関するよくある質問
ここでは、UXエンジニアに関するよくある質問に答えていきます。
Q. UXエンジニアとはどのような職種なのか詳しく教えてください
UXエンジニアは、ユーザー体験を改善するために、ユーザーにとって使いやすいデジタル製品の開発を行う人々です。ユーザーの立場からサービス全体を俯瞰する視点を持つ必要があります。
Q. UXエンジニアに必要なスキルにはどのようなものがありますか?
UXエンジニアに必要なスキルとして、プログラミングスキル、Webデザインのスキル、マーケティングスキルなどが挙げられます。
Q. UXエンジニアにおすすめの資格はありますか?
ITパスポートやウェブデザイン技能検定、HTML5プロフェッショナル認定試験などの資格がおすすめです。
Q. UXエンジニアが資格を取得するメリットは何ですか?
UXエンジニアが資格を取得することで、スキルの証明になり、転職や昇進に有利になります。
Q. フリーランスのUXエンジニアが安定した収入を得るために、意識することはありますか?
資格の取得やスキルの向上、SNSなどでの積極的な発信、コンサルティング力を高めることが大切です。
※本記事は2024年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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